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【一般質問】 道路の交通安全路面標示の補修
2023年6月議会 『声と眼』653号 2023/6/30

 市内各地域で、道路の交通安全の路面標示が消えてしまっています。
青毛のピースロード、青葉けやき通り、久喜中央1丁目のヨーカドー入口付近など多くの地区で、市道の中央線、横断歩道、停止線、右折帯の車線まで消えてしまっている道路もあります。
これでは車の安全な通行が保障されません。
早急に補修を進めるよう求めました。
市は各地区で市道の路面標示が劣化して消失している事実を認識しており、今後、鷲宮・葛梅・栗原・久喜中央・北地区などで、毎年2〜3か所ずつ補修を進めていく計画ですが、これではとても追いつきません。

 市道の交通安全施設路面標示の補修費は、2019年度決算で2627万円、20年度2315万円でしたが、21年度には1078万円と大幅に削減されてしまいました。
22年度の予算も1045万円でした。補修が必要な地区は10か所以上もあるのに、多くは先送りされています。
23年度の予算はやっと4548万円に増額されましたが、毎年1億円くらいの補修費用を確保していかなければ改善は一向に進みません。

★久喜市は公共施設も市道の交通安全路面標示も、維持管理や補修に金をかけようとしない。
市民の歓心を買うために目新しい公約を次々と打ち出す前に、施設や設備を保全し維持管理するのが前提ではないのか。★

【一般質問】 青葉中央バス停付近に横断歩道を
2022年11月議会 『声と眼』643号 2022/12/19

 青葉団地中央バス停付近には横断歩道がないため、住民やバスの乗降客は車の切れ目を小走りで横断しています。
団地とグランドを渡る歩道橋がありますが、ほとんど渡る人はいません。
地元住民から横断歩道設置の要望が寄せられたので、一般質問で取り上げました。

 市民部長は『横断注意の看板を出す。市民に歩道橋の利用を呼びかけていく』『地元の区長さんの意見を聞いて、必要であれば県に要望を出したい』と答弁しました。
そもそも歩道橋に上がるには大回りになるので、ほとんど利用されていない実情も知らないようです。
市が道路の危険性や横断歩道の必要性を判断しようとしないで、区長さんに丸投げするのは、交通安全対策担当課の責任放棄ではないでしょうか。
この道路は幸手県道交差点〜団地東バス停(平沼落とし)の500mもの区間に横断歩道がありません。
早急に横断歩道設置を検討すべきです。

【一般質問】 信号機のない横断歩道の安全対策
2022年 9月議会 『声と眼』638号 2022/9/20

 信号のない横断歩道で横断しようとする歩行者がいれば、車両は一時停止と歩行者優先が義務付けられています。しかし実際には一時停止しない車が90%以上と言われています。
市役所前、中央3・4丁目の久喜駅西口大通り、吉羽/市立中央図書館前、青毛/エンゼル公園前、青葉/朝日バス車庫前など、多くの横断歩道で、車優先の運転が横行しているのが現実です。
信号機の設置は市内全体で1年に10か所程度、歩行者用信号機の設置は2〜3年に1か所しか設置されず、歩行者優先の交通政策にはほど遠い状況です。
信号機の設置は県の公安委員会の管轄なのでなかなか進みません。
] そこで信号機の代替に、歩行者がボタンを押すとLEDライトが点滅して、車両に歩行者がいることを知らせて停止を促す装置が開発され、各地に拡がってきています。]
その名も『歩行者横断点滅器/ぴかっとわたるくん』。ソーラーパネル付きで電気代は不要、メンテナンスも不要で、設置費用は98万円です。愛知県や三重県、茨城県、兵庫県などで設置が進んできています。
地域の実情に応じて市の判断と予算で設置できるので、取り入れる自治体が増えているようです。

 交通安全対策を担当する市民部長が『一定の効果があると認識しているが、まだ県内では設置例がないので、調査研究していく』と答弁しました。
まだ各地で設置が始まった段階なので、近隣では設置例が少ないのですが、市が新しいシステムを地域の実情に応じて積極的に取り入れていく姿勢が必要ではないでしょうか。
(同様の機能で『横断者注意喚起灯ゆずる君』というのもあります。)

【一般質問】 青葉けやき通りの路面改修を求める
2022年 9月議会 『声と眼』638号 2022/9/19

 青葉けやき通りで路面が非常に荒れている区間があります。
水道などの道路工事をした後に仮舗装で復旧するのですが、陥没して穴が空いたり、車のわだち跡が凹んでいたりします。
一部区間は本舗装されてきれいになっているのですが、朝日バス車庫付近〜ダイソーまでの区間や青毛堀に近い区間(青葉5)が取り残されている状態です。
沿線住民から『特に夜間などに、荒れている部分を車が通るときに振動や騒音がひどく感じる』という苦情も寄せられています。
早期に全面的に本舗装して完全復旧するように求めました。

 建設部長が、特に舗装が荒れてひどい場所から補修を進めると答弁しました。
本来は部分的な補修だけでなく、数年間も仮舗装のままにされている区間全部の舗装をやり直すべきです。

【一般質問】 交通安全路面表示の維持管理を求める
2021年11月議会 『声と眼』624号 2022/1/3

   住宅地の通学路などにペイントされた交通安全施設(交差点や「止まれ」などの路面標示)が消えている地域が多く見られます。
特に青葉5丁目の西半分地域では25か所の交差点の路面表示がほとんど消えてしまっており、早急に補修するように求めました。
建設部長が『青葉5丁目地区は通学路もあり、補修の必要性があるので、早期に実施するように検討していく』と答弁したものの、いつ実施するかは明言しませんでした。
緊急性が高いことは明らかで、年度内にも実施するように求めました。

 市内各地域で、こうした交通安全施設の路面標示が消えてしまっています。
必要性や緊急性の高い箇所から計画的に補修を進めていくべきです。
部長は『補修が必要な箇所を全部やると3億円かかる』と言うのですが、市内各地域の路面標示がいっぺんに摩滅したわけではありません。
久喜市が長い間、維持管理に金をかけないできたために、補修の必要な箇所が「3億円分」もたまってしまったのです。

 市の毎年の当初予算で、道路の交通安全施設(路面標示)の補修工事費は2019年度が1700万円、20年度の2300万円に対して、21年度はわずか800万円に削られてしまいました。
各地域の路面標示の摩滅は、これ以上放置しておけない状態になっています。
緊急性の高い地区から計画的に路面標示の補修を進めるために、新年度の予算編成で「必要な維持管理費予算」の確保を求めました。

【一般質問】 遊歩道の距離表示を復活、ベンチ増設も
2021年11月市議会 『声と眼』623号 2021/12/21

  青葉さくら通り・青毛堀の土手に遊歩道があります。
幸手久喜県道の喜橋〜けやき通りの吉羽大橋まで往復2qのコースで、多くの市民が散策を楽しんでいます。
もともと遊歩道に距離表示があったのですが、今はすっかり消えています。
市民から、復活させてほしいという要望をいただき、一般質問で取り上げたところ、建設部長がさっそく『今年度中に復旧する』と答弁しました。

 遊歩道沿いには古いベンチが5台設置されていて、ウォーキングの途中で一休みしたり、春には座って桜を楽しんでいる人もいます。
昨年、近所の住民から、ベンチを増設してほしいというリクエストをいただき、これは今年2月定例市議会の一般質問で取り上げました。
その後、新しいベンチの増設も実現しました。ー青毛堀川の河川敷や土手は埼玉県の管轄なので、遊歩道やベンチも、埼玉県が設置したものと考えていました。
質問通告を出してから調べてみると、遊歩道の管理は、市が県から委託されていることがわかりました。
今後は、市が責任を持ってベンチの保全や距離表示、遊歩道の維持管理をするよう求めていきます。

【一般質問】 青毛堀の遊歩道にベンチ増設を
2021年2月市議会 『声と眼』607号 2021/3/2

 青毛堀の桜並木の土手は遊歩道になっています。
現在は左岸(青葉側)の5か所にベンチが置かれていますが、近隣の住民からもっと増設してほしいという要望が寄せられました。
一般質問で取り上げたところ、建設部長が、青毛堀の土手は埼玉県の管理になっているので杉戸県土整備事務所と協議すると答弁しました。

 右岸(吉羽)側にもベンチを設置すれば、幸手県道の喜橋〜下流の吉羽大橋の両岸往復2qの散歩コースを、ゆったり休みながら歩けるようになります。

生活道路の交通安全対策、効果は
2017/2/16

  昨年の11月定例市議会で、青毛4丁目の住宅地の中の道路の交通安全対策を求めた。
 【参照⇒ブログ「住宅地の中を飛ばしていく車たち」へのリンク
 2月14日、市が道路の両側にグリーンのラインを引いた。
 近所の人の話では、走行する車のスピードが少し落ちたような気がするという。
 また、住宅のすれすれの側溝のフタの上を走る車も減ったようだ。
 これでどれくらい効果があるか、しばらくようすを見てみよう。

 2016/12/16の記事を参照
この下です ↓


【一般質問】 住宅地の通過車両急増! 安全対策を
2016年11月議会、猪股の一般質問 『声と眼』523号 2016/12/16

  青毛のはなみずき会館前からエンゼル公園脇を通って葛西用水の平成橋に通じる市道は、朝夕の通勤時間を中心に車の通行が急増しています。
県道幸手久喜線と東鷲宮や幸手方面との抜け道になっているので、最近では大型車両の通過も増えています。
車はかなりスピードを出していて側溝のふたの破損も相次いでいます。
地域の生活道路で通学路にもなっており、公園に行く子どもたちや親子連れも多く通りますから、早急な交通安全対策が必要です。

 市は『安全対策が必要と認識している。速度制限やゾーン30については、地域の意見を聞きながら、警察とも協議する』『外側線が薄くなっているので引き直す』と答弁しました。
私はさらに、歩行者用路側帯・グリーンベルトの表示、ガードレールの設置などを、地元自治会や住民と協議して検討するよう求めました。

【一般質問】 幸手県道の信号機や交差点改良を求める
2016年6月議会、猪股の一般質問 『声と眼』512号 2016/6/26

 市民からも要望があり、県道幸手久喜線の交差点4か所の信号機や危険箇所の改良を求めました。

(1)青毛ピースロード(市道久喜234号線)交差点はセンサーと押しボタン併用式ですが、青葉大通りとのT字路交差点と半連動になっていて、そちらが赤→青→赤と2回変わるまで待たされます。
交通量も増えてきているので、定周式にするよう求めました。

(2)太田小学校北入口(8253号線、セブンイレブン前)交差点の横断歩道は押しボタン信号です。
これも押しボタンを押してもすぐ50m先にあるいちょう通り交差点の信号機が2回変わるまで青に変わってくれません。
いちょう通り交差点の信号機と完全連動にして、向こうが赤になったらこちらの歩行者用信号が自動的に青になって横断歩道をもっと渡りやすくするよう求めました。

(3)久喜工業高校東側の市道11号線との交差点は入り口部分が狭くてたびたび渋滞しています。
車は渋滞を避けようとして、手前の住宅地の中の細い路地を抜け道として入り込むことになって危険です。渋滞を起こさないように交差点の改良を求めました。

(4)鉄道のオーバーブリッジ東側の変則五叉路交差点は、野久喜地区の細い路地から交差点に進入する際に、どの信号に従っていいかはっきりとわかりません。運転者の判断で車が来ないのを見はからって進入することになるので危険なこともあります。
信号機を明確にして安全をはかるよう求めました。

 これらの交差点については、市としても改良が必要と考えているので、管轄の埼玉県に申し入れ、今後協議していきたいと答弁しました。

【一般質問】 平沼落し堀川の橋は急傾斜で危険
2015年9月議会、猪股の一般質問 『声と眼』499号 2015/10/14

 青葉3、4丁目の間を流れる平沼落堀川は、周辺の地盤沈下で、自転車と歩行者用の橋が急傾斜になっています。
「急勾配につき自転車の通行はご注意ください」「危険」の看板はありますが、現実に転倒した人もいます。
10年くらい前にも議会で指摘して、当局は検討すると答弁しましたが、そのままになっています。
早急に改修するように求めました。

 建設部長が「改良工事には多額の費用がかかるのでむずかしい。一部について手すりの設置を検討する。今後、対応を検討する」と答弁しました。
本来は橋を切り下げてできるだけ緩やかにする必要があります。
それがすぐにできないのであれば、急傾斜の部分に階段とスロープを併設するなどの安全対策を検討するよう求めました

台風18号の影響による豪雨被害の状況
2015/9/17

 9月9日の台風18号は、茨城県で鬼怒川の決壊など甚大な被害をもたらしましたが、県内でも越谷、吉川、宮代、幸手などで住宅への浸水被害が発生しました。
 久喜市内では、豪雨の地区から外れていたため、比較的軽微な被害ですみました。
 それでも、床上浸水、床下浸水の被害を受けた方々も出ています。

 この被害状況の報告は、議会事務局長を通じて要求して、やっと一覧表を配布させることができました。
 当初、事務局長も情報を持っていなかったということは、市の職員の間でも情報の共有ができていなかったようです。

表中の下線は訂正箇所
  9月14日
17時現在
 9月15日
19時現在
 被害状況を一部訂正
 9月17日
17時現在
再度訂正
 9月25日
17時現在
再度訂正 
  9月29日
17時現在
再度訂正 
道路冠水箇所
(通行止め) 
 46か所  46か所  46か所  46か所  46か所
 久喜地区 11か所 11か所 11か所 11か所 11か所
 菖蒲地区 4か所 5か所 5か所 5か所 5か所
栗橋地区 15か所 15か所 15か所 15か所 15か所
 鷲宮地区 16か所 15か所 15か所 15か所 15か所
床上浸水  4棟 4棟  4棟  4棟  4棟 
 久喜地区 1棟
(本町1丁目)
2棟
(本町1丁目、
久喜東2丁目)
2棟
(本町1丁目、
久喜東2丁目)
2棟
(本町1丁目、
久喜東2丁目)
2棟
(本町1丁目、
久喜東2丁目(2世帯))
*同一集合住宅
鷲宮地区 3棟
(西大輪)
2棟
(西大輪、上内)
2棟
(西大輪、上内)
2棟
(西大輪、上内)
2棟
(西大輪、上内)
床下浸水  10棟  5棟 9棟 10棟 10棟
 久喜地区 1棟
(本町8丁目)
1棟
(本町8丁目)
1棟
(本町8丁目)
1棟
(本町8丁目)
1棟
(本町8丁目)
鷲宮地区 9棟
(西大輪)
4棟
(西大輪2棟、
東大輪2棟)
8棟
(西大輪2棟、
東大輪3棟、
鷲宮5丁目3棟)
9棟
(西大輪3棟

東大輪3棟、
鷲宮5丁目3棟)
9棟
(西大輪3棟、
東大輪3棟、
鷲宮5丁目3棟)
その他    1棟 1棟       1棟      
栗橋地区   1棟(栗橋東6丁目、倉庫が浸水) 

1棟
(栗橋東6丁目、
倉庫が浸水) 
1棟
(栗橋東6丁目、
倉庫が浸水) 

15日に一部訂正、さらに17日、25にも訂正

 14日現在の報告で、床上・床下浸水の件数は、区長などの報告を集計したものだったそうです。
 その後にあらためて集計し直したのが、15日の夜になって報告されました。
 市では、職員が現場に行って確認したところ、浸水の実態がなかった家があった、また14日の報告は各担当課の集計をまとめたものでしたが、重複もあったようなので、訂正したと説明されています。
 25日の18時過ぎに、ファックスで再度の集計結果の訂正が届きました。

【参照リンク⇒被害状況の情報がなかなか出てこなかったのはなぜか】


幸手駅西口の工事開始、久喜市内の安全対策は
2015/7/15

 幸手駅西口の整備工事が開始されます。
 今後15年間で、幸手駅西口広場の整備と久喜市との境界付近までの区域の区画整理を進め、幸手駅西口から葛西用水まで約400メートルの区間に幅員18メートルの都市計画道路が整備されます。

 第1期工事は、今年から2018年までの3年間で、西口広場の整備と幸手駅から西側へ200メートル区間の事業を実施し、その後、第2期工事で残りの200メートルの道路が築造されます。

 8月から久喜市との境界の葛西用水沿いのけやき台地区から幸手駅西口までの仮設道路の建設が開始されますが、工事用車両はすべて久喜市内から幸手県道を通り、栗原地区を抜けて弁天橋を渡り、けやき台地区を抜けて幸手市側に入ります。

 幸手市から久喜市に対する説明では、
・工事に伴う大型車両の通行は、多い月で合計240代前後、1日10台前後を予定している。
・通行時間帯は、午前9時頃から午後4時頃まで。
・主要な交差点と弁天橋付近に、交通誘導員を配置する。
・工事用車両は速度制限をかける(40q規制の道路なら30qに制限する)。
・工事用車両は、久喜市内では待機させない。
などの安全対策を取るとしています。 

 8月2日(日)に、栗原記念館で住民説明会を行うことになっているそうです。

 ⇒ 幸手駅西口区画整理事業の計画へのリンク(幸手市のホームページ)

 ⇒ 猪股のBlog 2014年12月の記事へのリンク


 【一般質問】 空き家条例に「行政代執行」規定を
2014年9月議会、猪股の一般質問 『声と眼』479号 2014/9/11

 5月に青毛地区で空き家の火災が発生しました。
市では「空き家の管理に関する条例」に基づいて、廃屋の管理や樹木の剪定、人が立ち入れないような措置をとるよう所有者に対する指導を行っていますが、改善はなかなか進んでいません。
9月には改善の「勧告」を行って、今後の所有者の具体的な改善の対応を求めている段階です。

現在までに、全国270自治体で「空き家条例」が制定されています。
しかし行政の指導や勧告、命令だけでは改善が進まないのが実態です。そこで約半数の自治体では、行政が強制的に改善措置をとる「代執行」の規定を作っています。
久喜市も、改善が進まないで住宅の倒壊などの危険があるときなどに、最後の手段として「代執行」の規定を入れるよう提言しました。
執行部は『国の動向を見守りたい』などと消極的な姿勢で、市長も『さらに研究検討していきたい』という答弁に終始しました。

 

【一般質問】 空き家条例を活用して適正管理を
2014年6月議会、猪股の一般質問 『声と眼』475号 2014/6/24

 5月に青毛地区の空き家で火災が発生しました。
久喜市では昨年3月に「空き家の適正管理に関する条例」を制定して、管理不全の空き家については所有者に対して助言、指導、勧告、命令などを行うとしています。
この建物についても所有者に対して改善を求めていましたが、改善されないまま、火災という最悪の事態になってしまいました。

 市では火災発生後に焼失した建物を撤去させ、さらに人が立ち入らないように囲いの設置を求めていますが、改善は進んでいません。
今後、勧告や命令などの強力な手段による改善対策も必要になってきます。
市が所有者に対して廃屋の解体や樹木の伐採などの指導を行っていくように求めました。

 久喜市には集合住宅も含めて約6000戸の空き家があるとされています。
その内、一戸建てで「管理不全」の状態にある空き家は、市で103軒把握しています。
空き家の放置で周辺住民に迷惑をかけないようにさせなければなりません。
これまで条例に基づいて改善の「助言」を行ってきて、改善されたのは39件、一部改善が12件で、まだまだ進んでいません。
4件に対しては文書で指導を行っていますが、市はさらに個別のケースごとに改善へ向けた実施計画を立てて指導や勧告を進めていく方針です。

空き家で火災が発生!! 「空き家条例」をどう使うか
2014/5/23

  5月21日の夜に、青毛4丁目地内の空き家で火災が発生しました。
 もう20年以上も前から空き家になっている廃屋に近い建物で、敷地内にはうっそうと木々が生い茂り、内部がどうなっているのかも外からはよく見えない状態になっています。
近所の住民には落ち葉の被害、木の枝や草が隣の住宅や道路にまではみ出して、ごみや投げ捨てられ、荒れ放題になっています。

 当然、近隣住民は何度も市役所に苦情の電話を入れてきました。
 市は道路にはみ出した枝木や草を刈り取ったり、ごみを片付けたりはしてきましたが、土地・建物の所有者に対して、それ以上の対応は事実上とれないできました。

 そこに発生した火災で、どうも“放火”の疑いが強いらしい。
 火事自体は敷地の端に建っている納屋と木々が燃えただけで消し止められ、近隣への延焼もなくてすみましたが、近所の人たちは、『いつかはこうなるんじゃないかと心配していた』と話しています。
 空き家が放置されてきた末のいわば“最悪のケース”に至ってしまったわけです。

 市では昨年、「久喜市空き家等の適正管理に関する条例」、通称“空き家条例”を制定したばかりです。
 これは、所有者に対して、空き家の管理を義務づけ、「管理不全な状態」である時は、適正な管理を行うよう、助言・指導・勧告・命令を行うとしています。
 しかしそれでも「管理不全な状態」が続いた時に、強制的な手段を取ることまでは規定されていなくて、ましてや強制執行の手続きはありませんから、あくまでも所有者の自主的な対応と良識に待つ以外にないというのが実情です。

 今回のケースでも、空き家条例の担当課である生活安全課では、翌日に現場で所有者の立ち会いを求め、燃えた建物の解体や不審者が立ち入れないような対応など、管理をお願いしたとのことです。
 ただし、まだ「助言」の段階であって、今後の所有者の対応を見ながら指導などを行っていく方針です。


   

久喜市空き家等の適正管理に関する条例

平成25年3月26日

第1条(目的) この条例は、空き家等が放置され、管理不全な状態となることを防止することにより、生活環境の保全及び防犯のまちづくりの推進を図り、もって市民の安全で安心な暮らしの実現に寄与することを目的とする。

第2条(定義) この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
(1) 空き家等 市内に所在する建物その他の工作物で、常時無人の状態にあるもの及びその敷地をいう。
(2) 管理不全な状態 空き家等が次に掲げるいずれかの状態にあることをいう。
ア 老朽化又は台風等の自然災害により倒壊するおそれのあること。
イ 建築材等を飛散させ当該敷地外にある者の生命、身体又は財産に損害を及ぼすおそれのあること。
ウ 不特定者の侵入等による火災又は犯罪が誘発されるおそれのあること。
エ 敷地内の草木が著しく繁茂し、除枝又は除草が必要な状態であり、周囲への生活環境を害するおそれのあること。
(3) 所有者等 空き家等を所有し、又は管理する者をいう。
(4) 市民 市内に居住し、若しくは滞在し、又は通勤し、若しくは通学する者をいう。

第3条(所有者等の責務) 空き家等の所有者等は、当該空き家等が管理不全な状態にならないよう適正な管理を行わなければならない。

第4条(助言) 市長は、空き家等が管理不全な状態にならないよう、所有者等に対し、当該空き家等の適正な管理のために必要な助言をすることができる。

第5条(情報提供) 市民は、第3条の規定による適正な管理が行われていない空き家等があると認めるときは、速やかに市にその情報を提供することができる。

第6条(調査等) 市長は、第3条に規定する適正な管理が行われていない空き家等があると認めるとき又は前条の規定による情報の提供があったときは、当該空き家等の実態について調査を行うものとする。
2 市長は、この条例の施行に必要な限度において、当該職員に、当該空き家等に立ち入り、必要な調査をさせ、又は関係者に質問をし、若しくは報告を求めさせることができる。
3 前項の規定による調査又は質問をする職員は、その職務を示す証明書を携帯し、関係者にこれを提示しなければならない。
4 第2項の規定による調査又は質問の権限は、犯罪捜査のために認められたものと解釈してはならない。

第7条(指導及び勧告) 市長は、前条の規定による調査により、管理不全な状態であると認めるときは、当該所有者等に対し、必要な措置について指導を行うことができる。
2 市長は、前項の指導を行ったにもかかわらず、なお当該空き家等が管理不全な状態であるときは、当該所有者等に対し、必要な措置を講ずるよう勧告することができる。

第8条(命令) 市長は、空き家等の所有者等が、正当な理由なく前条第2項の規定による勧告に係る措置をとらなかったとき又は勧告を受けた後も空き家等が著しく管理不全な状態であると認めるときは、当該所有者等に対し、期限を定めて必要な措置を講ずるよう命ずることができる。

第9条(公表) 市長は、前条の規定による命令を行ったにもかかわらず、当該所有者等が正当な理由なく命令に従わないときは、次に掲げる事項を公表することができる。
(1) 命令に従わない者の住所及び氏名(法人にあっては、主たる事務所の所在並びに名称及び代表者の氏名)
(2) 命令の対象である空き家等の所在
(3) 命令の内容
(4) その他市長が必要と認める事項
2 市長は、前項の規定により公表するときは、あらかじめ、当該公表に係る所有者等に意見を述べる機会を与えなければならない。ただし、その者が正当な理由なく意見の聴取に応じないときは、この限りでない。

第10条(警察署その他の関係機関との連携) 市長は、緊急を要する場合は、市の区域を管轄する警察署その他の関係機関に必要な措置を要請することができる。

第11条(委任) この条例に定めるもののほか、この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
附 則
この条例は、平成25年7月1日から施行する。

豪雨による久喜市内の浸水被害状況
2008/9/3

 9月3日、議会冒頭に、市長が大雨被害の状況について報告しました。
 8月28日から29日にかけての豪雨による市内の被害状況です。
 なお、これは9月1日13時現在のまとめです。(9月1日の記事から若干増えています。)

 降雨量…8月28日午前4時〜29日午前10時 227o
 1時間あたりの最大降雨量…28日午後9時〜10時 67o
床上浸水 3棟
床下浸水 15棟
道路冠水 32か所
水没車両 8か所10台
通行止めになった道路 ライオンズアンダーパス、東北道アンダーパス(7か所)
県道上尾久喜線(樋ノ口)、県道川越栗橋線(上清久)、北陽高校西側、上町25番地内、所久喜地内
東口駅前通り、他
田畑被害 そば80アール  水稲80ヘクタール
北2丁目地内で、トイレが使用不能となったため、北小学校体育館のトイレを開放しました。
けが人等の人的被害、市施設、公共的施設の被害は報告されていません。
上清久、久喜養護学校脇の道路冠水
29日午後5時頃

 先週は一週間ほとんど雨が降り続いていましたが、特に28日夜から29日未明にかけての豪雨は、久喜市内で降り始めから24時間の降雨量が227ミリとなり、「観測史上最高」となりました。
 ただしこれは近隣で久喜市内に降雨計が設置されているので、「久喜市内の降雨量が史上最高」と報道されましたが、実際には鷲宮などの方が浸水被害は大きかったようです。

 今回の浸水被害が今までと違っていたのは、被害が長引いたことでした。
 これまでだと、たとえば青葉5丁目などの道路冠水は、雨が降り続いている間はマンホールからも水が噴き出して膝くらいまで冠水するのですが、雨が止めば比較的短い時間で水がひいてしまっていました。
 今回の浸水は、雨が止んだのに半日以上たっても水がひかないで道路冠水したままというところが多かったようです。
 私は、29日にあちこちの浸水箇所を見て回ったのですが、職員が立って迂回を指示していた道路もありました。
 夕方になっても水がひかなくて通れなかったり、北陽高校のまわりでも危険を感じてUターンしたりしました。

 広い範囲で降雨量が多かったために、河川の排水が間に合わなかったためと考えられますが、他に原因があるのかどうか…。

 久喜市役所では28日夜には建設課、下水道課、生活安全課の職員など25人、29日午前5時以降、建設部、市民経済部10課の職員40人を招集して、被害状況の把握や対策にあたったそうです。


豪雨による浸水被害、対策は
2005年9月議会一般質問 『声と眼』302号 2005/11/14

 9月4日の台風による豪雨で市内各地で道路冠水、青葉5丁目、東3丁目、栗原3丁目などで床下浸水の被害が出ました。特に青葉や東町などは数年前まではたびたび浸水被害が発生していましたが、排水溝の整備などで最近は家屋への被害は減っていました。今回は2〜3時間で100oという雨量に排水能力が対応できなかったということです。−しかし住民にとっては“予想以上の雨量だったから仕方ない”ではすみません。
 今回の被害が出た東3丁目のバス通り付近や栗原の地域は周辺の雨水が集中し、排水が間に合わない状態でした。地盤沈下による影響も考えられます。一方、青葉5丁目では数年前から、排水ポンプの設置や、U字溝を容量の大きなものに取り替えて、U字溝に貯水機能も持たせて道路や宅地に水が溢れないようにし効果を上げてきました。今回はその工事が未着手の場所で被害が大きかったのが実態です。−排水路の勾配の点検や、青葉地域のような大容量のU字溝の設置を拡大していくよう求めました。


エンゼル公園に駐車場の設置を
2004年9月議会一般質問 『声と眼』277号 2004/9/27

 青毛のエンゼル公園は広くてたいへん人気のある公園で、休日などには大勢の子どもたちがやって来ます。地元だけでなく、かなりの遠方から車で家族連れで来る人も多いのですが、駐車場がないため、ほとんどの車が路上駐車しています。車がずらっと並んで停められるので、近接する住宅への迷惑ばかりか、公園に出入りする子どもたちは路上駐車している車の間をぬって道路を渡らなければならず、たいへん危険な状態です。
 そこで、この公園に駐車場を設置するよう求めました。市当局は数回は見に来たと言っていますが、休日や夏の夕方などの、特に利用の多いときの危険な実態は知らないようで、「現状を確認しながら検討していく。路上駐車しないよう対策を取る。徒歩か自転車で来るようお願いしていく。すぐに駐車場設置は困難なので、今後の課題である」と、先送りの答弁でした。
 実際には、公園の3か所の入り口に10数台が駐車できるスペースがありますが、現在は車止めが置いてあって利用できません。この車止めを撤去するだけでも、とりあえずの対策にはなるはずです。−危険な状態を放置したままで何もせず、“事故”が起こってからでは遅いのです。行政の怠慢は許されません。【吉羽公園には駐車場が整備されています。】


悪徳商法・催眠商法に注意を!!
『声と眼』266号 2004/4/5

 最近、市内で“催眠商法”と見られるものが横行しています。これは健康食品の激安販売のチラシなどで、空き店舗に人を集め、食品などを『これ欲しい人は手を挙げて』などと言いながら、興奮状態になったところで、『80万円の健康布団が今日なら40万円』などと超高額商品を売りつける…、競争心や集団心理を巧みに操りながら販売するのが特徴。−激安商品をもらっているので被害者意識が薄く、泣き寝入りすることが多いのですが、多くの場合、契約しても8日間のクーリングオフや消費者契約法で、契約解除できます。
 市の広報などで、こうした悪徳商法の手口紹介や、契約解除の方法などを、市民にわかりやすく知らせ、啓発を強めるよう求めました。

★本文の《催眠商法》の手口などの紹介は、インターネットの《悪徳商法》に関する各ページに掲載されている実例を参考にしました。★


住宅地への葬祭場建設をストップ
『声と眼』266号 2004/4/5

 昨年10月、東3丁目の住宅地内に突如として、葬祭場建設の計画が持ち上がりました。
 環境悪化が予想されたため、住民側は周辺一帯に『葬祭場建設反対』看板やチラシ配布、署名運動、強行着工阻止のための監視活動など、反対運動を展開しました。−当初、業者側は隣接住宅への“あいさつ”だけで『住民に説明した』と強弁し、強行しようとしましたが、そんな一方的なやり方が通用するはずはありません。
 この間、住民は業者側との話し合いをねばり強く続け、3月下旬になってようやく、施工者側から葬祭場建設断念の連絡が入り、住民の力で住宅地の静かな環境を守り抜くことができました。


酒の量販店開業で住民と話し合い
『声と眼』233号 2002/7/29

 7月、青葉5丁目に酒の安売り店が開業。住宅地側に車の出入り口が作られたため、住民生活への影響が心配されましたが、市の「中規模小売店立地要綱」と地元の要請に基づいて住民と話し合いが行われました。開店後数日間を除いて、住宅地側から車の出入りはしない、配送車も4t車以下、1日3〜4台とすることなどで合意しました。
また当初、駐車場出入り口に当たるけやきの木を伐採する計画でしたが、出入り口をずらすよう業者に指導し、切らずに残すことができました。
【久喜市街路樹管理条例ができて、これまでのような安易な街路樹の伐採は減りそうです。】


空き地の雑草除去等、条例改正
『声と眼』225号 2002/3/11

 空き地の雑草等が放置されっぱなしの場合、これまでは、市が所有者に対して改善するよう「指導、助言」「勧告」を行いましたが、それでも放置されている空き地もありました。今後は期限を定めて「改善命令」を出した後、市が直接「代執行」で雑草を除去し、費用を請求することになります。
 これまで、特に市街地の中の空き地で雑草が放置されたままで危険な場所もあったため、昨年12月議会の一般質問で「代執行制度」を導入するよう要求。当局が検討を約束していました。


空き地の雑草除去へ、条例改正を
12月市議会 猪股和雄の一般質問 『声と眼』221号 2001/12/17

 久喜市には《空き地の環境保全に関する条例》があって、雑草などが放置されていた場合などに、所有者に対して、指導・助言・勧告、除草の命令を出せるようになっています。今年は10月までの半年間で『指導通知』を出したのが210件、『勧告』が8件ですが、強制力はなく、毎年、放置されっぱなしの空き地が市内に数か所あります(『命令』までは出していない)。そこで、こうした空き地の所有者が『命令』によっても除草しない場合、市が代わって除草する『行政代執行』を行って、その費用を請求することができるように、条例改正を行うよう提案しました。県内外でもこの代執行手続きを条例化している市もあります。
 当局ははじめ、「地権者の協力をさらにお願いしたい」と、『代執行』までは消極的な答弁でしたが、いちばん迷惑を被っているのは周辺や隣接の住民です。空き地の所有者は市外在住者が多いのですが、適正に管理する責任があるはずで、条例で明確に規定することによって、所有者の自覚を促すこともできるのではないでしょうか。再三の要求で、やっと「代執行の規定も含め検討していく」と答弁。来年の夏に間に合うよう早期の条例化を求めましたが「できるだけ早く検討する」と答えました。


栗原3丁目の水害対策を
『声と眼』2000/12/18 bQ00

 2、3年前から栗原3丁目の一部地域で、道路冠水がたびたび発生するようになりました。それほどの大雨でなくてもU字溝があふれ、たちまち冠水してしまいます。市では地元からの連絡が入ると建設課職員が行って土嚢を積んだりしていますが、年々悪化しているようです。
 原因は地盤沈下で、U字溝の勾配が逆になり雨水排水ができなくなってしまったため。土砂が流れ込んで排水状況の悪いU字溝の清掃を行うとともに、当面、排水路の部分的・暫定的な改修で改善できるかどうかを今年度中に検討するとの答弁。
 また、地域の全体的な測量調査を行って、栗原3丁目地区の排水経路の全体的な見直しや側溝改修などについても検討していくとの考えが示されました。


葛西用水工事で水田の水はけが悪化
『声と眼』2000/12/18 bQ00

 今年、青毛地区の水田の水はけが極端に悪化。刈り入れ時期になっても水がひかず、稲刈りができないという状況になってしまいました。12月に入っても稲刈りができないで放置されたままの水田もあるため、原因と対策がどうなっているか聞きました。
 当局の答弁によると、地元からの養成によって、10月に農水省関東農政局、東部土地改良事務所、市などで現地調査を実施。原因は、水田北側の葛西用水を昨年から三面護岸にする工事が行われたため、以前は水田の水が地中から葛西用水にも自然浸透していたのができなくなってしまったとのことです。対策として、11月に関東農政局から、今年度中に再度工事を行い、葛西用水近くに新たに浸透管(水路)を設置して水はけを改善する計画が示され、地元農家とも合意したということです。
 何億円もかけた葛西用水改良工事が、かえって地域の農業環境を悪化させ、さらに追加工事を行うことになってしまったわけで、国の農政の実態が現れているようです。


栗原3丁目の水害対策を
『声と眼』2000/12/18 bQ00

 2、3年前から栗原3丁目の一部地域で、道路冠水がたびたび発生するようになりました。それほどの大雨でなくてもU字溝があふれ、たちまち冠水してしまいます。市では地元からの連絡が入ると建設課職員が行って土嚢を積んだりしていますが、年々悪化しているようです。
 原因は地盤沈下で、U字溝の勾配が逆になり雨水排水ができなくなってしまったため。土砂が流れ込んで排水状況の悪いU字溝の清掃を行うとともに、当面、排水路の部分的・暫定的な改修で改善できるかどうかを今年度中に検討するとの答弁。
 また、地域の全体的な測量調査を行って、栗原3丁目地区の排水経路の全体的な見直しや側溝改修などについても検討していくとの考えが示されました。








繰り返される水害、対策は
『声と眼』191号 2000/7/17

7・8日の台風3号の大雨でまた水害が発生。◆床下浸水は青葉5丁目、古久喜香取地区、北2丁目で3戸、◆道路冠水は青葉5丁目、栗原3丁目、東口大通り、東4丁目、本町1丁目、上町、香取地区、江面、上清久など19か所におよびました。
 今回は7日24時までの1時間で35_、その後の3時間で40_とそれほどの雨量ではなかったのですが、これらの地域では集中豪雨や台風などで毎年のように浸水が繰り返されています。市では建設業者の協力で各地区に水中ポンプを設置、排水しましたが、出水してからの対応でなく、水が出ないような根本的な対策が必要です。
 青葉5丁目と香取地区には今年、常設ポンプを設置する予定ですが、完成は年明けになりそう。これからが本格的な台風シーズン。住民からは怒りの声が出ています。
 青葉では5丁目公園の脇に124dの貯留槽を設け、地域の雨水をここに流入させ、毎時18dの常設排水ポンプで平沼落し川に強制排水する計画。1時間42_の降雨量に対応できるとしています。しかし今回の場合も、平沼落し川にいったん排水した水が逆流してきているのが実状で、効果に疑問も。根本的な対策としては、青毛堀に直接排水して平沼落し川の水位を下げるべきです。


青葉地区の水害対策を要求
9月定例市議会   いのまた和雄の一般質問
『声と眼』174号 1999年9月20日

 青葉5丁目で繰り返される水害。排水ポンプの設置や青葉小の雨水貯留施設の排水、下水管への雨水流入でトイレに逆流して使用不能になるなどの対策を要求しました。
 @平沼落し川には逆流防止弁が付いていますが、これまでは水があふれ出してから移動式ポンプを設置してかい出していましたが、今後、常設ポンプの設置に向けて検討することになりました。A平沼落し川から青毛堀への水門にも常設ポンプの設置を県と協議し、検討していくという答弁。B青葉小の雨水貯留施設から青毛堀への排水については“困難”との見解。C下水道への雨水流入防止のために、これまで下水管の敷設替えやマンホールふたの取り替えなどを実施してきましたが、今後さらに宅地内の雨水の流入防止など、調査、改善を進めるという答弁でした。
【根本的な改善になるか? まだ時間がかかりそう!?】


大雨でまた浸水や道路冠水
早急に根本的対策を
『声と眼』172号 1999年8月23日

 8月14日の大雨で、青葉5丁目や香取地区(野久喜・古久喜)などでまたまた道路冠水や床上浸水が発生。全体的には数年前よりは改善されたものの、多くの地域がいまだに根本的解決の見通しが立たないまま残されています。
 特に青葉5丁目は地区のほぼ全域が水に浸かり、10数本の道路が冠水。玄関先に土
嚢を積み上げたものの床下浸水や、さらに下水管に雨水が流入したため逆流してトイレや流しが使えない事態になりました。これまで青毛堀の改修や青葉小校庭の雨水貯留施設、排水路の護岸かさ上げ、下水管の敷設替えなどを進めてきましたが、効果を上げていないという事実。早急に、根本的対策の計画を立てなければなりません。当面、水路への排水ポンプを設置すべきです。
 香取地区についても下水整備や椎名落しの改修計画の繰り上げが緊急課題です。
市内の被害状況(17日現在の集計)

床上浸水  7棟 本町1、6、8丁目、上清久、東1丁目
床下浸水  109棟 香取地区、本町6丁目、青葉5丁目など
道路冠水   52か所 青葉5丁目、上清久、工業団地など




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