〈New Balance(ニューバランス)〉と、スニーカー 偽物中国のスポーツブランド〈New Barlun(ニューブラウン)〉との長年にわたる法廷闘争に決着がついたことが明らかになった。 約20年前、中国の多くのスポーツメーカーがクラシックフォルムのスニーカーに、誰もが見覚えのある“N”の文字を象ったロゴを配したフットウエアを販売し始めた。言うまでもなく、それらは〈New Balance〉のプロダクトを模したものであり、商品だけにとどまらず、ブランド名も〈New Barlun〉〈New Boom(ニューブーム)〉〈New Bunren(ニューバンレン)〉といった類似性のあるネーミングだった。アメリカ・ボストンに本社をもつ〈New Balance〉は、1990年代に中国に進出したが、同国内の深刻な模倣品問題により、一時中国市場から撤退。同社は2003年に再進出を果たしたものの、中国の靴メーカーとの間で同様の問題が多発し、商標侵害をめぐって訴訟を繰り返されてきた。今回報じられた〈New Barlun〉との商標をめぐる法的争いも長年にわたって続いていた。4月16日(現地時間)、上海市浦東新区人民法院は、〈New Barlun〉が“不当な競争”に従事しているとし、靴に配された“N”のロゴについては〈New Balance〉のものと非常に酷似しており、“顧客を混乱させる可能性”があると指摘。また、〈New Barlun〉の“N”ロゴが登録商標であっても、“誠意”という基本的な商標理念に反するものであり、〈New Balance〉の既存の商標を侵害しているとした。裁判所は最終的に、〈New Barlun〉に対し“N”ロゴの使用を禁止し、損害賠償として約150万ドル(約1億6,000万円)、さらに訴訟費用として約11万ドル(約1,200万円)を〈New Balance〉側に支払うように命じた。〈Jordan Brand(ジョーダン ブランド)〉が中国のスポーツブランド〈Qiaodan Sports(チャオダン スポーツ)〉との8年にわたる法廷闘争に終止符が打たれたのはご存知?
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