都内桜めぐり。                 09,04,05 

   春冷えで蕾のままだった桜が、ここ数日の陽気で一斉に咲き始めた。我が家の周辺の桜も8分咲きといった
  ところで、老夫婦たちや女性の花見客の姿がようやく見られるようになった。ウグイスもまた風雅な声で鳴きだ
  して、私の朝の目覚めを促している。
   昨年の春は三島大社と身延山の見事な桜を見てきたが、今年は都内の桜見物にした。まずは千鳥が淵〜
  靖国神社の桜、次に新宿御苑、最後は目黒川。千鳥が淵周辺の散策は何十年ぶり。思い出深いフェアモント・
  ホテル(結婚初夜の宿)は昨年廃業したとかで無くなっていたが、お堀沿いの桜は今日がほぼ満開で華麗な
  花の乱舞だった。新宿御苑も負けず劣らずの桜の競演。御苑の桜は、約65種1300本に及ぶそうだ。染井吉
  野,しだれ桜、寒緋桜、山桜、大島桜、小彼岸桜などなどの桜がいっせいに咲き誇り、まさしく花の競演だった。
  桜の種類を言い当てるほどの知識は持ち合わせていないが、何十種類もの桜に囲まれて至福の時間を過ご
  すことができた。目黒川の両岸1キロ以上にわたって咲く桜も見事なもので、見物客が「花見で一杯」と浮かれ
  ている光景もあちこちに見られた。知られざる桜の名所というべきだろう。
   移動の途中に上智大学があり、40年もの昔、上智大学のイグナチオ教会で挙げた結婚式、学士会館での
  披露宴、千鳥が淵のフェアモントホテルでの初夜、その3ヶ所を懐かしく思い出した観桜の散策であった。

  千鳥が淵の満開の桜。今はなくなったフェアモント
  ホテルはこの先にあった。
   新宿御苑の休憩所に珍しく紅白の桃の花が
   咲き乱れていた。
  目黒川の桜。川の両岸には出店が賑やかに並び、
  威勢のいい売り子の声が絶えない。