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A 当農園は接ぎ木を行っていません。
 なぜ接ぎ木?と思う方もいると思いますが、接ぎ木をしているトマトと、そうでない(自根)トマトという点は、味においてとても大きな差があります。結論から言いますと、自根のトマトのほうが明らかにおいしいトマトになります。これはほかの野菜においても同じことが言えます(きゅうり・なすなど)。

 ではなぜ、多くの農家さんは接ぎ木でトマトを栽培しているのか、という問題になります。答えは、自根でトマトを栽培したくても、土壌が細菌やウイルス、塩害で犯されているため、その病気に耐性のある品種で接ぎ木をしないと育てられないから、自根では栽培できないのです。

 土壌が病気で犯されている理由は、その農家さんが化学肥料(化成肥料)を使用し続けている場合がほとんどです。化学肥料を使用することで塩分が土壌に蓄積し、痩せた、力のない土壌になり、土壌病害や連作障害になるのです。土壌病害のほとんどは細菌が原因なので簡単には消毒できません。そのため、接ぎ木を行い、土壌病害に強いトマトを接ぎ木し、トマトを強くして栽培しているのです。

 特に最近では土壌病害のリスクを無くすために、土壌を使用しない栽培方法(水耕栽培・ロックウール栽培など)も確立していますが、それほど、土壌の管理は難しく、しかし、管理が徹底できればコストを掛けずに栽培ができるという大きなリターンがあります。

 当農園は上記のとおり、全て有機質資材・肥料にて栽培を行っているので、土壌が元気で、有用な微生物がたくさん生息しています。、そのため土壌病害や連作障害にかかることが現在までありません。そのため接ぎ木をしない、本当においしいトマトができます。
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