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 今日は、穴釣りでカサゴでも狙おうかと思っていたが、そろそろメジナのノッコミが始まる時期でもあるので、両狙いで出掛けた。
 と言っても、メジナが主で、釣れなかった場合に穴釣りに変更するとう算段だ。
 今日の潮時表を見ると、干潮は4時頃なので、それまでメジナを狙い、芳しくない場合に露出した岩の間をチョイ投げ竿で探ってみるつもりだ。
 
 
 やって来たのは、真鶴岬の先端、三ツ石。
 ここは、35、6年前の学生の頃に一度だけメジナ狙いで来たことがあるが、その時は何も釣れず、満ち潮でずぶ濡れになって帰ってきたことを憶えている。
 今日は胸まであるウェーダーを着込んで、まだ潮位が腿位まであったが、場所確保のために早めに渡った。
 
 
 ところが、いざ三ツ石に渡ってみると、広すぎてどこで竿を出せばよいのかポイントが分からない。
 一箇所良さそうなポイントがあったが、昼過ぎから南西風が強くなってきたため、波が超えそうな気がして、その磯の向かいの小高い場所に入ることにした。
 
 
 釣り座は海面から6m程の高さで、持参した5.4mのタモでは届かないが、1.5m程下に人が一人立てる位の出っ張りがあり、もしものときはそこからタモを出せる。
 ただし、持参のタモは2000円程度の安物で、釣り竿のようにビヨンビヨン撓って扱い難い代物だ。
 
 
 
        
          
            | 打ち寄せる波と吹き付ける横風で非常に釣りづらい状況の中、寒さで震えながらもなんとか仕掛けをセットして釣りを開始した。
 前回までの結果が悪かっただけに、今日もメジナは釣れないかもしれないという気持ちは強かった。
 
 
 1投目。波が荒くて、仕掛けが安定しない。
 ウキを3Bに替え、錘を3箇所に打って仕掛けを安定させ、数投目。
 漸く、アタリ。いつものベラか? いや、頭に”木っ端”と付くが、一応、本命のメジナだった。
 
 
 
 | ■木っ端メジナ 
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            | ■クサフグ 
  | 立て続けに、木っ端メジナがもう一匹釣れたが、その後は餌が付いたまま戻ってくるようになった。 そして、暫くして釣れたのは25cm程のクサフグだった。今日は、もうダメかな? と、不安が過ぎったが、辛抱強くコマセを撒き続けていると、ウキがスパッと引き込まれた。
 
 
 中々の引きで上がってきたのは、待望の足裏サイズのメジナだった。
 この頃になると、風も弱くなり気温も若干上昇したのか寒さがなくなった。
 そして、とうとう時合い到来か、直ぐに同サイズのメジナが釣れ大物の期待が高まる。
 
 
 
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          そして、裏磯でのカゴ釣りのイメージで強引に竿を煽ってしまった。
            | 沖目を流していると、潮目付近でウキがゆっくりと沈んだ。どんどん、海底に引き込まれ、ウキが見えなくなったところで一気に合せを入れると、動かない。
 根掛かりかと思ったが、グンッ、グンッと重たい引きで生命反応が伝わってくる。
 
 
 何とか、足元まで寄せ魚を浮かせた。 でかい!!
 寄せるまでの間はタモを使おうと考えていたが、いざ足元まで寄せてみると、下の出っ張りまでなら抜き上げられそうな気がしてきた。というか、扱い難いタモを使うのは面倒だ。
 1.5号の磯竿に、ハリスはフロロ1.7号。果たして?!
 
 
 
 | ■足裏サイズのメジナ 
  |  すると、魚が海面から少し持ち上がったところで、”バキッ” と物凄い音を立て、5本継の手元から3本目が写真のように折れてしまった。後でよく見ると4本目(トップの下)も折れていた。
 
 
 
 
        
          竿の長さより仕掛けの方が長いため、仕掛けを投げるときなど操作はし難いが、釣り座が高いためチョイ投げ竿でも充分釣りになる。
            | ■魚の重さに耐え切れず... 
  | 釣れた大物?は、折れた弾みで針が外れ逃げてしまった。 もはやここまでかと思って帰り支度を始めたが、コマセを見るとまだ2kg以上が残っている。
 しかも、隣の磯(最初に入ろうと思って断念した場所)に目をやると、大きなメジナをタモに取り込む光景が目に飛び込んできた。
 
 
 今日の目的は達したので、これで帰ってもよかったのだが、この時合いを逃すのは勿体無い。
 穴釣り用に持ってきた2.7mのチョイ投げ竿でやってみることにした。
 ただし、ハリスは太目の2.5号を使用。
 
 
 
 |  この時合いでは、アタリがあると、釣れてくるのは全て足裏サイズ以上のメジナだった。
 チョイ投げ竿に替えてから数回目のアタリで、竿を折った時と同じくらいの大物がヒットしたが、足下まで寄せるもハリ外れでバラしてしまった。
 
 
 今回は、竿を折ると言うアクシデントに見舞われたが、一先ず目標は達成することができた。
 ただ、問題点として分かったことは、今回のような高所で釣りをする場合、大物が掛かったときに今手持ちのタモだと使用不可ということだ。
 次回のメジナ釣りまでに、腰のしっかりした長めのタモが用意できるといいのだが...
 
 
 
        
          
            |  | ■本日の釣果 メジナ23〜28p 8匹
 
 
 今日釣ったメジナは、リリースした木っ端メジナを含め大半が尾長だった。口太は写真下の2匹のみだった。
 
 釣った魚は刺身と煮付けにして食べたが、この時期のメジナ(寒メジナ)は美味しいの一言に尽きる。
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