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久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』326号 2006年 12月 18日 |
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11月定例市議会
市民参加条例に質疑が集中
市民政策提案制度は“13歳以上”に制限
市民政策提案制度は、「13歳以上の市民5人以上の連署」で提出することができるという新しい制度です。また、市民参加推進員は13歳以上の市民を対象にして公募し登録する制度です。障害者施設の指定管理者を変更
これまで知的障害者施設いちょうの木(定員40人)は久喜市社会福祉協議会、けやきの木共同作業所(19人)は社会福祉法人啓和会に管理運営を委託してきましたが、この2つの施設の管理者を入れ替えることになりました。11月定例市議会 1
公民館等の“有料化”はどうなる
市は「第4次行財政改革実施計画」で、公民館等の公共施設の「有料化」を打ち出しました。市外の障害者も循環バス“無料”へ
市内循環バスは、障害者は事前に申請すれば無料乗車証を交付されます。久喜市議会議員 いのまた和雄 市政報告『声と眼』325号 2006年 12月 4日 |
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11月定例市議会始まる
市民参加条例、市民活動推進条例
2005年に施行された久喜市自治基本条例に基づいて、2つの条例が提案されました。
市民参加条例
「市民」は市内に居住・通勤・通学する人、市内で事業を営む人、活動する人すべてが対象です。
主な内容は、
▼市民全体の利益のために、自分の発言と行動に責任を持って市民参加する「市民の責務」、情報提供、情報共有、説明責任、市民の意向を尊重する「市の責務」を定め、
▼基本構想、基本計画、市の基本方針を定める条例、市民に義務を課し市民の権利を制限する条例、市民生活に重大な影響を及ぼす条例などは市民参加で進めていくこと。ただし市の機関内部の事務処理に関するもの、市税や手数料条例などは市民参加の対象外となります。
▼市民参加の方法は、審議会、市民意見提出制度(パブリックコメント)、市民説明会、ワークショップ、市民政策提案制度などで、
▼審議会等の委員は公募委員を30%以上、男女いずれも30%以上。
▼市民政策提案制度は、市が募集を実施する他、13歳以上の5名以上の市民の連名で、「自発的に」提案することもできます。
▼13歳以上の市民から公募し、市民参加推進員を登録する、
▼毎年度、市の市民参加計画を策定することなどです。
市民活動推進条例
▼市民活動は「市民がコミュニティを通して公共的課題を解決することを目的にして行う自発的かつ自主的な活動」と定義して、市が市民活動を推進するために、
▼財政的支援、場所の提供、情報提供・学習の機会の提供、人材の育成、交流と連携、市民活動の実態調査と把握の施策を実施する、
▼市民と市が協働して事業を推進する場合、協定を締結し公平性、透明性を確保して進めることなどを定めています。
市の機構改革、たった2年で?
久喜市では2年前の機構改革で企画財政部を新設したばかりですが、来年また組織改編するための部設置条例改正が提案されました。
▼企画財政部を今度は「財政部」に変更し、
▼企画政策課が総務部に移行、
▼財政部に改革推進課を新設。
▼総務部の税務課が財政部へ移行し、納税課を新設。
▼生活安全課を分けて市民参加推進課を新設。
▼教育委員会の市民スポーツ課が生涯学習課に統合。
▼係制を廃止し、グループ制を導入します。
コンピュータシステム変更に430万円
組織改編に伴って、コンピュータシステムの変更が必要になるそうです。
税務課・納税課、企画政策課の部の異動などにより、システム上の部課名や決裁区分の変更をしなければならないということで、そのためにかかる費用はおよそ430万円!
たった2年で機構改革をして、そのためにこんなに税金を使わなければならないのでしょうか。
衛生組合と消防組合の議員定数削減
◆衛生組合議会の定数を、現行20名から14名へ削減。2007年5月の市議選後から、久喜市と宮代町それぞれ7名ずつとなります(現在各10名)。
◆消防組合議会の定数を、現行24名から18名に削減します。久喜市は来年の改選後から6名(現在8名)に削減し、鷲宮、菖蒲、栗橋、宮代町はそれぞれの選挙後から各3名(現在4名)とします。
★地方自治法の改正で、「助役」は来年4月から「副市長」に名前が変わります。★
久喜市議会 各会派の政務調査費の使途報告書 大地の支出明細 |
市民が作る「議員評価」とは何か
11月25日、東京の豊島区民会館で、「議員評価」をテーマにした公開シンポジウムが開かれました。
主催は開かれた議会をめざす会という市民団体で、各地の市議会で、議員の活動を市民の目で監視し、「議員の通信簿」を作成して選挙に生かしていこう、という取り組みです。
「議員評価・そのあり方と使い方」と題した講演の後、「つくろう!使おう!『議員の通信簿』」というパネルディスカッションが行われました。
相模原市議会をよくする会、多摩市議会ウォッチングの会、千葉県議会議員の吉川ひろし氏、そして私もパネリストとして招かれ、『声と眼』やホームページで、「議員の発言実態調査」、議会ごとの「全議案と会派の賛否」、「政務調査費の使途報告書」など、議会と議員の活動実態を市民に知らせていることをお話ししてきました。
相模原市議会をよくする会と多摩市議会ウォッチングの会は、議会傍聴を続け、議員1人1人の活動状況や公約、質問内容を精査して、市議選の時に「議員の通信簿」を作って公表しています。
−全議員について「◎」「▲」「評価不能」などの総合評価。「説明・説得力」「改革姿勢」「意欲・態度」「知識・調査力」の採点表。
各議員の公約と質問、質問内容、時間などの一覧表。
これらの客観的な“評価”に加えて、ウォッチャーたちの討論によって、『会議中の居眠り』『政治センスに疑問符』『会派お仕着せのテーマの一般質問』『市側が安堵する議員』『勉強や意欲に欠ける』『議員特有の特権意識だけは高い』『一般質問の回数は最低』『議会改革意欲なし』『原稿棒読み』など歯に衣着せぬコメントも掲載しています。
実際に、こうした「通信簿」を公開することによって、選挙の際の市民の選択に影響を与えていることもあるといいます。
確かに、こういう市民が毎回議会を見に来ていれば、議会や議員もみずから改革せざるをえなくなるでしょうね。
シンポジウムでは、議会の機能の向上、議員評価の客観性の確保、議員の“通信簿”の活用、議員評価の運動を各地の自治体議会にも広げていくことなどが話題になりました。
ご意見や情報はこちらへ tomoni@eagle.ocn.ne.jp |
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