四国の鉱山と鉱物

ダディの引き出し

 諸兄よ!悲しいではないか!
 私は何度も記事を書いた。石に関わる我々にとってとても重くしかも避けては通れないテーマばかりであった。然るにそれに対する反応は、ほとんどが無視かあるいはそのようなことを書くなといった拒絶であった・・・。批判の一部は甘んじて受けよう。しかし、なぜ私がこのような記事を書くのか、非難されるのを知っていてなぜ続けるのか、そこまで考えを掘り下げて議論された人はいない。本質を捉えず上辺だけしか見ていないような内容と嫌悪感を凝縮したかのような文章が行きかうだけだった。
 多くの団体が創設されたとき、そこには崇高な理念があったはずだ。石について深く研究して後進を育て学問の発展に貢献する。あるいは、むやみに石を採るのではなく率先して産地を保護する。私はこれらの理念を唱えた方々を尊敬しているし、それを守って活動している人々を誇りに思っている。しかし、一方でそれらの団体を名乗る者たちが非社会的・反社会的行為をしていることを見逃せない。自分の所有地でもないのに勝手に石を大量に採って売りさばく。地権者や新規参入者の無知につけ込んで石や情報を抜き取っていく。これらは憶測でも推測でもなく、私のリアルで行われたことなのだ。
 何と悲しいことか!先人たちの努力のおかげで石を趣味とするこの世界もようやく市民権を得たのに・・・。世界をリードしていくはずの者たちが自らこの世界を終わらせるつもりなのか。誰か一人が悪さをすればそれが属する世界すべてが偏見にさらされることは明白なのに・・・。何が悲しいかと言えばこれほどの悲しみがあろうか!
 私はここ数年地元とのトラブルに巻き込まれたことがない。その理由はただ一つ。絶対に「裏切らない」からだ。現地を訪れたとき必ず地元の方に自己紹介と目的を告げる。そして、地権者や自治会長など地域の有力者またはそれにつながる方々を紹介していただき、お墨付きをもらって堂々と入山するのである。注意事項は必ず守り禁止行為は絶対にしない。それを忠実に行うことで私は理解と信頼を勝ち得てきたのだ!これを怠る者は誰であろうと真の尊敬を集めることはできないだろう。
 
 諸団体の方々に願う!時代を超えて創設当時の崇高な理念を絶やさず、研究にいそしんで後進を育てていって欲しい。また、常に幹部や会員同士の意思疎通を図り、理念や会則から逸脱した者がいないかチェックしてもらいたい。研究と称して石を大量採集したり、それを横流しして販売したり、特定の会員のみを優遇するような行為をしている等と、少しでも疑われることのないように細心の注意を払っていただきたい。
 
 販売業者の方々に願う!様々な標本を簡単に入手できるので大変助かっており、皆さんが苦労して集められた経緯も理解できる。しかし、今やどこの山にも持ち主がおり彼らの了解を得ずして石を採集・販売する時代ではなくなっている。不法侵入・不法採集・不法販売がこれだけ社会問題化しているなかで、そのような行為は絶対に認められないのだ!もし採集するのであれば、必ず地権者の許可を得て利益を公平に分けなければならない。また、買い取り希望の石が持ち込まれたら地権者の許可を得ているかどうか必ず確認して欲しい。そして、顧客から本当に許可をもらっているのかと尋ねられたら、すぐに許可証を示して相手の心配を払拭していただきたい。将来的にはそれをできるショップのみが生き残れると思う。
 
 石を趣味としている方々に願う!無許可での採集、禁止区域での採集、危険地域での採集をしないのは当然として、むやみな大量採集や販売目的の採集をできるだけ控えて欲しい。特に所属団体を名乗るのであれば、自らの行為が団体全体に影響を及ぼすことを念頭において活動してもらいたい。一方で、石の購入は極力控えなければならない。産地の荒廃をとめることは我々にとって緊急を要する最大の課題であるが、その最大原因は「石を買う」ことなのだ。私は荒らされていく産地を見て思った。業者だけが悪いのではなく石を何としても欲しがろうとする人がいるからだと・・・。その事実を知った直後から私は国産の石の購入をすべて絶った。産地の保護を訴えるならせめてそれくらいはしなければならないと思ったからだ。また、入手した貴重な標本は次々と博物館や学校などに寄贈している。うまく役立ててもらえるなら私を批判した人へも送っている。互いの考えが違うのは当然なので気にしない。是々非々なのである。
 
 すべての方々に願う!新規参入者を大切にしていただきたい。石やこの世界の情勢を知らない彼らを軽く見て、言葉の節々でさげすんだり無知につけ込んで石や情報を抜き取っていくような行為を絶対にしてはならない。思い出して欲しい。我々も最初は右も左もわからない新米だったではないか。不安と焦燥の日々を過ごしていたではないか。そうしたなか知識と経験の豊富な先輩たちが助けてくれたおかげで今日の我々がある。そして、そのときの感動や喜びを後進にも伝えていきたい。彼らこそ昔の我々であり未来への光そのものなのだ!
 そして、以上のことを今さら言われるまでもなくやっている方々こそが我々の希望だ!彼らにこそ今までの非礼をお詫び申し上げ、最大の賛辞を送る所存である。
 ご質問・ご意見などございましたらお気軽にメールしてください。ただし、初めての方はお名前とご住所を必ず入れてください。また、産地情報を希望する方は氏名・住所・TEL・所属団体・目的をお知らせください。それらがない場合は原則として返事をいたしません。なお、鉱山跡地は危険な場所が多いので充分気を付けてください。また、未成年者だけで行くようなことはせず必ず保護者と行ってください!
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Last updated: 2012/5/19
2007.4.2開設
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