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ギャラリー(雑貨・資料)
私は2005年から主に四国内の鉱山跡を訪ねています。地元の方と知り合えたり、新しい発見があったりでとても充実しています。一緒に行きたい方はメールして下さい。
お問い合わせは、 fe26-co27-ni28-cu29-zn30@ymail.plala.or.jp (事務局)までどうぞ!
四国内外で入手した面白い物を展示しています。


2021年10月15日(金)
化石標本セット1

 石友から頂きました。有名な北海道産のアンモナイトです。夕張や天塩などで採取した物とのことです。これらは北海道の中軸地域にあたり、蝦夷層群という白亜紀の地層に含まれています。500種類以上のアンモナイトが見つかっています。
 キャライコセラス・バキュリテス・ゴードリセラス・ハウエリセラス・ユーバリセラス・ダメシテス・ネオフィロセラス・デスモセラス・テトラゴニテス・プソジアなどの他に、イノセラムスなど・・・20種類。さすがにこれは今すぐ差し上げることはできませんが、どこかに寄贈したいと思います。
 誰かいるかな?でもこうしてもらった物をネットで売り出すのもいるから、相手はよく見て選ばなけりゃね。


2021年10月14日(木)
鉱物標本セット1

 石友からの頂き物もちょっと入っています。主に海外産の石ばかりですが、ちょっとレア物もあります。自然銀・自然銅・黄鉄鉱・バナジン鉛鉱・テクタイト・キューバ鉱・リシア雲母・クロム雲母や3色のカルサイトとマンガノカルサイトの他に、アクアマリン・ブルートパーズ・ジャスパー・ソーダライト・フローライト・ラピスラズリや3色のロッククォーツとアメジストなど・・・31種類。
 最近はちょっと興味が失せてきたので、欲しい人に差し上げても良いです。でも誰でも良い訳でないからそういう人を探すにも苦労する。標本箱だけでも○万円するから、宝物のように大事にしてくれる人ならOKです。・・・でも誰も言ってこないだろうな。以前したように、袋にでも入れてドアの前に置いておこうか。そうすれば欲しい人が勝手に持って行くだろう。


2021年10月13日(水)
鑑賞石2

 石友から頂きました。有名な佐渡の赤石です。両津市赤玉地区で採れたそうですが、それならば赤玉石と言います。成分的には酸化鉄を多く含む鉄石英であり、硬度は6~7とかなり硬い。またまた感謝感激です!


2021年10月12日(火)
鑑賞石1

 石友から頂きました。有名な根尾谷の菊花石です。マグマに溶けていた石灰岩が冷えて固まるとき、このような結晶ができるそうです。白い花弁に赤い子房が絶妙です。表面は磨いていますが、母岩ごと瑪瑙化しているみたい。感謝感激です!


2021年10月11日(月)
顔料標本1

 廃棄された物を拾ってきました。もったいないけれど使い道がないとかで・・・。私も特に使い道はないけれど、赤いのが辰砂だったのでそれに惹かれた次第です。鉛白もありました。おしろいには使いたくないです。


2020年10月12日(月)
星砂1

 今世紀に沖縄県竹富(たけとみ)島を訪れたとき、島の西側で採取した物をもらったもの。星砂の浜という観光客相手の場所とは少しだけ違うらしい。太平洋の荒波にもまれても、突起が残っています。浅い砂浜が多かったですが、東側は水深がやや深くグラスボートが出てました。
 石垣港から定期船に乗って約15分で到着。まあまあの速さで海上を突っ切るため、波しぶきが窓を打ちます。珊瑚と星砂の島としては有名です。なお、西表島も同時期に訪れています。


2020年9月28日(月)
珊瑚(さんご、コーラル)1

 前世紀に沖縄県波照間(はてるま)島を訪れたとき、島の南側で採取した物。このときはまだ訪れる人も少なく、採取禁止になっていませんでした。太平洋の荒波にもまれて丸くなっています。切り立った崖がほとんどでしたが、ごく一部だけ砂浜がありました。
 石垣港から漁船に乗って約1時間で到着。ものすごい速さで海上を突っ切るため、横揺れがひどくて吐きそうになりました。民間人が住む島としては最南端に位置します。なお、最西端の与那国島も同時期に訪れています。


2020年6月6日(土)
鉱滓(スラグ)1

 鉱石を溶融して銅を取り出した後に残ったカスです。「カラミ」ともいいます。銅山跡を訪ねるとこういった産業遺物が残っているケースもあります。石の代わりにこれを拾ってきます。
 鉄を多く含むためかなり重く、たたくと硫黄が燃えたような刺激臭がします。石英質の脈石も見られ、ときどき表面に緑色の緑青(ろくしょう)があります。高温で融かされたため、まるで熔岩が流れた跡のように流線や粒々が見られます。まだ、金属を多く含んでいます。
 上は岡山県北部の吉岡銅山、下は徳島県西部の高越鉱山産です。銅山によって形状が異なるので、これを探すのも面白いです。




2020年5月5日(月)
別子銅山の銅滴

 愛媛県のK様から頂きました。面白い物をありがとうございます。かなり昔(時期不明)に住友金属鉱山が試しに造った銅滴(どうてき)です。本人曰く保存状態はまあまあとのことで、経過した年月相応に黒ずんでいます。また、ごく一部に緑青(ろくしょう=銅のサビ)が見られます。
 別子銅山で採掘された鉱石から銅を採り出し、溶融した状態で上からポトポト落とします。すぐに冷えて固まるのでそれをしばらく続けると、まるで鍾乳洞の石筍(せきじゅん=石のタケノコ)のように面白い形ができるのです。大きさは20cmくらいで、水平バランスは今ひとつかな。ピサの斜塔みたいに斜めには立つけれど、この見た目の不格好さも面白いです。
 きちんとした製品は数多く出回っているけれど、試作品はそのほとんどが棄てられています。銅滴が造られるまでの歴史みたいなものが感じられ、私はそこに希少価値を見出しているのです。皆さんはどう思われますか?


2020年3月25日(水)
開聞岳のペリドット入り浜砂

 鹿児島で採取してきた黒い浜砂には、様々な鉱物が含まれている。大部分はヅン橄欖石が細かく割れた物で、黒くて磁石にくっつくのはクロム鉄鉱、白くて透明なのは水晶の破片、そしてくすんだ深緑色の透明結晶がペリドットである。
 橄欖(かんらん)とはオリーブのことで、結晶はそのオリーブ色をしている。オリビンとも呼ばれるが、宝石質であればペリドットとなり8月の誕生石である。大きさは0.5~3ミリで、5ミリもあれば大玉である。ハワイ島の物には大きさで負けるが、国産としてはここに匹敵する物は他にない。
 高温石英やざくろ石と違って下処理は不要だが、ピンセットで小さな結晶をちまちまとつまみ上げる作業が疲れる。20分かけてもほんの僅かしか集められなかった。おそらく重量は1gもないだろう。コツコツと粘り強く根気のいる仕事である。
 イベント用だったが今年の出番はないだろう。置いていても品質が劣化しないから、また次の機会に活用しようと思っている。




2020年3月24日(火)
眉山のざくろ石入り山土

 眉山は結晶片岩からなり、徳島市のシンボルとなっている山である。標高は292mだが実質は250mくらいで、頂上部はほぼ平坦な感じ。形状だけで言えば香川県の屋島みたいである。
 眉山と言えば金紅石(ルチル)が最も有名で鉱物コレクター垂涎の逸品だ。しかし、他にも標本数がルチルより少ないチタン鉄鉱、徳島の鉱物に指定された紅簾石とそれに含まれる無色の藍閃石、バリウムを含む白雲母なども稀少標本である。その影で意外に知られていないのが、ざくろ石である。
 マンガンとアルミニウムを含むケイ酸塩で、満礬柘榴石(スペサルティン)という黒い粒子である。黒くて照りのある結晶は和田峠産にも匹敵し、マンガン鉱床でよく見られる。実際に眉山には徳島鉱山というマンガン鉱山があって、山の所々に黒い鉱脈が見られたりする。そうした一画でざくろ石の分離結晶を産出するのである。
 山土から泥を水洗いしてよく乾かすと、結晶片岩の破片に混じって黒い粒子が見られる。大きさは0.5~3ミリくらいで、5ミリもあれば大型の部類になる。




2020年3月23日(月)
千本峠の高温石英入り赤土

 高温石英とは573℃以上で結晶化した水晶のことで、八面体とか十二面体とかいろいろな結晶になっている。愛媛県久万町千本峠が特に有名で、私もごくたまに訪れている。十年来馴染みであった畑の所有者も余り出てこなくなって、ふと挨拶することも少なくなった。
 当時採取した赤土をケースに入れて寝かせていたが、それを20kgほど取り出して泥を洗い流してみた。うっすらと紫色を帯びたアメジストがたくさん含まれていた。大きさは1~3ミリくらいだが、京都のN様によればそれでも大きい方だとか・・・。益富の評判も聞いている。
 かつてはナツメ大の結晶もあったとか。ただし、情報源がアヤシイので眉唾物かも。一方で、1センチに届きそうな結晶ならいくつか確認しているから、あながち間違いばかりではないようだ。
 他にメノウも見つかる。縞がないから「玉随(ぎょくずい)」と呼んだ方が良いだろうが、水晶と同じシリカなので採れても不思議はない。白色が多いが、オレンジや赤色、まれに青色も見つかる。近くには槙の川や中予砕石もあるが、そちらは侵入禁止である。




2019年3月31日(日)
ベンガラ製造工程の生成物

 吹屋のベンガラは有名だが、その原料や中間生成物の実物を見るなら地元へ行かないと難しい。
 原料の鉱石は「硫化鉄鉱」で、元は銀色だったがだんだん黒くなってくる。これを処理すると薄緑色の硫酸鉄(Ⅱ)になり、これを「ろうは」という。更に強熱すると、赤くなって酸化鉄(Ⅲ)になる。これがベンガラである。
 焼くときの温度や条件の違いにより、生成するベンガラ粒子の大きさが違ってくる。ゆえに、真っ赤な物からオレンジ色や赤褐色など、バリエーションに富んだ色彩が得られる。
 なお、資料入手にご尽力頂いた地元の方々に深く感謝します。詳細を知りたい方はメールにて。






2019年3月9日(土)
三色ベンガラ

 岡山県吹屋集落にお住まいの個人が所有するスリーカラーの顔料。「赤」というよりオレンジ色に近く、おそらく水分が含まれている。黒色と青色は成分不明。これだけしか現存していない貴重な物で、特別に小さじ2杯ずつ頂くことができた。明治後期から昭和初期に製造されたとのこと。
 その後、うちの子どもが学校の先生の助けを借りて様々な化学実験を行い、それらの成分が判明しました。多くの人との関わりによってこの事実がわかりました。知識や技能だけでなく、コミュニケーションも大事でした。
 なお、詳しくは日本学生科学賞に提出したレポートをお読み下さい。








2013年11月3日()
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○読者の方へ・・・原則として旧市町村で区分けしています。他のコンテへの移動は左記からどうぞ♪なお、欲しい鉱物があれば個人の方でも交換できます。メールにてご連絡ください。学校や博物館など、公的な機関であれば寄贈もできます。鉱山について詳しく知りたい方は、トップページの注意事項をお読みの上でメールしてください。鉱山跡地は危険な場所が多いので、未成年者は自分たちだけで決して行かないでください。
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