ゴロタと堤防からのシロギスの投げ釣り 2011年6月4日(日)6:30〜15:30 場所:八貫山下、真鶴岩港 天気:晴れ 潮:大潮 海況:午前中はベタ凪ぎ、無風。午後からは南西からの強風に変わった。 |
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今日は江ノ島の裏磯で、早朝ひょっとしたら回ってきているかもしれないサバとカタクチをジグと投げサビキで狙い、7時頃からは投げ竿を振る予定だった。 ところが、朝目が覚めてみると、既に4時を回っており今から裏磯へ行っても釣り始めるのは7時近くになってしまう。 投げ釣りなら問題ないが、ただ天気予報では午後からは南西寄りの風が強くなるとのこと。 そうなると、大平、ボラ場では正面からまともに風を受け釣りづらくなることは必至だ。 急遽、真鶴方面へ目的地を変更することにした。 道具も、投げ釣り一本にしぼるため軽装ですむ。 そんなわけで、あまり大型は期待できないが、私にとっては昔から実績のある八貫山下へ行くことにした。 30年くらい前になるが、この場所はビワの実が黄色くなる梅雨頃から夏に掛けて数の出る場所だった。 比較的小型が多いが、毎回21p以上が2、3匹混じり、ここでの最大サイズは23.5pで、前回裏磯で24.5pを上げるまで自己ベストだった。 この場所で、キスが出ることを知ったのは釣り雑誌からだったが、当時何回か複数の雑誌でこの場所が紹介されていたものだ。 しかし、ゴロタ海岸で投げにくいこともあってか釣り人は意外に少なく、大抵海岸を独り占めすることが多かった。 そのため、当時はビワの実が熟すころになると、毎年この場所で竿を振っていて、お気に入りの場所でもあった。
さて、釣り場には6時半頃に到着し、早速釣りを開始するが暫くは全く音沙汰がなく、開始から1時間位たった頃漸く微かなアタリがあった。 上げてみると、小さなメゴチが付いていた。普段はリリースするのだが今日は持ち帰ることにした。 キスが釣れたのはだいぶ経ってからだったが、この時はキスらしいはっきりとしたアタリがあり、そのままゆっくりサビいてから巻いてみると15センチ前後のキスが 一荷で掛かってきた。 さーて、これからかと期待したが後が続かず、半時程たってから漸く1匹追加した。 今日は終始キスの喰いが芳しくなく30分から1時間に1匹釣れるといった感じだった。 ただ、ここは外道が多く、キス1に対して外道2位の割合で、メゴチ、キタマクラ、ササノハベラ、キューセンベラが掛かってくる。 中でもキタマクラが多く、寄せてきたときに膨らんでいないとカワハギに似ているため慎重に上げてみてガッカリさせられることも。
ところで、今日は是非試してみたいことがあり、それを実践してみた。 ”パワーいそめ”というワームを使ってみたかったのだ。 実は、頻繁にアタリがあるときに試すつもりでリュックの中に忍ばせておいたのだが、今日は余りにもアタリが少なかったため半ばまぐれを期待して4本針の内2本に”パワーいそめ”を付けてみた。 本物の虫餌と比べて実力を知りたかったのだが、はたして結果は、やはりというか、予期していたとおりで、虫餌にはキスや外道がかかてきたが”パワーいそめ”には1匹も掛かってこなかった。 今回は、4本針に虫餌と交互に付けたが、全ての針に”パワーいそめ”だけを付けた場合はどうなのだろうか。 次回試してみたい。 ここは、3色(75m)以上沖は砂地でそれより手前は大小の石混じりの砂地で、50mから手前は大きな岩や海藻があり根掛かりゾーンとなっている。 ただ、どういうわけか100m以上投げても殆どアタリがない。 従って、50〜100mがポイントとなるのだが、75m以内はササノハベラやキタマクラが多く、これらの外道を避けるには75〜100m迄の非常に狭いゾーンを丹念に探る必要がある。 今日発見したのは、やや斜めに遠投し、投げた方向と反対側に10m位移動し、そこから斜めに巻いてくることだ。 こうすることで、キスのいるゾーンを少しでも長く引くことができる。 結局、12時頃まで粘ってキスが8匹だった。(下の写真) この頃になると、南西の風が強くなり、ラインが左方向に流されて釣り辛くなってきた。 更に、波打ち際から20〜30m位まで赤っぽい濁りが入ってきた。 これは、ひょっとしたら赤潮かもしれない。キスの喰いが悪かったのもそのせいだろうか? 尚、一月程前は海岸線に帯状に繁茂していた海藻が、今日はほとんど無くなっていた。
しかし、このままでは終わりたくない。 まだ、餌もだいぶ残っていたため、近くの岩港へ移動することにした。 ここは、南西の風の影響は少なく、時折突風が吹くが追風になって、かえって投げるのに都合が良い。 橋から内側は風もなく穏やかで、砂浜では投げ釣りの人達が数人の他、一足早く海水浴を楽しんでいる人達もいた。
さて、釣りの方はというと、3投目に待望のアタリ。 慎重に巻いてくるとかなり沖で魚が浮いた。薄茶色の魚体が近づいてくる。 ようやくキスであることを確認し、取り込みの態勢に入ると、唐突に、嫌な記憶がよみがえってきた。 数年前、ここで竿を出したことがあるが、そのとき折角釣ったキスを足元のテトラにあてて落としてしまったのだ。 今日も、同じテトラの上だ。 とりあえず、慎重に足下まで寄せて、竿先を下げて抜け上げの態勢に入った。 そして、オモリを揺らさないようにゆっくりと抜きあげようとしたその時、キスは振り子のように足元のテトラにコツンッ。 信じられないようなことが起ってしまった。あの時と同じことが...。 テトラに衝突したショックで、キスはひっくり返ったまま暫く海面を漂っていた。 その後、3回アタリがあり、その内2回のアタリをモノに出来た。 17pと13pだった。 これで、どうにかツ抜け達成となり納竿とした。 今日は、アタリの少ない中を足でかせいだようなものだが、これからが本格的なキスシーズンとなるため、今後に期待したい。 青物が釣れ出すまでの7月初旬頃までキスを狙ってみようと思う。
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