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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』523号
2016年12月19日
『声と眼』
バックナンバー

久喜市へのふるさと納税が激減!?

 久喜市へのふるさと納税の寄付状況は、4〜10月で134件(137万円)でした。
昨年の同時期は412件でしたから、何と3分の1に落ち込んでしまいました。
久喜では一昨年から返礼品を拡充して寄附件数が大幅に増えたものの、年間集計では目標の1000万円を下回る670万円にとどまり、市の純益は約250万円でした。
事業としては“失敗”と言わざるを得ませんが、今年はそれをも大きく下回っています。

 寄付者への返礼品は、昨年は米だけで300件以上、梨は80件ありましたが、今年は米も梨も30件に減っています。
ということは昨年は返礼品を目当てに寄付が一時的に増えたのですが、その「リピーター」がほとんどいなかったわけです。
ふるさと納税に応募してくれた人たちに応援団として定着してもらうことができなかったのは、返礼品に魅力が足りなかったのか、久喜に魅力を感じてもらえなかったのか…。
市長は2年前に「都市間競争に勝ち抜く」と大見得を切っていましたが、ふるさと納税の取り組みでは周辺市町に大きく水をあけられています。

状況の実績
  2016年度 2015年度
申込件数
(件)
寄付件数
(件)
寄付金額
(円)
申込件数
(件)
寄付件数
(件)
寄付金額
(円)
4月 12 18 180,000 91 11 110,000
5月 11 12 130,000 61 75 770,000
6月 19 14 140,000 66 66 660,000
7月 29 21 220,000 30 59 605,000
8月 30 25 250,000 132 30 301,000
9月 17 25 250,000 46 121 1,212,000
10月 22 19 200,000 54 50 500,000
11月 62 55 561,000
12月 109 56 570,000
1月 16 95 1,012,000
2月 10 15 150,000
3月 19 10 101,000
合計 140 134 1,370,000 695 656 6,702,000

【9月市議会】 桜田小学校の学童保育施設の整備

 桜田小学校の学童保育は定員60名に対して、1学期は114名、現在でも102名が通っていて、子どもたちは学童保育室と別の校舎の空き教室に分かれて過ごしています。
来年度はさらに増える見込みで、250m離れた鷲宮東コミュニティセンターに分室を設けることにし、補正予算に会議室の改修費103万円が計上されました。

 しかしコミセンの会議室は毎日の学童保育には使いにくく、子どもたちを離れた3か所に分けて保育するのでは安全上の問題も懸念されます。
そこで議案質疑で、校内に新たな学童保育施設を新設するよう求めました。市は『数年内に160名まで増えると見込んでいる。今回の措置は緊急的な対応として位置づけており、学校敷地内に新たな施設を整備したい。2017年度に設計、18年度に施設の建設を行いたい』という考えを明らかにしました。
しかしこのままでは2年間は3か所で保育を行うことになります。
もっと早期に前倒しで建設すべきです。

【9月市議会】 障害者施設の設備拡充を求める

 市の障害者施設いちょうの木、あゆみの郷、ゆう・あいの管理運営は社会福祉法人啓和会に、けやきの木、くりの木は市社会福祉協議会に指定管理委託しています。
来年度からの5年間もこれまでと同じ事業者に引き続いて委託することになりました。

 けやきの木とくりの木は両方とも定員20名で、社会福祉協議会に指定管理委託していますが、知的障害者のみなさんが毎日を過ごす2つの施設には大きな格差があります。
けやきの木は作業訓練室が2部屋約110u(1人あたり5.2u)、食堂などの生活空間を含めると180u(同9u)、他に創作作業室が21uです。
くりの木は作業訓練室が1部屋約83u(1人あたり4u)、食堂などを含めても124u(同6u)、他に菓子作りの部屋が6uです。
通所者の保護者のみなさんからは、同じ久喜市の障害者施設でどうしてこんなに違うのか、くりの木の部屋の増設を求める要望書も提出されました。
また、障害者施設なのにトイレに手すりがない、一部が和式トイレになっているなど、設備の改修も必要です。

 ★市議会の議員全員に10月にタブレットiPadを貸与して操作法の研修を行っている。早期に議案書などのペーパーレス化を推進していくことが課題だが、どこまで進められるか。★


猪股市議の一般質問 1
12月6日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


【一般質問】 精神障害者の社会参加へ支援拡大を

 精神障害者の自立と社会参加のために、市内では医療法人やNPOによって共同生活施設や地域活動支援センターなどが設置されています。
あんご工房(久喜東)は精神障害者の作業所として18年前に開設されました。
作業(内職的な仕事が多い)をしながら同時に仲間との接点・居場所として約20名が毎日通ってきています。
通所者の居住市から精神障害者自立支援事業の委託料と家賃の一部補助を受けていますが、常勤・非常勤スタッフのほとんどボランティア的な献身でようやく運営できているというのが実態です。

 精神障害者にとっては、病院デイケアや自宅での閉じこもり状態から社会へ出て行くステップとして大切な場所です。
ここに通いながら社会参加への意欲を高め、一般就労に移行していった人たちもたくさんいて、精神障害者にとってなくてはならない場所です。
今後も運営を継続していくために、市からの運営委託料・補助金の拡大を求めました。

 また知的障害者の施設は社会福祉法人やNPOによる施設の他、市が5か所の通所施設を設置、身体障害者にもふれあいセンターでデイサービスや機能訓練事業を行っています。
しかし精神障害者に対する公的な施設はまったくありません。
久喜市が精神障害者の自立と社会参加を促進するための施設の設置を検討していくよう求めました。


【一般質問】 道路の破損等の市民通報システムを

 道路の損傷や交通安全施設の破損が放置されているケースがよくあります。
何でも市民が見つけたら市にメールなどで通報してもらうシステムを導入するよう提案しました。
市役所職員だけでは市内の公共の施設や設備を日常的にすべてチェックし切れないのは当然ですから、市民が破損や不具合を発見したら写真を撮って通報してもらうシステムを作れば、早急に補修などの対応を行うことができます。写真にGPS機能を付ければ場所の特定も容易です。

 千葉市の「ちば市民協働レポート」、浜松市の土木スマホ通報システム「いっちゃお」、大津市の市民通報制度など、各地でこのシステムを導入する自治体が増えています。
相模原市では「道路通報アプリ」を使って1年間で500件以上の通報が寄せられています。
ほとんどの市民が携帯やスマホを持っていますから協力も得やすいのではないでしょうか。

 ごみの不法投棄や水道管の漏水など、何でも市民の協力で素早い対応が可能になるのですから、久喜市もすぐに採用するかと思いきや、建設部長の答弁は『現時点では考えていない。今後、調査研究していきたい』でした。(“調査研究”はやらないというお役所用語)。
理由は『道路パトロールを年2回実施している。
今年から道路レスキューが市内をパトロールして道路の破損を発見したらその場で補修している。(だから市民の通報は必要ない)』と言うのですが、市の職員のパトロールだけで本当に対応できているでしょうか。
実際に最近も昼間も点灯しっ放しになっていたり、逆に夜になっても点灯しない道路照明灯を、市に連絡して修理してもらいましたが、市はまったく気付いていませんでした。
車にぶつけられて傾いている標識などを見かけることもあります。
現実に行政だけでは対応し切れていないのですから、メンツにこだわらず、市民通報システムを採用すべきです。

【一般質問】 住宅地の通過車両急増! 安全対策を

  青毛のはなみずき会館前からエンゼル公園脇を通って葛西用水の平成橋に通じる市道は、朝夕の通勤時間を中心に車の通行が急増しています。
県道幸手久喜線と東鷲宮や幸手方面との抜け道になっているので、最近では大型車両の通過も増えています。
車はかなりスピードを出していて側溝のふたの破損も相次いでいます。
地域の生活道路で通学路にもなっており、公園に行く子どもたちや親子連れも多く通りますから、早急な交通安全対策が必要です。

 市は『安全対策が必要と認識している。速度制限やゾーン30については、地域の意見を聞きながら、警察とも協議する』『外側線が薄くなっているので引き直す』と答弁しました。
私はさらに、歩行者用路側帯・グリーンベルトの表示、ガードレールの設置などを、地元自治会や住民と協議して検討するよう求めました。

★久喜市議会の政務活動費の領収書等を市議会のホームページで公開することについて、12月28日に政務活動費公開検討委員会を開き、実質的な協議を始める予定。★




久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』522号
2016年12月 5日
『声と眼』
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【9月市議会】 1万2000食の大規模給食センター建設へ

 市は理科大跡地の一部に大規模学校給食センターを建設する計画を明らかにしました。
建築面積4500uで、市内の小中学校34校すべての1万2000食を、この1か所で調理するとしています。

 現在は、久喜地区の14校が全農食品の給食センターに全面民間委託(約5000食)、菖蒲地区の7校が直営センター(約1300食)、鷲宮地区の8校と栗橋南小が直営の鷲宮第1・2給食センター(約4000食)、栗橋地区の小学校2校は自校調理方式(約800食)、中学校2校は行田の業者に民間委託(約800食)で調理しています。

 市教育委員会は2014年に学校給食審議会の答申を受けて「学校給食基本方針」を策定しました。
その中には、調理方式によってメリット・デメリットがあるとした上で、「老朽化などによる施設の新たな建設や改修に当たっては、児童生徒数の推移、安全性、施設の稼働率、効率性、給食の配送エリア等を踏まえ、これまでの給食提供の経緯なども考慮し、適正な規模、配置などを検討した上、安全・安心な給食を安定的に提供できる施設となるよう計画的かつ段階的に進めます。
全面委託方式の調理場については、順次、直営方式(調理業務等の委託を含む)に移行します」と明記されています。
当時、栗橋の自校調理方式の維持を求める保護者の強い意見にも配慮して、給食調理施設を「適正な規模、配置などを検討」して、新施設の建設や改修を段階的に進めるとしました。
市内全小中校の給食をすべて1か所の給食センターに集約するという議論はありませんでした。

 しかし11月議会に提案した補正予算では、学校給食センター整備のための用地測量費など334万円が計上されました。
これは大規模センター建設へ向けて既成事実作りをねらったものと言えるでしょう。

 市は大規模センター方式がいちばん安上がりと言っているのですが、学校給食は教育の一環です。
財政節減だけで決めていいはずはありません。
給食方式の変更について、審議会での保護者や市民に対する説明もなく、教育委員会での正式な方針決定もされていません。
市ではこれから給食審議会に諮問すると言っていますが、結論ありきで大規模センター建設を強引に推進するのは容認できません。

自校調理方式を計画的に進めるべき

 栗橋の小学校はもともと自校調理方式でした。
子どもたちが栄養士や調理員さんたちと交わりながら食育を進めることもできました。
現在は栗橋南小学校は校舎改築に伴い、暫定的に鷲宮給食センターから配送していますが、このまま自校調理方式に戻さないでセンター化するのは“約束違反”です。

 以前から、久喜地区の給食は冷めている、熱が通り過ぎて野菜がみんな茶色っぽいなどの意見も寄せられています。
大規模になればなるほど遠くまで配送しなければならず、久喜センターは10時半に調理が終わってから、子どもたちが食べる12時半まで2時間もたっています。
給食のいちばんの理想は自校調理方式です。計画的に各校に調理室を建設し、センター方式から自校調理方式に移行していくべきではないでしょうか。


★さいたま市は合併を機に学校給食の自校調理方式への計画的な移行を進め、昨年までに小中学校160校すべてを自校調理方式に転換しました。★

【9月市議会】 コミセンを桜田小学童保育に利用

 少子化で全体的に子どもの数が減ってきていますが、学童保育のニーズは増え続けています。
一方、東鷲宮地区では住宅やマンション開発が続き、児童数も学童保育も急増しています。

 特に、桜田小学校の学童保育は100名を超えて学童保育室に入りきれなくなってしまいました。
現在はやむをえず少し離れた空き教室を使っていますが、来年度は250mほど離れた東鷲宮コミセンの会議室を改修して“分室”を設けることになりました。
本来は他の小学校と同じように、現在の学童保育施設を拡充して学校敷地内か隣接地に増設するべきです。

【9月市議会】 理科大跡地の活用計画を公表

 11月21日に市議会全員協議会が開かれ、理科大跡地の活用計画(案)が公表されました。
今春から市民のアイデアを募集し、8月に活用計画原案を作成して市民の意見を募集していました。
39団体・個人から108件の意見が提出されましたが、結果的に最終計画に反映したのは、公共交通などの交通利便性について今後検討する 施設改修の財政計画を明らかにする、の2件にとどまりました。

教育委員会、子育て支援センターなど


【A棟】解体、
【B棟】1F/西児童館・子育て支援センター、2F/教育委員会事務局、3F/教育センター、
【C棟】1F/ラウンジ、2・3F/教育ホール・視聴覚ホール、
【D棟】教育委員会事務局、
【E棟】1・2F/こども図書館、
【F棟】1F/市民ギャラリー・多目的ホール・シルバー人材センター、2F/厚生室、
【特別教室棟】1〜3F/生涯学習センター

改修費約9億円、2019年完成

 来年度から改修工事に着工し、まず1年後に教育委員会事務局を移転、最終的に全体の改修工事が完成して、子育て支援センターやこども図書館が設置されて利用が開始されるのは4年後の予定です。

 改修工事の総額は、現在のところ概算で8億8092万円にのぼる見込みです。

[設計費・工事費(監理費含む)は万円未満四捨五入]

【第1期工事=C・D・F棟改修】
 2016年度に設計→17年度に改修工事を実施→18年1月に教育委員会事務局を移転、供用開始
 設計費593万円、工事費1億1905万円

【第2期工事=A棟解体および外構工事】
 2016・17年度に設計→17年度に工事を実施
◆A棟解体工事…設計費383万円、工事費8463万円
◆外構工事(駐車場整備など)測量費224万円、設計費192万円、工事費7956万円

【第3期工事=特別教室棟・B・C・D・E・F棟改修】
◆特別教室棟改修…2017年度に設計→18年度に工事
2019年度に生涯学習センターとして供用開始 設計費801万円、工事費1億5413万円
◆B・C・D・E・F棟改修…2017・18年度に設計→18・19年度に工事→20年度に子育て支援センターとして供用開始 設計費1835万円、工事費4億328万円


巨大物流センターで環境はどうなる?

 一方、理科大から流通企業(レッドウッドグループ)に売却された6割部分・約8万平方kmには、巨大物流施設が建設される計画です。
事業者側は今年3月には[延床面積約14万5000m2、各階約3万5000m2のランプウエイ方式の物流施設を建設。2018年半ばの完成をめざす]という計画を公表していました。

 これに対して市では周辺環境を悪化させないために、「地区計画」を定めて規制をかける方針で協議を続けてきましたが、結果的にはほぼ計画通りの物流センターの建設を容認することになりました。
建設規模は[延床面積約15万5600m2、建築面積3万9900m2、4階建て、高さ31m]とされています。
市では建物の北側斜線の規制の他、多量降雨時の周辺の冠水を防止するために調整池を掘り下げて現在の1.6倍程度の容量を確保させたなどとしています。

 進入路は、養護老人ホーム偕楽荘のすぐ南側に、車道幅員9m(両側歩道)、延長100mの道路が新設されます。
ここを24時間365日、トラックが走る!?



★「地区計画」は、年内に地域の説明会、1月に市民への縦覧と意見の提出、3月には決定の方針。その後、物流センター事業者の開発許可手続きを経て、1年後くらいには完成の見込みです。★




久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』521号
2016年11月14日
『声と眼』
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11月市議会の日程
11月     
14 9:00 代表者会議 傍聴できます
21 9:00 議会運営委員会 傍聴できます
28 9:00 【本会議】  開会、議案の上程、提案理由の説明 傍聴できます
12月
1 9:00 【本会議】  一般質問(1日目) 傍聴できます
2 9:00 【本会議】  一般質問(2日目) 傍聴できます
5 9:00 【本会議】  一般質問(3日目) 傍聴できます
6 9:00 【本会議】  一般質問(4日目) 傍聴できます
8 9:00 【本会議】  議案質疑 傍聴できます
9 9:00 委員会 総務財政市民常任委員会 傍聴できます
12 9:00 委員会 福祉健康常任委員会 傍聴できます
13 9:00 委員会 建設上下水道常任委員会 傍聴できます
14 9:00 委員会 教育環境常任委員会 傍聴できます
20 9:00 【本会議】  委員会の審査報告、討論、採決 傍聴できます


【久喜宮代衛生組合議会】 資源ごみ、収集方式変更の進め方は

 10月25日に久喜宮代衛生組合議会が開かれました。

 私は一般質問で、衛生組合で検討している資源ごみ(紙・布類)収集の全面民間化を進めるに当たって、久喜市との連携のあり方について質問しました。

 ごみ処理行政は、2023年には衛生組合を解散して久喜市の単独事業に移行することになっています。
9月市議会でも、衛生組合のこの方針を久喜市でどのように引き継いでいくかを質問したのですが、市当局としては衛生組合の取り組み状況を見て今後検討していくという答弁でした。
しかし久喜市と衛生組合はごみ行政を一体で進めているのですから、資源収集方式の変更についても考え方も一致していなければなりません。
衛生組合としても久喜市のごみ行政担当部署と密接な連携をとって進めるように求めました。

 衛生組合では資源ごみ収集を民間に移行するために、まずモデル地区を選定して数年間の実証実験を行っていく計画です。
来年4月から収集業者への説明に入る予定ですが、地域住民や区長会への説明も早期に行っていくように提案しました。

資源回収の民間化で経費削減効果

 現在は資源ごみは、衛生組合で月2回収集して有価物として売却しています。
その他にPTAなどの集団回収で業者に引き取ってもらう場合には、住民団体に1s7円の報償金を支出して活動費などに充てています。

 資源収集の民間化は、自治会・町内会などの住民団体が集めた資源ごみを業者と直接契約して売却することになります。
衛生組合からは住民団体に報償金を交付するとともに、資源回収業者にも市況に応じて奨励金を出します。
現在の衛生組合による資源収集では約7000万円の回収委託料がかかっていますが、公共回収をなくして、住民団体や業者に対する報償金・奨励金を出す方式に変更することによって、数千万円の経費が節減されると見込まれています。

事業系ごみ収集、小規模商店などに配慮を

 衛生組合のごみ処理は家庭系ごみは無料(指定袋代だけ)、事業系ごみは有料(10s200円)が原則です。
ただし久喜地区では、以前は小規模な事業者に限っては収集手数料(10s100円)を負担してもらって、一般家庭といっしょのごみ集積所に出すことも認めてきましたが、昨年10月からはいっさい集積所には出せないことになりました。
久喜地区では事業系ごみを出している約650社の内、昨年までは193社が一般のごみ集積所に出していましたが、現在では少ないごみでもすべて事業者の責任で衛生組合に自分で持ち込むか、収集専門の許可業者に依頼しなければならないことになっています。

 しかし個人商店など、一般家庭とほとんど同じかそれ以下しかごみが出ないような事業者まで、一律にごみ集積所に出すことを禁止してしまったことに対して、商店主などからの悲鳴の声も聞こえています。
小規模でごみの量も少ない事業者には何らかの配慮も必要ではないでしょうか。

【久喜宮代衛生組合議会】 衛生組合のごみの最終処分先は?

 久喜宮代衛生組合では、ごみ焼却で発生する焼却灰、ばいじん、破砕残渣などを埋立てなどによって最終処分しています。
本来は、各自治体で出たごみはそれぞれの自治体が自分の区域内で処分するのが原則とされています。
しかし久喜市・宮代町の区域内では最終処分場を確保することができないため、寄居町や群馬県草津町の最終処分場に搬出するなどして処理しています。
またできるだけ埋め立てを減らし、路盤材などに再利用する方法も拡大してきています。
今後、ごみの減量化によって最終処分量を減らすことが至上命題です。

 2015年度の焼却灰等の最終処分先と量は左表の通りです。
2015年度は埋立てや焼却が約1712tで前年度比339tの減。
路盤材やセメント原料へのリサイクルは3909tで305tの増となりました。
2015年度の最終処分先
《久喜宮代清掃センター》  処分量 単価(円) 処理金額
メルテック 小山市 焼却灰 605t 41,040 2483万
ばいじん 503t 55,080 2768万
太平洋セメント 熊谷市 焼却灰 726t 28,404 2063万
ウィズウェイストジャパン 草津町 焼却灰 24t 34,020 81万
草津町
銚子市
資源異物 229t 32,400 743万
埼玉県環境整備センター 寄居町 焼却灰 51t 23,306 118万
破砕残渣 299t 22,298 666万
ツネイシカムテック 寄居町 焼却灰 599t 25,466 1526万
親和企業 北茨城市 汚泥 50m3 50,220 251万
《菖蒲清掃センター》  
ウィズウェイストジャパン 草津町 焼却灰 271t 35,100 951万
ばいじん 184t 35,100 647万
草津町
銚子市
資源異物 41t 32,400 134万
埼玉県環境整備センター 寄居町 破砕残渣 115t 33,206 383万
ツネイシカムテック 寄居町 焼却灰 293t 30,456 892万
エコ計画 寄居町 廃プラスチック 29t 67,241 195万
《八甫清掃センター(栗橋・鷲宮地区)》  
太平洋セメント 熊谷市 焼却灰 335t 26,244 880万
ばいじん 848t 61,452 5212万
埼玉県環境整備センター 寄居町 破砕残渣 469t 22,460 1053万

学校統廃合の検討基準を決定へ

 11月10日に小中学校学区等審議会が開かれ、「小中学校の適正規模・適正配置に関する基本方針案」がまとまりました。
市内の小中学校とも児童生徒数が減少して小規模化が進んでいます。
今後、各学校の児童生徒数を確保するために、学校統廃合等の検討を行うことが必要であるとしています。

 学校の適正規模としては、多様な人間関係を築くことのできるクラス替えや、中学校では部活動の活性化や弾力的な教員確保もできるように、小学校は各学年2学級以上の12〜18学級、中学校は各学年3学級以上の9〜18学級が望ましいとしています。

 その上で、「複式学級の編成が見込まれる小学校は、速やかに学校等配合の適否について検討する」としました。
中学校については「全校で5学級以下になっている学校は、全学年が2学級以上になるように、速やかに学校統廃合等の適否について検討をする」という基準が示されました。

 現実には、久喜市内の小学校23校中の8校が6学級(各学年1学級)です。
江面第2小は文科省の基準に照らすと複式学級に該当しますが、市費で教員を増員して単式学級を維持しています。
さらに小林小、上内小も5年後には複式学級の対象となると予測されています。
《文科省の基準では、小学校は2つの学年で16人以下の場合は複式学級とすることになっています。》

 中学校では菖蒲南中が現在すでに5学級で、5年後には4学級になる見通しです。

 12月には学区等審議会の答申が出され、その後、教育委員会で方針決定がされることになります。
今後、「統廃合等の検討基準」に該当する小学校3校と、中学校1校について、学区等審議会に統廃合等の検討を諮問することになります。
実際には、保護者や地域住民の意見聴取や理解にもとづいて、統合の方法や時期、隣接校を含めた通学区域の見直しなども合わせて慎重に検討しなければなりません。

 なお、通学距離の基準を、小学校はおおむね3q以内、中学校はおおむね5q以内とし、統廃合等によって基準を超える場合には、スクールバス等の通学手段を検討することも盛り込まれました。 

議員全員にタブレット端末を貸与

 ★月に議員全員にタブレット端末を貸与した。
議員への通知や連絡、議案書などはデータで送信してペーパーレス化を進める方向だ。議会資料の検索や調査活動にも大いに役立てたい。★

★議員に貸与したタブレット端末。
全議員が使いこなせなければ税金の無駄遣いだから、しばらくは使用方法の研修が続く。
なお、通信費の2分の1は各議員の負担で政務活動費から支出することになった。★