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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』319号
2006年 8月28日
『声と眼』
バックナンバー

2006年 9月定例議会の日程
開会
21 9時 代表者会議
28 9時 議会運営委員会
29 一般質問の通告締め切り(午後3時)
9時 本会議開会、議案提案、説明
9時 市政に対する一般質問(1日目)
(1)原、(2)須藤(3)岸(4)春山(5)稲木(6)石川、(7)井上
9時 市政に対する一般質問(2日目)
(8)木村(9)猪股(10)鈴木、(11)内田(12)鈴木、(13)岡崎
11 9時 市政に対する一般質問(3日目)
(14)戸ヶ崎、 (15)角田、(16)柿沼、(17)砂川、(18)荒井、(19)岡崎
13 9時 議案に対する質疑
15 9時 総務委員会
19 9時 建設文教委員会
20 9時 健康福祉委員会
21 9時 市民経済委員会
29 9時 委員会審議の報告、討論、採決



久喜市のプールの安全確認

 教育委員会の調査によると、
◆全部の小中学校とも、循環式の吸水口(排水口)の外側の柵は正常に取り付けられていました。
◆清久小、青葉小、青毛小、久喜中の4校は、内側の吸水口に柵がありませんでしたが、8月11日までに吸い込み防止金具を設置しました。
◆市民プール(流れるプール)でも同様に吸水口の内側の吸い込み防止金具が設置されていませんでしたが、8月14日までに暫定的な改善工事が完了しました。


「着替えは男女別に」改善通知

 7月に教育委員会に対して、「小学校の体育やプールの時に男女いっしょの部屋で着替えさせているのはおかしい」と指摘しました(実態は『声と眼』317号に掲載)。−その後、教育長名で、各小中学校あてに、「体育の授業(水泳指導等)時における着替えについて」という改善通知が出されました。
◆3年生以上の着替えは男女の着替え場所を分け、
◆余裕教室を更衣室として使用、
◆教室で着替える場合は、男女の着替えの時間を分けたり、パーテーションを使用すると指示しています。

−これで3年生以上では男女いっしょの着替えは解消されることになります。しかしこの通知は夏休み直前で、各学校で実際に改善を実施したかどうかまでは確認できていません。


議員定数削減、直接請求の署名

 久喜市議会議員の定数削減へ、条例改正を求める直接請求運動が始まりました。
 現在の議員定数は25名ですが、今年の2月議会で「22名」に削減し、来年4月の市議会議員選挙から適用されることになっています。
市議会では、大地「16名」案、市民力「20名」案に対して、新政議員団と公明党が「22名」を多数で可決しましたが、現状よりわずか3名減! 市民からさらに大幅削減を求める声があがっていました。

 「市議会議員の定数削減を求める市民の会」は『定数18名』とする条例改正を求めて、8月19日から署名活動を開始。直接請求は、有権者の50分の1(約1200名)以上の署名が必要です。市民の会は『1万人以上』を目標にしています。
 直接請求は市民が市長に直接、条例策定を提案させることができる市民の権利です。
署名活動を行うことができる人は久喜市の有権者で、事前に“署名収集委任者”として市の選挙管理委員会に届け出なければなりません。
現在までに約50名の市民が登録しており、さらに増える見込みです。

 ▼署名期間は9月18日までの1か月間で、
▼その後、署名人が有権者であるかどうかなどを確認し、
▼有効署名数が必要数に達していれば『条例改正の本請求』を行います。
▼市長は11月頃に臨時議会を開くか、12月議会に『条例改正案を付議』することになります。

 現在の市議会では『これ以上定数を減らされるのはイヤ』という議員が多数ですが、署名が50分の1を大きく上回れば、“市民の声”として、さらなる定数削減への大きな力になると考えられます。

★自分のまわりの何人かでも署名を集める意志のある人はだれでも、署名を集める「委任者」として登録することができます。★


ちょっと気になる市長交際費

 2006年度の市長交際費は280万円で、支出内訳は久喜市のホームページに毎月、『支出日、支出内容、金額』などが公開されています。今年度の支出は、4月・20万4700円、5月・16万7100円、6月・6万1000円、7月・23万1375円。その多くが、市内の団体の総会や会議に対する「会費」、公職者関係や職員(家族も)の慶弔費などですが、中には少し気になる支出も見られます。

◆7月は市内各地区の神社の祭礼に対する支出が多く、20件・8万2000円を「祝金」「会費」として支出しています。神社の宗教的行事の祝金を公費から支出することの適否…、
◆祭りにつきものの飲食費を会費という名目で支出していますが、“公務”とはいえ飲食代を税金から支出するというのは…?
◆他に、カラオケ教室の暑気払いや業者団体の集まりに税金から「会費」を支出していますが、問題はない…?

◆昨年度にはある商店の開店○周年や特定の事業所の懇親会に税金から会費(祝金)を出していた例もありました。


市民懇談会の参加者は激減

 今年の市民懇談会は5月6・7日の2日間、6会場で開かれ、参加者は全部で198名でした。

【(第1回市民懇談会以降の参加者人数) 】
06年 05年 04年 03年 02年 01年 00年
東地区 33 72 193 123 155 140 151
中央・南地区 55 48 151 102 125 107 91
江面地区 43 51 101 82 106 107 83
本町地区 22 38 132 105 118 122 100
太田地区 29 62 220 136 128 102 114
清久地区 16 42 115 97 104 93 94
全体合計 198 313 902 645 736 671 633

 04年は合併問題もあり、市当局や各地区の区長がかなり力を入れて住民に参加を呼びかけたせいもあって参加者はこれまでで最高でした。
05年は秋に市長選挙があったので、春に早めて実施しましたが、参加者は激減しました。
今年の参加者はさらに大幅に減少しました。質問者に至っては、6会場で83人が発言したに過ぎず、清久会場ではわずか4人でした。
 田中市長が9年前に初当選してから、“市民と市長の対話集会”として開始された「市民懇談会」ですが、そのあり方を見直す時期に来ているようです。
−参加者が年々少なくなってきていること、そして質問も少なくなってきていることの原因は何でしょうか。
……参加した市民からは、「いっしょうけんめい質問しても、その場限りという感じ」「部長たちの答弁がおざなり」「市長が延々としゃべり続けたりして長すぎる」などという感想が聞かれるのも事実です。
 「市民懇談会」のあり方そのものに対する市民の意見を聞いた上で、参加者が減り続けていることの原因の分析、改善の方向性を検討していくべきではないでしょうか。



九条の会・久喜の総会を開きました

 8月6日、「九条の会・久喜」第2回総会が開かれました。昨年8月に発足してからちょうど1年、会員は約140名。この日は50名が参加しました。−九条の会は、大江健三郎や井上ひさし、三木睦子さんら日本の良心を代表する9人が呼びかけて発足。全国各地で5000にのぼる九条の会が作られています。−久喜ではこの1年間、毎月第2水曜日の夕方に久喜駅西口でチラシ配布などの街頭宣伝活動を続けるとともに憲法の勉強会や講演会を6回開催してきました。
 この日はコスタリカの法学生、ロベルト・サモラさんが記念講演しました。−「軍隊を捨てた国」コスタリカは、中米にあって憲法で非武装を規定しています。2003年に、大統領がアメリカのイラク戦争支持を打ち出したのに対して多くの国民が『憲法違反』として提訴し、憲法裁判所がイラク戦争支援を違憲としてやめさせる決定を下しました。24歳のロベルトさんもこの裁判に加わりました。−非武装の憲法を守るために立ち上がったコスタリカの人々に学び、まず一人からでも行動することの大切さをあらためて考えさせられたように思います。
 「九条の会・久喜」は入会金500円、会費はなし。運営はカンパなどでまかなっています。

★猪股は今年から世話人に選任されました。九条の会・久喜への入会希望者はご連絡ください。★

久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』318号
2006年 8月 7日
『声と眼』
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施設や施策の実施状況を視察

 久喜市議会の大地(猪股・石川・春山)で、市内の施設などの見学=視察を行っています。
 5月10日は障害者更正施設「いちょうの木」と障害者デイケア施設「けやきの木」、18日には本町小学校に設置された通級指導教室と学校給食センター、7月20日には心身障害児簡易通園施設「のぞみ園」と久喜宮代衛生組合、27日には久喜総合文化会館と宮代町の「六花」を見学しました。

◆本町小の「通級指導教室」は、他人とのコミュニケーションが苦手だったり、集団の中でうまくやっていきにくい子に対して、感情のコントロールやコミュニケーションなどを訓練、マンツーマンで支援しています。
現在、市内の小学校から7名が週1回程度通っています。保護者もいっしょに通って相談や指導を受けたりしています。

◆学校給食センターでは、到着した11時頃にはすでに配送車が各学校へ向かって出発して、調理室の清掃作業が行われていました。
おもに地産地消、地元産の食材料の使用状況などについて説明を受けた後、2コースの給食を試食してきました。
 久喜の給食を試食していつも感じるのですが、
▼塩味がほとんど感じられない…。もちろん人によって味覚は違いますが、5000食のおかず全体で塩分濃度は計算されていても、一食で味がちょうどよく感じられるかどうか…。
 調理の際に味見はしているのでしょうか。
▼ご飯は弁当箱に一食ずつ盛り付けて保温箱で配送されますが、食べるころには冷めてしまっています。
久喜の学校給食ではあったかいご飯は望めないのでしょうか。
▼生野菜は給食では絶対に出せないのかなあ。


6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

廃食油からディーゼル燃料を作る

 天ぷら油などの廃食油を精製してディーゼル燃料を作る取り組みが全国で進められています。
もともとディーゼル車は燃費効率がよく、菜種や廃食油などの植物性の燃料(バイオディーゼル燃料=BDF)を使用することで、排ガスやCo2を大幅に削減することができます。

−お隣の宮代町でも数年前から「産官学」連携事業、日工大の協力で“地域バイオマス循環システム”の取り組みが進んでいます。
学校給食、東武動物公園や日工大の食堂などから出る廃食油を使って、動物公園の構内や衛生組合の場内作業のディーゼル車の燃料として使ってきています。

 久喜市でも地球環境を重視して、こうした取り組みができないでしょうか。
−そのためには、
▲施設や食堂、市民の協力を得て廃食油の回収ルートの構築、
▲市内の建築業者のトラックや重機など、精製したBDFの利用システムを構築していかなければなりません。市内のニーズの実態調査や検討をしていくよう提案しました。
 久喜市当局は、宮代町での取り組みも知らなかったようですが、「市がどのような関わり方ができるか調査研究していく」と答弁しました。

公共施設での分煙対策進む

 公共施設での“禁煙・分煙”の取り組み状況を質問しました。
−▲7月1日から市内の小中学校敷地内で禁煙を実施、
▲ふれあいセンター、けやきの木やいちょうの木などの福祉施設で館内禁煙を実施しました。
▲市役所庁舎は、1階は喫煙所を建物の外に移動、2〜4階は会議室などを喫煙所に指定しましたが、5階は相変わらず廊下が喫煙場所になっています。
なお、市長室や議長室は最初から検討対象外? 特別扱いのようです。


「教育基本法」を見たことありますか

 164国会で、教育基本法「改正」法案は継続審議となりました。自民党と公明党は、9月29日に臨時国会を召集し、教育基本法を最重要法案として可決させる方針です。
 「教育基本法」の「前文」と第1条、第2条です。−自・公が何を変えようとしているのか。
似たような文言を使いながら、そのニュアンスは微妙に異なって……。比べながら読んでみませんか。

 

教 育 基 本 法  (全11条)

 われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決意を示した。この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものである。
 われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育を普及徹底しなければならない。
 ここに、日本国憲法の精神に則り、教育の目的を明示して、新しい日本の教育の基本を確立するため、この法律を制定する。

第一条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に 満ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならない。

第二条(教育の方針) 教育の目的は、あらゆる機会に、あらゆる場所において実現されなければならない。この目的 を達成するためには、学問の自由を尊重し、実際生活に即 し、自発的精神を養い、自他の敬愛と協力によつて、文化の創造と発展に貢献するように努めなければならない。




★現行の第5条を全部削除し、替わりに、「改正案」の第2条第3項に「男女の平等」の一句を挿入

第五条(男女共学) 男女は、互に敬重し、協力し合わなければならないものであつて、 教育上男女の共学は、認められなければならない。
 

自民・公明による「改正案」 (全18条)

 我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
 我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
 ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

第一章 教育の目的及び理念
第一条(教育の目的) 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

第二条(教育の目標) 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われる ものとする。
一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

 


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