2005年9月3日(土)5:50〜12:00
場所:熱海堤防
天気:晴れ 潮:中潮(満潮4:23、干潮10:58--芝浦)
青物釣り


台風14号の余波で、湘南、西湘方面のサーフや磯は殆ど竿を出せる場所が無いため大きな堤防のある港を目指した釣り人は多いにちがいない。
案の定、熱海も堤防や港内のナナハン岸壁は、まだ夜が明けたばかりで薄暗さの残る時間帯であるにも拘らず、既に殆ど”満席”状態だ。

今日も入れそうなのは前回とほぼ同じ場所で、1人分のスペースが空いていたため取りあえず入れさせてもらうことにした。
どうも、堤防の先端と付け根付近から埋まっていき、最後にこの辺りが少し残るという感じだ。カゴやバクダン仕掛けで釣れているのは先端付近で、イワシが数多く釣れているのが付け根付近のようだ。この辺りは、あまり釣れない場所らしい。

しかし、今日は違った。堤防やナナハン岸壁はどこでも、サビキの選定さえ間違えなければイワシが鈴なりになっていた。
カゴやバクダン仕掛けを回収する際に、カゴから流れ出るコマセを追ってイワシが群がり、水面をバシャバシャ跳ねている。港内、イワシだらけといった状態だ。台風の影響で逃げ込んできたのかもしれない。

このイワシを追って青物がウジャウジャいるに違いないと思って、早速弓角を投げてみた。
ところが、何度投げても全くアタリなし。カゴや、バクダンでも全く釣れていない。たまに釣れているのが見えるが、イワシや20cm位の小サバだ。
余りにも餌が多いため、針の付いた餌や疑似餌には見向きもしないようだ。ひょっとして港外にもイワシ等の餌がたくさんいるのかもしれない。

このままではボーズになる可能性大のため、イワシ狙いでサビキ仕掛けに変えてみた。隣の年配の方は投げるたびにイワシを鈴なりにしていた。コマセなしの投げサビキだ。
しか〜し、小生には、投げても投げても、サビキを変えてみても、コマセ籠を着けてみても、1ッ匹も掛かってこない。何で〜。

そうこうしている内に、1匹も釣れないまま9時を回ってしまった。
かくなる上は、港外を狙うしかない。そう思って、外のテトラを見て回った。な、なんとテトラには何人かいて、その内の1人に大物が掛かった。
今日見る最大の大物。遠目にだが、30cmオーバーのソーダガツオのようだった。皆さんカゴ仕掛けで釣っていた。
暫く見ていたが、ポツポツとソーダガツオが釣れている。そのうち、40cmを超えていると思われる立派なサバが目の前で上がった。

諦めかけていた気持ちに、闘志が沸いてきた。
早速、テトラの釣り易そうな場所を見付けてサーフトローリングを開始した。
すると、数投目でヒット。いい引きだ。手前まで寄せてきたところで、急に下に突っ込み始めた。4号の磯竿が満月のように撓っている。
しかし、急激な引きで魚の口が切れたのか、フッと軽くなってしまった。
ナブラは立っていないが、魚は結構回っているようだ。

気を取り直し、再投入。
数投目で、再びヒット。しかし、これも先程と同じように足下まで来てバレてしまった。
この後、2回ヒットしたが、何れも手前まで来る間にバラシ。
これ以降パタッとアタリがなくなってしまった。

小休止した後、場所を変えて再開。
数投目、コツコツと前アタリ、次の瞬間、グンと引っ手繰られるようにしてヒット。
力強い引きを味わいながらも、今度は逃がさないぞと慎重に、手前まで寄せてきた。そして、足下での急激な引きにも何とか耐えると、ゆっくりと魚が見えてきた。
おや、ソーダガツオではない。尾の形が違う上、全体が黄色みがかっているように見える。ひょっとして、シーラか?
いや、違った。海面に現れたのは少し大きめのワカシ(34.5cm)だった。
5ヒット目にしてようやく魚を手にできた。
《34.5cmのワカシ》
8月初旬に釣れたものに比べ、ずいぶん大きくなっています。
意外と脂ものっていて刺身は勿論、あらの味噌汁でも、大変美味しくいただけました。

その後、納竿までに3回ヒットしたが、2回はバラシ。
バラシの内1回は、抜き上げて糸を掴んだ瞬間に魚の唇が切れてテトラの間に落ちてしまった。マルソーダだった。
しかし、小ぶりだが30cm弱のマルソーダを1匹ゲットできた。
《29.5cmのマルソーダ》
意外と血合いが少なく、刺身でも大変美味しくいただけました。

今日は、8ヒットで2ゲット6バラシとなったが、釣り上げるまでの魚との格闘はなかなか楽しいものだ。
次回は、またチャレンジしたいものだ。