2006年11月11日(土)6:30〜10:00
場所:江ノ島裏磯
天気:雨 潮:中潮(満潮09:33/19:04、干潮02:15/14:09---芝浦)
サバの”バクダン”釣り


ゴーーッ。不気味な地鳴りのような音が、突然、上の方から響いてきた。
まだ薄暗い江ノ島の坂道を登っている時だった。

土産物屋の並んだ参道を抜け、鳥居を右に曲がり、交番前の急な坂道を登り切ると緩やかな上り坂となり、それを過ぎると植物園の方から来る通りへ合流する。
その少し手前でのことだった。

ジェット機の音? いや違う。
まさか? か、雷!?

バリバリバリッ、ドッ、ドーン!
真上で鳴っている。暫くすると、ポツポツと雨粒が落ち始めた。
前日ネットで調べた天気予報では、曇りで降水確率は確か夕方まではゼロパーセントだったはず。
なのに、裏磯へ降りる階段のところまで来ると大粒の雨に変ってしまった。

引き返そうとも思ったが、餌も買ったことだし、ここまで来て何もせず引き返すのは辛い。
取りあえず海の見えるところまで降りて様子を見ることにした。
トイレ前の見晴台から下を覗くと、この悪天候の中、既に多くの釣り人が竿を出していた。
しかし、雷と雨を除けば、海は静かで意外と釣りやすそうだ。
すると、ボラ場でカゴかバクダン仕掛けの方がサバを上げた。

雨はカッパで凌げるが、雷は恐い。
どうも、雷は海の中にぽつんと突き出た江ノ島の上空で鳴っているようだ。稲妻が走るが、この上空に集中している。
暫く、竿を出さずに様子を見ていたが、稲妻も少し収まってきたような気がしたため、素早く仕掛けを組み立て恐る恐る竿を出してみた。

すると、1投目からアタリ。ウキがきれいに海中に沈んだ。
糸ふけがあった為、アワセが遅れたがズシリとした手応え。
慎重に巻いてくると手前で左右に走り、最後の抵抗を見せる。
ソウダほどではないが、青物特有の引きだ。
強引に抜き上げる。31pのゴマサバだった。

《ゴマサバ》

しかし、2匹目がなかなか釣れない。
周りでもアタリが遠退いたようで、雷が鳴っていたことも手伝ってか、皆さん磯場に竿を置いたまま崖下に一時避難。

ボラ場でワタシと、大平で一人の2名だけが続行中。
すると、ワタシのウキにアタリ。立っていたウキが突然横に倒れた。
すかさず合わせると何かが掛かっている様子。しかし、それ程重くもなく、横走りも無い。
上げてみると、なんと相当暴れたらしく、尻尾の付け根に糸が幾重にも巻き付き、身動きできない状態になったサバだった。
一時避難の方々が一斉に動いたのは言うまでも無い。
その後は、飽きない程度に釣れた。

途中変った外道が掛かってきた。
今日はバクダン仕掛けだったため、コマセをカゴに詰め込んで仕掛けを投入。普通なら直ぐにウキが立つのたが、倒れたままで一向にウキが立たない。
ウキ止めが外れてしまったのかと思っていると、ゆっくりと立ちはじめた。
暫くして、コマセカゴが空になったころ巻き上げてみると、何か掛かっている様子。
スレで胴のあたりに針の刺さった小ぶりのダツが上がってきた。
投げたときに、海面付近にいたダツが仕掛けにじゃれつき針が刺さってしまったのだろう。


《スレで掛かったダツ。37p。》

サバの方は、9時前にはツ抜け達成。
取りあえず、10匹で打ち止めとし、仕掛けを弓角に換えてみた。
弓角でサバを釣ったことが無い為、やってみたかったのだ。
しかし、ウキを流しているところでは投げづらく、メインの場所を避けボラ場の一番端で粘っていたが、結局アタリも無く、雨脚が激しくなってきた為10時に納竿とした。


<<本日の釣果>>
ゴマサバ 31〜33cm 10匹
ダツ 37p

《アフターフィッシング》
サバは、しめ鯖と味噌煮で食べたが、脂がのっていて大変美味しかった。