アクチュエータコイル用モーターコントローラ

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タイマ IC とコンパレータ IC を使って製作
 アクチュエータコイルを巻くモータのスピードコントローラで、原理的には飛行機に搭載するスピードコントローラと同じ PWM 制御によるコントロールを行う。今回は PIC を使わずタイマ IC の 555 とコンパレータ IC を組み合わせてボリュームで回転制御を行う方法とした。実はこの回路、 PIC の我が師匠である小黒さんが作った回路を利用させてもらった。回路を少し簡素化し、部品は調達しやすいものに変更してある。

 タイマ IC による発振回路の周波数は約 4-5KHz 。 0.01μF にはマイラコンデンサを使用。タイマ IC の 6 番ピンに現れる三角波をコンパレータに入力し、ボリュームで得た電圧で三角波をスライスして出力のデューティ比を変えている。

 電源はカウンタと共通で使うため、 AC アダプタ形式の 5V 電源を使うことにした。コイルを巻くスピードは非常に遅いので、モータを止めても問題ないように FET は十分電流容量のあるものを使ったが、モータのコイル抵抗が 10Ω 程度のものを使えば最大でも 0.2A 程度しか流れないので、小型の FET でも問題ない。

 モータによってはコイルを巻くのにダイレクトかギヤダウンどちらかで使うことになるが、ファイナル軸にカウント用のマグネットを取りつける。リードスイッチとマグネットの間隔は組み立て時に調整しながらきちんとカウントできる位置で固定する。リードスイッチに対するマグネットの向きによっても感度が変わる。

 モータコントローラは単独でモータのベンチテストにも使えるようにしてみた。従ってどちらにも電源ジャックがついている。これでコイルを巻くための装置を作る準備は整ったが、どのように組み立てたらいいかまだ煮詰まっていない。

 カウンタの右上にリセットボタンが付いているが、たまたまマグネットがリードスイッチを ON する位置で止まったりしているとリセットできない。そのようなときは少し回してリードスイッチを OFF にしてからからリセットボタンを押すとカウンタがクリアされる。


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2003/08/01