2010.10.31「ロックは土佐の山間より」VOL.3 泉谷しげるライブ
本山町プラチナセンター 文化ホール(高知県長岡郡)

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1週間後に宮崎復興応援イベントを控え 準備に心を奪われている泉谷さんが 数日前の台風の接近で 『四国へ行くのが面ど〜』なんて ツイートしていたので 泉谷さんは もしかして 高知でのライブ 気がそぞろかしら・・・・・?
今、ライブを計画するなら 泉谷さんの気持に添った 宮崎だよね。と思い 交通手段を調べるが やっぱり移動時間を考えると今の私の事情では無理。 当初の予定通り高知に 日帰りで決行することに。。
10月31日当日は台風一過で 秋晴れ!!・・・と思ったのに 瀬戸大橋を渡り四国に入ると 気温が下がり雨が降り始めた。
会場に着く頃には どしゃぶり。 早めに到着したが 時間をつぶすような所もなく プラチナセンターの入り口に 並ぶための椅子が 10席程用意してあったので 早々と並ぶ。屋根があり 雨がしのげるとはいえ 気温14度。 持参した洋服を すべて 着てみたけれど 冷える〜。。。
並んで程なく 泉谷さんの乗せた車が入ってきたのを発見。楽屋入りに遭遇してラッキー。車から降りるなり 出迎えるスタッフに 軽く踊ってポーズを 見せる 泉谷さんは ご機嫌だ。。
高知でのライブ 気がそぞろかしら・・・・・?と 前日ツイートを見て思ったコトは ナンセンスだと 少し話しただけで吹っ飛んじゃった。 宮崎も高知も 意気込みはきっと一緒なんだな。
その後 会場入り口で 震えながら並んでいたけれど、見知らぬ人達と 泉谷話を するのも楽しく あっという間の3時間・・・。
開場の時間になると ぼつぼつ 人が集まってきた。会館に入ると 館内のスピーカーから聞こえて来たのは泉谷さんの声。。。。。。。 いつもならBGMは 曲が流れているはずだが・・・ 生声。
このお喋りは ラジオ放送か? どこかでインタビューを受けたものなのか?まったく不明。だが、 今、まさに 生で喋っているのだと マネージャーさんから こそゆさんが聞いてきた。地元の取材を受けているのか?それを流しているのだろうと憶測して、ライブまでの束の間を 仕事しているなんて 忙しいんだな。と思った。
会場の中が ざわざわしていて しっかりとは聞き取れないのだが 地元の特産物や お勧めの土産物の話 坂本竜馬や NHKの大河ドラマ 政治的話など雑談が続く。
・・・たまに 注意事項などの館内アナウンスが流れるが それも泉谷さんに伝わっている様子。・・・本番まで あと5分です。と泉谷さんに伝えるスタッフの声さえも 聞こえて 楽屋の様子も見えるようだ。。
再度 館内アナウンスが ライブが始まることを告げ 客に席につくように促すと 客より 手拍子が起こる。 会場を見渡すと 約400名ほどの座席は ほぼ満席。
人口4000人というから この町の10人に一人がやって来たことになる。
日曜だし 町に来た 泉谷しげるを 見に行くか・・・なんて感じの顔ぶれ。年齢層はいつもより高め。あるいは子供連れの若いファミリーといった感じでしょうか。手拍手の中 バンドのメンバーに続いて 『おりゃおりゃー』泉谷さん登場。
本山のテーマ
町制施行100年のお祝いとメンバー紹介が始まる。のっけから メンバーは ノリノリ。 メンバー紹介され 得意の音色を披露すると 泉谷さんは 自分より目立つんじゃないと渡部さんや板谷さんを怒っている。続いて 眠れない夜。
えーーー いきなり興奮してイイ? こんなオープニングもあり?まあ、ライブのタイトルにロックが入っているので こんな始まりも、 ありか。。。メンバーも かなりテンション高っ!!初めてお客さんは付いてこれるか・・?しかし1番前の端で 若者数人が 初っ端から 立って のっている。良かった。しかしこの曲が終わると着席してしまう。
すべて時代のせいにして が続く。
久しぶりの第2バンドが 心地よい。ぴたっと音が合う。リズムが合う。板谷さんのドラムが 私の気持を盛り上げていくようだ。気持イイ。泉谷さん 早くも いってる〜。間奏で 藤沼さんの傍に行き 身体を合わせてみたり・・・・ ギターをかき鳴らす。テンションが 上がる上がる〜。。まるで後半に さしかかってるかのような のりだ。早っ!!
Y染色体のうた で 泉谷さん ギターを外し ボーカルに専念。微妙に 振り付けの動作が増えてる。。。(笑) 早くも汗、だらだら。先が長いのに・・・力、入ってるわ。。
曲が終わると やっぱ、疲れたみたい。。息を整えながら 『休憩しよう。 飲食禁止だが、 かまやしない、お菓子食べちゃえ』と 客を けしかける。開演前の 飲食禁止の館内放送を ちゃんと聞いているのね。(笑)
渡辺さんと板谷さんはステージ袖へ。藤沼さんは ステージ上で待機。
泉谷さんはギターをハミングバードに変え ソロの準備。。中央のマイクから離れて ステージ右に 移動すると 少し ライトが落ち 弱めのスポットライトが 泉谷さんを照らす。
手拍子を止めさせて マイクなし、東西南北歌う。めったに聴けない生歌だよぉ。。。この贅沢な シチュエーションを 客達も 分かって びっくりし、静かに見つめている。
ハミングバードの枯れた音色が手伝って、いい雰囲気。心に染み入る。だけど 泉谷さんの声が枯れている気がして 気になった。宮崎の復興イベントのせいかな?でも、声はとても よく伸びるし、気持もすこぶる良好に思えた。
『音が大きいとさあ、 俺、頑張っちゃうから…』と アンプの音を下げさせた。何か 軽く練習するかのように弾き始めた。紅の翼のイントロだ。しかし そこから始まったのは黒いカバン。
迷惑な手拍子も起こらず 休止することなく すんなり 終了。 ほぼ完璧。よく出来たと泉谷さん自身で感動していた(笑)
春のからっ風。切なくも力強い。もちろん、藤沼さん、御馴染みのスライドギターが とってもイイ。
泉谷さん 『おまえ 、今日 スライド いいじゃん。』と 藤沼さんを褒めると『ここしか出来ないこと やっちゃおう。 スライドを生かす曲にしよう。』とローディーさんを呼び こそこそっと囁き 新たに楽譜を持って来るように指示。
楽譜がくるまでのわずかな時間だが トークタイム。ココしか出来ないことを ということで 開演までの今日のBGMのからくりを明かされた。 ヒマつぶしに楽屋から 会場を覗き 現地スタッフと 面白いからとDJしていたらしい。・・・誰がトイレに行ったとか・・・そんなコトまで見ていたという ^_^;
なるほど・・・。なので 楽屋の様子と会場の様子が リンクしていたのだわ。 その時その時を無駄にすることなく 楽しんでいる泉谷さん。
予定外の曲の楽譜が到着すると 藤沼さんと 簡単な打ち合わせをして 流れゆく君へ 。 演奏が終わると『自己満足の世界だな』と藤沼さんと 笑っていたけれど 心に じんわり迫る。本当にスライドが生きる曲です。たくさんの拍手が起こる。
ここで、渡辺さん板谷さんを呼び戻し春夏秋冬。
最後のリフレインで 『みんな色々あるだろうが 今日をイイ日にしろよ・・・・ 自分のために 自分だけのためにそっと歌え』 バンドの音量が徐々に下がり 消えていく。客の歌声だけで 会場が 包まれる。
前半終了。
『もう十分だろ。あとは やかましい曲しか残っていないから 帰るなら今だ!!』 帰宅を促される。
お馴染みの親戚に不幸がある時間らしい(笑) 後半に向けて 客との掛け合いの後 エレキギターをかけられた泉谷さん。それを合図に 板谷さんの低いタイコの音が 切迫感のあるリズムを刻む。 おーーーカッコイイ。Dのロックだ。いつもと同じく 怪しい光を期待したいところだが・・・ 会場の照明が 少しだけ 変わる。
しかし 泉谷さんの意図が照明係りさんに、うまく伝わっていないかも・・・・。 照明の変化がイマイチ、アマイ。明るいのだ。 照明から 緊迫感が伝わってこない。致し方ないか・・・。怪しげな光が泉谷さんを照らさないので 表情がよく見える。泉谷さんの顔が Dのロックを表現していく。
客を睨みつける。 眉は あがり 獣のような目だ。おーーーー。1点に視線が固定され睨みつける。この顔は、 あれだ!!
まるで浦沢直樹さんがアルバム[天才か人災か]のジャケットに描いたカバーイラストの顔だ。何度も こういう顔は 見ているはずなのに・・・今日の この形相は 凄い。圧迫感が 伝わってくる。この目と合った人は 金縛り状態かも・・・
ボーカールの声が だんだん上がって泉谷さんの声も興奮。藤沼さんの興奮も伝わってくる。後半のライブに突入し こちらの気持も上がって ステージに 集中していく客たち。。
お馴染み火の鳥のイントロが流れる。 さすが 第二バンド。爆発している
私は なんとか椅子に座っているものの 半分腰が浮いている感じ。町の人たちのことを考えるともう少し座っていたいが・・・・その次にきたのは・・・ ここで〜(この町で) このイントロが来るか!! と信じられない 国旗はためく下に 緊迫感が 最高潮。もう、止まらない。行くぞー。おーーーって感じで
座っているのが 我慢できなくなった人たちが ステージ前に飛び出した。
だが、いつもの押しくら饅頭状態とは 違い15人くらいで やや面食らうが みんな 自分だけの世界に酔っている。泉谷さんが『うお〜。』と気勢をあげると翼なき野郎ども のイントロが始まる。ほとんどの客が座っていようと 立っていようと 泉谷さんはいつもと一緒だ。 首から流れ落ちる汗で首筋に光っている。 飛び散る唾が ライトに当たり 光る。
いつものように 精一杯歌ったあと、泉谷さんも 興奮して マイクスタンドを持ち上げた。 私の顔を見て 受け取れよと 私は アイコンタクを受けた。意外に 冷静な泉谷さんだあ。 私の後ろには 誰も控えてないのですから・・・・・・受け取らなきゃね。(笑)
『オーイェイ』
音が途切れることなく引き続き 雨上がりの夜空にのイントロが 始まると 『アンコール』と自分で叫ぶ泉谷さん。ステージ前は 客が少し増えて 30人くらい集まっている。ほとんどの客は 着席しているが、確実に歌う声は大きくなって ステージに声が波となって届く。曲が終わる頃には 大歓声だ。会場の雰囲気が 変わった。
野生のバラッドへ突入。泉谷んさんの歌のあと マニュアル?どうり みんなで 歌って 着席している人は 立たされ ジャンプして 連続ジャンプの後 お約束の腕立て伏せ。
最近は藤沼さん この曲で、大活躍だよね。ジャンプのお手本から ジャンプのタイミングのカウントして 教えてくれるし 息切れした泉谷さんに変わって 歌は歌うし おかげで 以前より この曲の進行が早いかも・・・。
でも一通り 済ませると ふらふらの泉谷さんだったが 『カメラの電源を入れて待ってろよ。』と客席に おりて 背中を支えられながら 後ろの席のほうまで回っていた。
こういう ハプニングに 馴れないお客さんたちは 近寄っていいのか イマイチ距離を測りきれないらしい。
泉谷さんが 近づいてくるのを待っていて 握手をしてもらったり身体を触ったり カメラを向けたり 大喜びだ。一瞬にして おじさんやおばさんは 歓喜の顔に変わっていく。会場から 泉谷、最高〜と!!あちこちから声がかかる。 歓声が一段と高くなる・・。
ステージに 再び上がると『今日は このくらいで堪忍してやらあ。イズミヤは 交通事故に合った様なもんだ。今日見たことは 誰にも言うな。ありがとうーーーー。また 会いましょう。気をつけて帰んな〜!』と言って メンバーで手をつなぎ お辞儀をして ステージを降りる。 会場からは アンコールを呼ぶ手拍子が 徐々に大きくなる。
再び 登場。『甘えやがって〜。宮崎のイベントが控えているのから 手を抜きたかったのになあ』と 再びアンコールに応える泉谷さん。 Come to My Bedside を 静かに歌う。 間奏で 『みんな色々あるだろうが、 大変だろうが、 みんな 今日は思い切り愛し合おうと 』メッセージをくれる。
『イエーイエー』 『オーオー』と客と呼応しながら 泉谷さんと心がひとつになる。。藤沼さんと 肩を組み ワン・ラブ、ワン・ハートのさび部分を シングアウトして 一緒にまた 歌う。皆の心に泉谷さんの心は届いた。 幸せな 余韻を残したまま ライブ終了。
終わっても またまたアンコールの手拍子が起こるほど だった。 館内アナウンスで終了を告げられた。客の気持の立ち上がりが やや 遅かったのかもしれない。 まだまだ ライブを終わらせたくないと いう思いが伝わってくる。
‘ロックは土佐の山間から’ というタイトルに 始めは オーバーな・・と 違和感を覚えたが 企画したスタッフの 町を応援する 気持が込められているんだなあ。
今年は 大河ドラマの影響で 坂本龍馬ブームだったが 彼の生き方も 考えれば 思い切りロッカーだ。そんな龍馬を排出した地で 泉谷さんがライブをしたこと 意味あることに思えた。町民に ロックな生き方を提案しているんだな。。。
最近ロックとは 単なるサウンドではなく 生き方だなと泉谷さんを見るたびに思う。曲を通して 生き方を 提案されているような気がする。まさしく ロックは、現実逃避ではなく、現実の変革を目指し、促す音楽だなあと 泉谷さんを見るたびに 感じている。
終了後 片付け終えた 地元のスタッフさんが こちらの町の人は 盛り上がり方を知らないので、ファンの人たちに 来て頂いて 良かったと 言われた。過去最高に盛り上がったライブだったと聞いた。
そう、 若者ならいざ知らず、年配の方は 盛り上がった気持をどう表現していいのか 分からないのかも・・・・。 いつのまにか 惹きこまれて 撥ねて飛んで 歌って そんなライブを 体験させてもらえる泉谷さんのライブは この町には 必要だったに違いない。 泉谷さんを呼んだスタッフ、正解。(笑)
また 泉谷さんは どこだって どのライブだって 力いっぱい、一期一会なんだな。