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久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』297号
2005年8月8日
『声と眼』
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市長選挙に対する私の態度
田中市政8年間の総括は?

 8月28日の市長選挙について、田中市政2期8年間の総括をふまえ、私は“ここで一度、市長を変える必要がある”と考えます。
 最初、田中市長が掲げた「市民の目線に立った市政」は新鮮でした。−市民参加と公開、行政評価システム、介護保険制度における久喜独自の諸施策も展開されました。
これらの延長線上に、2期目の最後の年にはようやく、総合福祉条例・福祉オンブズ制度(04年)、自治基本条例(05年)に結実させることもできました。
……しかしすでに1期目の内から、政治家としての政治判断に基づいて新たな政策課題を打ち出すよりも、旧来の官僚的な市政の色彩を帯び始めていました。

合併に『政治生命をかけた』はず…

 2期目に入ると“合併”を最優先課題に掲げ、市民の意思とは無関係に、行政組織、人材を合併に集中させました。ところが周辺3市6町の田園都市協議会会長として呼びかけた「30万都市構想」は総スカンを食い、衛生組合で協力し合ってきた宮代町からも断られる始末。ついには鷲宮町とだけ、後に幸手市が加わって合併協議を続けたものの、合併によるメリットや市民サービス向上の見通しも示せませんでした。合併すればすべての問題が解決する、財政がよくなるかのような幻想をバラマキ、1億数千万円の税金を合併推進のために注ぎ込みました。この間、久喜市政はどれほどのエネルギーを費やしたでしょうか。そして住民投票で久喜市民自身が合併を“拒否”しました。
−−にも関わらず、田中市長が『合併協議会の解散』を表明したのは、9月19日の住民投票から2週間後…。合併協議の打ち切りを正式決定する臨時議会を招集・開催したのは11月でした。この間、田中氏は“住民投票の結果尊重⇒合併協議の打ち切り”というあたりまえの結論を受け入れることができず右往左往したのです。

−−市民の意志に従うという、政治家の最低限のモラルに対する疑念を生み、市長としての政治決断をいたずらに遅らせて行政の停滞を招いたという点で、明らかな“失政”でした。
 田中氏は『政治生命をかける』『住民投票は自分の信を問う選挙だ』と公言していたのですから、この時点でいさぎよく辞職すべきだったのです。

一度、市長を変える必要がある
私は、後上氏を応援します

 田中市長は3回目の市長選に立候補宣言するにあたり、「このままでは引けないという思い」と言いますが、この際、個人的な感情や市長職への執着は抜きにして考えてほしい。−田中氏は「至誠天に通ず」(孟子)をよく使いますが、今の久喜市政に必要なのは、「信無くば立たず」(孔子)です。市民からの信頼と近隣市長との信頼関係です。“信”を失い、将来への展望を失いつつある市政の転換をはかる必要があると考えます。

 後上氏のマニフェストは『一気にやります・一期でやります』と言い切ります。また『合併は基本的に必要と考えますが、まずは久喜市の改革に取り組み足腰を強くして、近隣のモデルとなる自治体に脱皮することが必要です』『将来の町の在りようは市民の納得を得ることが大事です。検討のプロセスを重視し、情報を徹底開示し、市民と十分話し合ったうえで、最終的に住民投票で決めます』とする真摯な姿勢に、私は共感します。
 一方で“女なんかにやらせたらメチャクチャになっちゃう”という誹謗中傷がありますが、許される言い方ではありません。私は、過去のしがらみにとらわれない新たな久喜市政を求めます。


★市議補選では定数2に5名が立候補予定。私は、市民本位の政治姿勢、議会活性化に対する考え方などから、“春山ちあき”さんを応援します。★


田中氏のマニフェストを検証してみました

『田中けんじのまちづくり宣言…政策実行計画』が全戸配布されました。
現職市長のマニフェストですから、きちんと検証してみたのですが……。

@政策の一貫性は…

 選挙向けに次々に、突然の方針変更。
▼南中の校舎改築は、昨年12月には『18年度に着工』と言っていたのに、3月議会で『改築見送り。18年度以降に検討』。ところが5月PTA総会で『今年度中に着工』と突然の発表!
▼ひまわり保育園の改築も、12月には『17年度に着工』と言っていたのに、17年度予算から削除され、3月議会で『18年度以降に検討』と。それがマニフェストで『すぐに着手・実現』と復活!
▼乳幼児医療費無料制度は、02年に、田中市長が『受益者負担は当然』として一部自己負担を導入し、県内最低レベルになってしまいましたが、今度のマニフェストで、『通院就学前、入院中学生まで無料拡大』と記載されました。
−−選挙が近づいたからといって、急にいいことばかり言い出すのは政治家の常套手段ですが……。

A「財政危機宣言」って?


 南中の校舎やひまわり保育園の改築、乳幼児医療費の無料制度、その他にも『すぐに』『4年以内に』、「あれもやります」「これもやります」と、『マニフェスト』に書かれたたくさんの新規政策。全部やるための財源については書かれていません。田中市長の『財政危機宣言』は何だったのか。急にどこかから財源が湧いてきた?

B幸手病院の誘致を強行できる?

 これまで総合病院の実現に消極的だった田中市長が、急に「総合的病院の誘致」を言い出しました。JAの幸手総合病院改築・移転計画に便乗したのですが、幸手市長に対して、田中市長からの事前のことわりもなし…。幸手市ばかりか、JA埼玉みずほ、栗橋、杉戸、庄和、鷲宮などの町長も、久喜市のやり方に反発を強めています。近隣市町と対立して誘致を強行できますか。

C生ごみ全量堆肥化・焼却炉新設は?

 マニフェストにもごみ問題は掲げられています。
−−しかし、現在稼働中の生ごみ堆肥化の実証施設を早期に成功させて、引き続き全量堆肥化の施設を建設していかなければならないのに、その見通しは立っていません。
◆最大の問題は、当初の予定より3年以上も遅れている焼却炉の新設計画です。遅れている原因は、宮代地区の住民と話し合いが進んでいないこと。これではいつまでたっても新設炉は建設不可能、見通しゼロです。現在の焼却炉はいつ壊れるかもしれない、危機的状況なのですが…。

D西口サリアビルは?

 今、サリアビルは第三者に売却されようとしています。田中市長がこれまでやってきたのは、サリアビルの再開を、ダイエーにお願いに行き、推移を見守るだけでした。
−−緊急に、市が乗り出して、公共的な活用をはかるなど積極的な役割を果たしていかなければならないはずですが…。

E市町村合併に「すぐに実現・着手」ってホント?

 マニフェストに『市町村合併』を掲げています。−昨年の住民投票で否決されたのに、反省もなくまたまた合併を言い出す政治感覚が信じられない! だいたい、これまで宮代や白岡、菖蒲からも拒否され、今度は病院問題で幸手などとも対立して、いったいどこと合併しようというのでか。田中市長に対する周辺自治体からの信頼をなくしては、今後、久喜市は孤立するばかり…。市長を変えるしかないというのが結論です。


久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』296号
2005年7月25日
『声と眼』
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《久喜の最大課題をどうする》
生ごみ堆肥化と焼却炉の新設

 久喜宮代衛生組合では03年度から、台所資源による堆肥化事業に取り組んできました。
現在は久喜8000世帯、宮代1500世帯から出る生ごみ、1日4.8トンを「大地のめぐみ堆肥化センター」で、約75日かけて堆肥にします。実際には1次〜2次発酵で900日以上かかっているなど、これまで必ずしも順調に進んできたわけではありません。
 樹木チップや牛糞などの副資材を使った堆肥化施設は、これまで国内でも多く建設されてきましたが、“生ごみだけ”というのは初めて。
−−水分が多すぎたり、冬期に温度が上がらないで発酵しにくかったり、臭気の発生、休み明けなどに一時的に収集量が多くなって処理しきれない、油分が多くて水抜き穴が目詰まりを起こす、生ごみ収集用の生分解性袋の改良など、まだ多くの問題を抱えていますが、職員の努力で、全量生ごみ堆肥化のメドがつきつつあります。
 生ごみを燃やさずに、いかに資源として活かしていくか−、これは、焼却量の削減によるCO2発生抑制、温暖化防止、資源循環型社会への転換という、地球規模の環境問題です。
 これまでにできあがった堆肥は32トン。3月に、台所資源堆肥化事業に協力している家庭の希望者1000世帯に配布されました。
一般の田や畑で使うには県の検査・認定が必要になります。現在、試験ほ場での施用試験を実施中です。

 衛生組合では、この他に、
▼久喜市内3か所、宮代町内1か所の設置型生ごみ処理機で堆肥化し地域に還元、
▼選定枝葉をチップ化・堆肥化して希望者に配布しています。【有機1号】

焼却炉新設は3年間ストップ状態

 こうした生ごみ堆肥化などで、1日70トン程度まで焼却量を減らしていく計画です。(年間焼却量2000トンの内、700トンを堆肥化します)。
 衛生組合の焼却炉は、1号炉が30年、2号炉は25年を経過、とっくに耐用年数を過ぎて、毎年1〜2億円の改修整備工事をしています。
 02年には「ごみ処理基本計画」を策定し、焼却炉の新設を決定。建設場所を現在の衛生組合隣接地(久喜市下早見)として、環境アセスメントなどを行った後、04年度着工、07年度に新焼却炉を稼働させる計画でしたが、まったく見通しが立っていません。
−−計画よりすでに3年間も遅れている理由は、焼却炉建設に必要な周辺住民の同意が得られないこと。特に隣接する宮代地域の住民との話し合いがほとんど進んでいません。
過去30年間も臭気やダイオキシンをばらまいてきたことに対して、環境改善をどう進めていくのか、衛生組合の対応が明確に示されないことが原因です。
 衛生組合の最高責任者=管理者は久喜市長です。“田中氏が、隣接地域の住民との話し合いを積極的に進めようとしない”と批判されています。市長の責任が問われます。


「九条の会・久喜」が発足します

井上ひさしさん等9名の呼びかけに応えて、今、全国で続々と、『九条の会』が作られています。久喜でも政党や党派・政治的立場を超え、市民運動など個人の立場で準備会を発足、話し合いを進めてきましたが、8月に発足の総会を開くことになりました。
−−ぜひご参加ください。

8月7日(日)午後2時開会・設立総会
記念講演/早乙女勝元さん
いまこそ日本国憲法第九条を!
−−コスタリカに『初心』を学ぶ−−
会場/ふれあいセンター久喜 3階  (参加費500円)


=市長選挙をどうするか=
田中氏の『マニフェスト』をどう見るか

 8月28日の市長選挙へ向けて、田中氏、後上氏とも『マニフェスト』を発表しました。

 全戸配布された『田中けんじのまちづくり宣言…政策実行計画…私が考える久喜市進化論(平成17年7月発表・概要版)』は具体的な政策を掲げていますが、これは田中市長がこれまでの方針の多くをみずから否定するものとなっています。
−−『財政危機』を口実にして重要政策・事業をことごとく中止・先送りしてきた市長が、選挙直前になって、「あれもやります」「これもやります」と耳障りのいいことばかり並べています。
◆“通院就学前、入院中学生まで医療費無料化”は《すぐに実現・着手》だそうです。−−実は、久喜では02年に、田中市長がそれまでの乳幼児医療費の無料制度をくずして一部自己負担を導入しました。他市が子育て支援を充実させる中で、久喜は県内最低レベルの子育て環境となってしまいました。この時には議会で、自己負担制度の導入を中止する修正案を提案しましたが、田中市長自身が『受益者負担、保護者の自己負担は当然』と言って自己負担を強行したのです。その後も市議会で何度も無料化の提案がありましたが、田中市長は無視し続けてきました。それが、市長選挙を前にして突然の方針転換です。

「財政危機宣言」はウソだったのか

◆ひまわり保育園は05年度に改築予定で、昨年までに保護者らに仮園舎の説明も行われました。ところがその後、何の説明もなく工事費が予算から削られ、市内全保育園の改築計画も反故にされました。“財源がない、06年度以降に改めて検討”とされたのです。−−ところが今回のマニフェストで《すぐに実現・着手》と急に復活しました。

◆南中学校の校舎改築は、05年度に設計、06年度に着工の計画でした。しかし当初予算に設計費が計上されず、3月議会で大問題になりましたが、「06年度以降に検討」とされてしまいました。ところが5月のPTA総会で突然、市長が「今年度中に着工」とぶちあげ、マニフェストにも《すぐに実現・着手》と書かれました。

◆田中市長は昨年、未曾有の財政危機を宣言し、市民にガマンを強いてきました。ところが市長選が近づくと、どこからか財源が湧いてきたようです。5月には、04年度の決算剰余金が予想を大きく超える9億円に上ることも公表されました。“財政危機宣言”はウソだったのでしょうか。
 今年、特に低所得世帯を中心に国民健康保険税を大幅に値上げしました。決算剰余金の一部を使えばこれほどの値上げはしないですんだのです。

◆田中市政はこれまで、総合病院の実現にきわめて消極的でした。しかしマニフェストでは、総合的病院の誘致を《4年以内に実現・着手》と言います。幸手総合病院の移転・改築の話に飛びついたわけですが、幸手市では市長、議会や市民ぐるみの移転反対運動が始まっています。幸手市民の意向を無視しての移転強行が可能でしょうか。また誘致する場合には、土地の確保など、久喜市も数十億の負担が必要になると言われています。

◆市長村合併も《すぐに実現・着手》と言いますが、昨年、久喜の住民投票で否決されたことへの反省はないのでしょうか。−幸手総合病院移転問題で今、幸手市民が久喜市長を見る目は最悪です。田中市長が周辺の市や町からの信頼を失って、どこの町とも合併推進できるはずがありません。

◆それにしても田中氏のマニフェストの《すぐに実現・着手》と《4年以内に…》を本当にやったらどれくらいの新規財源が必要になるのでしょう。それをどう確保しようというのでしょうか。借金でまかなって、次世代につけ回しすればいいのでしょうか。
−−この田中氏の『マニフェスト』はまったく信用できない作文と言わざるをえません。“財政危機”と言っていたのに、市長選挙が近づいたら180度転換してみせる、田中氏の政治家としての資質に根本的な疑問があります。

田中市長に“信”はあるか!?

 田中氏はたびたび、孟子の「至誠天に通ず」を引用します。しかし今、久喜市政は「信無くば立たず」(孔子・論語)です。
市長に対する市民の信頼・近隣市町との信頼関係、このどちらをも壊してしまった田中氏を、私は支持できません。


★私は、駅西口サリアビル再生・活用問題、子育て支援政策、高度・救急医療体制の確立、焼却炉新設問題などの政策と政治姿勢を総合的に判断し、後上氏を支持します。★


★幸手市は市長を先頭に、幸手総合病院移転阻止対策委員会を設置。JA埼玉みずほを構成する鷲宮や杉戸町などに対しても、病院移転阻止への協力を依頼したという。★



久喜市議会議員 いのまた和雄
市政報告『声と眼』295号
2005年7月11日
『声と眼』
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議員定数削減を進めるべき

 6月23日、久喜市議会活性化検討委員会で議員定数削減が議題になりました。−大地は定数を「現行25を16名に削減」と提案しましたが、他の会派からは具体的な人数案は出ず、『活性化委員会で話し合うこと自体に反対』という意見も出て、協議は打ち切りになりました。今後、他の会派と相談して、本会議に定数削減案を出していきます。
 一部の会派では22〜23名などという意見も出ているようですが、20名より大幅に減らさなければ、市民の理解は得られないでしょう。


消防組合議会、久喜の議長獲得工作失敗

 7月1日に久喜地区消防組合議会が開かれました。
久喜市議会から選出されている議員が、慣例の2年交代で変わったため、議長選挙が行われました。
議員構成は久喜市8名、鷲宮、菖蒲、栗橋、宮代が各4名で、合計24名。−以前は“議長は久喜市、副議長は持ち回り”で、話し合いで決める慣例でしたが、今回は投票になり、久喜の柿沼氏10票に対し、鷲宮の尾崎氏12票と反久喜グループが多数! 久喜の議長獲得工作が失敗しました。

 −−実はこれには伏線がありました。2年前には久喜が候補を一本化できず、久喜の公明党や市政会の議員が別候補を立てて他町議員に多数派工作を展開。結果的に分裂側が失敗したのですが、その後、他の町から、消防組合の管理者や監査委員、議長などを久喜が独占している、“久喜中心”への不満が出ていました。

−−今回は、久喜市議会議長選挙の協力と引き替えに公明党の柿沼氏に議長候補一本化はできたものの、逆に他町からの不満が一挙に吹き出したようです。


衛生組合議会、20分で日当2500円

 7月6日、久喜宮代衛生組合議会が開かれました。やはり久喜市選出議員の交代に伴い、久喜市からの副議長の選出、議会運営委員の選任のために開いたのですが、朝9時開会で9時35分閉会。15分の休憩を除くと、実質20分の本会議でした。
 さて問題は、この日もちゃんと議長3000円、議員2500円の費用弁償が支給されたのです。この日、20分間で議員20名に合計50,500円の日当支出。もちろん税金からです。−久喜市議会では今年の3月議会で、『費用弁償を廃止する条例改正』を大地、共産党、みらいの議員提案で可決しています。
 −−衛生組合でも早急に廃止すべきです。

【日当を返上したくても、公職選挙法の寄付行為=選挙違反になるため、返却もできないのです。】


8月28日に、市長選と市議補選


 市長選挙候補者は、現職の田中暄二氏と前市議・後上民子氏の2人でほぼ確定。
 −−私は、
◆昨年の合併失敗の原因と責任の取り方。その反省の上に、当面は自立した久喜市政の確立をどう進めるのか、
◆西口再開発ビル再生に向けて、『動向を見守る』だけでなく、久喜市行政が積極的な役割を果たしていくのかどうか、
◆衛生組合の焼却炉新設が3年もたなざらし状態で見通しが立っていません。責任者である久喜市長がみずから周辺住民と話し合っていく考えがあるか、
 …これらを判断基準にして、市長候補への支援を決めたいと思います。
 なお久喜市はずっと、医療行政・総合病院の実現については消極的でした。最近、“幸手総合病院の移転”の話が急浮上していますが、これは幸手市民の理解がカギになってきます。
 −−市長に対する市民の信頼、周辺市町との信頼関係、どちらが欠けてもダメです。政治への信頼を築いていける市長でなければなりません。

 市議補欠選挙は、欠員2名に対して5名が立候補する見込みです。

★市議補選に、3月に市役所を定年退職した前水道部長が立候補するという。部長時代の最大の仕事実績は03年の水道料金大幅値上げだった。さてさて……。★


6月定例市議会、全議案と各会派の賛否

★「無会派」は井上氏である(3月議会後に『みらい』を脱退した)。
また、後上市議の辞職に伴い、『みらい』は6月議会をもって自然消滅となった。★

6月定例市議会   いのまた和雄の一般質問

審議会等の会議録はありのままにすべき

 久喜市は審議会等の政策審議機関は原則公開、会議録も公表していますが、最近、会議録の作成が遅れ気味。当局は“1か月以内に公表”を基準にしていますが、04年度には1か月以内にできた審議機関が15機関・29回、1か月以上が20機関・48回、2か月以上が8つ・14回もありました。
 −−これでは市民が政策審議の過程を知りたいと思っても、あまり役に立ちません。−なぜこんなに遅れるか、…当局は、「審議機関によって、全文記録と要約方式といろいろあり、委員全員に確認してもらっている場合もあるので」と言いますが、これは理由になりません。会議録の公開は、基本的に委員の発言をありのままに書くべきであって、委員や事務局が都合のよいようにまとめたり省略したりせず、全文を記録すべきです。
 −−当局が、会議録の作成方法の統一的基準を作って、関係各課に指導するよう求めました。

サリアビル再開に政治の役割

 久喜駅西口サリアビルはダイエーが撤退して3年が過ぎました。中心市街地の核となるべき駅前ビルがカラッポでは、まるで久喜市の活気のなさを象徴しているようです。この間、市議会では特別委員会も設置し、『ビルの一部を公共・公益目的に活用し、商業ビルとの複合的施設として再生させるよう』提言書も提出してきました。
 しかし市長は「商業ビルとしての再開をダイエーにお願いしていく」と言うばかり…。昨年にはダイエーがビルの売却を決め、今年には産業再生機構の手に委ねられ、今や、商業ビルとしての再開も、再開できるのかさえ不透明な状況です。−そこで、サリアビル再生に向けて、久喜市行政が積極的な役割を果たすべきで、今後のビル所有者に対して、財政的負担、政策的配慮を行っていく方針を表明するよう求めました。
当局は、「2月と4月に産業再生機構にお願いに行った」「4月と6月にダイエーにお願いに行き、要望書を提出してきた」と答弁。要望書では「遊戯施設や風俗施設等については認められない」と申し入れましたが、ダイエー側の回答は『趣旨はよくわかりました』ということでした。

【その後、情報公開で明らかになった資料】

★6月7日のダイエー訪問の記録によると、ダイエー側役員の最後の発言は、
「地権者の方にはいろいろあるよと話しておいた方がいい」
「ギリギリの決断もあるかもしれませんよ。痛み分けはどこにでもあるわけですから。
結果的にあそこに誰か入って、活気が出ればよいでしょう。
そういうことでしょう」というもの。

 −−つまり、結論的には“誰がビルを購入し、どんな施設になるか、やってみないとわからない”ということです。

 田中市長自身が訪問しながら何の成果も約束も取れずに、そのまま帰ってきたとは驚きです。



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