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鉱物ギャラリー(さ行)

鉱物や岩石を画像で公開します。現地で採取するときの参考にしてください。
私は2005年から主に四国内の鉱山跡を訪ねています。地元の方と知り合えたり、新しい発見があったりでとても充実しています。一緒に行きたい方はメールして下さい。
お問い合わせは、 fe26-co27-ni28-cu29-zn30@ymail.plala.or.jp (事務局)までどうぞ!

素粒子のクセは宇宙のクセ。・・・ワンパターンのフラクタル理論。てか!
ただいま19標本を展示中です。


2020年9月27日(日)
桜石1

 京都府亀岡市稗田野産で、有名な銘柄標本。一般的な標本には結晶の分離品が多いが、これは母岩に含まれる結晶である。母岩はホルンフェルスであるためかなり硬い。菫泥石(アイオライト)仮晶で、桜の花のように見える。なお、白色花や桃色花がある。


2023年3月5日(日)
ざくろ石8
(スペサルティン)

 岐阜県の金生山で採取された物で、スカルン中に含まれる。やや透明感のある赤褐色の粒子で、サイズは1~5ミリくらい。
 石灰層に熱水が貫入してきて形成された。金生山は国内有数の化石産地であるが、方解石以外の金属・非金属鉱物も産出する。


2021年2月13日(土)
ざくろ石7
(アルマンディン)

 香川県の雨滝山で採取された物で、風化した安山岩に含まれている。赤色~黒色で透明感があり、粒子径は5ミリから希にセンチ単位の粒子もある。雨滝山全体が産地であるが、良く見つかる場所は範囲が狭い。少量の沸石を伴うこともある。


2021年1月27日(水)
ざくろ石6
(アルマンディン)

 徳島市の眉山で採取された物で、緑色片岩中にやや透明感のある赤色の粒子が含まれている。高越山や関川と同じ種類だが、母岩や含まれる共産鉱物が異なる。
 眉山は意外に大きな山なので、鉱物探しにはピンポイントで産地を特定する必要がある。また、これ以外にも紅簾石に含まれるタイプも存在する。


2020年8月28日(金)
ざくろ石5
(アンドラダイト)

 長野県甲武信(こぶし)鉱山で採取された物。カルシウムと鉄のケイ酸塩からなり、灰鉄柘榴石ともいう。
 地元では有名な産地で、数多くの種類の鉱物を産出する。10年くらい前に地元在住の方より頂いた。



2020年8月12日(水)
ざくろ石4
(アルマンディン)

 下記の3と同様のタイプだが、粒子径が1センチを超える。愛媛の関川や銅山川上流ならばこれくらいの石が見つかるが、この産地では稀である。今回は同時に3標本も見つかった。結晶がセンチ超えの標本は私が知っている限りで10個もない。


2020年5月22日(金)
ざくろ石3
(アルマンディン)


 高越山ではよく見られるタイプだが、母岩がもろかったり鉄さびが付いていたりで余りきれいなものはない。粒子径は5ミリ前後で余り大きくない。



2020年5月22日(金)
ざくろ石2
(アルマンディン)


 やや風化が進んだエクロジャイトだろうか。白雲母と角閃石を少量含んでいる。徳島県高越山産。成分は、鉄とアルミニウムのケイ酸塩からなる。



2020年5月22日(金)
ざくろ石1
(アルマンディン)


 エクロジャイトと思われる岩石で、榴輝岩ともいわれる。ここは国内三大産地の1つであり、産出範囲はきわめて狭い。徳島県高越山産で、パワーストーンを信じておられる金魚さんによるとものすごいパワーを秘めているらしい。熱っぽく語られると、確かにそれなりのパワーはありそうに思ってしまう。


2020年10月11日(日)
磁鉄鉱2
(マグネタイト)


 山宝鉱山のズリで採取した物で、ほぼ全体が本鉱の塊である。緑色の緑簾石らしい鉱物を含む。また、稀に柘榴石を含んでいる。
 現地は山林にあり、冬季は枯れ葉が積もってわかりにくくなる。もっとも降雪があれば、まったくわからなくなるのだが・・・。


2020年10月11日(日)
磁鉄鉱1
(マグネタイト)


 岡山県の山宝鉱山の林道で採取した物で、六角形のような結晶を含んでいる。ほぼ全体が本鉱で、強い磁性があり重量感がある。
 地元では比較的採取しやすく、黒い石を見つければそれである。他に、白い結晶質石灰岩や赤い長石を含む花崗岩なども見つかる。


2020年9月22日(火)
白雲母1

 徳島県高越山産で、上流部の沢で採取した物。ほぼ全体が白雲母の塊で、薄片1枚の大きさは5~8ミリ程度である。この産地においては細かな結晶が断片的に含まれているものが多く、ここまでまとまって塊になっているのは珍しい。やや緑がかっているのはクロム雲母だろうか。かつては絶縁体として用いられていた。


2021年9月19日(日)
針ニッケル鉱

 山口県岩国市の美川鉱山で採取されたもの。小さすぎてわかりにくいが、緑色というより青紫っぽい色合いである。母岩はかんらん石で、クロムなども含まれている。四国ではクロム鉱山や関川でも見つかるが、とにかく小さいため見落としやすいのが玉にキズだ。


2021年9月19日(日)
水晶4(煙水晶)

 岐阜県苗木地方の蛭川で採取されたもの。黒っぽいので煙(けむり)水晶と呼ばれる。この地方はウランやトリウムなど放射性元素が多いため、放射線を浴び続けた水晶が変色してできる。なお、水晶自体に放射能はない。他に産出する鉱物として、ジルコンやフェルグソン石、トパーズ、カリ長石などがある。
 大きさは長さ7cm厚さ2cmで、しっかりと頭付きである。母岩からうまく分離できたとのこと。ラッキーでした!


2021年2月3日(水)
水晶3(高温石英)

 愛媛県久万町の千本峠の林道で採取した物で、凝灰岩中に水晶が含まれている。この岩石は太古に発生した高野火砕流が堆積した物で、573℃以上の高温下にて水晶が結晶化している。このとき、柱状ではなく算盤玉(そろばんだま)のような小さい結晶が生成し、これを高温石英またはベータ水晶ともいう。
 この産地の水晶は淡い紫色のアメジストで、サイズは1~5ミリが多く透明度は余りない。しかし、土中や岩石中に無数に含まれているため、末永く楽しめる場所になっている。近くのキャンプ場では、足下にもガラスのような透明な結晶が落ちていて誰でも拾うことができる。


2020年9月20日(日)
水晶2

 徳島県の宍喰鉱山の林道で採取した物で、クラスターになっている。石英脈からはずれて落ちてきた。地元の方によると、山中の某所にクラスターがあるらしい。
 かなり透明な物や、緑色の鉱物(おそらく緑泥石)を内包した緑水晶も見られる。地質は四万十帯に属する。


2020年8月28日(金)
水晶1

 長野県木祖村の川端下にごろごろしているという。頭がはっきりせず、まともな形状が残る物はほとんどない。しかし、何れも20cm以上の大物ばかりである。
 これを見つけた本人が谷川に降りてここへ向かうとき、500mLボトル1本の水しか持っていなかった。そのため脱水症状になりかけ、大変難儀したそうである。


2020年9月27日(日)
ソーダ珪灰石1
(ペクトライト)


 高知県いの町大花で採取した物。同行者のH氏のおかげで特別に採石場に入場できた。
 白色ないし薄桃色のきめ細かい結晶からなる。珪灰石の一種で、組成式はCa2NaSi3O8(OH)である。一部に白色繊維状結晶があり、紫外線短波にて蛍光することから
スローソン石を含んでいるらしい。組成はSrAl2Si2O8で、世界でも稀な鉱物。高知県円行寺採石場で初めて見つかり、その後に県内の数ヶ所でも発見されている。


2021年1月29日(金)
曹長石1
(アルバイト)


 高知県白滝鉱山で採取した物。石英とよく共存しており、白色または乳白色の柱状結晶で産出する。ありふれた鉱物だが、良品となれば探すのが難しい。ナトリウムに富む斜長石の一種。


2001~2005年



1996~2000年



1991年~1995年


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