No.027
ボケた?
2005. 1.24

 

いつもごはんは、下に居ることが多いオット母から
もらっているとった。

ただ、人手の足りなくなる土日は、オット母は夕方も
おばあちゃんのいる病院へ食事介助に行っている。

たまたま、おばあちゃんの具合とかで、オット母の
帰りがいつもより遅い時などで、ワタシの気が向い
た時は、ワタシがごはんをあげることもある。

こないだも、とったの晩ごはんは既に済んでいた。
オット母が帰ってきたら、そう言うつもりだった。でも、
例えばワタシがそれを言い忘れてたところで、とった
は2杯もごはんを食べないだろう。オット母がごはん
を盛っても、お腹一杯のカレは反応しないだろう。と、
思っていた。

ところが、だ。
時既に遅し、だった。

オット母が帰ってきた気配は感じてたけど、帰ってき
てすぐに、とったのごはんを盛ったりはしないだろう
と思っていたので、2階で人間様の食事の支度中だ
ったワタシは、しばらくしてからそのことを告げた。

「あら、ほんまけー!」
階下から聴こえてきたオット母の反応は意外なもの
だった。

下へ降りていってみると、とったは何食わぬ顔で、
オット母の盛ったごはん2杯目をぺろりと平らげた、
というではないか。

いつものように、オット母が帰ってきて「とった、まん
まだよ〜」って声を掛けたら、ぺろりと舌なめずりし
ながら、寝床から出てきて、いつものように、フセを
したらしい。だから、オット母も、ワタシから何も聴い
てなかったとはいえ、まさか、1杯目完食済みだった
とは思いもしなかったとか。

そう言って、オット母とワタシがげらげら笑い転げて
いる間にも、今日一日の日程を全て終え、ひとり肉
球舐めに夢中なとったなのであった。

とったよ、ボケるにはまだ早いよ。
それとも、ボケたフリをしたの?


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