No.011
うんこbagのすすめ
2001.02.17.

 

まるぼーはとったの散歩の折りには、”うんこbag”を持参している。チラシで折った手作りの”うんこbag”だ。

散歩の途中で、よそ様のわんこのものと思われる(たぶんわんこのものだとおもうのだが)うんちを見かけると、うんざりする。

自分のわんこのうんちの始末ぐらいは自分でしてもらいたいものだと思う。だいたい、見ていて気持ちのいい物ではない。

まるぼーにはとったが初めて飼ったわんこだ。とったを迎え入れるに当たって、うんちくんは何が何でも持って帰ろう!と固く心に誓っていた。

それだけは、決めていた。他人様に迷惑をかけてはいけない。自分のかわいいわんこの為に人にいやな思いをさせてはいけない。

初めての散歩の時は、あまりにもいきなりだったので、慌てふためき、うろたえて、アスファルトに産み落とされたうんちくんに

「すぐに取りに来るから、待っててね」と言って、慌ててとったを連れて帰り、シャベルとスーパーの袋を持って、現場に戻った。

しばらくは、シャベルと袋で持ち帰った。だか、やわらかうんちくんの時など、アスファルトに残ってしまううんちくんが気になった。

まるぼーは少し考えた。

今度は新聞紙と袋を持って出かけた。とったがうんち体制に入ったとき、すかさず新聞紙をお尻の下に当ててうんちくんの到来を

待つことにしてみた。なかなかの注意力が要る。うっかり景色を楽しんでいるヒマはない。だけど、アスファルトに思いを残すことはなくなった。

だか、新たな問題が発生した。ころころうんちくんの場合だ。ころころうんちくんは、その名の通りよく転がる。

お尻の下に構えた新聞紙は大抵、まるぼーに向かって傾く。そうすると、必然的に私に向かって転がってくる、のだ。

かわいい我が子同然のとったのうんちくんだが、出来ることなら接触は避けたい。また、しばらく考えた。

市販品でもいろいろなグッズがあった。プラスチックの”うんこbag”もあったが、洗うのがいやだな、と思った。楽に越したことはない。

紙製の”うんこbag”もあった。でも、毎日2度の散歩に使うには、お金が続かない。

そうして、今現在使っている”うんこbag”にたどり着いた。

これは、母がよくチラシで折っていたもので、おこたでみかんを食べるときなど、ちょっとした”くず”を入れるのにはもってこいだ。

思った通り、その”うんこbag”は使い勝手がよかった。うんちくんを収めた後はその口をちょっと閉めて、また散歩を続ければいいのだから。

そして、大事に家に持ち帰った”うんこbag”は、脇目もふらずトイレに直行したら、かぽっと逆さまにしてうんちをくんをトイレに流し、

仕事の済んだ”うんこbag”はゴミ箱に捨てればいい。めでたし、めでたし、だ。

ここで、神経が細やかなまるぼーは、”うんこbag”に残ってしまううんちくんが気になるので、予めトイレットペーパーを敷いて散歩に臨んでいる。

そうすると、大抵のうんちくんはトイレットペーパーと共に、トイレの水と一緒に流れていってくれる。

最近では、まるぼーもすっかり器用になり、とったの”もよおし具合”を観察しながら、お花を眺めたりする余裕も出てきた。

ただ、とったはたまにフェイントをかける。

片足を上げたので「なんだ、おしっこか」と呑気にしてたら、おしっこ体制の状態のまま、つまり”片足上げ”の状態のままうんちくんをしたり、

おしっこ体制から、いつの間にかうんこ体制に変わっていたりすることがある。

なぜ、そんな手の込んだことをするのだろう。まるぼーを試しているのだろうか。だとしたら、まるで試験管気取りだ。

こんなことをするのは、とっただけなのだろうか・・・。

とにかく、”うんこbag”はおすすめだ。

新聞紙1ページの大きさの、ちょっと張りのあるチラシが最適だと思う。張りのない紙だと、うんちくんを支えきれない。

日によっては、いろんな柄に出会う。お菓子のやら、花のやら・・・時には下着のやら・・・。ぜひ一度お試しあれ。

 

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