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久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』448号 2013年 1月 21日 |
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政策会議は「議員定数28名」を提案へ 久喜市議会議員は来年4月に改選になります。その1年前までに新しい定数を決めることになっていて、会派間の協議を続けてきましたが、合意ができませんでした。 2月議会に、各会派がそれぞれ定数案を出すことになりそうです。 政策会議は「6減・28名」案を提出する予定ですが、飛翔と公明党は「30名」を主張してくると思われます。 飛翔も当初は『28名』と言っていたのに、4減だけでお茶を濁してしまっていいのでしょうか。 久喜市の人口は県内11番目の15万人なのに、議員定数は人口20万以上の草加(定数30名)、春日部(同32)、上尾(同30)、熊谷(同32)並みというのは多すぎます。 …“あまり減らされると選挙が危なくなる”というような現職議員の利害を優先させていては市民の理解は得られません。 |
「人間尊重・平和都市宣言」を可決 12月市議会で久喜市「人間尊重・平和都市」宣言が可決されました。最初に原案を審議した総務委員会で、飛翔の議員から宣言案の文章に対して「説得力も品格もない」などと厳しい指摘があって、いったんは継続審査とすることに決まりました。 ところが議会最終日の24日になって市長が原案の訂正を申し出て、一転して全員賛成に変わりました。 実際には接続詞を一つ変更しただけで、文章はほとんど変わらないのですが、原案にクレームを付けた議員と、提案した市長の両方のメンツを立てた苦肉の策ということのようです。 新しい宣言で、合併前の菖蒲町非核・平和都市宣言、鷲宮町人権尊重・平和都市宣言にあった「非核」や「人権」の語句ははずされました。 |
久喜市議会の活性化度、全国の自治体議会中で163位に、またまた大幅ダウン 全国の都道府県議会と市町村議会の「議会改革度調査2012ランキング」が発表されました。早稲田大学マニフェスト研究会が調査したものです。
久喜市議会の順位がどんどん下がっている
久喜市議会の議会改革度総合評価は163位でした。 |
2 環境基本計画に放射能汚染の対策を盛り込むよう提案 久喜市環境基本計画案が2月市議会に提案される予定です。ところが環境審議会に示された計画案には放射能汚染対策についての記載がまったくありません。 2011年3・11の福島第1原発事故で、埼玉県でも環境への放射能汚染が確実に拡がりました。 久喜市でも継続的に空間放射線量の測定、特に学校や保育園などでのホットスポットや土壌検査、学校や保育園給食の放射性物質検査、市民が持ち込んだ食品検査などを実施しています。 にもかかわらず市の環境基本計画で放射能汚染対策について触れないのはなぜでしょうか。 市はこれまで、放射能対策は原子力基本法で進めるので、市の環境基本条例や環境基本計画の対象とはしないという考え方を取ってきました。 しかし放射能汚染は最大かつ最も基本的な環境汚染であって、実際に市が測定・検査、除染などの対策を実施しているのですから、環境基本計画にも、長期的な市民や子どもたちの安全を確保していくための対策を明記するのがあたりまえです。 私の質問に対して環境部長が「計画案に放射能汚染対策を盛り込んでいく。 市が実施している放射能汚染対策をふまえて最終的な計画案を策定していく」と答弁し、放射能汚染の現状と対策を明記していく方針を明らかにしました。 今後、「1月中に最終的な計画案を策定し、環境審議会の会長に説明したい」としています。 なお昨年7月に策定された埼玉県環境基本計画には放射能汚染対策が明記されています。 それなのに久喜市の計画策定にあたっては記載しないでいいとしていたのは、久喜市行政では放射能汚染に対する関心が低すぎると言わざるをえません。 東電への賠償請求を強めるべき 昨年7月に、久喜市が放射能汚染対策に支出した費用の支払いや地域の汚染対策の実施についての要求書を東電に提出しました。9月に来た回答は、東電がみずからの責任を果たさない、きわめて不十分なものでした。 その後の市の対応方針について明らかにするよう求めました。 答弁によると、11月になって水道や学校給食の放射性物質検査費用等について、賠償請求の手続きを開始するという説明がありました。 一方、久喜宮代衛生組合に対しては9月中に、焼却灰の放射性物質検査等の汚染対策にかかった費用の賠償について説明がありましたが、人件費は対象外とされているようです。 もともと、東電の原発事故によって地域の環境が汚染され、行政と市民が本来は不用な負担を強いられているのですから、東電に対する賠償請求をいっそう強めるべきです。 市は、「東電が市や市民に対するすべての賠償と、放射能汚染対策に関する人的・物的支援の実施についても、引き続き働きかけていく」という見解を表明しました。 市は東電からの回答を待っているだけでなく、県内市町などとも協力して、継続的に要求していくよう提案しました。 けやき通り、適切な街路樹管理を 昨年、青葉けやき通りで40年ぶりに大規模な剪定を行い、現状はかつての景観百選の見る影もありません。街路樹は自然樹林とは違いますから、今後、けやき並木の景観を取り戻せるかどうか、市の街路樹管理方針が問われています。 私は今回の一般質問で、行政の適切な街路樹管理の方法を研究するよう求めました。周辺の住宅に迷惑をかけないように、枝を上方や住宅側にはなるべく伸ばさせない、車道上を枝葉が覆ってい以前の姿に近い形で毎年の剪定を行う、けやきの自然樹形を生かしていくなどの注文を付けました。けやき通りくらいの幅の道路で大きな並木の管理はむずかしいのは確かですが、市では新年度に近隣住民との話し合いをしていく計画です。 |
放射能から子どもたちを守る会・久喜 集まって情報交換して、1人ひとりの思いを出し合いましょう。ご自由にご参加ください。 ◆1月24日(木)午前10時〜 ◆ふれあいセンター久喜 2階 ボランティア室 故・市川定夫氏の講演ビデオを見て、話し合います。 自然放射と人工放射能の違い、内部被ばくの関係は? 次回:2月20日(水)、3月28日(木) 午前10時〜 ◇「放射能汚染地図」残部あります。 問い合わせ 090-3547-1240(猪股) |
久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』447号 2013年 1月 7日 |
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長期計画に放射能対策を明記すべき 市の10年間の長期計画である「総合振興計画基本構想」と「前期基本計画」が決定しました。日本が人口減少、低成長社会に入ったことを前提として、久喜市の人口も2012年の15万6315人から10年後の23年の目標を15万900人と設定しています。 (実際にはもっと大幅に減少すると思われます)。 久喜市の将来像として「豊かな未来を創造する個性輝く文化田園都市〜人と愛、水と緑、市民主役のまち〜」というキャッチフレーズを掲げ、7つの大綱 (1)市民が参加し地域コミュニティ豊かなまち、 (2)自然とふれあえる環境に優しいまち、 (3)子どもから高齢者までだれもが安心してくらせるまち、 (4)心豊かな人材を育み郷土の歴史文化を大切にするまち、 (5)安全で調和の取れた住みよい快適なまち、 (6)地域の産業が元気で多彩な企業が集積する豊かなまち、 (7)行財政を見直し改革を進めるまち]と43の施策を定めています。 全体的に総花的で、現在の行政施策の継続という性格が強く、将来に向けて夢を与えられる計画になっているかは疑問です。 私は特に、環境行政の分野で、福島第1原発による放射能汚染の対策が計画の中に明記されていないことについてただしました。 私たちは今後、地域における放射能汚染の中で暮らしていくことになるわけですから、一般的な公害対策とは区別して、空間放射線量、土壌や水、食品等の放射性物質検査や除染等、環境中の放射能汚染対策を、長期計画の中に明確に位置付けて取り組んでいくよう求めました。 また、それぞれの施策の進行や市民の満足度を適切にチェックしていくために、成果指標の設定のあり方を見直すよう提案しました。 |
11月議会の全議案と各会派の賛否 |
国に、医学部新設を認めるよう求める請願を否決してしまった 医療生協から『国に、医学部新設を認めることを求める意見書を、久喜市議会が提出するよう求める』という少々わかりにくい請願書が提出されました。これまで県内の各市議会にも同様の請願や意見書が提出されて可決しています。 特に県議会は全議員で県立大学医学部設置推進議員連盟も設立されていて、各党の議員から設置促進を求める質問が何度も出されています。 久喜では猪股と共産党以外の全員が反対して否決してしまったのは、なぜだかよくわかりません。 |
1 給食食材の放射能基準を引き下げ 久喜市の11月8日の保育園給食丸ごと1食分の検査でセシウム134が7.39ベクレル/kgを検出しました。 今後、調理前の食材の検査品目数を増やすとともに、放射性物質が検出された場合に該当する食材を調理に使用しない基準をよりきびしく設定するよう求めました。 たとえば越谷市は10ベクレルを基準としています。 子どもたちの内部被ばくを防ぐためには、本来は、放射性物質が検出された食材は調理に使うべきではありません。 市は、検査日数を増やして検査する食材の品目を増やしていくと答弁しました。 またこれまで久喜市では厚労省が定めた一般的な食品の100ベクレル/kgを基準としてきましたが、今後は乳児用食品の基準である50ベクレルを超えた場合には調理に使用しない方針も明らかにしました。 市による給食食材検査の結果はホームページに公表されていますが、市民から検査対象の食品が偏っているのではないという指摘がありました。 そこで放射性物質が蓄積しやすいと言われているキノコ類などについての検査も増やしていくよう求めました。市はキノコ類も含め全体のバランスを考えて検査していくとしています。 市民が持ち込んだ食品の検査も 市では鷲宮支所に設置された放射性物質検査器を使って、市民が持ち込んだ食品の検査も実施しています。これまでに28検体を検査して、4品目から放射性セシウムが検出されています。 現在は一度に持ち込める検体数は1品目に限り、検査時間を20分としていますが、今後は検査時間の延長と持ち込める品目数を増やすよう提案しました。 市もそうした要望に応えていくと答弁しました。検査時間を長くすれば検出限界値が下がって精度が上がることがわかっています。 家庭菜園の土壌等の検査も受け付けるよう求めましたが、市は検査対象外としています。 審議会等は正確な会議録の作成を 久喜市では審議会等の政策審議機関の会議録は《全文記録またはほぼ全文記録方式》で作成することになっています。ところがある審議会で、委員の不適切な発言は職員の判断で削除するという説明がありました。 これでは都合の悪い発言は行政の判断で削除・省略できることになり、審議会で市民から出された意見や政策決定の経過が正確に把握できなくなってしまう恐れがあります。 (実際に私がある審議会を傍聴したときにあった発言が会議録に載っていないという例がありました)。 審議会で委員は発言に責任を持つのが当然で、もしも不適切な発言を削除する場合には、職員の判断で“なかったこと”にするのではなく、発言者自身が取り消すべきです。 会議録作成の際に、職員の恣意的な判断でなく、削除したり省略したりすることができる明確な基準を設けるよう求めました。 市は、省略することができる判断基準は、会議の内容と関係のないあいさつや事務局の説明で資料を読み上げているに過ぎない場合などに限定する。 この基準以外での削除や省略はできないという考えを明らかにしました。 |
放射能から子どもたちを守る会・久喜 集まって情報交換して、1人ひとりの思いを出し合いましょう。ご自由にご参加ください。 ◆1月24日(木)午前10時〜 ◆ふれあいセンター久喜 2階 ボランティア室 故・市川定夫氏の講演ビデオを見て、話し合います。 自然放射と人工放射能の違い、内部被ばくの関係は? 次回:2月20日(水)、3月28日(木) 午前10時〜 ◇「放射能汚染地図」残部あります。 問い合わせ 090-3547-1240(猪股) |