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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』490号
2015年 4月 20日
『声と眼』
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理科大移転問題で、市長に申し入れ

 3月31日、市議会の各会派の代表者で田中市長に理科大移転問題についての申し入れを行いました。
 理科大は1995年に久喜キャンパスに経営学部を開設しましたが、当時、久喜市から30億円の補助金を交付し、その他に道路や下水道などの周辺整備費として9億2300万円を支出しました。
理科大の用地は教育目的として用途が指定されており、原則としてそれ以外の目的には利用できません。
理科大は、昨年、久喜キャンパスの全面撤退を決定し、跡地を流通系企業に売却したい考えで、久喜市に対して用途指定の変更を求めてきていますが、久喜市および市議会は、それは認められないという立場です。

 そこで市議会として、理科大移転問題にどう対応するべきか、1月から代表者会議で協議をしてきました。
その結果、すでに現段階では理科大が理事会で正式決定してしまっているので、移転そのものを阻止することは困難ですが、跡地の流通系企業への売却は認められない、当該の土地の教育目的という用途の変更は認められないことで、各会派の見解が一致しました。
また、市議会は直接に理科大との協議の場に出るわけにはいきませんが、この問題については、市長の原則的対応をバックアップし、支えるという立場であることを確認しています。

 各会派代表者の田中市長への申し入れに際しても、市長がこれらの基本的な原則に沿って理科大側との協議に当たるように求めました。
田中市長からは、理科大移転後の跡地利用問題について、遅くとも新年度中には結論を出していかなければならないという認識が示されましたが、それ以上の具体的な方向性は明らかにされませんでした。

 理科大が移転した場合、その跡地については、(ア)理科大が保有したまま教育目的に活用する、(イ)教育目的に活用することを前提として、理科大から他の団体に売却する、(ウ)久喜市が土地を取得して教育目的に活用する、などのケースが考えられます。

 【2月市議会】 6億5000万円のプレミアム付き商品券

 2月議会に2014年度一般会計補正予算が提案され、「プレミアム付き商品券発行事業」に1億9435万円の補助金交付が決定されました。
久喜市では全額を商工会に補助金として支出して、6月下旬頃に、1万円の商品券に3000円のプレミアムを付けて5万セットを販売する予定です。
6億5000万円分を5億円で販売し、1億5000万円がプレミアム分です。4435万円は発行手数料などにあてられます。

 この財源はすべてが国の補正予算で、消費喚起・地方創生として全国自治体に総額4200億円が交付されることになっています。
しかしこれまでも消費税増税や子育て・福祉などを名目として、巨額の税金を使って国民に現金をばらまくような政策を行ってきましたが、本当にこれで地域での消費が増えるのか、2年後の消費税10%引き上げまでに景気回復を実現させる安倍政権の思惑通りに行くのかは疑問です。

 2009年にもプレミアム付き「とくとく商品券」を販売しましたが、久喜では販売期間を延長してようやく売り切れた経緯があります。
しかし当時も、プレミアム分が市民の消費を拡大させることができたのか、それとも貯蓄に向かったのか、特に地元商店をはじめとした地域経済の消費喚起にどれくらいの効果があったのか、検証は行われていません。

市議会は欠員2、役職配分の変更も

 石川、梅田議員が県議選立候補に伴って市議会議員を辞職(失職)したことにより、市議会の会派構成は、新政久喜16、公明党5、共産党4、市民の政治を進める会2、無会派1、欠員2となりました。
 これにより役職配分の一部に変更が生じ、利根川流域水防組合議会の久喜選出議員が、これまで新政4、公明、共産各1でしたが、新政が3に減、新たに市民の政治から1名を選出することになります。

★市議会の欠員は定数の6分の1(久喜市議会の場合は5名)を超えるか、市長選挙があればいっしょに補欠選挙が行われます。
欠員が5名以下なら次回の改選時までこのままです。★

議会での発言が議員の仕事ですが…
『声と眼』 490号 2015/4/14

  議員の最も重要な仕事は議会での発言です。
(1)「一般質問」は、各議員が自由に市政の課題について質問したり政策提言を行います。
(2)「議案質疑」は予算や条例案に対して疑問点をただしたり、問題点を指摘して改善を求めます。
(3)「討論」は採決にあたって、議案に対する評価や賛成・反対の理由を述べてみずからの態度を表明します。
 一般質問は何でも質問できるのでたいへん活発です。
一方、議案質疑や討論が極端に少ないのが久喜市議会の弱点です。

議案審議や討論はきわめて低調
〜1年間の議員の発言実態をどう見るか 〈下の一覧表〉〜

 昨年の市議選後、5月臨時議会から2月議会までの1年間で、市長から全部で151件の議案が提案され審議していますが、これらの議案に対する議案質疑と討論はきわめて低調でした。

 市長提出議案に対する本会議での議案質疑は、19名はまったく行わないか、1回だけでした。
委員会では自分が所属する委員会の所管事項についてしか質疑できませんし、本会議で発言しない議員は委員会でもあまり発言しない人が多いのが実態です。

 討論で、審議された議案についてなぜ賛成(または反対)なのかを表明することも、議員の大切な責任なのですが、19名の議員は討論を1年間でまったく行わないか、1回だけでした。
議案質疑や討論を行わないのは、市長から出された議案をそのまま追認するだけで、行政に対するチェック機関としての役割を果たしていないと言わざるを得ません。

************

 表の質疑・討論の欄の 〈 〉 は議員提出議案に対する発言件数です。
たとえば猪股は、6月議会で議員提出議案1件について討論し、2月議会では市長提出議案6件と議員提出議案2件に対して質疑し、それぞれ1議案ずつ討論しました。

 共産党議員の討論の 〈 〉 はすべて共産党が出した意見書に対する賛成討論です。
逆に共産党以外の議員の 〈 〉 の多くが、共産党が出した議案に対する質疑や反対討論です。
久喜市議会では市長提出議案に対する質疑や討論が少ない割に、特定政党の政治宣伝やそれに対抗する質疑や討論が活発ということになりますが、あまり好ましいこととは思えません。

★一般質問の『内容が問題だ』という声も…。
各議員のすべての質問項目は市議会のホームページに掲載されています。★

新久喜市議会 2014年度  各議員の質問・討論の回数等の調査

議員名の後の○数字は当選回数。
 議会開催月は、6月・9月・12月・3月の各定例市議会
一般質問
(質問項目数)
議案質疑
(質問した議案数) 

赤数字は議員提出の
議案に対する質疑



問 
議案の討論
(討論した議案数) 

赤数字は議員提出の
議案に対する討論
  2014年度1年間の通算
(14年5月〜15年3月)
一般質問
件数
議案質疑
件数
討論の
回数
定例市議会


11

 5月
臨時 


11



月 
5月
臨時  


11


民 
猪股 6  .○    1    2   1 22 17   2
川辺   1  2  2  13  6  2



貴志 1      20  1 
新井     12  1
平沢     1   10  1 1  
成田     2   14  1 2  
園部      1 1   12  1 2  
宮崎      1 1   1 2 
春山 1  2         14 5      
梅田      2 1   18 3  
大谷     12
井上    
富沢    
並木   2        2
石川       3         15 4      1
.○     1    1 1  
青木  2                             5    
柿沼    
山田    
鈴木   1    1 1  


斉藤     15  1
岡崎 .○      1   12  2 1  1
戸ヶ崎    1 13  1 1  
矢崎     1    3 1  
丹野     13  2


渡辺   .○       4 4   21  7   1
平間      2  1  14  1   2
石田  2 1  18  7 3  1
杉野      3  3   16  6   1
田中     1   11  2 1   
★一般質問の『内容が問題だ』という声も…。各議員のすべての質問項目は市議会のホームページに掲載されています。★ 会派名「市民」は市民の政治を進める会の略称。


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』489号
2015年 3月 30日
『声と眼』
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2月定例議会・全議案と各会派の賛否
★定例市議会は2月3日に開会、3月日に質疑・討論・採決が行われて、閉会しました。
採決結果の[市民]は市民の政治を進める会(猪股・川辺)の略。無会派は田中議員。★

 最終日に共産党が一般会計など4会計の予算修正案を提案しました。
それぞれの予算の国保税や介護保険料、水道料金などの市民負担を引き下げて歳入を減額するものです。
しかし徴収額を引き下げるのであれば国保税条例、介護保険条例、水道給水条例の税率や料金の改定が必要ですが、条例改正案は提出されませんでした。
結局は本気で引き下げるつもりはない、単なるパフォーマンスと理解するほかなく、共産党以外に賛成する議員はありませんでした。

原発再稼働中止を求める意見書は否決

 原発再稼働の中止を求める意見書は、共産党の他、市民の政治を進める会の猪股、川辺、無会派の田中の7名が賛成しましたが、新政久喜と公明党が反対して否決されました。
21名の議員から『原発再稼働に賛成』の理由は明らかにされませんでした。

 久喜市議会では、原発事故直後の2011年6月議会で、猪股が提案した「原子力発電からエネルギー政策の転換を求める意見書」をほとんどの議員の賛成で可決しています(当時、反対はなし、並木議員だけが退席)。
“脱原発”は、久喜市議会では事故後4年でもう風化してしまったのでしょうか。

ヘイトスピーチ対策、全会一致で可決

 2月議会に、ヘイトスピーチ対策を求める意見書を提出しました。
提案説明に猪股が立ち、3月16日の最終日に全議員の賛成で可決されました。

「ヘイトスピーチ」対策に係る法整備を求める意見書

 最近、一部の国や民族あるいは特定の国籍の外国人を排斥する差別的表現や言動(いわゆる「ヘイトスピーチ」「憎悪表現」)が、社会的関心を集め、日本国内のみならず、世界の人々からの批判が強まっています。

 これは、特に日本社会に在住する外国人や他民族の人々の心を傷つけるとともに、日本人の尊厳をもおとしめる行為といわざるをえません。

 これに対して、特定の民族・国籍の外国人に対する発言に反対する裁判が、京都地方裁判所及び大阪高等裁判所において行われてきましたが、昨年には、最高裁判所がその違法性を認め、賠償を命ずる判決が確定しています。

 また、昨年7月、国際連合・自由権規約委員会は、「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約(人種差別撤廃条約)」上の人種差別に該当する差別的言動の広がりに懸念を示し、締約国である日本に対し、このような差別的言動に対処する措置を採るべきとの勧告をしました。
さらに、翌8月には国際連合・人種差別撤廃委員会も、日本に対し、法による規制を行うなどの「ヘイトスピーチ」への適切な対処に取り組むことを強く求める勧告を行っています。

 ヘイトスピーチは、社会の平穏を乱し、人間の尊厳を侵す行為として、多くの国ではそれを規制する法整備がされています。

 また、2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、世界各国から国籍や人種を越えて人々が訪れ、友好を深めることが望まれますが、いわゆる「ヘイトスピーチ」を放置することは、国際社会における我が国への信頼を失うことにもなりかねません。

 よって、国会および政府は、いわゆる「ヘイトスピーチ」の対策に係る法整備を速やかに行うことを強く求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

久喜市議会

[提出あて先] 衆議院議長・参議院議長・内閣総理大臣・内閣官房長官・総務大臣・法務大臣 

猪股市議の一般質問 2
2月27日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


視覚障害者誘導標示の拡大を

 視覚障害者が道路を安全に歩けるように点字ブロックの設置が進められてきました。
最近では、最も危険な横断歩道上にも、視覚障害者誘導標示(「エスコートゾーン」といいます)が敷設されてきて、主要駅や公共施設の周辺には整備されていますが、久喜市内ではまだほとんどありません。
議会でも要望してきて、ふれあいセンター付近などに4か所設置され、市ではさらに設置箇所を拡大していくと言っていますが、いっこうに進んでいません。

 昨年には障害者団体から具体的な設置箇所の要望も出され、市から県警に要望書を送っていますが進展はありません。
今回、私の一般質問通告が出て、県警に問い合わせてみたら、今年度はまったく設置の見込みがないことがわかりました。
障害者団体の切実な要望書を受け取りっぱなしにして途中経過の報告もしない、これではあまりにも無責任です。

 久喜駅東口および西口の大通り、久喜駅から市役所までの経路、その他の市内各駅の周辺、久喜総合病院や済生会栗橋病院周辺にも設置していくべきです。
県がやってくれるのを待っているだけではなく、市が積極的に設置を進めるよう強く求めました。

六間道路の歩道の改修・整備を

 久喜市道1号線(通称、六間道路)は、旧久喜市で最も早い時期に整備された道路で、ほとんど全区間で歩道も設置されています。
しかし数十年前に整備された歩道はたいへんひどい状態で、特にJR線路西側の中央2・3丁目、南1・5丁目の区間は狭くてガタガタ。
電柱などもあって、車いすでは通れないばかりか、子どもと手をつないでも歩けない、ベビーカーも通れない、人とすれ違いもできません。
六間道路の劣悪で危険な歩道は全面的に拡幅・改修が必要で、早急に整備計画を立てるべきです。

 県道春日部久喜線にオーバーブリッジができて、六間道路の車の通行量は大幅に減っています。
そこで私は、道路全体の幅員はそのままで車道部分を狭くし、歩道を拡幅して整備するように提案しました。

★六間道路の歩道は本当に狭い。私が実際に歩きながらメジャーで測ってみたら、歩ける幅が〜pしかない所が多く、最も狭い箇所はわずかpだった。★

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』488号
2015年 3月 16日
『声と眼』

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ふるさと納税、65%は経費に消える!?

 「ふるさと納税(寄付金)制度」は居住地以外に寄付をすると所得税や住民税が控除されるという制度です。
久喜市では昨年までは積極的な募集をしていませんでしたが、12月から1万円以上寄付してくれた人に米や久喜の特産品の菓子などのお礼を送ることにした結果、2月までに185件(225万円)の寄付が寄せられました。

 久喜市の新年度予算では、1年間で1000万円の寄付を見込んでいますが、経費に665万円も計上しています。
内訳は返礼品400万円、送料100万円の他に、コンサルタントの委託費150万円などです。
ふるさと納税PRのホームページ作成や企画、寄付の受付や諸手続、返礼品の発送などをすべてコンサルタントに委託し、寄付1件(1万円)につき、コンサルタントに1500円の報酬を支払う契約です。
結局、1万円の寄付の内、久喜市には3500円しか入ってこない! 
久喜市を応援しようというものなのに、寄付額の3分の2も経費にかけてしまうのは、本来の趣旨にはずれているのではないでしょうか。
また全国的には返礼品競争の加熱も問題になっています。

 私は予算審議で、寄付額の65%もの経費は高すぎるのではないかと指摘しました。
ちなみに、幸手市や宮代町では、返礼品はJAや市内の特産品などの製造販売業者が直接発送しています。
ホームページの作成や手続きなども職員が行っているので経費は総額でも寄付額の50%以下だそうです。

 さらに新たに、寄付してくれた人に『特別住民登録証』を発行することを提案しました。
寄付者は久喜市に関心を持ってくれているのですから、返礼品を送ってそれだけで終わりにしないで、久喜市の継続的な応援団になってもらう、祭りやイベント案内を送ったりして機会があれば久喜にも来てもらい、人口減少時代の久喜市の活性化につなげていくという新たな発想が必要ではないでしょうか。 

選挙開票作業に学生アルバイトの活用

 以前から、久喜市の選挙開票作業は他の自治体に比べて時間がかかりすぎていて、作業能率が悪いのではないかと指摘してきました。
昨年の衆議院総選挙では、蓮田市が22時45分には開票を終了したのに対し、久喜市では13区(久喜・菖蒲地区)は23時05分、14区(栗橋・鷲宮地区)は23時53分でした。
また4年前の蓮田市議選は22時31分(所要時間90分)でしたが、昨年4月の久喜市議選の開票作業終了は24時25分(210分)でした。
もちろん有権者数も候補者数も久喜の方が多いのですが、その分だけ作業人数も多く配置しているので、こんなに遅いのは効率性に問題があると言わざるを得ません。

 私の議案質疑に対し、選挙管理委員会は4月の県議選で開票終了時刻の目標を22時30分とする考えを明らかにしました。
結果に注目したいと思います。

 またこれまで、選挙開票作業に学生アルバイトを活用するよう提案してきました。
昨年の市長選・市議選の開票作業は、市の職員138人で超勤手当を含めて人件費が139万円もかかっています。
学生アルバイトに深夜割り増しで仮に時給1300円を支給しても、市職員の時間外給与よりも安くてすむ計算です。
若い人の方が作業能率がよいとも言われていますし、若者の選挙への関心を高めることにもつながりますから、最近は学生アルバイトを活用する自治体が増えています。
国政選挙や県議選の費用は全額を国や県で負担してくれますが、いずれにしても税金ですから、経費はできるだけ抑えるべきです。

 選管では今年1月に、4月の県議選の開票作業の学生アルバイトを20人募集しましたが、応募はわずか2人にとどまりました。
原因は賃金が安すぎたためで、19時〜22時の夜間勤務にもかかわらず、〈時給840円〉では集まるはずもありません。
選管でもさすがに少しは考え直したようで、『今後はもっと引き上げを検討する』と言っています。 

★もしかして、学生アルバイトの賃金をこんなに低く設定したのは、ホンネは学生バイトを使いたくないんですか? と皮肉の一つも言いたくなるではないですか。★

臨時職員の賃金を20年ぶり引き上げ

 市の臨時職員の雇用は最長1年とされていて、その後に再び雇用されて何年働いても期末手当一時金も賃金引き上げもありません。
久喜市の現在の臨時職員賃金は一般事務が時給810円で、前回(1995年)の改定から20年間も据え置かれてきました。

 行革で職員削減が続いて、久喜市でも一般職800人に対して臨時職員が400人にも達しています。
その低賃金は“官製ワーキングプアの温床”と批判され、議会でも問題になっていましたが、やっと今年からわずかながら賃金引き上げが決まりました。
それでも時給840円というのは、埼玉県の最低賃金802円とほとんど変わりない状態です。
継続雇用ができるようにするとともに、経験に応じた賃金引き上げなど待遇改善を進めるべきです。

   改定額   現行額 
   時給  日額 時給 日額
 一般事務 840  6580 810  6480
 保育士、栄養士、学校給食調理員
プール監視員、司書、学芸員
幼稚園教諭、自動車運転手
920 7160 880 7040
 ホームヘルパー 970 7550 930 7440
看護師  1150 8950 1100 8800
 保健師、助産師
主任介護支援専門員、社会福祉士
1350 1万0500 1300 1万0400
一般事務(時間外) 940    910  
 保育士(時間外) 1030   990  

※改定額の日額は《時給×7時間45分+アルファ》、 現行は《時給×8時間》です。 

猪股市議の一般質問 1
2月27日の本会議で、6項目の一般質問を行いました。


市の女性管理職の目標は20%

 現在、市の職員の中で課長補佐以上の管理職205名中で女性は29人(14.1%)、係長級以上の415人の中でも64人(15.4%)にとどまっています。
政府は女性管理職の目標を2030年までに30%としていますが、このままでは達成はとうてい不可能です。
総務部長は女性管理職が少ない理由を「昇任を希望する女性職員が少ない」などと説明しています。
また、「適切な判断力や部下を指導する能力、やる気を持った職員を育成することが課題」「女性職員のキャリアアップ研修などで人材育成、昇任に前向きな職員を増やしていく」「現時点では男女共同参画の実施計画に目標数値を掲げるのはむずかしい」などとも答弁しました。
しかし根本的に、久喜市が積極的に女性管理職を登用していこうという姿勢が欠けているのではないかと言わざるを得ません。

 むしろ計画的に女性管理職を育成していく取り組みが必要です。
またいきなり15年後の高い目標を掲げるのが困難であれば、5年後、10年後の久喜市の着実な目標数値を掲げるべきです。
何度も再質問してようやく、「今年策定する男女共同参画行動計画の実施計画に目標数値を載せる」「5年後20%が目安となる」という考えを明らかしました。



部活動大会参加費補助金、見直しへ

 小中学校の部活動で関東や全国大会に参加する場合、現在は市の補助金交付要綱で、交通費・宿泊費・道具の輸送費などについて、全国大会は10割、関東大会は3分の2を市が補助すると規定しています。
これまでこの規定を杓子定規に適用して、札幌で開かれた東日本大会が“全国大会ではない”ので関東大会並みの3分の2、逆に関東近県で開催されても全国大会なら10割支給となっています。
(2013年度には静岡で開かれた全国大会は10割なのに、富山で開かれた東日本大会は3分の2の補助でした)。

 大会のレベルが“上”なら補助割合が高いというのでは餞別か褒賞金的な趣旨になってしまいます。
本来、この補助要綱は、遠隔地での大会などに参加しやすいように保護者の負担を軽減するのが目的ですから、開催地が遠くて参加費用が大きくなる場合に補助割合を高くして保護者の負担を減らす、近県の開催であれば保護者の経費も少なくてすむのですから市の補助割合を下げてもいいのではないでしょうか。
補助基準の見直しを求めました。

教育委員会も「大会レベルによってではなく、遠隔地で費用がかかるのを軽減するという視点から、補助金交付要綱の見直しを進めていく」と答弁しました。
私はさらに、なるべく早く結論を出して、今年の各大会には適用していくよう求めました。

★子どもたちの部活動を応援する保護者の皆さんとお話しして、数年前から議会で補助要綱の見直しを提言していたのですが、ようやく実現しそうです。★ 


★【放射能から子どもたちを守る会・久喜】

【勉強会】 “内部被ばく”どうすれば防げる?
【情報交換】 久喜市の放射能対策はどうなってる? 給食は? プールは?

−ご自由にご参加ください。

3月26日(水)10:00〜11:30
ふれあいセンター久喜2階/ボランティア室
問い合わせ 090-3547-1240(猪股)



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