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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』478号
2014年 8月25日
『声と眼』
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   久喜市議会 9月定例会 
 8 26 9:00 委員会  議会運営委員会 傍聴できます
 9 9:00 【本会議】 開会、議案の上程、提案理由の説明 傍聴できます
  9:00 【本会議】 一般質問(1日目)
(1)梅田 (2)石田 (3)春山 (4)石川 (5)斎藤 (6)平間 (7)杉野
傍聴できます
  9:00 【本会議】 一般質問(2日目)
(8)新井 (9)渡辺  (10)岸  (11)丹野  (12)鈴木 (13)矢崎
傍聴できます
  9:00 【本会議】 一般質問(3日目)
(14)貴志  (15)成田 (16)川辺  (17)平沢 (18)戸ヶ崎 (19)宮崎
傍聴できます
  10 9:00 【本会議】 一般質問(4日目)
(20)並木  (21)青木  (22)猪股  (23)園部 (24)岡崎  (25)大谷 (26)田中
傍聴できます
  12 9:00 【本会議】 議案に対する質疑 傍聴できます
  16 13:30 委員会 議会運営委員会 傍聴できます
  17 9:00 委員会 総務財政市民常任委員会 傍聴できます
  18 9:00 委員会 福祉健康常任委員会 傍聴できます
  19 9:00 委員会 建設上下水道常任委員会 傍聴できます
  22 9:00 委員会 教育環境常任委員会 傍聴できます
  29 9:00 【本会議】 委員会の審査報告、討論、採決 傍聴できます
         久喜宮代衛生組合議会 定例会 
24 9:00  久喜宮代衛生組合議会議会 運営委員会  傍聴できます
10 9:00  久喜宮代衛生組合議会議会 議案の提案、一般質問  傍聴できます
15 9:00  久喜宮代衛生組合議会議会 議案質疑、討論、採決  傍聴できます

  久喜市議会および久喜宮代衛生組合議会の定例会が始まります。
9月議会は昨年度の一般会計・特別会計の決算審査が中心です。
昨年1年間の施策の成果や問題点など行政の総括を踏まえて、行政の課題を来年度の予算編成にどう活かしていくかを明らかにする大切な議会です。

理科大の土地売却を容認できるか

 7月16日、理科大から久喜市長あてに、久喜キャンパスの跡地を物流企業に売却したいので協力してほしいという「提案」の文書が提出されました。
それは、『跡地を物流関係企業に売却したい。しかし現在は土地の用途が「学校用地」となっていて、このままでは売却できないので、久喜市で土地の「用途変更」をしてほしい』というお願いの文書です。
さらに『売却できれば、久喜市に対して「教育基金」として5億円を寄付する』という条件も付けられています。

 久喜市は理科大誘致に際して30億円の補助金と、周辺整備に10億円を支出しています。
これに対して理科大は土地建物や研究開発費として124億円を投資してきたので、理科大としては「土地を売却してこれまでの投資を回収したい」というのですが、実際にはその“投資”は学生の授業料と国からの補助金等でまかなわれてきたのではないでしょうか。

 文書にはまた、物流施設が建設されれば、地元に1500人以上の雇用創出、年間3億円以上の固定資産税など、久喜市にも「多大のメリットがある」とも書かれています。
物流施設というのは巨大倉庫や流通センターということになりますが、それが本当に1500人もの雇用を生む? また清久工業団地全体の固定資産税が約5億円なのに、その半分以上の固定資産税が入るというのは本当でしょうか。
さらには周辺に商業施設が建設されるとも書いています。
理科大建設時にも同じような話があったのですが、当時はまったく期待はずれに終わりました。

 もしも物流センターとなれば、それはほとんどが高速道路インターチェンジとの間をトラックが行き来するだけの通過交通であり、久喜市の経済や人の流れにプラス効果をもたらすとは考えられません。

久喜市民が利用できる方策はないか

 理科大側では跡地が売却できない場合、「何らかの形(教育目的)で利用することになる」と書いています。
現在の大学校舎や運動施設を含む広大なキャンパスを、子どもから大人まですべての久喜市民が利用できる生涯学習・スポーツ文化センターに転用することはできないでしょうか。
そのために久喜市が購入するというのもひとつの選択肢です。

 理科大は、『久喜市が用途変更を認めるよう、9月末までに回答するよう』求めてきています。
市長はどう判断するのでしょうか。

 19日に開かれた市議会代表者会議で、議会でも対応策を検討する場を設置するように提案しました。

★7〜8月、私は衛生組合議会や議会運営委員会の視察の他、会派で越谷市ソーラーシティ構想、柏市の「チャレンジドオフィスかしわ」の視察、全国の市民派議員の政策研究会にも参加してきた。★

全国で議会の活性化が進んでいる

 全国の都道府県議会と市町村議会の「議会改革度調査2013ランキング」が6月に発表されました。
早稲田大学マニフェスト研究所が調査したものです。
情報公開 住民参加 機能強化 総合
順位 点数 順位 点数 順位 点数 順位 評価
1 三重県 三重県議会 510 2 340 3 855 1 154.9
2 三重県 四日市市議会 430 12 365 1 735 5 130.2
3 大阪府 堺市議会 470 6 320 11 740 4 127.1
4 鳥取県 鳥取県議会 555 1 270 55 705 6 122.9
5 福島県 会津若松市議会 415 19 330 7 750 3 120.7
6 新潟県 上越市議会 500 4 300 19 635 14 115.0
7 岐阜県 高山市議会 510 2 325 8 550 23 112.0
8 千葉県 流山市議会 400 25 275 52 770 2 107.1
9 京都府 京都市会 445 11 265 62 655 9 101.5
10 京都府 京都府議会 420 17 285 33 615 18 98.8
以下、埼玉県内市町議会10位までのランキング 
53 埼玉県 1 三芳町議会 235 330 315 12 515 44 72.0
66 埼玉県 2 嵐山町議会 340 64 220 190 450 93 68.7
84 埼玉県 3 富士見市議会 325 85 220 190 410 150 65.4
93 埼玉県 4 和光市議会 280 180 280 43 365 234 64.9
101 埼玉県 5 所沢市議会 295 153 210 242 450 93 64.3
103 埼玉県 6 久喜市議会 340 64 240 118 335 287 63.9
107 埼玉県 7 さいたま市議会 385 32 145 828 480 66 63.5
134 埼玉県 8 鶴ヶ島市議会 345 55 185 421 370 227 61.1
150 埼玉県 9 東松山市議会 220 373 210 242 475 68 59.9
182 埼玉県 10 飯能市議会 220 373 225 171 390 188 57.9

議会改革度評価の項目は、
(1)議会の情報公開度(本会議や委員会の議事録・動画・資料、議会の交際費・政務調査費・視察結果などを、市民にわかりやすく公開しているか)、
(2)住民参加度(議会傍聴のしやすさ、住民からの意見を取り入れる仕組み、審議資料の提供、議会のバリアフリー、休日・夜間議会、議会報告会、意見交換会の実施など)、
(3)議会機能強化度(議会基本条例の制定、議決事項の拡大や討議方法の工夫、議論の活性化、議員の政策立案や提言が積極的に行われているか)などです。

 1位は三重県議会、2位が四日市市議会、埼玉県内の1位は三芳町議会、2位は嵐山町議会、久喜市議会は県内6位(全国で103位)となっています。

久喜市議会の順位は少し持ち直した


 久喜市議会の議会改革度は、2010年には全国35位(県内2位)でしたが、全国的に議会改革が進む中で、久喜では合併で議会基本条例が失効するなど改革が停滞して、大きく陥落してしまいました。
2013年度は少しアップして103位となりました。
久喜市議会のランキングの推移
総合順位 情報公開度 住民参加度 機能強化度
点数 順位 点数 順位 点数 順位
2010年度 35 255 20 200 231 265 109
2011年度 129 225 89 220 178 210 252
2012年度 163 235 105 210 199 205 359
2013年度 103 340 64 240 118 335 287

高山市議会の議会改革などを視察研修

 議会運営委員会で岐阜県の関市議会と高山市議会の議会改革の視察研修を行いました。

 7月31日に視察した関市議会では、議員全員がタブレットを活用して議会のICT化を進め、すべての通知や議案・資料もタブレットのデータで提供され、ペーパーレス化を実現していました。

 8月1日には高山市議会を研修しました。
高山市議会の議会改革は、早稲田大学の調査では全国7位、日経新聞社の調査では3位にランクされています。

 高山市議会の議会改革の柱は「議論する議会をめざす」です。市民との意見交換会、議員同士の政策討論、行政と議会の議論など、積極的に対話し議論を深めています。
昨年には「高山市第8次総合計画」の策定について、全議員で政策課題を抽出し、議会独自に調査研究、さらには市民と議会の討論会や議員同士の議論を行ってきて、今年4月に議会としての政策提言書をまとめました。
また委員会では、議案の審議で執行部に対する質疑を終えた後に「議員間討議」を行って行政への提言をまとめたり、年間の研究テーマを決めて、議会の閉会中にも委員会を毎月定例開催して調査活動に取り組んでいます。

 市民と議会との意見交換会は、年1回、市内20か所で開き、全議員が分担して議会報告や政策の説明を行います。昨年は全部で630人の市民が参加しました。
こうした活動を通じて、直接に市民の声を取り入れながら、それを議会としての政策的議論や政策形成に結びつけています。

 久喜市議会では、一昨年に「久喜市総合振興計画」を可決しましたが、行政がまとめた計画案にいくつかの要望を付けたものの、そのまま追認してしまっているのが実態です。
久喜でも行政とは別の立場から、議会の政策能力を高め、行政に対して政策提言を行っていく活動が大切だと思いました。

★議会改革度、日経新聞社による調査・評価はもっと厳しくて、久喜市議会は2014年度370位の低評価だった。2010年度は25位にランクされていたが、12年度276位に急降下、今年はさらにダウンした。★

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』477号
2014年 8月 4日
『声と眼』
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久喜宮代衛生議会で視察研修

 衛生組合議会は、7月16・17日に視察研修を行いました。
◆銚子市のガラスリソーソング(株)…久喜宮代のガラス残渣を破砕、砂粒状の路盤材として資源化しています。
◆成田市にある(株)ナリコーの次世代ストーカ式焼却炉…久喜宮代地区で収集した廃プラスチックを運んで、焼却処理するとともに発電も行っています。
◆成田市のガス化溶融炉…ごみを溶融してスラグとメタルに資源化し、発電も行っています。住民と40回にも及ぶ話し合いを経て着工にこぎつけ、一昨年に稼働した施設です。

久喜市議会の政務活動費の使い方

久喜市議会では、各会派に議員1人あたり月3万円の政務活動費が交付されます。
4半期ごとに使途報告書の提出と、領収書、視察報告書と行程表、書籍台帳などの添付が義務づけています。
これらを各会派の会計担当者がお互いにチェックした後、外部の公認会計士に依頼して監査を受けています。

 ただし、会派によって使途についての考え方の違いがあります。
たとえば市民の政治を進める会では視察先での食費はすべて自己負担にしていますが、夕食代を宿泊費に含めたり、相手市への手土産代も政務活動費から出している会派もあります。

★政務活動費の使途報告書と支出明細、領収書、視察報告などのいっさいの添付書類は公開です。
すべて久喜市議会事務局で閲覧することができます。★
各会派の政務活動費使途報告書  2013年度分

手話言語法の制定を求める意見書が採択されました

 6月26日、市議会本会議で「手話言語法の制定を求める意見書」を提案しました。
久喜市聴覚障害者協会と手話サークルの皆さんの要請を受け、全会派の共同提案です。
提出者を代表して私が提案説明に立ちました。
冒頭の「猪股です」と最後の「議員の皆さんのご賛同をいただきますようよろしくお願いします」の部分だけ手話を使いました。
議員が議場で手話を使ったのは初めてなので、緊張しました。

 手話は聴覚障害者(ろう者)にとってコミュニケーションに欠くことのできない“言語”です。障害者の権利条約や障害者基本法にも「手話は言語である」と規定されていますが、まだまだろう学校なども含めて社会一般に、音声言語と同等に認知されているとは言えません。
そこで、手話は言語であることを社会的に啓発するとともに、聴覚障害児・者が手話を身につけ、手話で学べ、自由に手話が使えることを保障する法整備を求めるものです。

 この意見書は、最終日の7月8日に全員賛成で採択されて、国会と政府に送付されました。

手話通訳者が議場に入りました

 久喜市議会では、聴覚障害者が議会を傍聴する際に、希望に応じて手話通訳者を置くことを規則で定めています。
市の手話通訳者派遣事業(社協に委託)を使って派遣してもらい、費用は市議会が負担することになっています。

 合併前の市議会では1度だけ手話通訳者を依頼したことがありました。
その時には手話通訳者は傍聴席に立ってしてもらいましたが、久喜市議会の本会議場の傍聴席は傾斜が急で危ないのと、聴覚障害者は議場の演壇と傍聴席の手話通訳者の両方を見なければならないので、見づらいという意見もありました。
その反省から、合併後の協議で、手話通訳者は本会議場の演壇の横に立ってもらうことにし、今回、初めて議場に手話通訳者が入りました。

 6月26日には、事前に聴覚障害者協会の皆さんと相談した上で、この意見書議案の提案説明のところだけ、手話通訳者に入ってもらいました。
実際には、聴覚障害者の皆さんはその前から傍聴席に入っていたのですが、この意見書の提案の前の議事進行は手話通訳者が付かなかったので、傍聴の聴覚障害者には理解することができませんでした。

 そこで7月8日の本会議では、聴覚障害者の皆さんが傍聴席に入る時間に合わせて手話通訳者に議場に入ってもらいました。

猪股市議の一般質問 3

【一般質問】 学校バリアフリー化の促進を求める

  昨年11月に、大宮北高校の生徒が県内小中学校のバリアフリー化実態調査を実施しました。
久喜市が出した回答では、エレベータは小学校23校中4校、中学校11校中2校に設置されていますが、「今後はエレベータの設置計画はない」、理由は「車いすの児童生徒の入学の予定がない」としていました。
しかし本来は現在必要な子どもがいなくても、エレベータやトイレなどのバリアフリー化は計画的に進めていくべきです。実際に身体の不自由な子どもが入学を希望しても、『エレベータがないから入学させない』という口実にもされかねません。

 教育委員会では「校舎や体育館の耐震工事に合わせてスロープやトイレなどのバリアフリー化を進めてきたが、今後も施設の規模や児童生徒の状況等の実情を考慮して、機会を捉えて進めていきたい」という型どおりの答弁に終始しました。
また今後、施設整備の前段として、「学校ごとのバリアフリー化のリストを作成していく」と答弁しました。


【一般質問】 男性職員が育休をなぜ取らないか

 久喜市の男性職員の育児休業取得はたいへん少なく、2010年以降の4年間で対象者89人の内の2人しか取っていません。
夫婦とも市職員の場合は、22組の内で男性職員が育児休業を取得したのは1人だけです。
久喜市の男性職員がほとんど育休を取らないのは、職員の中に、子育ては男女の共同作業という意識が低いか、あるいは、仕事と育児の両立ができにくかったり、昇進昇格に影響があるなどの職場環境に問題があると考えられます。
市では「男性職員の育児休業取得を推進していくべきと考えている」と言っていますが、具体的な奨励策や育休を取得しやすい職場環境作りを進めるべきです。

 ★【放射能から子どもたちを守る会・久喜】

8月22日(金)10時〜
ふれあいセンター久喜2階/ボランティア室
問い合わせ先 090-3547-1240(猪股)★

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』476号
2014年 7月14日
『声と眼』
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理科大2016年全面移転を正式決定

 市議会は「理科大久喜キャンパスの全面移転の白紙撤回を求める決議」を全会一致で可決し、議長と市長が7日に理科大の理事長に手渡しました。
 一方、理科大は9日の理事会で、2016年3月の移転を決定しました。
理科大から久喜市に対しては、跡地の有効利用は久喜市の意向に沿うように進めたい、久喜市の教育拡充のための「教育基金」の設立等の支援を行いたいという意向が示されています。

集団的自衛権の閣議決定の撤回を

 7月1日、安倍政権は集団的自衛権の行使容認を閣議決定し、歴代政権の憲法解釈を180度転倒させました。
これまで「集団的自衛権の行使は憲法上許されない」としてきた1972年政府見解を、文章を切り貼りして論理を逆立ちさせ、結論をそっくり入れ替えたのです。正規の憲法改正手続きをとらずして憲法の一部停止を強行するというのは、もはや立憲主義の民主主義国家の体をなしません。
しかも政府与党のほとんどの国会議員たちが、憲法解釈の大転換を、安倍首相に右へならえと従ってしまう、日本の大政翼賛状況もきわまったというべきです。

 安倍首相の目的は、集団的自衛権を使って日本周辺の公海上で、あるいは外国領土(海)で紛争が生じた時に「いつでも軍事力を使える国」にすることにあります。
安倍首相は今回の閣議決定で「戦争に巻き込まれる恐れはいっそうなくなる」とうそぶいてみせます。
しかしたとえば尖閣諸島で、これまではぎりぎりの政治的抑制が働いてきましたが、軍隊としての自衛隊と中国軍とが直接対峙すれば偶発的な戦闘に発展しない保障はありません。
また日本の生命線だと言うホルムズ海峡やマラッカ海峡で紛争が生じた時に、あるいはアメリカの新たな“対テロ戦争”に参戦を求められた時に、集団的自衛権の行使を宣言した以上、自衛隊はむしろ積極的に戦争に関わっていかざるをえません。
安倍首相は「日本の存立が脅かされる明白な危険」についていかようにでも拡大解釈して「危険がある」と判断しさえすれば、米軍とともに軍事力を行使することになります。

 安倍首相の発する「最小限度の実力」「憲法解釈の基本は変えていない」等々の断片的な文言は、いずれも閣議決定への批判を避けたいがための弁解や無内容ないいわけに過ぎず、まるで信用できません。

 軍事力が抑止力となり得ないことはすでに明らかです。
周辺地域での軍事的衝突をいかに避けるか、戦争を起こさないために日本が何をするのか、それこそが政治の役割です。
憲法9条は「不戦宣言」をもって“抑止力”とするものでした。9条を効力停止させることは認められません。
今回の集団的自衛権の行使容認の閣議決定を撤回すべきです。


 市議会では「解釈改憲に反対する意見書」に、猪股、川辺、渡辺議員が賛成討論、集団的自衛権賛成の立場から石川、春山、岡崎議員が意見書に反対討論を行いました。賛成7名の少数で否決されました。

★集団的自衛権行使の解釈改憲に、久喜市議会でもほとんどの議員が賛成だという。地方議員は時の政権に右へならえ、安倍首相の詭弁に疑問も持たず無批判に従うだけでいいのか。★

 6月市議会の全議案と各会派の賛否

【6月市議会】 栗橋地区の自校調理学校給食の存続を

 6月議会に「栗橋南小並びに栗橋地区小学校の自校調理方式給食継続についての陳情」が提出されました。
7月2日の教育環境委員会で、提出者の前栗橋南小PTA会長に参考人として意見陳述をしてもらい、陳情の検討を行いました。

 栗橋地区の3つの小学校はもともと自校調理方式の給食を実施していましたが、栗橋南小の校舎改築で調理室がなくなり、工事期間中は鷲宮給食センターから配送することになりました。
保護者らは校舎完成後に調理室を別に建設されるものと受け止めていましたが、市は自校調理方式を維持するかどうか明らかにせず、市内全体の学校給食の運営方法といっしょに給食審議会で検討するとしてきました。

 保護者らは、このままでは市が、南小ばかりか現在は自校調理の給食を実施している栗橋地区の他の小学校も、すべてなし崩し的にセンター方式に移行させてしまうのではないかと心配しています。
市は自校調理方式、センター方式にそれぞれメリット、デメリットがあると言っていますが、子どもたちのために最も理想的な給食が自校調理方式であることは間違いありません。
給食を安上がりにあげるためだけにセンター化してしまっていいのでしょうか。
教育委員会は、南小の調理室の建設と栗橋地区の自校調理方式を守る方針を打ち出すべきです。

 一方、6月30日に開かれた給食審議会には、鷲宮の老朽化した給食センターを建て替えて、栗橋地区の3小学校も含めてすべてセンター方式に移行するという答申案が配布されました。
8月には結論を出す予定ですが、これまでの審議で自校調理方式を求める意見も多く出されており、これらを無視して拙速な結論を出すことに疑問を持たざるを得ません。

教育環境委員会として教育長に申し入れ

 教育環境委員会は陳情の検討後に委員の意見交換を行い、以下について教育長に伝えることを、委員の総意で確認しました。

 (1)今後、審議会においても慎重に検討してほしい、
 (2)教育委員会に対しても陳情者や保護者の思いを尊重してほしい。

 7月7日に教育環境委員会委員長が教育長および教育部長に対して、申し入れを行いました。

 

猪股市議の一般質問 2

【一般質問】 小中学校体育館のイス収納の安全性

 2011年3月11日の大震災発生時に、東鷲宮小学校体育館のステージ下のイス収納台車が自然に滑り出してきていたことがわかりました。
私は保護者からの問い合わせで調査して事実だと確認できましたが、当時、教育委員会に報告はありませんでした。

 震災時等に、学校の安全管理に係わる異常な事態が発生した場合には、情報を学校の教職員間で共有するとともに、必ず教育委員会へ報告を徹底するよう求めました。
またその他の学校でも今回のような異常が見過ごされていなかったか聞いたところ、教育委員会では改めて調査した結果、他に異常な事態はなかったとしています。
今後の安全対策では「東鷲宮小学校の台車のストッパーが故障していたことがわかったので修理した。
その他の小中学校で2校が台車などの飛び出し防止装置がなかったので速やかに設置する」と答弁がありました。

 【一般質問】 選挙開票事務の迅速化を求める

 4月の市議選の開票終了時刻は24時25分(所要時間205分)で、市長選の22時58分より1時間半も遅れました。
本来なら2つの選挙を同時併行で進めるべきでしたが、市長選挙を優先したと見られます。
選挙管理員会では、市議選で自動読み取り機で判別できなかった票を、再分類するのに時間がかかったと説明していますが、市議選の候補者数が多いことはわかっているのですから、最初から開票事務員を多く配置しておくべきではなかったでしょうか。

 蓮田市では3年前の市議選開票終了時刻は22時31分、所要時間90分でした。
来年の蓮田市議選の開票作業を実際に見に行って研究するよう求めました。

 久喜市では開票作業はおもに市の職員があたっていますが、開票作業分の人件費は138人で139万円でした。
最近は開票作業に全面的に学生アルバイトを活用する市が増えています(たとえば賃金は3時間で5000円、100〜200人など)。
久喜市も学生アルバイトを大量に募集するよう提案しました。

★【放射能から子どもたちを守る会・久喜】

内部被ばく、どうすれば防げる?
放射能を知り、避けるべきものを見極める力を身につけたいー。
毎月集まって、勉強会と話し合いをしています。

7月19日(土)10時〜
ふれあいセンター久喜2階/ボランティア室
 問い合わせ先 090-3547-1240(猪股)★ 


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