マップ
若洲海浜公園
概要
若洲海浜公園は、一年中無料で釣りを楽しめる釣り施設で大変多くの釣り客で賑わいます。
特にハイシーズンの週末にもなれば、竿を出すスペースを見つけるのが困難になる程です。
キャンプ場が隣接しており、貸し竿サービスもあるため、家族連れで釣りを楽しむ姿をよく見かけます。
アクセスは東陽町駅、新木場駅から都営バス、または車となります。
釣り施設はキャンプ場前護岸、堤防、人工磯の3つに分かれており、それぞれ好みのスタイルで釣りができます。
つまり、その日の条件次第で、釣り場を変えたり、釣り方を変えることができるわけです。
ただし、東京湾の少し入り込んだポイントになるため、次々に魚が掛かるような釣り場でありません。
魚種はそれなりですが、絶対数が少ない魚を、多くの釣り客で奪い合う構図になりますので、まったく釣れなくても(生命反応さえ感じられなくても)、それは日常の若洲と言えるのかもしれません。
特にオフシーズン(1月〜3月)は「激渋の若洲」という異名を誇るほど、厳しい釣りになります。
竿はひとり2本まで、投げ釣りと撒き餌は禁止となっておりますが、黙認されているのが現状です。
ただし、混雑時に投げ竿を何本も並べたりするのはマナー違反です。
気をつけましょう。
釣り場マップ

季節の釣り物
春(3月〜5月) | ハゼ、セイゴ、クロダイ、メバル |
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夏(6月〜8月) | ハゼ、セイゴ、クロダイ、イシモチ、シロギス、ギマ、サッパ、コノシロ、シコイワシ、 メジナ、キュウセン |
秋(9月〜11月) | ハゼ、セイゴ、シロギス、サッパ、コノシロ、シコイワシ、サバ、マメアジ、サヨリ、メジナ、 コショウダイ、メバル、クロダイ、キュウセン、ギンポ ※1 |
冬(12月〜2月) | ハゼ、セイゴ、カレイ |
※1 年により釣れる魚種が異なります。
施設情報
入場料 | 無料 |
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開園時間 | 堤防のみ6時から21時まで ※1 |
売店 | 釣り餌・釣り具の販売あり ※2 |
貸し竿 | あり ※2 |
トイレ | あり ※3 |
駐車場 | あり(1日500円) |
夜釣り | 可 ※4 |
※1 原則年中無休ですが、火曜日は管理施設が休みになります。
※2 管理施設に隣接、ハイシーズンには堤防入口で臨時の売店が出店します。
※3 堤防入口のみ。堤防、人工磯の先端からは大人でも歩いて数分かかるため注意です。
※4 堤防は21時まで。キャンプ場前は制限なく、外灯もありますので釣りやすいです。
※4 人工磯も時間的制限はありませんが、外灯はありませんので危険が伴います。
ポイント1. トイレ&売店

縦に長い堤防にはトイレはありません。
小さなお子さん連れの方はご注意ください。
手洗い場もあります。

もちろん磯にトイレが設置されているわけではなく、バイクロード沿いにあります。

釣り餌、オーソドックスな釣り具、お菓子、飲み物が売られています。貸し竿の受付も可能です。
親切なスタッフが釣果情報などを教えてくれます。
ポイント2. キャンプ場前護岸
約200mの護岸です。
椅子や芝生があり、のんびりと釣りを楽しみたい人には良い場所です。
管理人はここの護岸で投げの練習をしました。
近くには休憩所があります。
子供が走り回ったり、ロードバイク愛好者も通りかかりますので、投げる際は細心の注意を払う必要があります。
護岸では21時以降も釣りができますので、夜釣りでヘチをくまなく探れば根魚、ルアーでシーバスが期待できます。
春から秋にかけては家族連れがサビキ釣りで回遊魚を狙いますが、数はそれほど出ません。
冬場は日が差して暖かいので、ベテラン釣り師がカレイ狙いで竿を並べている姿をよく見かけます。
護岸から30m〜40m付近に根掛かりゾーンがあります。油断していると一投目で仕掛けを失うことになります。
日蔭はありませんので、夏場の釣りは熱中症にご注意を。
堤防
沖へ向かって約600m堤防が続きます。
ハイシーズンには朝8時を過ぎると、かなり混み合います。
先端部分は比較的空いていますが、移動が大変です。
15時を過ぎるとだいぶスペースに余裕ができます。
日中の釣果はほとんど期待できませんので、夕マズメ狙いが効率的だと思います。
夏場は暑さが厳しく、テント持参の釣り客が目立ちます。
冬場はカレイ師たちの竿がズラリと並びますが(竿はひとり2本までです)、混み合うことはありません。
シーズン通して、ケーソンの繋ぎ目を重点的にヘチ釣りで根魚、5月下旬から11月頃にかけてサビキ釣り、カゴ釣りで回遊魚が狙えます。
回遊魚の群れは小規模なものが多く、爆釣となるのは希であり、サッパ、シコイワシ、コノシロがポツポツ釣れる程度と考えたほうが、気楽に釣りを楽しめます。
ただし、サバ、サヨリ、マメアジの回遊を確認できるシーズンもあるので侮れません。
その年により釣果が伸びる魚種が異なります。
投げ釣りでは、12月から5月上旬まで厳しい釣りとなります。
ハゼ、セイゴが希に掛かり、カレイが釣れたら大物賞です。
水温の上昇とともに、シロギス、イシモチ、キュウセン、ギマなどが姿を見せるようになりますが、シロギス、イシモチの群れが入るのはごく短期間です。
遠投は必要なく、ちょい投げでも十分に釣ることができます。
ただし、真夏は食いが渋くなります。
ポイント3. 堤防 付け根付近
前方10〜15mに強烈な根掛かりゾーンがあります。
しかし、同時に攻めるポイントでもあるわけです。
上手く岩礁帯周辺へキャストできれば、釣果が見込めます。
仕掛けはあまり引きずらず、錘を浮かせるようにして糸を巻きこみます。
糸ふけを取る際も注意が必要です。
天秤仕掛けのちょい投げは避けたほうがよいかもしれません。予備の仕掛けはお忘れなく。
ハイシーズンは、家族連れがサビキ釣りを楽しんでいる姿をよく見掛けます。
陽が傾きますと、ウキ釣りでメジナ、カイズ、コショウダイを狙う方もいらっしゃいます。
ヘチでも大型シーバスの実績もあり、夜釣りではなかなか熱いポイントになります。

秋になると、潮が引いて逃げ場を失ったハゼを延べ棒で数釣りする人が集まります。
ポイント4. 堤防 中央付近
中央付近には注意すべき根掛かりゾーンはあまりありません。
投げ釣りをするにはストレスなく楽しめるポイントです。
しかし、いたって平坦が続く場所も多く、攻めるポイントも限られます。
50mほど遠投すると、地形の変化を感じられる場所がありますので、まずは海底の様子を探ることから始めるとよいと思います。
ハイシーズンはこの辺りまで混み合います。
砂地を狙い、初夏にシロギス、イシモチ釣りが面白いですが、年々狙える期間が短くなっているように思います。
サビキ釣りでは夏から秋にかけて、釣果が安定するポイントです。
早朝や夕マズメには、仕掛けを海中に投入するだけ(コマセ不要)でサッパやシコイワシが入れ食いになることもあります。
秋はサヨリ、サバ、マメアジの釣果が期待できますが、年によってムラがあり、安定していません。
水深は5m程ですので、一般的なサビキ仕掛けを利用する場合は特にタナを意識する必要はないので、初心者向きと言えるかもしれません。

外道で落ちハゼ、セイゴでしょう。
夏はギマ、キュウセンなどが釣れることがあります。
ポイント5. 堤防 先端付近
潮が堤防にぶつかり、いわゆる反転流が生まれる好ポイントになります。
ハイシーズンでもこの近辺が混み合うことはあまりありません。
しかし、トイレまで徒歩10分弱を要することから、ファミリーフィッシングには不向きです。
ルアーでシーバス、投げ釣りでカレイ、シロギス、落とし込み釣りでクロダイなどの釣果が期待できます。
また、ヘチ釣りでも良型のメバル、カサゴなどが狙えます。
堤防の先端ですが、立入禁止区域があるため、潮通しのよいポイントへは遠投が必要です。
潮の流れが比較的速いため、投入場所を誤るとすぐに仕掛けが絡みます。
岸壁付近の底は貽貝などが散らばっているようで、根掛かり地帯が多いようです。

潮の流れを読んで、反転流のポイントを攻めます。
人工磯
約500mの人工磯です。
浮きふかせ釣り師、ルアーマンで夕方以降に賑わいます。
若洲を遊び尽くすならば、昼は堤防でサビキ釣りや投げ釣りを楽しみ、夕暮れ時に磯へ移動し、浮きを流すというプランになります。
大物と出会いたい方はこちらでの釣行をおすすめしますが、当然危険も伴います。
しかし、大型のシーバス、メジナ、クロダイに魅了され、足を運ぶ磯釣りファンは多数。
夜釣りが中心となりますが、春先からメジナが釣れ始め、磯釣りのシーズン開幕となります。
(夜釣りの場合、外灯もなく暗闇のなかでの釣りになります。ヘッドライトは必須ですし、可能であれば単独行動は避けましょう。)
岩場では根魚の実績も高く、マゴチ、コショウダイ、ウミタナゴなど堤防ではあまりお目にかかれない魚も釣れるので、東京湾奥の中でも魅力的なフィールドのひとつです。
真夏は食いが渋りますが、9月中旬になると再び活性が戻ります。
ルアーでシーバス、カニ餌の前打ちでクロダイ、ウキ釣りでメジナを狙えます。
秋にあると、条件さえ整えば、日中でも平均20cm程度のメジナ、カイズの数釣りが楽しめます。
ウキ釣りが苦手な人は、長めの磯竿を利用した落とし込み釣りでもメジナを釣ることができます。
必勝ポイントはその日により異なります。
潮の流れ、風、タナを明確に読むことで釣果に差が出ます。
同じような仕掛けなのに、5m隣の磯釣り師が次々とメジナを釣り上げるのを見たときは、釣りの奥深さを認識しました。
経験と腕に差が出るフィールドであり、それがゲーム性を高める要素になっています。
お子様は岩場でドロメやカニ釣りで遊べますが、足場はあまりよくありません。
目を離さないようにお願いします。
また、フナムシが苦手な方は、人工磯には近づかない方が無難です。
ポイント6. 人工磯 高架下
ゲートブリッジ高架下では、直射日光を避けられるため、夏場は家族連れが磯遊びを楽しむ様子をよく目にします。
手軽な仕掛けでの穴釣りや、ぶっこみ釣りなどで小魚と遊ぶことができます。
水深は1mほどしかありません、根掛かり対策は万全を期する必要がありますが、限界があります。
予備の仕掛けは多めに用意しておきましょう。
また、予備知識として意外な敵は蚊であることも覚えておきましょう。
日の落ちる夕方以降は涼しくなり、遊びやすいのですが、虫刺され対策は必要です。

昼でも釣果が期待できるので、面白いポイントです。
ポイント7. 人工磯 荒川河口
荒川の河口域まで足を運ぶと立入禁止エリアがあります。
かつて釣りが認められていたテトラ帯は全域が釣り禁止エリアとなっています。
シーバスだけではなく、シマダイなども釣れたエリアですが、現在は釣りができません。
立入禁止の看板が大きく貼られていますので、知らなかったでは済まされません。
検挙される方を何人か目撃していますので、ご注意ください。
テトラ帯では釣りができませんが、人工磯の先端部分は、今でも大型シーバスの釣果が期待できるポイントとして知られています。
ルアーで攻めるのが定石ですが、シンプルに虫餌のぶっこみ釣りも面白いです。

冗談では済まないので、ルールはしっかり守りましょう。
たいていルアーマンが大型シーバスを狙っています。