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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』475号
2014年 6月30日
『声と眼』
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理科大“全面撤退”が通告された

 6月18日の市議会全員協議会に、田中市長から「東京理科大が2016年3月で久喜キャンパスから全面撤退する方針を決定した」ことが明らかにされました。
前日に理科大理事長が訪れて通告されたとのことで、市長は白紙撤回を求めていく考えです。

 すでに2年前に、神楽坂キャンパスへの全面移転の方針が伝えられていましたが、その後の協議で1年生だけを久喜キャンパスに残すことで合意していました。
しかし1年生だけを残すことの教育的効果や経営への影響がどうなのか、いずれは全面撤退となるのではないかと懸念されていました。

 結局、大学側の経営が優先されて、全面撤退という結論になったわけですが、清久に広がるあの広大な理科大キャンパスと校舎はどうなるのでしょうか。
また理科大を誘致する際に久喜市が補助金30億円と周辺整備費を含めて40億円を支出しています。
しかし補助金返還の規定はありません。
敷地は理科大が売却してしまうのでしょうか。

損害金返還を求めて民事調停の申し立て

 前号で「久喜児童クラブの委託料返還訴訟へ」の記事で「6月議会に訴訟提起の議案」が出されると書きました。
しかしこれは間違いで、18日の本会議に市長から提案されたのは「訴訟」ではなく、「民事調停の申し立て」でした。
なぜ「調停」にダウンさせたのか、調停の話し合いで1500万円を超える市の損害金の全額を弁済させることができるのか、市長の判断には疑問もあります。

 

猪股市議の一般質問 1

【一般質問】 空き家条例を活用して適正管理を

 5月に青毛地区の空き家で火災が発生しました。
久喜市では昨年3月に「空き家の適正管理に関する条例」を制定して、管理不全の空き家については所有者に対して助言、指導、勧告、命令などを行うとしています。
この建物についても所有者に対して改善を求めていましたが、改善されないまま、火災という最悪の事態になってしまいました。

 市では火災発生後に焼失した建物を撤去させ、さらに人が立ち入らないように囲いの設置を求めていますが、改善は進んでいません。
今後、勧告や命令などの強力な手段による改善対策も必要になってきます。
市が所有者に対して廃屋の解体や樹木の伐採などの指導を行っていくように求めました。

 久喜市には集合住宅も含めて約6000戸の空き家があるとされています。
その内、一戸建てで「管理不全」の状態にある空き家は、市で103軒把握しています。
空き家の放置で周辺住民に迷惑をかけないようにさせなければなりません。
これまで条例に基づいて改善の「助言」を行ってきて、改善されたのは39件、一部改善が12件で、まだまだ進んでいません。
4件に対しては文書で指導を行っていますが、市はさらに個別のケースごとに改善へ向けた実施計画を立てて指導や勧告を進めていく方針です。

 【一般質問】 横断歩道上に視覚障害者誘導設備を

 車道の横断歩道上に視覚障害者用の誘導設備(「エスコートゾーン」といいます)の設置が増えています。
以前は県立図書館前にしか設置されていませんでしたが、昨年の議会で要望して、市が視覚障害者団体と協議して、久喜駅東口からふれあいセンターまでに3か所の交差点の横断歩道に設置されました。
今後さらに当事者との協議を進めて設置場所を増やしていくように求めました。市は視覚障害者団体とともに現地調査を踏まえて、駅や病院周辺などに設置を拡大していく考えを明らかにしました。

 市内各駅の周辺、久喜駅東口および西口の大通り、久喜駅から市役所までの経路、久喜総合病院や済生会栗橋病院周辺にも設置していくべきです。

★【放射能から子どもたちを守る会・久喜】

内部被ばく、どうすれば防げる?
放射能を知り、避けるべきものを見極める力を身につけたいー。
毎月集まって、勉強会と話し合いをしています。

7月19日(土)10時〜
ふれあいセンター久喜2階/ボランティア室
 問い合わせ先 090-3547-1240(猪股)★ 

久喜市の政策審議会等の市民参加はどう進んだか

女性委員、公募委員の比率とも合併前の旧久喜市に比べると大幅に下がっています。昨年比では、女性の割合は全体でわずかに増えたものの、市の30%の基準に満たない審議会等が17もあり、公募委員の比率も横ばいです。同じ人が3つ以上の委員を兼務するのも94名にのぼり、高齢化傾向も変わりません。女性の登用や市民参加を積極的に進める姿勢がまだまだ不足しているのではないでしょうか。
 久喜市の政策諮問機関等と、委員構成の調査(2014年6月現在)へのリンク



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』474号
2014年 6月16日
『声と眼』
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6月市議会で代表質問、一般質問は25名

 6月6日に市議会定例会が開会されました。市長の所信表明に対する各会派の代表質問は18日に行われます。代表質問は、新政/岸、公明/岡崎、共産/渡辺、市民の政治/猪股の順です。

手話言語法の制定を求める意見書

 全日本ろうあ連盟などが、「手話言語法」制定の全国運動を行っています。5月には久喜市聴覚障害者協会などから市議会の各会派代表者に対して、意見書を採択して国会と政府に送ってほしいという要望があり、全会派の共同提案で6月議会に提案することになりました。26日の本会議に上程、7月8日の最終日に採決される予定です。


「手話言語法制定を求める意見書」案(要旨)

 聴覚障害者(ろう者)が使用している手話は、手や指、体などの動きや顔の表情を使う独自の語彙や文法体系を持つ言語であり、大切な情報獲得とコミュニケーション手段として大切に守られてきた。しかし長い間、ろう学校では手話は禁止され、社会からは手話を使うことで差別を受けてきた。−2006年に採択された国連障害者権利条約には「手話は言語である」ことが明記され、日本では2011年の「改正障害者基本法」で「全て障害者は、可能な限り言語(手話を含む。)その他の意思疎通のための手段についての選択の機会が確保される」と定められた。
 よって政府と国会に対して、手話が言語であることを国民に広め、聴覚障害児者が手話を身につけ、手話で学べ、自由に手話が使えることの保障などを
目的とした手話言語法を制定するよう求める。

 久喜児童クラブの委託料返還、法的措置へ

 2008年ごろまで市では久喜小と江面一小の学童保育事業を久喜児童クラブ(代表者/社会福祉法人春洋会・大熊理事長)に委託していました。
ところが県の立ち入り検査ではるみ保育園と久喜児童クラブで不透明な会計処理が行われていたことが明らかになり、久喜市はそれまでの国・県からの補助金1531万円を県に返還しました。

 市では原因者である春洋会と当時の理事長の大熊氏に対して、委託料を市に返還するよう求めてきました。
しかし5年以上が経過した現在まで話し合いは進まず、市の損害金の返還もまったく行われていません。
市議会でも何度も取り上げられてきていて、2009年12月には私の質問に対して、市は「今後も進展がない場合には法的措置を取る」とまで答弁していたものの、そのままになっていました。

 市がこのままうやむやにしてしまうのではないかという疑念も出てきていましたが、6月6日に市議会全員協議会で市長から、「法的手段の準備を進めている。6月議会に法的措置を執るための議案を出す」と説明がありました。

久喜宮代衛生組合議会
6月臨時議会の全議案、各議員の賛否

2014/6/5

  6月5日、久喜宮代衛生組合の臨時議会が開かれました。久喜市議選後の初議会で、会議規則の改正、議会運営委員会を設置する条例の制定、議運委員の選任などが行われました。
 久喜市選出議員から副議長に鈴木、議運委員に園部(委員長)、猪股、杉野が選任されました。

賛成 ×反対  ▲棄権(退席)
     久喜市選出議員         宮代町選出議員
議員名














所属政党
可決 監査委員の選任(戸ヶ崎 博氏)  
議員提出議案(議会運営委員会委員による共同提案)
可決 衛生組合議会 会議規則の改正
可決 衛生組合議会 委員会条例(議会運営委員会の設置)

*貴志議員は欠席
▲監査委員の選任で、戸ヶ崎議員は退席(本人は採決に加わらない)
■議長の加納議員は採決に加わらない。

4月の市議選で、各候補者は公費負担をいくら請求したか

 4月の市議会議員選挙の各候補者の選挙費用の収支報告書と公費負担額が公表されています。内訳や証拠書類は選挙管理委員会で閲覧できます。
 選挙費用の内、宣伝カーやポスターの経費は公費で負担されます。それぞれ最高限度額は、選挙カーレンタル代 10万7100円、運転手の人件費 8万7500円、ガソリン代 5万1450円、ポスター印刷費 53万7855円までと決められています。当選者の中で公費負担の最高請求額は75万余、最低額は24万円でした。
 選挙カーは18人が最高限度額でしたが、5名は自分の車を使うなどして請求しませんでした。運転手もボランティアを使うなどで7名は公費負担なし。
ガソリン代も9名が自己負担しました。

ポスター印刷代50万円も必要か?

 ポスターは19名が50万円以上を請求したのに対して、18名は35万円以下でした。猪股のポスターはデザインから依頼して、雨に濡れても破れないようにビニル製で裏の全面に接着剤塗布で作成しましたが、それでも20万円もかかりませんでした。関係者の話ではデザイン料などは値段が決まっていないのでいくらでも高く請求できるといいます。
 議員は普段から、市の事業に税金を支出する場合には入札などでできるだけ経費を節減するように主張しています。自分たちの選挙ポスターも値段を抑えて公費支出を減らすべきではないでしょうか。


★ポスター印刷代は高ければ高いほどいいと思っているわけでもないだろうが、半数近くが35万円以下ですんでいるのだから、公費負担限度額を引き下げてもいいのでは?★
単位:円
当選
順位
候補者名 政党 地区 選挙費用総額
支出合計
税金からの負担分( )は公費負担限度額
公費請求額
多い順
レンタカー(107,100)
運転手(87,500)
ガソリン代(51,450)
ポスター(537,855)
合計
26 当選 成田ルミ子 新・久喜 1,141,857 107,100 87,500 20,464 537,855 752,919 1
2 当選 梅田修一 現・鷲宮 564,272 107,100 87,500 17,706 537,855 750,161 2
1 当選 貴志信智 みんな 新・久喜 1,695,286 105,000 87,500 9,871 536,130 738,501 3
25 当選 並木隆一 現・栗橋 1,061,146 105,000 84,000 22,930 517,500 729,430 4
3 当選 鈴木松蔵 自民党 現・久喜 1,427,327 105,000 84,000 22,258 515,775 727,033 5
34 矢島博文 新・久喜 2,168,953 107,100 77,000 16,026 521,640 721,766 6
37 加藤幸雄 元・菖蒲 1,134,581 106,596 77,000 15,900 515,775 715,271 7
36 石井英一 新・菖蒲 1,518,170 105,000 87,500 0 517,500 710,000 8
11 当選 山田達雄 現・栗橋 1,824,973 107,100 70,000 0 517,500 694,600 9
28 当選 春山千明 現・久喜 609,714 63,714 87,500 19,424 521,640 692,278 10
18 当選 柿沼繁男 現・栗橋 914,500 83,160 87,500 0 517,500 688,160 11
6 当選 石川忠義 現・久喜 855,999 63,714 84,000 18,486 521,640 687,840 12
31 次点 鈴木精一 みんな 現・久喜 944,470 64,260 87,500 13,758 517,500 683,018 13
23 当選 大谷和子 現・鷲宮 980,003 105,000 87,500 8,278 480,000 680,778 14
15 当選 宮崎利造 現・久喜 1,199,420 56,700 87,500 15,587 517,500 677,287 15
22 当選 井上忠昭 現・久喜 881,848 56,700 87,500 14,873 517,500 676,573 16
27 当選 田中 勝 元・菖蒲 1,390,937 56,700 77,000 14,534 517,500 665,734 17
19 当選 川辺美信 社民党 元・久喜 1,276,002 41,580 87,500 12,000 517,500 658,580 18
21 当選 富沢孝至 現・菖蒲 1,074,802 103,600 0 17,570 521,640 642,810 19
20 当選 新井 兼 新・鷲宮 866,303 0 87,500 10,738 537,855 636,093 20
14 当選 岸 輝美 現・久喜 966,227 107,100 84,000 17,920 419,520 628,540 21
16 当選 渡辺昌代 共産党 現・久喜 422,570 105,000 77,000 18,736 308,550 509,286 22
30 当選 平間益美 共産党 新・久喜 510,313 105,000 77,000 13,180 308,550 503,730 23
9 当選 石田利春 共産党 現・栗橋 421,694 105,000 77,000 9,882 308,550 500,432 24
24 当選 園部茂雄 現・久喜 599,442 56,700 84,000 21,189 338,100 499,989 25
39 半田陽子 新・栗橋 736,202 0 87,500 18,398 353,970 459,868 26
38 黒須明海 新・久喜 991,316 56,700 84,000 14,768 280,485 435,953 27
10 当選 戸ヶ崎博 公明党 現・久喜 1,112,917 75,600 0 0 338,100 413,700 28
12 当選 矢崎 康 公明党 現・栗橋 1,017,276 56,700 0 15,272 338,100 410,072 29
4 当選 岡崎克巳 公明党 現・久喜 1,136,258 56,700 0 0 338,100 394,800 30
13 当選 斉藤広子 公明党 現・久喜 851,533 0 0 0 338,100 338,100 31
7 当選 丹野郁夫 公明党 新・鷲宮 785,341 0 0 0 338,100 338,100 32
33 田村栄子 現・栗橋 335,841 106,596 87,500 0 143,865 337,961 33
8 当選 平沢健一郎 新・菖蒲 1,149,777 107,100 87,500 24,976 108,675 328,251 34
17 当選 猪股和雄 現・久喜 375,543 59,395 87,500 0 181,125 328,020 35
35 盛永圭子 現・菖蒲 637,784 107,100 87,500 18,282 108,900 321,782 36
5 当選 杉野 修 共産党 現・鷲宮 731,628 0 0 10,655 308,550 319,205 37
29 当選 青木信男 現・菖蒲 820,270 56,700 87,500 9,173 89,700 243,073 38
32 吉田 耕 元・菖蒲 908,787 64,260 37,500 16,123 86,336 204,219 39
 39名の全候補者の公費負担の合計は、2144万3913円にものぼっている!

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