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「住民投票はやりたくない」自治基本条例 11月市議会に「久喜市自治基本条例」案が提出されています。12月8日の本会議で議案質疑が行われ、私は住民投票の規定を改めるように求めました。原案では25条で「市長は…住民投票を実施することができる」となっていて、これだと『市長が(負けるかもしれないから)やらない』と思えば実施しないでいいことになります。 住民の一定の署名による請求があった場合に、住民投票の実施を義務付ける規定が必要です。 市長に答弁を求めましたが、市長は「議論が不十分。常設型の住民投票にするのはためらいがある。旧3町にはこの条例がなかったので、旧久喜市の規定にした」と答えましたが、住民投票制度のあり方について積極的に検討したとは思われません。 その他に、基本条例の運用や検証・見直しを進める「自治基本条例推進委員会」の役割、議会の責務の規定などについて質疑がなされました。 13日の総務財政市民常任委員会では飛翔の議員から「市民」の定義について質疑が集中しました。 自治基本条例の基本的理念は、久喜市のまちづくりを進める主体として、市の住民だけでなく、市内で生活している人々がいっしょに市政やまちづくりに参画・協働していこうということです。 そのために、市内に居住する人と通勤・通学者、企業や市内で公益的な活動をしている人々を幅広く“市民”ととらえ、そうした広い概念の市民が「法律、条例、規則等で定めるところにより、市政やまちづくりに参加する権利、市政に関する情報を知る権利、公共サービスの提供を受ける権利」(4条)を持ち、「市民は基本原則で定める豊かな地域社会を形成するため、市政に関心を持ち、主体的にまちづくりに参加するよう努める」(5条)と規定しています。 全国の自治基本条例の多くがほぼ同じように、幅広い市民の協働でまちづくりを進めるという理念に立っています。 幅広い市民の協働を否定、修正案 委員会では飛翔の松村議員が、「住民でない人を市政に参加させるのはおかしい」などと批判し、幅広い“市民”の協働を否定する立場から、第2条の市民の定義を「久喜市に居住する者」だけに限定するという修正案を提案しました。採決で、政策会議と公明党、共産党の4委員が修正案に反対、飛翔の4名が賛成、賛否同数で委員長の井上議員が賛成に回って修正案が可決されました。 しかしこの修正案は条例全体の整合性について十分な検討をしたとはとても思えません。 修正の結果、原案の各条文の「市民」を「久喜市に居住する者」に読み替えると以下のようになります。 ◆3条「久喜市に居住する者主役の地域社会」「久喜市に居住する者の日常生活が守られ、…安心安全な地域社会」、 ◆4条「久喜市に居住する者の権利」、 ◆5条「久喜市に居住する者の責務」、 ◆6条「久喜市に居住する者の意思が市政に反映されるよう…」、 ◆9条「久喜市に居住する者の福祉の増進を図る」、 ◆14条「久喜市に居住する者からの意見、要望、提言、苦情等に対して…誠実に対応する」、 ◆17条「久喜市に居住する者の安全安心の確保に取り組む」、 ◆28条「久喜市に居住する者…は、この条例を尊重及び遵守する」となります。 この修正が通れば、久喜市自治基本条例は市内の住民だけを対象にした偏狭な条例となってしまいます。 住民以外の、市内に通勤・通学する人々や企業や市内の公益団体などはすべて、条例の目的である「協働のまちづくり」から排除して、ひとりよがりで排他主義的な条例と言うほかありません。 こんな珍妙な自治基本条例が成立したら久喜市は全国の笑いものです。 21日の最終日の本会議で再度修正案の採決が行われますが、今のところ本会議では反対多数で否決される見通しです。 ★私は21日の市議会最終日に、「市民からの一定の署名による請求があった場合、市長に住民投票の実施を義務付ける(常設型住民投票制度)」修正案を提出する予定です。★ |
1 放射能から子どもを守るために 東電福島第一原発事故はいまだに収束の見通しが立っていません。久喜市内でも確実に放射能汚染の被害が広がっていて、“ホットスポット”が見つかっています。 市では7月に小中学校や保育園での土壌中の放射性物質検査を実施しましたが、2回目を12月中に実施する計画です。 ホットスポットの除染の基準は 久喜市は小中学校や保育園、公園などで毎月定期的に空間放射線量を測定していますが、高線量が測定された場合の対応方針を明確にするよう求めました。市は、子どもたちの屋外活動を制限する基準を『年間被曝量1mSv(ミリシーベルト)以内』とし、『毎時0.23μSv(マイクロシーベルト)を超えた場合に、その数値に応じて屋外活動を4時間以内とか2時間以内などとする』考えを明らかにしました。 今後、ホームページや保護者への通知などを通して周知していく予定です。 また学校などのホットスポットの“除染”作業について、市は『面的には毎時0.23μSvを超えた場合、局所的には1μSvを超えた場合に除染作業を実施する』という基準を公表しました。 測定方法などを細かく決めていて、測定の高さを地点によって1p、50p、1mなどとしています。 現実には地面に近いほど高い数値が出ることがわかっていますから、基本的に地上1pの高さで測定して除染を進めるよう求めました。 また基準値以下であっても、それに近い数値が出た場合には積極的に除染作業を実施するよう求めました。 市では11月以降、学校や保育園、児童センター、図書館、公民館、集会施設など132の公共施設でそれぞれ数か所ずつ、ホットスポットの測定を進めています。 12月13日には栗橋西中の体育館雨どいの下で毎時1.58μSvを超えるホットスポットが見つかりました。 早急に除染作業を行うべきです。 なお、11月18日には、久喜工業高校の2地点で1μSvを超えたため、県が除染を実施しました。 給食食材料の放射性物質検査を 学校給食の食材料の放射性物質検査を早急に実施すべきです。県内ではすでに9市が独自に給食の検査を進めています。 久喜市も早期に検査を実施するよう求めたのに対して、市は国民生活センターの放射性物質検査機器の貸与を受けて給食食材料の検査をしていきたいと答えました。 私はその他にも、県で検査機器を整備する計画があるので、その活用を進めること、さらに市独自で検査機器の整備を進めるよう求めました。 ★質問後に、久喜市は国民生活センターの検査機器の配分先の決定からはずれたことがわかりました。 やっぱり久喜市独自で放射性物質の検査体制を整備していかなければなりません。★ 電力購入先をPPSに切り替え 6月市議会で、久喜市の電力購入契約を東京電力以外の発電会社に切り替えていくよう提案しました。市当局もこれまでは事実上契約なしで東電から購入していたのを、今後は積極的に入札に切り替えていく方針を明らかにしていました。 電力の一部自由化に伴って、市役所本庁舎や学校などの公共施設の電気を、東電以外の発電会社(特定規模電気事業者=PPS)から買うことができます。 東電をはじめとした9電力が独占的な高い価格設定をしているのに対して、たとえば昨年から電力契約を入札方式に変えた東京の立川市では、電力料金が15%以上も安くなったそうです。 すでに政府のほとんどの省庁や埼玉県庁などもPPSの電気を購入しています。 3・11以降、大震災被害による電力不足への対応策として、PPSからの電力が東電などに優先的に供給されていたため、新規契約ができませんでしたが、10月頃から電力不足の解消に伴い、契約できる条件ができてきました。 久喜市では、本庁舎や総合支所、学校など24施設をPPSに切り替える計画です。 12月中に一般競争入札を告示し、2月頃に入札を実施、来年5月頃から電力購入先を切り替えていく予定です。 東電以外からの電力購入に切り替えることによって、市の電気料金使用料の削減が期待できます。 また東電などの9電力への電力依存を減らし、特に原発の電気をできるだけ使わない方向へ、日本社会の電力提供構造そのものを大きく変えていくことにつながるものと考えられます。 |
自治基本条例案が提案された 11月市議会に「久喜市自治基本条例」案が提案されました。旧久喜市の自治基本条例は合併により失効したため、昨年から市民ワークショップを設置して市民間の討議を重ね、今年の1月から自治基本条例策定審議会での審議、パブリックコメントを経て策定されました。 原案は、市民の権利と責務、議会の責務、市長と執行機関、職員の責務、計画的市政運営、情報公開と個人情報の保護、市民の市政への参画、自治基本条例推進委員会の設置など28条から構成されています。 多くの条文は、旧久喜市の自治基本条例を参考にしてほぼ踏襲しています。 変更された点は、 ◆旧条例の15条の「審議会等」の委員選任と公開を定めた規定がなくなったこと、 ◆旧条例24条の「市民意見提出制度」の規定がなくなったこと、 ◆新条例27条で、「この条例の適切な運用および普及を図るため、…自治基本条例推進委員会」を設置すると規定されています。 旧条例では「議会基本条例委員会」を設置して、「この条例に関する事項について調査審議する」となっていたのですが、その位置付けが微妙に変わっています。 6条と7条で、議会および議員の責務について規定されています。 合併前も、“市の憲法としての自治基本条例”と議会基本条例が別に策定されていました。私は本来は一体的に策定を進めるべきではなかったかと考えています。 24条「住民投票」の規定は、「市長は、市政に関し住民の意向を聞くべき重要な案件が生じたときは、住民投票を実施することができる」となっています。 住民投票をやるかやらないかは市長の意向次第で、市長が『やりたくない』と思えばやらないでいいという規定です。 旧条例でも同じ規定になっていて、合併の是非を問う住民投票はこれで逃げられてしまいました。 飾り物的な住民投票の規定でなく、住民の請求によって住民投票を義務付ける規定にしなければ意味がありません。 |
「ごみ指定袋」はさらに慎重な検討を 久喜市議会11月定例会に、久喜宮代衛生組合の「指定袋」導入の方針に対し、さらに慎重に検討するよう求める意見書案を提出しました。
★自治基本条例の審議は12月8日に議案質疑、13日に総務市民委員会、21日最終日に討論・採決です。ごみ指定袋に関する意見書案は21日に質疑・討論・採決が行われます。★ |
国保税の改定案が提出された 11月議会に、国民健康保険税率の改定案が提案されました。これまでは合併前の4市町の国保税率がそのまま引き継がれてきましたが、2年以内に統一することになっていました。 これまでの保険税率の賦課方式や税率が4市町で異なっていたため、改定による加入者負担への影響も大きく異なります。 久喜地区と鷲宮地区は全体的に税が引き下げられて負担減となりますが、菖蒲地区と栗橋地区は大幅な負担増となります。 また、国保税は後期高齢者医療制度の負担金や40歳以上の介護保険保険料もいっしょに徴収することになっていて、その税率も同時に改められました。 所得割と均等割の2方式に統一 旧久喜市だけが、所得割+均等割(世帯人数に応じて賦課)の2方式で計算してきました。所得割の税率を引き上げる一方で、均等割の金額を1人あたり6万2500円から5万円に引き下げることにしたため、全体的に負担が軽減されます。 一方、これまで、菖蒲、栗橋、鷲宮地区では、所得割+均等割に加えて、資産割+平等割の4方式で計算してきました。土地や家屋に賦課される「資産割」は、特に持ち家のある単身高齢者などには不利な制度です。 「平等割」は家族人数に関係なく1世帯あたり1万4800円〜1万9800円が賦課されていましたが、やはり単身や人数の少ない世帯には不利な課税制度です。 最近は核家族化や単身高齢世帯が増えているので、家族構成が変化している実態に合っていませんでした。 そこで「資産割」「平等割」を廃止して、「所得割」「均等割」の2方式に統一することになりました。 菖蒲、栗橋、鷲宮地区では資産に対する賦課と世帯平等割がなくなった一方で、所得割の税率と、均等割の税額が大幅に引き上げられました。 一般会計からの繰り入れを増額 国民健康保険加入者の中心は自営業や農家、高齢者で、社会保険のような雇用主負担がない上に低所得世帯も多いため、多くの自治体が一般会計からの繰入金で負担軽減を図っています。2008年度の被保険者1人あたり繰入額は県平均1万6698円でした。 4市町の中で栗橋町だけが県平均を上回る2万4638円でしたが、菖蒲町は8747円、鷲宮町は4117円、久喜市は3436円で県内40市中最低で、その分、保険税負担が過重になっていました。 今回の税率改定にともなって、2012年度は久喜市でも一般会計からの繰入額を大幅に増やし、被保険者1人あたり1万7700円、総額で7億8000万円の繰入れを予定しています。 これによって負担軽減を図りますが、それでも旧栗橋町に比べるとたいへん少ない金額です。 ◆久喜地区の国保加入者の税負担は、総額で0.4%減、1世帯平均で643円の引き下げとなります。 世帯モデル別の試算では、ほとんどの世帯で負担減となりますが、扶養家族が少い世帯や所得が高い世帯では負担増となるケースもあります。 ◆鷲宮地区の税負担総額は9.8%減、1世帯平均で1万1726円の大幅な引き下げとなります。 ほとんどの世帯で負担減ですが、少人数世帯や、所得が高い世帯で負担増となる場合もあります。 ◆菖蒲地区の税負担は総額7.6%増の大幅な増税で、1世帯平均は年間1万3242円の引き上げです。 一部の低所得世帯では負担減となりますが、ほとんどの世帯で10〜30%近い負担増となります。 ◆栗橋地区も総額9.8%増の大幅な増税で、1世帯平均1万6552円の引き上げです。 一部の単身者世帯などで負担減となるケースもありますが、ほとんどの世帯で10〜40%近い負担増となります。 2009年度 県内各市の一般会計からの繰入金額
所得が変わらないと仮定して改定後の税率で試算してもらったところ、41万4538円に増額となることがわかりました。★ |
市議会のインターネット中継実現へ合意 久喜市議会では合併前からの懸案事項で、本会議のインターネット中継を実施するかどうかが課題になっていたが、8月に開かれた議会運営等検討討委員会で、ようやく実施に向けて取り組みを進めることを合意しました。それを受けて代表者会議が10月31日に開かれて、来年度予算で、(1)本会議場の音響システムの更新、(2)インターネット中継システムの整備のための予算要求を行うことが決まりました。 本会議場の音響システムの更新 これまでは、執行部の答弁は、各部長がいちいち議長席の前の演壇に出てきて、議長に一礼、それから議場に向かって頭を下げてから答弁、終わるとまた議場に頭を下げ、議長に頭を下げてから部長の席へ戻る、再質問のたびにまた同じことを繰り返して、議員からも傍聴者からも『かえって見苦しい。もっと効率的にできないか』などの声があがっていました。これを、各部長席にマイクを配置して、自席での答弁ができるようにします。 インターネット中継 さらにインターネット中継のために、議場内にビデオカメラを3台設置して議長席、執行部席、議場全体と質問者席を切り替えられるようにして、マイク設備と連動させて中継します。31日の代表者会議では、政策会議の石川議員が“本会議の実況中継と録画中継を両方”を行うよう求めましたが、飛翔は“録画中継を中心に”行うという考えで、今後協議していくことになりました。 県内では、すでに16市が本会議のインターネット中継を実施していて、その内、5市は録画中継だけですが、11市は実況(リアルタイム)と録画との両方を見ることができるようになっています。
※ 「ふじみ野市」について、12月からインターネット中継を実施と書きましたが、「富士見市」の誤りでした。お詫びして訂正します。 リアルタイムの実況中継が実現すれば、市民は市役所の議場にまで行くことができない人でも、自宅からインターネットを通じて、いつでも見たい時間に市議会のようすを見ることができるようになります。なお、音響システムの更新に875万円、インターネット中継のシステム構築に初年度645万円の経費が見込まれていて、録画中継だけの場合と実況中継を行う場合とで費用は変わらないということです。 |
議会活性化に向けての合意事項
これまでに議会運営等検討委員会で、次のような改革項目について合意しています。 ◆市の施策の根幹となる「基本計画」について、議会の議決対象の範囲を拡大します。 旧久喜市議会では、久喜市総合振興計画前期および後期基本計画、地域福祉計画、環境基本計画、都市計画マスタープランを、議会の議決事項として定めていました。 ◆聴覚障害者から手話通訳を求められたときは、議会として本会議場に手話通訳者を配置して要望に応えるよう要綱を整備します。→ 具体的な対応は代表者会議で協議することになりました。 ◆本会議で議員から、市長の答弁が求められた場合、議長はそれを尊重することとしました。 ◆市長提出議案や議員提出議案の質疑の際に、答弁者は質問者に対して「反問」することができるようにします。審議を活発化するために、「反問権」についての明確な規定を設けます。 ◆各常任委員会は、定例議会中や閉会中にも所管事務調査を実施し、政策能力を高めていきます。 常任委員会は所管する事務事業について積極的に調査活動を行うべきです。一部の委員会で委員の提案によって実施されていますが、これをさらに拡大していく努力が求められています。 ★旧久喜市議会では、基本計画等の議決対象の拡大、手話通訳者の配置や「反問権」も明確に規定されていました。合併によって現在はそれらの規定がなくなっています。★ |
2学期制か、3学期制復帰か
市内の小中学校は旧久喜市地区が「2学期制」、旧菖蒲、栗橋、鷲宮町地区が「3学期制」をとっていて、『合併後に統一』することになっていました。 この学期制のあり方と統一方策について検討するため、今年3月に学期制検討委員会が設置され、7月に第2回の委員会が開かれました。 旧久喜市では議会や保護者の間でもほとんど議論もない中で、2004年に教育委員会の決定で「2学期制」が実施されました。 当時、02年に学校週5日制が実施されたので、2学期制にすることで、始業式・終業式やテストの回数を減らして、授業時数を増やすことができ、教師の負担も減らせると考えられました。 しかし一方で、学期の途中に長期休業が入るので、学習の継続性が途切れる、夏休みや冬休みの前に通知表が渡されず、子どもの評価が明確に示されないので休み中の目標が立てにくいなど、保護者からの不満の声もあがっていました。 特に中学校では1回のテストの範囲が広くなって学習が困難な場合がある、3年生にとっては受験前の学力評価の機会が少なくなって受験指導がむずかしいなどの切実な不安も指摘されています。 現在、久喜地区以外の旧3町地区では「3学期制維持」の声が強く、2学期制での統一は困難です。 今後、市内の学校間の連携を進めていく上で、学期制が異なる状態は早期に解消すべきです。 全国的には03年くらいから2学期制導入が拡がりましたが、20%を超えた08年頃がピークとされています。 埼玉県内では今年度、64市町村中の16市町(熊谷、所沢、幸手など)で、小学校が110校(13.5%)、中学校は52校(12.4%)が2学期制を取っています。 一方で、これまでに本庄市、春日部市、深谷市の7校が2学期制を廃止して3学期制に戻しています。 また所沢市では今年、「3学期制復活」を公約に掲げた市長が当選しました。 市議会文教委員会でも6月議会以降、「学期制」問題について集中的に所管事務調査を実施してきています。 10月には大阪府四條畷市、11月に本庄市と群馬県太田市など、「2学期制から3学期制に戻した市」を視察し、その経過について研修しました。 いずれの市も、「2学期制が保護者の理解を得られていなかった」「2学期制は子どもの生活リズムに合っていない」などの問題が指摘されています。 本庄市では2学期制を導入して8年間の検証を重ね、また四条畷市や太田市は3〜4年の“試行”を経て成果と課題を整理した結果、3学期制に復帰しています。 久喜市でもていねいな見直し作業を進めるべきです。 |
学校給食費が改定・統一されます
学校給食審議会が10月25日に開かれて、合併前のまま据え置かれていた給食費保護者負担分を、来年4月から改定・統一することになりました。
これまで4地区でそれぞれ給食回数や副食単価が異なっていました。 小学校でいちばん安かった栗橋地区の副食単価128.46円が9円引き上げ、中学校では鷲宮の154.51円が15円引き上げとなります。 逆に副食単価が高かった久喜地区では1食あたり4〜5円引き下げ、菖蒲の小学校は7円引き下げ、栗橋の中学校は5円引き下げとなりますが、これらが給食の質の低下になってはなりません。 また、久喜地区の小中学校と栗橋の中学校は、民間委託・センター調理方式だったために給食費がいちばん高かったので、値下げになるのは大歓迎ですが、食材料費を落とすことによって、給食の内容が下がるのは容認できません。 菖蒲の米飯は直営給食センターで炊飯しています。 光熱水費はすべて公費負担が原則なので、米代は小学校22.75円、中学校33.37円ですが、他の3地区の委託炊飯料(小学校49.02円、中学校71.89円)との差額を按分して上乗せすることにされたため、米飯代だけで1食20円以上の値上げです。 |
★学校給食審議会は11月16日(水)午前9時半から鷲宮総合支所で審議会を開き、給食費保護者負担額の改定についての答申を出す予定です。★
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