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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』546号
2018年 2月 19日
『声と眼』
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【久喜宮代衛生組合】 新・ごみ処理施設建設の基本方針

 これまで久喜市のごみ処理を行ってきた久喜宮代衛生組合は2023年に解散して、久喜市単独のごみ処理に移行します。久喜宮代清掃センター、八甫センター、菖蒲センターを廃止して1か所に統合していく方針で、昨年10月に新「ごみ処理施設整備基本構想」を策定しました。
今後、処理施設(焼却炉等)の規模や内容を決定していく予定です。
2月定例市議会に「ごみ処理施設整備基本計画検討委員会」を設置する条例が提案されました。
ごみ処理の中核施設は「エネルギー回収型廃棄物処理施設」と位置づけられています。
一般的には焼却炉ですが、各地で最新技術を使った“溶融炉”も増えてきています。
久喜市でどの型にするかはまだ決まっていませんが、焼却(溶融)の際に出る熱を利用して発電事業を行う予定です。

 現在の3センターの処理能力の合計は1日最大280tで、年間約4万tのごみを焼却しています。
ごみ減量を進めて、5年後までに燃やせるごみを3万5000tまで減らして、1日の処理量を130t程度に圧縮し、新施設の最大処理能力は1日140t程度に抑える計画です。

生ごみリサイクルはバイオガス化

 建設費だけでなく環境への負荷を軽減するために、ごみ処理施設の規模をできるだけ小さくしなければなりません。
そのためには燃やせるごみの中の40%を占める生ごみの減量が最大の課題です。衛生組合では生ごみを分別して“減容・堆肥化”を推進してきましたが、現在は久喜地区の1万世帯のモデル地区での取り組みにとどまっています。
また焼却の単価1tあたり約2万5000円に対し、減容・堆肥化では5万円で、経費面からも限界が指摘されてきました。
そのため減容・堆肥化は4年後には終了し、新たにバイオガス化を検討することになりました。
これは燃やせるごみの中の年間1万4000tの生ごみをメタン発酵させてバイオガスを取り出し、発電などのエネルギーとして活用するシステムです。

 これらとは別に、粗大ごみや燃やせないごみを破砕、分別して資源としてリサイクルする施設も設置します。ビン・カン・ペットボトルなどの資源化リサイクルも行います。

ごみ処理施設の建設費総額200億超!?

 市当局は、ごみ処理施設(焼却または溶融炉)の建設に115億円、バイオガス化施設に46億円、粗大ごみ・燃やせないごみ処理施設建設に60億円以上と見込んでいます。

 ごみ処理施設の建設費用は大震災前までは処理量1tにつき5000万円以下だったのですが、最近、オリンピックの土木工事需要増の影響で、工事費が1tにつき1億円近くまで急騰しています。
はたしてこんなに工事費が急騰している今の時期に、久喜のごみ処理施設をすべて整備しなければならないのか疑問の声も出ています。
オリンピック後には公共事業の建設単価も大幅に下がると予想されているので、久喜市のごみ処理施設の建設を先送りすることも検討するべきではないでしょうか。

市議会議員選挙に30人前後が立候補か

 市議選の定数は前回より3人減の27です。
現職5人が引退し、立候補者は現職22人、元職3人、新人4〜7人と予想されています。

【2014年の当選順位】
1.貴志(み) 2.梅田 3.鈴木(自) 4.岡崎(公) 5.杉野(共) 6.石川 7.丹野(公) 8.平沢 9.石田(共) 10.戸ヶ崎(公) 11.山田 12.矢崎(公) 13.斉藤(公) 14.岸 15.宮崎 16.渡辺(共) 17.猪股 18.柿沼 19.川辺 20.新井 21.富沢 22.井上 23.大谷 24.園部 25.並木 26.成田 27.田中 28.春山 29.青木 29.平間(共)
 以下、落選  鈴木(み) 吉田 田村 矢島 盛永 石井 加藤 黒須 半田

★久喜市議会議員選挙は4月15日告示、22日投票に決まりました。
立候補予定者説明会は3月6日(火)午後2時から、久喜総合文化会館で開かれます。★

私たちは政務活動費を何に使ったか 
 久喜市議会では会派ごとに1人1か月3万円の政務活動費が交付され、4半期ごとの報告が義務付けられています。
 市民の政治を進める会(猪股・川辺・田中)の第3期分の使途を報告します。

政務活動費の領収書等の公開、運用の改善も必要では

 昨年4月から政務活動費の領収書等を久喜市議会のホームページに公開しています(現在は9月分までが掲載済み)。
市民の政治を進める会の領収書は、1月分まで猪股のホームページに掲載しています。

 提出された使途報告書と領収書等は、(1)全会派の経理責任者会議でお互いにチェックし、(2)外部の税理士に依頼して監査を受け(手数料は議員親睦会の会費から支出)、(3)市の監査委員の監査を受け、(4)すべての証拠書類を公開しています。

 政務活動費の使い途はこれまでに全会派の協議で合意したルールに従って支出し、視察や研修は必ず報告書や行程表、支出明細書を添付しています。

 しかし私は、さらに検討すべき課題もあると考えています。
たとえば、
◆県外研修の宿泊費は1泊2食で1万4800円が上限です。
そこでビジネスホテルの宿泊費と、外のレストランや料理屋などで夕食をして、合計で上限以下なら政務活動費をあてていいことになっています。
実際、使途報告書には「食事代1人3000円」などの領収書が添付されています。
市民の政治を進める会では、飲食は自分持ちがあたりまえだと考えているので、政務活動費からはいっさい飲食代は出していません。
◆視察の相手市へのお礼に持っていく“手土産”も政務活動費からの支出が認められていますが、市民の政治を進める会では会派の会費で負担することにしています。

支出の約55%は議会報告の発行経費

 各議員の議会報告も政務活動費からの支出が認められています。
全会派の半年間の総支出約350万円の内、190万円が議会報告の印刷と配布にあてられています。
新政・公明党・共産党の24議員で4〜9月までの半年間に12人がのべ17回と、会派のニュースが8回発行されています。
市民の政治を進める会では田中議員が『議会報告書』を2回、川辺議員が『平和と自治』を4回、猪股は『声と眼』を10回(月2回)発行しました。
議会報告の印刷にはネット印刷を利用している議員が6人で、“安い方がいい”という考えから次第に増えてきています。
しかし最近、街の小さな印刷屋さんが廃業してしまうケースも出ているので、私は地元の業者を使うことも大切だと思っているのですが、どうでしょうか。

 配布方法は、新政の議員たちはほとんど郵送や新聞折り込み、ポスティング業者への委託で配っているのが大半で、一部は駅頭などでも配っているようです。
逆に他の3会派の議員は駅頭や地域での手配りが中心で、一部は郵送や折り込みもしています。

緑の党第7回総会

 2月10、11日に東京都内で緑の党の第7回定期総会が開かれました。私は2日間、総会の議長を務めました。右は共同議長の中村まさ子さん(江東区議)です。
【⇒猪股のブログ記事・写真へのリンク】

★理科大跡地の巨大物流施設工事で周辺道路に段差などの被害が出ている。市民から訴えがあって、私が市に通報するまで、市では監視もしていなかったらしい。あまりにも無責任では?★







久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』545号
2018年 1月 29日
『声と眼』
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久喜市議会2月定例会の日程
1月 
17 9:00 代表者会議
24 9:00 議会運営委員会
31 9:00 【本会議】  開会、市長の施政方針演説、議案の上程、提案理由の説明
2月
12 9:00 【本会議】  市長の施政方針に対する代表質問
(1)新政/大谷 (2)公明/丹野 (3)共産/杉野 (4)市民の政治/川辺
13 9:00 【本会議】  一般質問(1日目)
(1)平間 (2)岸 (3)石田 (4)斉藤 (5)渡辺 (6)田中
15 9:00 【本会議】  一般質問(2日目)
(7)平沢 (8)丹野 (9)戸ヶア (10)矢ア (11)宮ア (12)岡崎
16 9:00 【本会議】  一般質問(3日目)
(13)貴志 (14)成田 (15)春山 (16)杉野 (17)新井 (18)井上 (19)鈴木
19 9:00 【本会議】  一般質問(4日目)
(20)並木 (21)川辺 (22)園部 (23)猪股
21 9:00 【本会議】  議案質疑
22 9:00 委員会 総務財政市民常任委員会
23 9:00 委員会 福祉健康常任委員会
26 9:00 委員会 建設上下水道常任委員会
27 9:00 委員会 教育環境常任委員会
3月
5 9:00 【本会議】  委員会の審査報告、討論、採決

県議会が「原発再稼働を求める」って!?

 昨年12月22日、埼玉県議会は『原発再稼働を求める意見書』を賛成多数で可決して国に送りました。

 この意見書可決は、東電福島第1原発事故で放射能にさらされ、避難を余儀なくされた福島の被害者に大きな衝撃を与えました。
全国から抗議の声が上がり、1月には被害者らが埼玉県議会を訪れ、抗議文を提出しました。
抗議文は『原発事故の原因が明らかにされていない上に事故の収束がまったく見通せない中で、福島県民の生活状況にいっさい触れることなく、再稼働を求めるのはあまりにも無責任』と述べています。

原発再稼働の意見書 撤回すべき

 1月31日から開会される久喜市議会に、私は「埼玉県議会の『原発再稼働を求める意見書』の撤回を求める意見書」を提出する予定です。

 久喜市議会の意見書案の概要は次の通りです。
 (1)東電福島第1原発事故による放射能汚染被害は続いており、廃炉の見通しも立っていません。多くの被災者がふるさとへ帰れないでいます。
(2)このような状況で原発再稼働を進めることは新たな原発事故の危険を招くことになります。
(3)日本の「原発安全神話」は崩壊しました。県議会の意見書は日本の原発は『世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた』と書いていますが、そのような根拠はありません。
原子力規制委員会自身が『これを満たすことによって絶対的な安全性が確保できるわけではありません』と言っているように、原発の安全を保障したものではあり得ません。

 (4)県議会の意見書に『将来の世代に負担を先送りしないよう高レベル放射性廃棄物の最終処分に向けた取組を強化する』とありますが、最終処分場建設の見通しは立っていません。
使用済み核燃料も各原発敷地内にたまり続けています。
これ以上、高レベル放射性廃棄物を発生させてはなりません。
(5)また、『立地自治体…との連携を強化し、避難のための道路、港湾等のインフラの整備や避難行動要支援者等に十分配慮した避難計画の策定』ともありますが、避難計画は新規制基準の審査対象に入っていません。
各原発の周辺数十キロの地域住民の避難計画もできていません。
(6)『電源立地地域対策の趣旨に基づき、新たな産業・雇用創出を含む立地自治体の実態に即した地域支援を進める』と書いているのは、立地自治体に金を出して危険な原発を受け入れさせようという旧来のやり方を踏襲するものです。

 (7)原発再稼働は電力会社や政府ではなく、原発立地自治体と原発事故の影響の及ぶであろう広範な地域の住民の意思こそが尊重されるべきです。
(8)原発立地自治体でもなく、電力消費地として原発の“恩恵”だけを受けてきた埼玉県の議会が、立地自治体やその住民の頭越しに再稼働を求めることは許されません。
(9)したがって埼玉県議会は、先の『世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた原子力発電所の再稼働を求める意見書』を撤回するよう求めます。

 久喜市議会では3月5日の本会議で審議されます。

★埼玉県議会が「原発再稼働を求める意見書」を可決したのに対して、全国から「他人事だと思っているのか」「埼玉に原発を」「埼玉に核廃棄物最終処分場を」など激しい非難が投げつけられている。★


【2月市議会】 久喜市の新年度予算 おもな新規事業

◇青葉団地内の空き店舗を改修して地域交流センターを移転 3533万
◇あおば保育園を地域交流センター跡地に移転改築するための設計費 2994万
◇あおばっこ学童クラブを青葉小に移転へ空き教室改修 2億359万
◇桜田小学校学童クラブ施設整備2億7808万
◇待機児童解消のために私立保育所施設整備費補助 2億9508万、小規模保育改修費補助 3300万
◇不妊検査・治療費助成 902万
◇障害者のための防災マニュアル作成 140万
◇ふれあいセンター雨漏り対策工事 470万
◇久喜東中プール改修 1291万
◇久喜地区デマンドタクシー実証実験(高齢者・障害者等にタクシー料金半額助成)2210万
◇南2・3丁目に“ゾーン30”を整備 350万 ◇江面農村センター雨漏り対策 2500万
◇ごみ処理施設整備基本計画の策定と生活環境影響調査 5895万
◇し尿処理施設整備基本計画策定 974万

旧理科大校舎改修、給食センター建築も

 旧理科大の特別教室棟改修工事費 4億2072万円。来年4月に生涯学習センターを開設します。
◆現在、旧理科大校舎に教育委員会(教育部)が仮移転していますが、さらに本部・教室棟の改修を進め、2020年に教育センター、児童館子育て支援センター、こども図書館を開設する予定です。
これらの改修工事に約9億円を予定していて、2016〜20年度までの改修費用総額は16億1409万円にのぼる見込みです。

 理科大跡地の東側部分に、学校給食センターを建設する工事費9億3599万円が計上されました。
2018〜19年度の2年間で35億円を予定しています。

久喜市の2018年度一般会計予算 (単位:千円)
歳 入
2018年度 2017年度 増減
市税 222億0180万3 220億1827万3 1億8353万0 0.8%
地方譲与税 4億3400万0 4億3300万0 100万0 0.2%
利子割交付金 2300万0 2200万0 100万0 4.5%
配当割交付金 8000万0 1億2000万0 ▲4000万0 ▲33.3%
株式等譲渡所得割交付金 4800万0 1億2300万0 ▲7500万0 ▲61.0%
地方消費税交付金 23億1900万0 22億9700万0 2200万0 1.0%
自動車取得税交付金 1億5300万0 1億2700万0 2600万0 20.5%
地方特例交付金 1億0400万0 9900万0 500万0 5.1%
地方交付税 43億8000万0 41億8000万0 2億0000万0 4.8%
交通安全対策特別交付金 2310万3 2384万3 ▲74万0 ▲3.1%
分担金及び負担金 4億2392万5 4億3707万4 ▲1314万9 ▲3.0%
使用料及び手数料 3億1349万2 3億2128万4 ▲779万2 ▲2.4%
国庫支出金 71億2517万5 66億3765万2 4億8752万3 7.3%
県支出金 30億8712万5 28億7156万5 2億1556万0 7.5%
財産収入 1334万9 1327万8 7万1 0.5%
寄附金 1210万1 1210万2 ▲1 0.0%
繰入金 28億1060万2 30億6910万2 ▲2億5850万0 ▲8.4%
繰越金 4億0000万0 4億0000万0 万0 0.0%
諸収入 11億7132万5 11億6432万7 699万8 0.6%
市債 47億9000万0 47億8050万0 950万0 0.2%
499億13000 491億5000万0 7億6300万0 1.6%
歳 出
議会費 3億5908万2 3億5795万3 112万9 0.3%
総務費 56億0864万0 57億4313万9 ▲1億3449万9 ▲2.3%
民生費 206億1516万4 188億2412万0 17億9104万4 9.5%
衛生費 40億5290万8 42億4764万4 ▲1億9473万6 ▲4.6%
労働費 億1316万5 億1251万4 65万1 5.2%
農林水産業費 9億1657万4 7億2362万5 1億9294万9 26.7%
商工費 3億6074万3 4億7140万7 ▲1億1066万4 ▲23.5%
土木費 50億0666万2 60億8558万7 ▲10億7892万5 ▲17.7%
消防費 27億4152万5 28億6126万1 ▲1億1973万6 ▲4.2%
教育費 53億0529万1 44億2768万5 8億7760万6 19.8%
災害復旧費 4 4 0 0.0%
公債費 47億0988万1 51億7380万2 ▲4億6392万1 ▲9.0%
諸支出金 1億2336万1 1億2125万9 210万2 1.7%
予備費 1億0000万0 1億0000万0 0 0.0%
499億1300万0 491億5000万0 7億6300万0 1.6%

【2月市議会】 4月から、介護保険保険料値上げ

 65歳以上の第1号被保険者の介護保険料は3年ごとに見直しが行われています。
2月市議会に、今後3年間の保険料引き上げ案が提出されました。

 保険料負担金額は所得に応じて10段階に分かれていて、基準となる第5段階(住民税非課税で合計所得金額80万円)の保険料は今年4月から月額4802円(引上げ額129円 2.8%)となります。
第1段階の生活保護受給者・住民税非課税の人の保険料は基準額の0.3に低減して年額2万5900円(現行2万5200円)、基準の第5段階は5万7600円(現行5万6000円)、第10段階は基準額の1.85倍で年額10万6600円(現行10万3700円)です。

 久喜市の段階区分では、第10段階の所得区分は「本人住民税課税で合計所得金額600万円以上」の人となっていて、それ以上はたとえ1億円の所得があっても同じ保険料です。
高額所得者の負担区分をもっと細かく分けてもいいのではないでしょうか。

 たとえば和光市は13段階に分けていて、最高段階は「合計所得金額1500万円以上」で保険料は基準額の2.65倍、逆に第1段階の保険料を基準の0.3に低減しています。
東京では14〜16段階の自治体が普通です。
久喜市でも保険料区分の見直しが必要です。

7期(2018〜20年度)の介護保険料
基準月額
 4,802円
基準月額
4,673円
所得
段階
対象となる方 基準額
に対す
る割合
7期
年額
保険料
6期
年額
保険料
生活保護受給者
老齢福祉年金受給者であって世帯全員が住民税非課税の場合
世帯全員が住民税非課税で、前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円以下の場合
0.45 28,800円 25,200円
世帯全員が住民税非課税で、前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円を超え、120万円以下の場合 0.65 37,400円 36,400円
世帯全員が住民税非課税で、前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が120万円を超える場合 0.7 40,300円 39,200円
世帯の誰かに住民税が課税されているが本人は住民税非課税の方で、前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円以下の場合 0.83 47,800円 46,500円
世帯の誰かに住民税が課税されているが本人は住民税非課税の方で、前年の課税年金収入額と合計所得金額の合計が80万円を超える場合 1
(基準額)
57,600円 56,000円
本人が住民税課税の方で、前年の合計所得金額が125万円未満の場合 1.1 63,300円 61,600円
本人が住民税課税の方で、前年の合計所得金額が125万円以上200万円未満の場合 1.25 72,000円 70,000円
本人が住民税課税の方で、前年の合計所得金額が200万円以上400万円未満の場合 1.5 86,400円 84,100円
本人が住民税課税の方で、前年の合計所得金額が400万円以上600万円未満の場合 1.78 102,500円 99,800円
10 本人が住民税課税の方で、前年の合計所得金額が600万円以上の場合 1.85 106,600円 103,700円

市長選挙、市議会議員選挙の日程決まる

★市長選挙と市議会議員選挙はいずれも4月15日告示、22日投票に決まった。
市長選挙は田中市長と梅田元市議の現・新の対決。
市議選は定数に人前後が立候補の見込み。★







久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』544号
2018年 1月 9日
『声と眼』
バックナンバー

【11月市議会】 久喜市の5か年計画に疑問あり

 11月定例市議会で、久喜市の2つの基本計画が可決されました。
2013年に策定された10年間の総合振興計画の後半の施策をまとめた「後期基本計画」と、教育行政についての「教育振興基本計画」です。
ほとんどの政策内容は、現在の久喜市政の延長・継続で2018〜22年の5年間の施策を記載したものです。

 審議ではそれぞれの政策の達成度を評価する成果指標(目標値)が問題になりましたが、当局が数値の根拠を説明できないものが多くありました。
たとえば学校給食で久喜地区の地元産食材利用率の目標値が現状より低く設定されていたり、その他にも現実とかけ離れた目標や、社会情勢が変化したのに旧来の数値をそのまま踏襲しているものもありました。
この基本計画の施策や目標が十分に精査されたものなのか、お役所的作文にすぎないのではないか、久喜市行政の取り組み姿勢に大きな疑問を感じたので、これらの基本計画に反対の討論をしました。

 この2つの計画に、巨大学校給食センター建設の方針も明記されましたが、センター化の強行、既成事実化は認められません。
あらためて学校給食の理想である自校調理方式への転換を求めました。

【11月市議会】 市長と議員の期末手当 お手盛り増額はダメ

 12月20日の定例市議会最終日に、市長と議員の期末手当を3年連続で引き上げて4.4か月分とする条例改正が追加議案で上程され、その日の内に可決・成立しました。

 市職員の給与と勤勉手当が人事院勧告に準じて改定されたのに便乗したのですが、職員の勤勉手当と特別職の期末手当は性格が違いますから、そのまま適用するのは間違いです。
私は特別職報酬審議会の意見を聞くよう求めましたが、市長は「期末手当の引き上げは諮問する必要がない」という立場です。
審議会の意見も聞かずに、お手盛りで自分たちの支給額を増額するのは市民の理解が得られません。
それでも議員27名の内、反対は7名にとどまりました。

★市長と議員の期末手当引き上げに、新政と公明党の議員名は質問も意見もなく全員賛成だった。
こんなやり方に疑問の声を上げる議員は一人もいないのか。
みんなで渡れば怖くない?★


 11月定例市議会 全議案と各会派の賛否

猪股市議の一般質問 2
12月6日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】  新生児聴覚検査に公費助成の実現を

 新生児聴覚検査に公費助成の実現を  新生児の1000人に1〜2人が聴覚に障害を持っていて、早期に「聞こえの検査」を行うことが望ましいとされています。
普通は産科医院で出生後2〜4日くらいで検査していますが、費用は自己負担のため全員が検査できていません。
厚労省も検査の促進を指導し、財政措置も行われていて、すでに全国の8分の1の自治体が公費助成を行っています。

 私は9月議会の一般質問で、新生児の聴覚検査に対する助成金制度を作るよう提案し、市長が「実現を前提にして検討したい」と答弁しました。
今議会で、新年度に公費助成制度をスタートするよう求めたのですが、開始時期は明確には示されませんでした。
当局は、検査方法によって費用が異なるので助成割合や金額を検討している、助成金の請求と交付事務についての産科医院との調整を進めていると答弁しました。
私は、あらためて新年度の早期に実施するよう強く要求しました。


【一般質問】 いきいきデイサービスの受け入れ拡大を

 久喜では介護保険の認定対象にならない高齢者を対象に、小学校区ごとに23か所(定員15人)、週1回の“いきいきデイサービス”を実施しています。
久喜地区の会場ではまだ定員に余裕もありますが、他の地区はほとんど空きがありません。特に栗橋地区は3か所でしか行っていないため、参加したいと希望しても、昨年は1年間で4人しか新規の受け入れができませんでした。
高齢者が要支援や要介護状態にならないように、外出や地域の交流の機会をもっと増やしていく必要があります。

 そこで、各会場の定員の拡大、会場の増設または同じ会場でいきいきデイサービスを週2回実施するなど、希望者が1人でも多く参加できるように受け入れ枠の拡大を求めました。
福祉部長が、会場の増設や定員の拡大について、運営を委託している事業者とも協議しながら検討していくと答弁しました。

【一般質問】 センター設計提案書は墨塗り・非公開

 巨大学校給食センターの建設に向けて、10月に設計業者が選定されました。
選考方法は、応募業者がそれぞれ久喜市の給食センター設計の考え方について提案書を提出し、選考委員会が審査して決定する“プロポーザル方式”で、6つの応募事業者から最終的に(株)大建設計に決まりました。

 設計や建設事業は当然に透明性の確保が求められます。そのためにはそれぞれの提案書や審査の経過、選考された業者がどのように優れていたのかが明らかにされなければなりません。
そこで私は、プロポーザルに関わる書類の情報公開請求を行いましたが、公開された書類はほとんどすべてが真っ黒に墨塗りされていました。
大建設計が過去10年間に実施した設計の実績や委託費用の積算も墨塗りでした。
教育部長は、提案書に企業情報が入っている可能性があるのですべてを非公開とすることにしたと説明しました。
しかし久喜市の情報公開条例は公開が原則ですから、提案書の記載事項を個別に判断してその中の企業情報と認定される部分だけを非公開とするべきで、教育委員会の判断は誤りです。

 情報公開担当の総務部長が「公開・非公開は個別に判断するべき」という見解を示したものの、今回の教育委員会の措置については是正させることなく、その判断を追認してしまいました。

★公開すべき書類を墨塗りの非公開にして、議会にも市民にも情報を出したくない秘密体質と現状追認で内部でかばい合う組織体質。
久喜市行政の最も悪い面が出たと言うしかない。★