スケッチの旅


フランス・バスク地方とピレネー山脈ふもとの村めぐり(2)


ルルド

フランス南西部のルルドを訪れる。
  ピレネー山脈の麓にカソリック教の巡礼地ルルドの泉があり、聖地として毎年3月の復活祭から10月10日まで
 毎晩ミサが行われる。世界各国から、巡礼の人達でルルドの人口は年間600万にもにふくらむとの事だ。
奇跡の聖水を頂き祈りを捧げる巡礼者の為に町には多くのホテルが建設され、お土産屋が一杯である。
   また大きな病院や福祉の設備等もあるそうです。多数の体の不自由な方を手押し車に乗せ看護師が押して
ミサに参加する姿が続いていた。夜は信者がランタンを手に明かりの長い列をなしていた。
   聖水は今は囲まれ、水道水の様に蛇口からポリ容器に汲み、持ち帰られている。私達も有難く頂いてきた。

聖堂 マリア様
聖堂内 洞窟のマリア様
ルルドの泉
 19世紀、ある出来事が起こるまでは静かな田舎町だった。小麦挽きの家に生まれたベルデナット・スビルが
12才になった頃、フランスを襲った大旱魃で小麦の収穫が少なくなり仕事がなくなり家は貧困に苦しんだ。
 熱心な信仰心の彼女が14才の1858年ポー川ほとりの岩場で、聖母マリア様に出会い湧き水を告げられる。
   その湧き水は不思議に多くの障害が癒された。その事はフランス全土に知れ渡り、教会はここを聖地と定めた。
さらに世界各国のカソリック信者がその水を求めて巡礼に訪れるようになった。ベルデナットはその後
ブルゴーニュの修道院に入り、1879年35才の生涯を閉じる。54年後列聖される。


オロロン・サント・マリー


ルルドより約70kmのこの町はアスプ川沿いに寄り添う様に連なる家並み、そしてその周辺に広がる風景は
美しく、今までと違い屋根瓦は黒い。人口約1万人の町は大きな教会も多く特にサント・マリー教会
 アーチ型の入り口上部には、彫刻の施された半円形のレリーフがあり、まさにロマネスク様式の代表的教会。
 

またここにはスイスの有名なチョコレート会社 Lindt社の製造工場がある。 ↓クリック

アスプ川
オソー川
サント・マリー教会 ノートルダム教会


アロー

 ピレネーからの清流ルロン川とウ―レ川の合流点に位置する小さな町(750〜800人)9月なのに肌寒い。
ピレネー山脈の アルビゾン山(2831m)は初冠雪で、天気が変わりやすく途切れた雲の間から時々
山頂が望見され、山麓に広がる緑の牧場にゆうゆうとした牛、なんとものどかで癒される風景でした。


アローの町役場 山間の町
アルビゾン山 牛牧場

スケッチ


サント・マリー教会 牧場の牛


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