真鶴のゴロタ磯でフカセ釣り

2019年2月16日(土)9:00〜14:00
場所:三ツ石海岸
天気:晴
潮:中潮




■三ツ石。釣れるけど、歩いて渡るのはそろそろ体力的に無理かな...

真鶴といえば三ツ石、と以前は思っていた。


以前は、干潮時に渡って、潮が引いている間の4、5時間釣りをして帰ってきたが、還暦を過ぎてからは足腰に自信が無くなって、最近では三ツ石に渡る気力が萎えてしまっている。
寒のメジナやブダイは良く釣れる場所なので魅力のある場所なのだが...


真鶴は気軽に行ける場所なので、最近では、お手軽に釣りを楽しもうと、安全第一で、比較的楽に入れる場所で竿を出すようにしている。


しかし、朝自宅を出るのもゆっくりな為、場所取りを考えると、主なポイントは既に一杯になっていると考えられる。従って、真鶴で竿を出す時は、凡そ釣り人が見向きもしそうにない場所で竿を出すことが多い。

■本日の釣り場

本日の釣場は、岬先端の階段を下りて直ぐの所。ここは、ゴロタ場から海側に向かて低い岩が点在していて、潮溜まりが広がっている。
潮溜まりの先にある狭い岩が釣り座となる。
尚、潮溜まりを渡るためウェーダーは必須となる。


潮溜まりは全体的に浅く、満潮時でも浅い場所なら膝位までしかないため、転ばないよう注意すれば難なく渡ることが出来る。出来ればスキーのストックのような杖になるものが有れば歩きやすい。


かつて、この場所で釣りをしているのを見たことも、釣れるという情報も聞いたこともなかったが、Googleマップで見ると意外と良さそうな地形をしていることや、有名な”カワウソ”がすぐ隣にあることも手伝って、ちょっと気になるポイントではあった。


そこで、一昨年のことだが、思い切って竿を出してみたところ、予想が的中、直ぐに良型のメジナが釣れてきた。この時は、30〜34cmを3匹釣っている。




本日の仕掛けは次の通り。

 ■竿とリール:1.75号の竿に3000番のレバー無しリール
 ■道糸:ナイロン2.5号
 ■ハリス:フロロ2号、1.2m程
 ■ハリ:グレ針6号
 ■ウキ:自作円錐ウキ00
 ■ウキ下(ウキ止めから針迄):1.5m
 ※ハリス中間部にG2のガン玉を打ち、ウキごとゆっくり沈むように調整


コマセは、オキアミ3sに配合餌2種をブレンド。付けエサはコマセ用のオキアミから大き目のものを使用。




本日の本命は寒メジナだが、今日はあまり大型を期待していないため、27、8cm以上あれば持ち帰るつもりだ。
しかし、9時頃から始めたが、ウネリは多少あるものの、サラシが無く潮も澄み過ぎていてメジナの気配がない。釣れてくるのはササノハベラとクサフグのみ。
1時間程やってみたがコッパさえ釣れてこないので、少し目先を変えてみることにした。


この場所は足元の潮溜まりにアオサが生えているで、ひょっとしたらブダイが釣れるかもしれないと思い試してみることにした。
一投目、20m程沖にある岩の際を流してみた。
潮が激しく流れていないためか、仕掛けは流されずに狭い範囲に留まっていたが、暫くすると海面下を漂っていたウキが一瞬消えた。アタリか? しかし、アワセのタイミングを計る間もなく直ぐに浮いてきてしまった。岩に当たった波に揉まれて一瞬潜っただけなのかもしれない。


ところが、仕掛けを回収してみると、餌のアオサが殆ど無くなっていた。ブダイに齧られていた可能性が高い。


餌を付け直して2投目。先程と同じように流していると、今度はゆっくりとウキが海中に消えていった。一呼吸置いてから、一気に合わせを入れると、ゴツンと重い手応えで、漸く魚をヒットさせることが出来た。


上がってきたのは、45cmの良型のブダイだった。やはりブダイは居た。どうも、真鶴ではアオサの生えている場所には、必ずブダイがいるような気がする。



そして、私のジンクスなのだが、ブダイが釣れるときはオキアミで良型のメジナが釣れたことが無い。


取りあえず、ブダイが釣れ気持ちにも余裕が出たので、菓子パンを食べたりして1時間程休憩。その後、先程の釣り座に戻ってみると、1時間前に比べ波がやや大きくなり、手前に程良いサラシが発生していた。


取りあえずもう一匹ブダイでも釣ろうと思い、アオサを付けて先程と同じポイントを流してみた。
アオサは魚が齧らない限り、取れてなくなることはほぼない。その為、仕掛けを回収するとそのままポイントに再投入できる。


再投入して仕掛けが馴染んで直ぐだった。
波が出始めたため、だいぶ見え難くなったが海面下を漂っていたウキが一瞬で海底に消えていくのが確認できた。


すかさず合わせると、ずっしりとした手応えが伝わってきた。
先程のブダイとは違い、重い上に突っ込みが凄い。突っ込むたびにドラグがキリキリと鳴って、岩にでも当たればハリスはひとたまりもなく切れるだろう。


ブダイなら間違いなく過去最大の筈。或いはメジナだろうか。
漸く、サラシの中に魚体が現れた。...、赤くない! 灰色の魚体だ。”やったー、メジナに違いない。” しかも確実に40cm以上はある。


ところが、更に寄せて見ると、”メジナじゃない。” なんと、過去に釣ったこともない52cmの大きなクロダイだった。

■休日の”カワウソ”は暗い内に入らないと竿が出せそうにない。

しかも、餌はオキアミではなく、アオサなのだ。
アオサでクロダイが釣れるというのは聞いたことが無いが、クロダイは雑食性らしいから珍しいことではないのかもしれない。


今日は、メジナは不発だったが、その代わり思いがけない大物の引きを十分堪能できた。


隣のカワウソには大勢の釣り人が竿を出されていたが、果たして釣果はどうだったのだろうか。
私の釣り座からはよく見えるのだが、見ている間は、竿を曲げている光景を目にすることはなかった。


本日購入したオキアミと配合餌は、全く意味をなさなかった可能性が高い?(アオサで釣れたが、オキアミと配合餌の集魚効果があった可能性もある)が、残ったコマセは捨てずに全て持ち帰り、次回に使用することにする。

<本日の釣果>

クロダイ 52cm(2.47s)
ブダイ 45cm