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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』473号
2014年 5月26日
『声と眼』
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 臨時議会で専決処分の承認

 5月15日の臨時議会で、213年度一般会計補正予算の専決処分が議題となりました。
「専決処分」は「議会を開くことができない」場合に、市長の判断だけで議案を決定・施行できる制度です。
その場合、議会の事後承認が必要ですが、仮に議会で否決されても、すでに施行しているので決定の効力は失われないとされています。
今回のケースでは、選挙は4月でしたから、3月中に臨時議会を開くことができなかったと言えるのか、疑問もあります。

震災復興予算の目的外使用では?

 一般会計補正予算は、国から「震災復興特別交付税」1億9076万円が交付されることになり、市の財政調整基金からの取り崩し分と合わせて合計2億9977万円を、久喜宮代衛生組合の工事負担金として支出するものです。
衛生組合では、昨年から2年間の継続事業で、八甫清掃センターごみ焼却炉の長寿命化工事(大規模改修)を国の補助金を受けて実施しています。
これが『政府によって新たに震災復興事業の対象として認可された』と説明されています。
しかし、衛生組合の焼却炉の改修はもともと老朽化した施設を延命させる工事であって、大震災によって被災したものでもなく、将来に向けた耐震化工事でもありません。
この工事に震災復興特別会計を原資とする復興特別交付税(交付金)の資金を使うのはスジが通りません。

 これまで政府は所得税などの「復興増税」で国民に負担増を強い、震災復興特別会計はこれらを財源としています。復興のために使われるべき予算を、震災被害とは関係のない事業に使っていたことが明らかになって、一昨年来各地で問題化になりました。

 八甫の焼却炉改修工事も、震災復興とは関係のない事業への復興予算の“流用”と言わざるを得ません。
久喜の財政にプラスだからといって認められるのか。
私は、こうした復興予算の使い方は国民を裏切り、福島をはじめとする被災地の復興の遅れにもつながると考え、この補正予算に反対しました。

★八甫の焼却炉改修工事に震災復興予算の流用ー。市内の南栗橋地区が液状化で被害を受けたので、久喜市全体が被災地だというのが大義名分なのだが、こんな理屈が許されるのか。★

 5月臨時議会の全議案と各会派の賛否

 月 日           
9:00 【本会議】 開会、市長の所信表明演説、議案の上程、提案理由の説明 傍聴できます
  18 9:00 【本会議】 代表質問 傍聴できます
  19 9:00 【本会議】 一般質問(1日目) 傍聴できます
  20 9:00 【本会議】 一般質問(2日目) 傍聴できます
  23 9:00 【本会議】 一般質問(3日目) 傍聴できます
  24 9:00 【本会議】 一般質問(4日目) 傍聴できます
  26 9:00 【本会議】 議案に対する質疑 傍聴できます
  27 9:00 委員会 総務財政市民常任委員会 傍聴できます
  30 9:00 委員会 福祉健康常任委員会 傍聴できます
9:00 委員会 建設上下水道常任委員会 傍聴できます
  9:00 委員会 教育環境常任委員会 傍聴できます
  9:00 【本会議】 委員会の審査報告、討論、採決 傍聴できます

主要人事は最大会派でほぼ独占

 5月15日、久喜市議会の初議会で、議長選挙、委員会や一部事務組合などの議会人事を決定しました。
事前の予想通りに、議会の3分の2近い巨大会派・新政久喜が正副議長の他、各委員会の正副委員長などのほとんどの役職を押さえ、公明党に委員長1つ、副委員長2つを渡して調整をつけたようです。

 新政久喜は、内部で「議長になりたい」候補者が多くて調整が付かず、前日に会派所属議員の投票でようやく候補者が一本化されたそうです。副議長選挙では造反が出て、新政の18票の内、1票が梅田議員に投じられたのは、議長選挙の確執が尾を引いたのではないかと見られています。

議長選挙
    (投票した議員) 
井上忠昭(新政久喜) 18票 新政久喜18人
戸ヶ崎博(公明党) 5票 公明党5人
杉野 修(共産党) 4票 共産党4人
白票  3票 市民の政治を進める会2人+無会派(田中) 

副議長選挙
     (投票した議員) 
富沢孝至(新政久喜) 17票 新政久喜17人
岡崎克巳(公明党) 5票 公明党5人
渡辺昌代(共産党) 4票 共産党4人
梅田修一(新政久喜) 1票 新政久喜1人
白票   3票 市民の政治を進める会2人+無会派(田中) 


代表者会議と委員会の構成
委員長  ●副委員長
 市民の政治 新政久喜 公明党 共産党 無会派
代表者会議  猪股 岸 石川 鈴木 岡崎 杉野
議会運営委員会(9人)  猪股 梅田 岸 鈴木 山田 石川 ●戸ヶ崎 矢崎 渡辺
総務財政市民委員会(8人)   石川 ●園部 新井 柿沼 山田 戸ヶ崎 杉野 田中
福祉健康委員会 (7人)  川辺 ●岸 平沢 梅田  ◎斉藤 丹野  渡辺   
環境建設水道委員会(8人)   並木 ●鈴木 宮崎 成田 青木
 (井上=議長は委員会を辞任)
岡崎 石田
教育環境委員会 (7人)  猪股 ◎春山 大谷 貴志 富沢 ●矢崎 平間
予算決算委員会(28人)
 議長と監査委員を除く全議員
 猪股 川辺 ◎青木 梅田 鈴木 宮崎 ●大谷
岸 並木 柿沼 青木 園部 新井
平沢 成田 春山 貴志 富沢
戸ヶ崎 矢崎
岡崎 斉藤 丹野
渡辺 杉野
石田 平間
田中

一部事務組合議会議員
市民の政治 新政久喜 公明党 共産党 無会派
久喜宮代衛生組合議会議員(9人) 猪股 貴志 新井 成田 園部 戸ヶ崎 斉藤 杉野
久喜地区消防組合議会議員(3人) 石川 岸 岡崎
広域利根斎場組合議会議員(6人) 平沢 春山 大谷 山田 丹野 石田
利根川栗橋流域水防組合(6人) 宮崎 梅田 柿沼 並木 矢崎 石田
北本地区衛生組合(3人) 青木 富沢 斉藤



【この他の主な議会の役職】
市民の政治 新政久喜 公明党 共産党 無会派
監査委員 山田
農業委員 宮崎 柿沼 鈴木 戸ヶ崎
民生委員推薦会委員 貴志 岡崎
都市計画審議会委員 新井 成田 並木
社会福祉協議会理事 園部
社会福祉協議会評議員 渡辺
青少年問題協議会委員 川辺
青少年育成市民会議理事 平間

本会議場の議席
執行部席   議長席  
市長 演壇
 
成田 平沢 新井 貴志 質問者演壇 平間 杉野 石田 渡辺 (共産党)
富沢 井上 大谷 梅田 春山 宮崎     園部 斉藤 丹野 猪股 川辺 (市民の政治)
鈴木 山田 柿沼 青木     石川     並木     戸ヶ崎 岡崎 矢崎 田中 (無会派)
(新政久喜)   (公明党)    
傍聴席

 ★本会議場の質問者用演壇の後方2席は空席となりました。この席は議会のインターネット中継で、質問者の後ろに常に顔が写るので、『精神的に疲れるので座りたくない』と敬遠されたようです。★




会派・地区別の議員  ◎代表 ○副代表
市民の政治
を進める会 
2人 久喜地区/◎猪股和雄 ○川辺美信(元) 
新政久喜 18人 久喜地区/◎岸輝美、○鈴木松蔵(自民党)、井上忠昭、宮崎利造、○石川忠義
        春山千明、園部茂雄、貴志信智(みんなの党・新)、成田ルミ子(新)
菖蒲地区/青木信男、富澤孝至、平沢健一郎(新)
栗橋地区/山田達雄、柿沼繁男、並木隆一
鷲宮地区/梅田修一、大谷和子、新井兼(新)
公明党 5人 久喜地区/◎岡崎克巳、○戸ヶ崎博、斉藤広子
栗橋地区/矢崎康
鷲宮地区/丹野郁夫(新)
共産党 4人 久喜地区/渡辺昌代、平間益美(新)
栗橋地区/○石田利春
鷲宮地区/◎杉野 修
 無会派 1人 菖蒲地区/田中勝(元)  

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』472号
2014年 5月 7日
『声と眼』
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久喜市議会の新しい会派構成が決まりました

 市議選後の初(臨時)議会は5月15日に開かれ、議長選挙その他の役職や委員会等の所属を決定します。
 4月30日までに4つの会派が結成されました。

◎代表 ○副代表
市民の政治
を進める会 
2人 久喜地区/◎猪股和雄 ○川辺美信(元) 
新政久喜 18人 久喜地区/◎岸輝美、○鈴木松蔵(自民党)、井上忠昭、宮崎利造、○石川忠義
        春山千明、園部茂雄、貴志信智(みんなの党・新)、成田ルミ子(新)
菖蒲地区/青木信男、富澤孝至、平沢健一郎(新)
栗橋地区/山田達雄、柿沼繁男、並木隆一
鷲宮地区/梅田修一、大谷和子、新井兼(新)
公明党 5人 久喜地区/◎岡崎克巳、○戸ヶ崎博、斉藤広子
栗橋地区/矢崎康
鷲宮地区/丹野郁夫(新)
共産党 4人 久喜地区/渡辺昌代、平間益美(新)
栗橋地区/○石田利春
鷲宮地区/◎杉野 修
 無会派 1人 菖蒲地区/田中勝(元)  

 改選前の久喜市議会は、公明党や共産党の他、13名の飛翔、6名の政策会議、市民の政治を進める会と、全部で5会派に分かれていました。
今回の改選後に、飛翔と政策会議が合同し、さらに新人議員も全員が加わって18名の大会派が結成されることになりました。
実は選挙前から準備が進んでいたようです。
自民党、旧民主党、みんなの党公認の新人までもが同じ会派に所属することに、市民からは素朴な疑問の声も出ていますが、やはり議会では“数は力”だと考える議員が多いようです。
全議員の3分の2に迫るこの一強・巨大会派が、久喜市議会の中でどのような行動を取っていくのでしょうか。

 以前は複数の保守系会派が競い合うことで、議会運営に一定の緊張関係も生まれていました。
今後、大会派内部の都合でものごとが決められてしまうのではなく、何よりも市民の目に見えるところで、透明性の確保を大切にしていかなければなりません。

 私たち市民の政治を進める会はスジを通して緊張感を持った議会運営を進めていきます。

市議選の開票結果をどう見るか

 市長選は23時前に確定しましたが、市議選の開票は0時25分までずれこみました。
市議選の開票を後回しにしたのではないかという疑問が出ています。
候補者数が多くて時間がかかることはわかっているのですから、市議選の開票作業にもっと人手を割いて同時併行で進めるべきではなかったでしょうか。

 当選者の内訳を見ると、最高齢議員が初めて70歳を超えた反面、40歳以下が4人と若返りも進みました。
特に27歳新人がダントツのトップ当選、同じみんなの党で前回1位の現職が落選で、みんなの党は1議席にとどまりました。
自民、社民も1名ずつ、公明(5名)が1万8票で前回より218票増、共産(4名)は7071票で253票減でした。
市長選挙と同時選挙だったので投票率は上がると思われたのですが、逆に前回の53.3%からやや下がってしまいました。

私の選挙スタイル、街頭演説207か所

 私にとって11回目の選挙です。私の選挙運動は、運動員がたくさんいるわけではないので、大人数で盛り上げたりなどはできません。
初日にはこれまでの市民運動・住民運動で知り合った方々や『声と眼』の読者が、ボランティアで20数名も集まってくれて、ポスターも貼り終えることができました。
選挙期間中も交代で事務所(自宅)に来てくださいました。

 宣伝カーは夜は回しませんでした。私自身は毎朝8時まで駅頭に立ち、9時から夕方の6時まで宣伝カーに乗りました。
ひたすら街頭演説を続け、7日間で207か所にのぼりました。演説を聞いて「支持します」と言ってくださった方々もいました。



★私の宣伝カーはアンプの電源は充電池をつないで、演説中はアイドリングストップしました。ささやかな取り組みでも、環境への配慮はまず自分でできることからです。★

市長選挙の開票結果

当選   田中暄二  36,339
   上篠哲弘 28,160
 有効投票数   64,499
 無効投票数  1,888
   
 有権者数   126,243
 投票者数  66,388
 投票率  52.6%

久喜市議会議員選挙の開票結果
2014/4/21

年齢 政党 得票 2010年得票 増減
1 当選 貴志信智 27 みんな 新・久喜 4719.7 −−
2 当選 梅田修一 39 現・鷲宮 3490 2334 1156
3 当選 鈴木松蔵 66 自民党 現・久喜 2284.3 1344.6 939.7
4 当選 岡崎克巳 54 公明党 現・久喜 2222 1777 445
5 当選 杉野 修 62 共産党 現・鷲宮 2092 2034 58
6 当選 石川忠義 44 現・久喜 2010 2127 ▲ 117
7 当選 丹野郁夫 38 公明党 新・鷲宮 2005 −−
8 当選 平沢健一郎 41 新・菖蒲 1991 −−
9 当選 石田利春 66 共産党 現・栗橋 1968 1642 326
10 当選 戸ヶ崎博 61 公明党 現・久喜 1965 1807 158
11 当選 山田達雄 70 現・栗橋 1943 2122 ▲ 179
12 当選 矢崎 康 52 公明党 現・栗橋 1912 1977 ▲ 65
13 当選 斉藤広子 52 公明党 現・久喜 1904 1988 ▲ 84
14 当選 岸 輝美 70 現・久喜 1887.3 1854 33.3
15 当選 宮崎利造 69 現・久喜 1868 1827 41
16 当選 渡辺昌代 52 共産党 現・久喜 1824 1242.8 581.2
17 当選 猪股和雄 63 現・久喜 1808 1898 ▲ 90
18 当選 柿沼繁男 67 現・栗橋 1665.0 1523 142.0
19 当選 川辺美信 50 社民党 元・久喜 1643 1149 494
20 当選 新井 兼 35 新・鷲宮 1638 −−
21 当選 富沢孝至 37 現・菖蒲 1589 1826 ▲ 237
22 当選 井上忠昭 44 現・久喜 1550 2103 ▲ 553
23 当選 大谷和子 47 現・鷲宮 1547 1163 384
24 当選 園部茂雄 53 現・久喜 1530.0 1279 251.0
25 当選 並木隆一 62 現・栗橋 1491 1618 ▲ 127
26 当選 成田ルミ子 47 新・久喜 1449 −−
27 当選 田中 勝 69 元・菖蒲 1277 1118 159
28 当選 春山千明 51 現・久喜 1230 1257 ▲ 27
29 当選 青木信男 69 現・菖蒲 1187 1335 ▲ 148
30 当選 平間益美 59 共産党 新・久喜 1187 −−
31 次点 鈴木精一 55 みんな 現・久喜 1172.7 2780.4 ▲ 1607.7
32 吉田 耕 68 元・菖蒲 1164 1003 161
33 田村栄子 70 現・栗橋 1073 1216 ▲ 143
34 矢島博文 56 新・久喜 1045 −−
35 盛永圭子 66 現・菖蒲 1000 1207 ▲ 207
36 石井英一 61 新・菖蒲 991 −−
37 加藤幸雄 67 元・菖蒲 571 1015.5 ▲ 445
38 黒須明海 62 新・久喜 563 531 32
39 半田陽子 50 新・栗橋 482 −−
得票数は小数点1位以下四捨五入
有効投票  6万4938票  
 無効投票 1435票   無効票がこんなに!?
  4年前は 773票) 
     
 有権者数   12万6243人  
投票総数   6万6375人  
投票率    52.6% (4年前は 53.3%) 


いのまた和雄の選挙費用収支報告書
支出総額 37万円、自己負担はなしですみました

2014/4/24  

 市議会議員選挙終了後15日以内(5月2日まで)に、各候補者は選挙管理委員会に収支報告書を提出しなければならないことになっています。

 私の「選挙費用収支報告書」の内容をお知らせします(4月25日提出予定)。

 ※選管の書式ではきわめてわかりにくいので、表の形式などをわかりやすく変更してあります。
 ※選管に提出する報告書には、1件ごとの支出明細と領収書の写しを添付しています。
 ※提出された報告書は公開されるので、誰でも閲覧することができます。

収入・支出の総括表
 (1) 収入
 寄付 20万1000円 16人の方からいただきました
 (2) 支出
人件費 9万0000円    内、7万円は寄付扱い 
通信費 1640円       
印刷費 22万1915円 ポスター印刷代
  1枚 525円×345枚
 18万1125円  公費負担
 選挙公報版下作成代    2万0000円  
 選挙はがき印刷代   2万0790円  
広告費  5811円 選挙カーの看板シール、写真現像代
文具費 4322円 画鋲、クリアファイル
食糧費 1万5093円 ジュース、ペットボトル飲料、選挙期間中の昼食材料費
雑費 3万6762円 写真撮影代、選挙カー配線工事費、針金等
合計  37万5543円


選挙宣伝カーにかかった経費
選挙カーのレンタル代 5万9395円 1日8485円×7日
公費負担なので、自己負担はなし
8645円 告示日前のレンタル代
選挙カーの運転手人件費 8万7500円 1日12500円×7日
公費負担なので、自己負担はなし
候補者カーにかかった経費合計  15万5540円

かかった費用も最小限ですみました。また、みなさんからの寄付やボランティアで助けていただいて、ほとんど自己負担なしで選挙を行うことができました。

★公選法の収支報告書に宣伝カーの経費は含まれないという不思議な規定。運転手1人の人件費は公費負担だが、2人目の報酬や事前のレンタカー代も報告しなくていいというのは変だと思う。★


後援会リーフに17万円を支出

■選挙前に、「いのまた後援会のしおり」を作成しました。

 印刷代(5000部)   17万2200円

 これは日常の政治活動とみなされるため、選挙費用には含まれません。(これは全額自己負担です)


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