東伊豆で落ちギス釣り


2014年9月27日(土)9:00〜13:30
場所:東伊豆赤沢海岸

天気:晴れ
潮:大潮




≪キス釣り≫

漸く彼岸も過ぎて秋晴れの過ごしやすい日が多くなってきた。こんな穏やかな日に、静かな海で1日のんびりと竿を出してみたいものだ。
このところ台風が相次いで発生し、現在小笠原付近を通過中の台風17号の影響も心配したが、幸い影響が出るのは来週はじめ頃になるらしい。
予報では、この土日は天気はまずまずで絶好の行楽日和になるとのこと。ただ、気になるのは海沿いでは北よりの風が強くなるようなので、釣り場選びを間違えると釣りにならなくなる可能性もある。


前夜、Google地図を睨みながら北風に強そうな南に面した釣り場を調査。人の多い湘南や西湘海岸を避けてピックアップしてみると、多少遠くなるが、宇佐美海岸と、城ヶ崎海岸を過ぎたところにある赤沢海岸辺りが候補となる。共に、型は大きくはないが数釣りの期待出る場所だ。しかも、釣り人が少なく、のんびりと秋の落ちギスが狙えそうだ。本命は宇佐美海岸だが、駐車場の確保が難しそうだったら赤沢海岸まで足を伸ばすつもりだ。


■朝9時頃の釣り場の様子
西湘バイパスから見る大磯や国府津等小田原までの海は北風の影響は無いが、台風の影響が出ているのかウネリがあって波足も長目だ。釣り人は相変わらず多い。早川を越えると、沖合いでは北風による白波が目立つようになり、夏によく行った伊豆多賀では国道135号を通過中の車に波飛沫がかかるほど北風の影響で海が時化ていた。


しかし、本命の宇佐美海岸はウネリは入っているものの、北風の影響は無くとても穏やか。ところが、ウネリが多少あって波が作られる所為か、サーファーが非常に多く駐車場は満車状態。仕方なく、少し遠いが赤沢まで足を伸ばすことにした。


9時前、赤沢海岸に着いてみると、ウネリが多少あって波は高めだが、北風の影響は背後から風を受けるようになるのでかえって都合がいい。先客は一人いて、状況を伺うと、先程から始めたばかりだが、今のところキスを2匹釣ったとのこと。


第1投、追い風の助けもあって軽く投げたつもりだったが100m以上飛んでいる。1色分迄サビいてくると、待望のキスらしきアタリ。追い食いを期待して更にサビいていると次第に巻く手が重くなってきた。竿を立てリールを巻き始めるが、物凄い重量で波打ち際まで来ると殆どリールが巻けなくなってしまった。波が引くと竿が持っていかれる程で、まるで波と綱引きをしているようだ。
寄せ波に乗せて何とか引き上げてみると、ホンダワラのような海藻が幾重にも重なり巨大な塊となって天秤に引っ掛っていた。実は、本日最も悩まされたのは、岸近くに漂っている海藻のゴミだった。


魚の活性は非常に高く一投毎にアタリはあるのだが、海底に漂っている海藻ゴミを引っ掛けると綱引きに時間をとられて思うように釣りができない。岸から3色(75m)付近までは危険ゾーンだ。ただ、今日は追い風が手伝って5、6色付近まで飛ばすことができたので、後半の方では上手く危険ゾーン手前で一気に仕掛けを浮かせゴミを避けられるようになったので、順調にキスの数も伸ばすことができた。


キスのいるポイントは広い範囲にあるようだったが、海藻ゴミと綱引きをした後引き上げた仕掛けにキスが2匹、3匹と付いていることがあったので、、実は手前75m以内の方が魚がいるような気がした。


尚、ここはキスの魚影が濃いばかりでなく、キスを狙う魚もいるようだ。キスのアタリがあった後、追い食いを期待してゆっくりサビいていると、突然鋭いアタリがあって竿先を持っていかれることが3度ほどあった。その内の二回は右の写真のように、魚がかじられて上がってきたが、他の一回は6本針にキスが4匹付いていたものの、途中まで結構な引きがあったので、残りの針の何れかに掛かっていた魚だけ浚われてしまったようだ。


結局、キスは9時にスタートして餌切れとなる正午頃まで狙い、12〜16pと小ぶりながら33匹釣っていた。
伊豆多賀や宇佐美もそうだが、この辺りのキスはあまり大型は期待できないのかもしれない。


≪おまけ≫

ところで、キス釣りを始めて1時間位した頃だったと思うが、急に、目の前に沢山の鳥が集まってきたと思っていたら、いきなり鳥山が発生。小魚の群れを追っていたようだ。弓角を投げてみたいところだったが、生憎手元になかったので、このときは指を咥えて見ているしかなかった。その後、2度目の発生を期待して車から弓角の道具を持ってきて数回弓角を引いてみたが、このときは全く反応が無く諦めてキス釣りに戻していた。


正午を過ぎ、餌切れとなったため、少しだけ弓角を投げてみることにした。先ずは、釣れたキスが何者かに襲われているため、正体を確認してやろうとボトムを引いてみることにした。


■マルソーダ---35cm
1投目、着底後竿先を下げ、ゆっくり目にリーリングしていると直ぐに、ヒット!
まずまずの手応えを感じながら波裏付近まで寄せてきた。ところが、波が高いため上手く波に乗せてランディングさせようと考えている時だった。寄せ波が突然大きくなり波頭が前に崩れ、丁度サーフィンの”チューブ”のようになったときに、針が外れてしまった。黒っぽい魚体だったが、何かは確認できなかった。


続けて、2投目。今度も直ぐにヒット!
なかなかのファイトをみせて上がって来たのは、丸々と太った35p程のマルソーダだった。




次に、ヒットしたのは、今年2匹目となるメッキだった。20cmを超えていたら持ち帰って試食するつもりだったが、ちょっと小さすぎるのでリリースした。
この頃になると、弓角を投げる毎に何かの反応があった。
その後、マルソーダを2匹追加したが、3匹は我が家では処理しきれないため、1匹は隣の釣師に引き取ってもらった。

■今年2匹目のメッキ

ところで、隣の釣師は、私より先に釣りをされていたが、キスは海藻ゴミに邪魔されて4匹しか釣れなかったそうだ。この方、途中で弓角に切り替えていたが、仕掛けの作り方に問題があり1匹もヒットしていなかった。どうも、弓角を投げるのは始めてのようだった。少し気の毒だったため、私なりの弓角仕掛けを紹介して、その通りに作り直してもらったたところ、直ぐにマルソーダがヒットした。
これを見届けて帰路についたが、途中振り返って見ると、竿が大きく撓り2匹目と格闘中だった。



【本日の釣果】
シロギス 33匹(12〜16p)
マルソーダ 3匹(35p前後)---この内1匹を隣の釣師に引き取ってもらった。
メッキ 1匹---リリース



※キスは小振りだったが、全て背開きにして天ぷらで食したが、揚げたては最高に美味。