「平成15年度第1回 端末設備の接続のための技術」


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問 次の各文章の ( ) 内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選びなさい。  (小計20点)

(1) データ伝送で使われる伝送路符号形式のうち、"0" ビットを正、"1" ビットを負のように、電圧の極性の違いで表現する符号は、 ( ア ) 方式といわれる。  (4点)

単流 複流 CMI バイポーラ ユニポーラ


(2) データ伝送では、いろいろな伝送媒体による伝送路が用いられている。これらに対応して、OSI参照モデルにおける ( イ ) 層には各種の規格があり、それぞれの伝送路に適した規格を用いることによりその上位層は、伝送路に依存しないでデータ伝送を行うことができる。  (4点)
物 理 データリンク ネットワーク トランスポート セション



(3) HDLC手順においては、情報はフレームという単位で送受信される。フレームの前部と後部に必ずフラグシーケンスという特定のビットパターンが付き、フレームの識別や送信側と受信側との ( ウ ) のためなどに使われている。  (4点)
送受信確認 同期確立 伝送手順の同意 エラーチェック 監視



(4) コンピュータネットワーク構成のうち、 ( エ ) 形は、通常、最短経路を用いて通信が行われるが、回線の故障やふくそうが発生した場合には、動的に他の経路を選択できるなど、他の形態と比較しネットワークの信頼性が高い。  (4点)
バス ツリー スター リング メッシュ



(5) データ伝送において、1時間当たり450バイト(1バイトは8ビットとする。)の電文が100件発生するものとすれば、このトラヒックを伝送する回線に必要とする最低のデータ転送速度は、 ( オ ) ビット/秒である。ただし、回線利用率は0.5とし、伝送制御符号の伝送は無視して、電文のみ伝送するものとする。  (4点)
25 100 200 300 400

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2 問 次の各文章の ( ) 内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選びなさい。  (小計20点)

(1) 公衆データパケット交換網のフロー制御には、ウィンドウ制御と、端末ごとに連続して受信可能なパケットを一定数以下に規制する ( ア ) 制御とがある。   (4点)

競 合 優 先 バッファ チャネル アクセス



(2) ISDN一次群速度ユーザ・網インタフェース(1.5メガビット/秒方式)を使用して通信する場合の特徴を表しているものは、 ( イ ) である。ただし、この場合、物理的な1回線のみを使用するものとする。  (4点)
16キロビット/秒のDチャネルを信号チャネルとして使用できる。
最大2回線の電話回線として利用できる。
最大8台までの端末を接続できる。
起動・停止手順がなく、常時起動状態のみである。
H11チャネルを使用した回線交換方式が利用できる。



(3) ATM網において、物理レイヤがATMレイヤから受け取るATMセルの速度と伝送路上の情報伝送容量は、必ずしも一致しない。そのため、物理レイヤは、 ( ウ ) を生成・挿入することで速度整合を行う。また、 ( ウ ) は、物理レイヤの終端点で廃棄される。  (4点)
優先セル OAMセル リソース管理セル 非割当セル 空きセル



(4) IEEE802.2に規定されている論理リンク制御副層のプロトコルにおいて、論理リンク制御ヘッダの中の制御情報に送受信順序番号を持たず、データリンクの設定、切断等を通知するフレームは、 ( エ ) フレームである。  (4点)
I と S U と S



(5) ルーチング方式には、スタティックルーチングとダイナミックルーチングとの二方式がある。ダイナミックルーチングでは、例えば、 ( オ ) プロトコルなどによりルーチングテーブルが自動的に作成される。  (4点)
RIP HTTP SMTP PPP FTP

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3 問 次の各文章の ( ) 内に、それぞれの解答群の中から適したものを選びなさい。  (小計20点)

(1) HDLC手順を利用するデータ伝送では、受信フレームのアドレス部が受信局アドレスと一致すると、このフレームは ( ア ) といわれる。  (4点)

コマンド レスポンス ポーリング
セレクティング 発呼フレーム アドレスフレーム



(2) フロー制御の機能に関する次の二つの記述は、 ( イ ) 。  (4点)
A 送信側と受信側の端末で処理速度が異なるときには、伝送パケットの欠落などの発生を防止できる。
B ウィンドウ方式によるフロー制御では、ウィンドウサイズは、送信側がパケットを送信すると小さくなり、受信側から受信確認応答があると大きくなる。
Aのみ正しい Bのみ正しい AもBも正しい AもBも正しくない



(3) ISDN基本ユーザ・網インタフェースのDチャネルは、呼制御信号や通信相手へ送信するパケット情報など異なる種類の情報を転送することができる。LAPDでは、この情報の識別を、フレームを構成するアドレスフィールド部の ( ウ ) で行っている。   (4点)
FCS SAPI EDI TEI XID



(4) ISDN基本ユーザ・網インタフェースにおいて、確認形情報転送に関する次の記述は、 ( エ ) が正しい。  (4点)
情報転送動作モードは、正規応答モードで行われる。
データリンクとして、不平衡型データリンクが使用される。
送達確認は行うが、フロー制御は行われない。
送達確認には、モジュロ8の順序番号が使われる。
ある範囲内の複数フレームの送達が未確認でも、情報の送受信が行える。



(5) ISDN基本ユーザ・網インタフェースでは、バス上の複数端末がDチャネルに同時にアクセス要求を行う場合があるので、 ( オ ) から端末側に折り返し送出されるエコーチャネルビットをチェックすることにより、それぞれの端末はDチャネルの競合が生じたかどうかを判断している。  (4点)
発信側のNT 着信側のNT バス上の他の端末 発信側の加入者交換機



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4 問 次の各文章の ( ) 内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選びなさい。  (小計20点)

(1) ITU−T勧告X.25のパケット形態端末相互間の通信シーケンスにおいて、着信端末が着呼を拒否する場合には、パケット交換網から着呼パケットを受けた着信端末は、 ( ア ) パケットを網に送る。  (4点)

CQ CF CN(IC) CI RNR



(2) 公衆データパケット交換網でのPVCにおいて、網内のバッファがふくそうした場合には、網は、DTパケットの廃棄を行うとともに、 ( イ ) を行うことがある。  (4点)
転 送 割り込み 通 知 リセット 再 送



(3) パケットハンドラを持つISDNユーザ・網インタフェースにおけるパケット交換サービスでは、呼制御によるリンク設定が終了してパケットによるデータ転送に入ると ( ウ ) が使用される。 (4点)
ユーザ・ユーザ情報 ISUP Bチャネルのみ Dチャネルのみ Bチャネル又はDチャネル



(4) ISDN基本ユーザ・網インタフェースの回線交換方式において、通信中に端末を別のジャックに移動したり、人が別の端末に移動して通信を継続して行う場合、中断/再開の手順が用いられる。これらに関する次の記述のうち、誤っているものは、 ( エ ) である。  (4点)
呼が中断されると、それまでのその呼が使っていた呼番号は解放される。
中断時には、中断呼がそれまで使っていたBチャネルは、保留される。
呼の再開時には、中断時にそれまで使っていた呼番号が再付与される。
呼の再開が一定時間内に行われないと、その呼は網により強制解放される。
呼の中断を行いたい端末は、網に対してSUSPメッセージを送出する。



(5) ATM網のSVC(相手選択接続)におけるコネクション受付制御では、ATM交換機は、ATM端末が発呼要求時に送信してきた接続情報を基に、現在使用中の ( オ ) に新しいコネクションの ( オ ) を加算した場合に、要求品質を満足できるかどうかを推定する。  (4点)
最小セル速度 セル損失率 転送遅延時間 最大バースト長 トラヒック

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5 問 次の各文章の ( ) 内に、それぞれの解答群の中から最も適したものを選びなさい。  (小計20点)

(1) 通信機器の接地は、役割によって強電用接地と弱電用接地に大別できる。これらのうち強電用接地の主な役割は、事故時の電流を大地に流す ( ア ) 防止のための保安用である。  (4点)

過電流 落 雷 絶縁破壊 感 電 誘 導



(2) ITU−T勧告X.150は、公衆データ網におけるDTEとDCEの試験ループを用いる保守試験を規定しており、網試験ループ ( イ ) は、電気通信事業者が専用線あるいは加入者線及びDCEの全部あるいは一部の動作を試験するときに用いられる。  (4点)
ループ1 ループ2 ループ3 ループ4



(3) 屋内において、隣接した光機器間の接続などに用いられる光ファイバーコードの取扱いで大切なことは、光ファイバーコードの引張り特性、側圧特性、 ( ウ ) などに注意して扱うことである。  (4点)
表皮効果による損失 漏話雑音 非直線ひずみ
高電圧部による電磁誘導 曲げ特性



(4) 公衆電話網のメタリック加入者線を共用するADSL(非対称デジタル加入者線)に関する次の二つの記述は、 ( エ ) 。  (4点)
A ADSLでは、加入者線の伝送距離が長くなると、音声信号に比較してデータ信号の減衰が激しくなり、通信速度が低下する。
B ADSLでは、アナログ伝送をする一般固定電話が使用していない高い周波数帯を広帯域にわたって使用することで、高速のデータ伝送を行っている。
Aのみ正しい Bのみ正しい AもBも正しい AもBも正しくない



(5) イーサネットLANの伝送路規格の一つである10BASE−Tに関する次の二つの記述は、 ( オ )   (4点)
A 伝送路の物理配線形態はスター形で、伝送方式はベースバンド伝送方式を用いている。
B 伝送媒体は、伝送品質を示すカテゴリー1の非シールドより対線ケーブルを用いている。
Aのみ正しい Bのみ正しい AもBも正しい AもBも正しくない

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