ブダイのウキフカセ釣り

2017年2月4日(土)12:30〜16:00
場所:真鶴三ツ石 天気:晴
潮:小潮


最近は、冬になるとメジナのフカセ釣りが面白くて、冬の間はメジナ釣りばかりしている。この時期のメジナは釣り味だけでなく、脂がのっていて臭味もなく食味が最高なので、私にとっては飽きのこないターゲットとなっている。
ただ、今シーズンはメジナが好調過ぎて、毎回黒い魚を持ち帰るので、家人からはあまりいい顔をされなくなってしまった。


そこで、この時期に釣れる黒くない魚といえば、ブダイ。ブダイなら昨年かなり良い思いをしたので、多少自信がある。そこで、今回はブダイをターゲットに出かけることにした。

■早咲きの桜が満開に近い状態で咲いていた。

場所は、昨年よく釣れた真鶴の三ツ石。


今日は、天気も良く気温も結構暖かくて、岬先端の階段を下りる途中には桜も咲いていて春を思わせるような陽気だった。また、前回真鶴に来たときに比べて風が殆どなく、海はベタ凪だった。


これほど凪いでしまうと、サラシが出来難くメジナを狙うにはちょっと厳しいかもしれない。私はメジナ釣りはまだまだビギナーなので、サラシの出ていない場所でのメジナ釣りは殆ど経験がなく苦手だ。


しかし、今日はブダイ狙いなので、寧ろこういう穏やかな日の方が条件が良い筈。竿を出すのが楽しみだ。


釣り場へ向かう途中、前回竿を出した場所を覘いてみたが波が殆どなく、サラシは出ていなかった。この場所は前回程良いサラシが出ていたのでメジナが釣れたが、ブダイもここで釣れるかもしれない。


実は、前回ここで竿を出したときに気付いたのだが、潮が引いた後の潮だまりや岩肌にアオサ等の海藻がビッシリ付いていて、波打ち際の海藻は全て何かに齧られて短くなっていたのだ。恐らく、ブダイやメジナ等海藻を食べている魚が満潮時に浅場に入ってきて齧っている可能性が高い。


前回の釣り座(写真の中央部。まだ潮位が高く渡礁不可。)
釣り場には正午過ぎに着いたが、荷物を降ろして竿にリールをセットし準備が終わると直ぐに釣りを開始。
メジナと違ってコマセを作る必要がないので直ぐに釣りができる。餌はすぐ近くの潮溜まりに生えているアオサをハリに付けてポイントに投入するだけだ。


ここは1年振りで竿を出すが、昨年同様ブダイは居た。
1投目からアタリがあり、ウキがゆっくり沈んでいった。一呼吸おいて、合わせを入れると、”ガツン”、ヒット。
中々の重量感で上がってきたのは、良型の赤いブダイだった。メジャーを当てると40cmジャスト。1投目から幸先の良い滑り出しだ。


2匹目が釣れたときは、なぜか魚が海面近くまで浮いてきて、直ぐに潜っていったので、一瞬”来るな”と直感した、次の瞬間、ウキが一瞬で海底に向かって突き刺さっていった。
恐らく、根の際に仕掛けを入れていたので、根に当たった潮が餌のアオサを浮き上がらせ、、その餌を追って魚が浮いてきたのかもしれない。


そして、これも、かなりの抵抗を見せたが、無事タモに収まったのは42cmの赤いブダイだった。


その後暫くはブダイの活性が高く、餌を付けて投入すると毎回アタリがあり、かなりの率でヒットまで持ち込めるのだが、どう言うわけか今日に限っては魚が元気すぎて、1.5号の竿では竿がのされて走られ、根ズレでハリス切れになることが2回、ハリのチモトを齧られてハリスが切れてバラスことも数回あった。
■本日の釣り座から湯河原方面を望む


ハリスは1.7号と2号を使用したが何れも根ズレやハリのチモトを齧られると簡単に切られてしまう。道糸に2.5号を使用しているので、根掛かりした場合ウキまで失いかねないのでハリスはあまり太くは出来ない。また、4号、5号のハリスを使った場合食いが落ちそうな気もする。


結局、今日は3匹釣ることが出来たが、最後に釣れたのは、昨年最大だったのと同サイズの47cm。2.0sだった。血抜き後、内臓を取り去って持ち帰るとして、3匹で4s以上あるので、もうこれ以上はいらない。


ただ、実を言うと、少しだけメジナも狙ってみようと思って、今日はオキアミも400円分(約2s)買ってきていたので、15時頃から1時間ばかりオキアミに変えてみた。今回購入したオキアミは、解凍済み(腐れかけ?)で約1s単位で1皿200円で売っていたもの。これを2皿購入してきたのだが、新鮮なオキアミとは違って異臭がしていた。
それでも、メジナはおまけで竿を出してみる程度と考えていたので、解凍する必要がないし、この安物で十分。


メジナ釣りの結果は、釣り始めて30分はひたすらコマセを撒くだけでアタリはなかったが終了前の30分の間にアタリがあり、足裏サイズ1匹に終わった。
ただ、最後の30分の間にアタリは2回あった。
最初のアタリでは逆光でウキが見えにくい中、ジワーと水面下を漂いだしたウキがいきなり海底に向かって引き込まれていった。合わせると、ずっしりと重い引きで沈み根の際を沖に向かって走り始めた瞬間に根ズレでバラシてしまった。2回目のアタリでは、まずまずの引きだったが、釣れてきたのは足裏サイズの口太だった。リリースするつもりだったが、ハリを呑んでいて鰓から血が噴き出していたので、このメジナは持ち帰ることにした。


次回は、またメジナを狙って伊豆か真鶴で竿を出してみたい。

《本日の釣果》

■47cmのブダイの重量



良型ブダイ 3匹
 上から、40cm
      42cm
      47cm(2.0s)

メジナ 1匹 27cm(写真無し)