生まれ落ちた者たちへの
生誕祭 恵比寿ザ・ガーデンホール
2009.5.10
セットリスト

1部
紅の翼
春夏秋冬
今を生きる
遥かなる人
愛しの臨死体験
愛夢
つなひき
愛と憎しみのバラード
頭上の脅威
2部
「生まれ落ちたものへ」
PVがスクリーンに流される
業火
すべて時代のせいにして
NO2
黒い箱男
BIG BOY
生まれ落ちたものへ
デトロイトポーカー
地下室のヒーロー
火の鳥
眠れない夜
褐色のセールスマン
国旗はためくもとに
翼なき野郎ども
アンコール
長い友との始まりに
雨上がりの夜空に
野性のバラッド
メンバー
第一部 グランドピアノが後藤香織さん&バイオリニストの方々4名
第二部 サックス 小林香織さん
ギター 藤沼伸一さん
ベース 渡邉さん
ドラム 板谷さん
キーボード 中西康晴さん
ギター
第一部 アダマス?12弦のエレアコ
ギブソンハミングバード
ギブソンJ−45
第二部 モーリストルネード
モーリスのエレアコ(予備)・・使用されず
ギブソン335(茶色)
レポート
mick_mick さん
開演前、皆さんと1曲目は何だろう?と話ししてました。
「まあ、妥当な線で「業火」のパターンですかね〜」でも、「BIG BOY!!」のパターンも有りかも。。。と心の中でつぶやいていました。
そうこうしている内に、会場の中に入ると、グランドピアノが置いてある。おっ、やっぱ中西参加じゃん!と思っていたら、とんでもない展開が待ち構えておりました。
今回のイントロは、ハッピーバースデイ。べたべたです。さすがに唄えない。
そして、オベーション・アダマスを持って泉谷大将が登場です。
でも、挨拶代わりの水まきはなし。ちょっと拍子抜け。
そして「紅の翼」が始まりました。いきなり歌詞はぶっ飛ぶし、あまりギターの音も心地よくない。60×60の第2部のようにはいきません。最後のギターを弾きピン♪で演奏は終了。
そして、クラシック・ロード・オブ・ライブ・バンド(勝手に命名)が登場です。久々の後藤香織さん。ドレス姿はもっと細く見えます。
横浜のジャック&ベティでは、キーボードでしたが、今回はグランドピアノ。本職は、パイプオルガンなので前回よりはホームグランドでしょう。しかも恵比寿はハイソなホールですし。
そして、バイオリンも4本で重厚な感じではじまったのが「春夏秋冬」。
第一印象は、あまりバックの演奏とマッチしていないかな〜って思いましたが、翌日のワイドショウのTVを見ると、案外 はまってました。
お客さんの拍手もクラッシク風になり、大将のおまえらもクラッシック調か!!といつもと違う雰囲気を楽しんでいるようです。
今日のライブのためにクラッシク的な選曲を選んだのでしょうか、レアな曲ばかりです。しかも、生と死を感じる曲群ばかりです。嫌がおうにも清志郎を思い出させます。
「今を生きる」〜「遥かなる人」〜「愛しの臨死体験」。
そして「愛夢」〜「つなひき」。清志郎とも「つなひき」ばっかりだったのでしょう。
演奏もギターを代えてからは、耳にすかっと入ってきます。チューニングが合わなくなって、奥から別のギター準備してましたが、変更しなくて助かりました。
最後の2曲は、クラシック・ロード・オブ・ライブ・バンドの真骨頂です。大将もギターを置き、唄に専念。
「頭上の脅威」では、「忌野に捧げます」と静かにコメントし唄いあげました。今までは学校の校歌にしか聞こえなかった曲が、美しい賛美歌に聞こえました。これで、1部は終了。
休憩時間に、兎猫豚ピック・ストラップを買おうとしましたが、一歩手前で売り切れ。また、作ってくれますでしょか???
さて、ロード・オブ・ライブ・バンドのセッティングも完了し、もうすぐ始まるとアナウンスされ、正面を見るとスクリーンがおりてます。
60×60のオールナイト2部のように、懐かしい映像で語るのかなと思っていたら、新曲「生まれ落ちた者へ」のPVが流れてきました。
ファンに1番最初に公開してくれた大将の心意気に感謝です。
R-ゼロでカッコいい映像を見せてくれた、栃木県大谷町の洞窟での撮影です。映画「宮本武蔵」の主題歌で、武蔵の刀の代わりにギターをかかえ、バックライトを効果的に使った渋い映像です。
PVが終わり、バンドの面々が登場。そして、いつものスタイルで「業火」からスタート。あっちこっちで拳が上がってます。
そして、涙ちょちょ切れの最近の一番のお気に入り「すべて時代のせいにして」です。
「NO.2」の好きな嫁はこの曲を演奏してくれて喜んでました。
新曲の「BIG BOY!!」はドラムの板谷さんが弾けてます。
そして、PVを流した「生まれ落ちた者へ」もやっぱ生演奏がいいです。この曲もだんだんと私の脳天に突き刺さってきました。
ここで一服。写真撮影会です。神戸のイベントでは、時間制限もありカットされましたが、ワンマンでは復活です。
実は、呼吸を整えるためにやっているとか、泉谷大将らしいMCあり、変なポーズを取ったりしてましたが、今回はこれだ!と言える写真が撮れませんでした。
清志郎に関するMCもあり、ちょっと複雑な心境。
そして、ハイパーロックコーナーに突入!
今回はサックスもあるので、「デトロイトポーカー」からスタート。
みんな前に押し寄せましたが、今回は2列目だったので、そのまま席で応戦。
次は、大好きな「地下室のヒーロー」。久々の演奏で、もう狂喜乱舞してしまいました。ドラムがいいとこの曲も活きます。
そんで、「火の鳥」のイントロが、、、でもメンバーが苦笑している。この理由は後程明らかになります。
「眠れない夜」が終わり、「国旗はためくもとに」かと思いきや、泉谷大将が演奏を止める。こんなのも始めてです。
「1曲飛ばしてしまった。「褐色のセールスマン」を奏らしてくれ!」といって「褐色のセールスマン」がスタート。
ベースの渡邉さんのブログを見ると、「曲順リストがどうであれ、大将がその瞬間に「火の鳥」って思ったのだから、あれが正解なんですよ」とコメントしてました。
そして、「国旗はためくもとに」です。今回はいつもの国旗も来てくれました。やっぱこの旗がないと駄目ですね。
ロードオブライブバンドのハイパーロック、ほんともうルーザーを超えています。最後の「翼なき野郎ども」も最高です。
そして、アンコールで、「長い友との始まり」です。この時の泉谷大将の形相は凄かった。阿修羅と化してました。
アンコールの2曲目は、「いくぞ!!」の掛け声のもと、藤沼があのリフを引き始めました。「雨上がりの夜空に」です。
藤沼、小林香織、泉谷大将、渡邉とみんなステージ袖まで出てきて、RCが再結成されたようです。
藤沼のコーラスもCHABOの声に聞こえます。
で、泉谷大将の方に目をやると、目頭を押さえています。
これはもうたまりません。
はじめてライブに参加した娘ももらい泣きしていました。
これを書いている今もジーンと来ます。
最後は、「野生のバラッド」です。
「おう何ておまえに伝えよう(おう何て清志郎に伝えよう!)」
「騒ぎの好きなオレについて」
「おう何ておまえに伝えよう(おう何て清志郎に伝えよう!)」
「静かに暮らすいらつきを!(清志郎がいないいらつきを!)」
最後は、天に向かって「OH!YEAHー!」のリフレインです。
こんな「野生のバラッド」は始めてでした。
結局、私もステージ前に駆け出していました。
次は池袋です!

momoさん
年のせいか、めっきり涙腺がゆるくなってしまった。
昨年のオールナイトライブでは、「土曜の夜君と帰る」を聴きながら号泣してしまった。(周りの方はどん引きだったらしい・・・)自分でも何であんなに泣いたのか分からないが、久々の徹夜で妙に気分が昂ぶっていたのだろうか。
そして
5月10日の恵比寿でのライブでも泣きながら『雨上がりの夜空に』を唄った。でも、今回泣いてしまった理由は自分でも気がついている。身近な人を亡くした泉谷さんの悲しみが分かるのだ。
非常に個人的な話だが、4月末に遠い親戚でもあるお隣のおばさんが急死された。
私は嫁に来てから30年近くいろいろとお世話になったのだが、主人は生まれたときからのおつきあいで、赤ちゃんの時におばさんにおぶわれている写真がアルバムに残っている。
田舎なので都会よりは、かなり濃厚な隣近所の付き合いをして来た。
病院から帰ってきて布団に横たわっているおばさんに向かって主人は「おばちゃん 起きろよ」と何回も言いながら泣いていた。
その姿と、胸が詰まり唄えなくなり「ちくしょー」と叫ぶ泉谷さんとが重なって見えたのかもしれない。
今回のライヴでは唄っていないが『十字路』『生と死の間に』『回想』と近年泉谷さんの曲に“死”をテーマにした作品が見られる。
これまでの人生を振り返り、この先を見れば確実にこれから先の方が短い。
遙か先にあり、かすんで見えなかったゴールが段々と見えてきている。以前私と同世代の方のお父さんが 亡くなり葬儀に参列したとき「親って死ぬのだ」と衝撃を受けた覚えがある。
もしかすると、同じ様に泉谷さんにとって清志郎さんは永遠の存在であり、彼がいなくなってしまう事など考えなかった、いや考えたくもなかったのかもしれない。
最近、葬儀に参列すると自分の時のことを考えてしまう。長い長い行列が短くなってきている。やがて自分の番がやって来る。
確実に体験しなくてはならない 死ぬ とは一体どういうことなのか? 考えると怖くてたまらないので考えないようにしている。
その時が来たらオレはどうする
死ぬのはヤダ わめき暴れて
周りをキズつけ
証を求めるか
それとも黙って
静かになれるか
『生と死の間に』
すみません。ライヴレポートでしたよね。
今回のライヴ前半は、グランドピアノとヴァイオリン4人との共演だった。ささやくように唄う泉谷さんの『春夏秋冬』 『今を生きる』 『遙かなる人』 を聴いていると言葉がすーっと入って来て、泉谷さんの詩の世界の普遍性を感じられた。ナツメロではなく、今の唄として生きているのだ。
『愛夢』 『つなひき』とラブソングが続き ミーハーファンとしては胸をときめかせてしまった。
初めて聴く『愛と憎しみのバラッド』はシャンソンを思わせる。
自称練習嫌いの泉谷さんだが、8曲もこれまでと全く違うアレンジで唄うのだから打ち合わせから練習までに相当な時間を費やしたと思う。コラコラ放送局や、クイズショウやらで忙しいはずなのに本当にタフな人だ。新しいアルバムにも弦楽をバックにした曲が入るのだろうか?楽しみだ。
後半はいつものロックナンバーを休み無くたたきつけてくる。『デトロイトポーカー』で足が高く上がっていたのが嬉しい。袖に引っ込まずに行われたアンコールの『野生のバラッド』では場内の盛り上がりを感じてか、観客をいじって「感動は強制だ」と唄わせたりジャンプさせたりしない。
そんなこと言われなくても皆「おお なんてお前につたえよう」と唄い、ジャンプしていた。最後には泉谷さんはギターをそしてマイクスタンドを客席に投げてしまった。ロープ規制が無かったら、観客に向かってダイブしていたかもしれない。
清志郎さん葬儀の翌日が誕生日ライブという巡り合わせ。自分の唄を唄ってくれと清志郎さんから託された運命としか思えない。
「お前らにはオレがいるから」「70歳で70曲やる」という心強い言葉をもらい、いつものライヴとは少し違う複雑な思いを胸に会場を後にした。
『春夏秋冬』クラシックバージョンが次のアルバムに入っていたら、私のお通夜で流して貰おうか・・・
長い友との、新たな,始まり タツさん
わたし、キヨシローさんの歌をイズミヤさんが歌ってくれたら,泣いちゃうかもしれません。
昨年の夏にものづくり学校でのイベントで知り合ったKさん。
会場前で立ち話をした時に,彼女は、そう,言っていた。
彼女は,もともとはキヨシローのファンで、キヨシローが見たくて,LOSERのライブを見に出かけ、そこで、イズミヤを初めて見たという。
その時に、天地がひっくり返るようなパフォーマンスを見て,イズミヤのファンになった。
だから、キヨシローと、イズミヤを、ずっと、追いかけてきた、と言っていた。
今日は,キヨシローさんも、同じ会場にいると思うんですよね。一緒に歌っていると思うんですよね、、、。
昨日、5月11日 生まれ落ちた者へ 生誕祭。イズミヤのライブがあった。
この日の会場は,恵比寿ガーデンホール。ロックコンサートに似合わない,格調高い会場であった。
そして、そこには、グランドピアノがあった。
ビロウドの椅子,譜面台,4つ斜めに並べられた椅子。
会場を間違えたのかと思う赤と黒のクラシックな雰囲気。
黒いシャツにいつもの出で立ちのイズミヤは,おどけるようにやってきて,ビロウドの赤い椅子に座った。
みんな,驚いたと思うけど,いつも同じじゃ、つまらないだろ。と、言った。今日は,クラシックで始めるから。寝たいヤツは寝てろ。
そう言って、1部は始まった。
12弦ギターでの紅の翼は,本人もこのただならない、いつもと違う雰囲気に調子が狂ったのか,しょっぱなから、ぽーんと歌詞が飛ぶ。
おぉー。ここで、もう来たか。(こういうことは、よくある。) 本人,今日はちょっと、テンションがヘン! と、落ち着かない様子だった。
それもそのはず、その後、パイプオルガニストの後藤香織を始め、4人のバイオリニストが,燕尾服と、ロングドレスで登場した。
泉谷しげると、クラシック奏者たち。
しかし、このミスマッチは,実に心地よかった。
前半は,イズミヤの楽曲のすごさを楽しんだ。と、言うべきであろう。ともすると、後半はいつも,観客も全曲歌う、大合唱大会になる。こんなふうに、しん、と静まった会場で,イズミヤの語りを聴く試みがあっただろうか?
恵比寿ガーデンホールを押さえた10月には,すでにイズミヤの構想の中に,このイメージが出来ていたのだ。今年,何度かクラシックのコンサートに出演もしていた。今日の為の、構想期間。
春夏秋冬も、今を生きるも,遥かなる人も、どれもイズミヤが見えている世界を、わたしたちに見せてくれる。言葉が,はっきりと、胸の奥にしみ込んで、その景色がひろがる。
ジャズの域にまで達したような,愛しの臨死体験も素晴らしかった。
ロッペちゃんが、イズミヤの曲って,ちゃんと聞くと、ひとつひとつの楽曲のよさがよくわかるね。と、うなっていた。
1部での,わたしの感激は,何と言っても「愛夢」を聴けた事。
高校生のわたしがココロときめかせた,ささやくような、ラブソング。
息も止めているように静まった会場で,全てのヒトが,気持ちを一点に受け止めて,聴きいっていた。
そこには、イズミヤの、声しか、なかった。
前半は,曲のひとつひとつの披露が,面白すぎて,集約して書くのが難しい。どれも、実験的で,斬新で、引き込まれた。
つなひきも,厚みがある、世界感があった。
新曲の、愛と憎しみのバラッド。これは、何を歌ったものなのだろうか?イズミヤ世界とは、異質な感じの楽曲が,思わず,力があった。
1部の終わりは,キヨシローに捧げる,と、歌った、頭上の脅威。
イズミヤが,多大に影響を受け,コイツには,勝てない。勝ちたくもない。と、思わせた,キヨシロー。
俺に,ヤツが死んだなんて,言うな!!と、言っていた。
ヤツを絶対に連れて戻ってくる。とも。
業火で勢いよく始まった2部は,自分のテリトリーに戻って来られて,水を得た魚のようだ。前半の落ち着いた会場を、ロックな空気に塗り替える。
観客も,爆発したくて、ウズウズしている。
新曲、生まれ落ちた者へを披露した後,デトロイトポーカーで、発火した。
ステージ前にはカメラの為に敷かれたレールがある。
それなのに、ここで、どーっと中央へ押し寄せた。
わたしも流れに任せて真ん中へ移動。
とっとっと、、、。レールがあるのでロープが張られた。
おまけに真ん中へ放り込まれたわたしには、後ろには椅子があるのに、前には居場所がない。とんでもなくバランス悪いところで,前のヒトが立ち位置争いをしている。おおっ。肘鉄が顔に目がけて飛んできそうだった。
これは無理。と、椅子に立て膝で立つ。身体は横に向いているのにねじって顔を舞台に向け,立ち位置関係が納まるまで非難。そこで上半身だけ、乗りまくる。しかし、このままこの体勢は辛すぎる,と、合間を見て,ヒトの間に浸食した。
この間も,ほぼ,トランス状態。わたしって、器用だ。
ここでも,テンション、ヘン。のイズミヤは,素に戻って,あれれ。曲の順番間違えたわー。と、テレる。会場から,最初からもう一度やれー!!とヤジがとぶ。いつものライブ風景だ。
押し寄せた観客を押さえるために、会場スタッフは,必死にロープを押さえる。イズミヤのテンションと比例して,会場の熱もどんどんと、ヒートアップした。褐色のセールスマン、国旗はためくもとへ、、、。
汗だくのイズミヤが、苦しそうに喘ぐ。
前に何人か立っているヒトがいたが,思わずその位置から,イズミヤに風を送る。
口元が,もっと,あおげ,もっと、あおげ。と、動いていた。
前にいた女性が手招きして,前に呼んでくれた。必死に風を送る。
翼なき野郎どもからそのままアンコールとなり、長い友との始まりにで、
キヨシローとの、新たな始まり、を宣言した。
そして、雨上がりの夜空に。
絶叫するように,イズミヤと歌った。大声を出し,みんな歌っている。
歌っていたら,泣けてきて,泣きながら,歌った。
kさんは、泣くと思う、って言ったけど,わたしが泣くとは、思っていなかった。ほとんど号泣状態で、やけくそで大声で歌った。
カメラマンたちは,押し寄せる観客に取り囲まれ,動けない。端のレールはヒトで埋まり,押さえたロープは,カメラだけを囲って,ヒトの力で押され,たわんでいた。
手を伸ばしても,カメラがあって,届かない。
たわんだロープの端では、イズミヤのギターをみんなで叩いている。
イズミヤは、ギターを投げ,ラストには,わたしたちの真ん中前列に、マイクスタンドを投げた。
お前ら,負けんじゃねえぞ。
俺がついてるからな。
あの会場に,たしかに、キヨシローは、いたと思う。
イズミヤが,あの場所に,連れ戻して,いたと思う。