議会には、一度の議会では採決(結論)が出来ない事柄もあります。特に陳情などは、内容によっては、次回の議会まで持ち越しとなります。
その場合、「休会中の継続審議」という扱いになります。

休会中とは、次の議会までの間のことです。
例えば、3月議会で継続になれば、次の6月議会までの間に審議が行われるということになります。

さて、この継続審議ですが、まず行われることはありません。事実上の棚上げ状態です。次の議会の時、委員会審議の直前に会派内でどうするか決める程度でしょう。

陳情というのは、市民から直接示された要望です。
その扱いがこれでは、困りますね。

私が常任委員会(環境経済)の委員長になったとき、継続審議になった陳情について、「休会中に審議します。」と委員に通告。

慌てたのが、事務局です。そんな前例ないのですから。

それからは。どのようにして行うのか協議です。
いろいろ面倒なことがあるのか、今回は勉強会という形にしてほしいとの要請。

5分ほど思案。(何が大事か明確に分かる人は、思案の時間は短くて済みます。)

とにかく、継続審議をすることが最優先という判断で勉強会にしました。

私が5分も思案したのは、勉強会だと市民の傍聴が出来なくなるからです。

是非とも市民の見ている前で継続審議がしたかったのですが、ぐずぐずしていると、次の議会が始まってしまう。
勉強会で妥協しました。

結果的に、嫌がる議員を休会中の継続審議に呼び出すことには成功しました。

休会中の継続審議は、委員長判断でやろうと思えばできるのです。

蛇足ですが、それがなかなかできないのは、委員長というポストが、大きい会派の新人がご褒美に与えらえるポストだからです。

私のように、「忖度」」という言葉を知らない人間だけが出来るのです。