真鶴・湯河原。(ゴルフの続報) ![]() 伊豆にゴルフや観光に行くときには、東海岸道路沿いに真鶴と湯河原を通るが、 通り過ぎるだけで熱海以外には宿泊した記憶はとんと無い。 箱根での「寿会」の終了後、たまには近場で1泊して温泉に入り旨い魚でも食べ ようかと、真鶴の手頃なペンションに宿泊予約を取って、箱根から海岸沿いに約 1時間真鶴に向かって走った。天気も良く相模湾は銀色に光って大島がくっきりと 海に浮かんでいた。 歴史好きな方らお判りだが、真鶴には平安末期の治承4年、頼朝が石橋山で挙 兵して平家軍の大庭景親の軍勢と戦い、大敗して安房国に脱出する時に船出した 「岩海岸」があり、敵から身を隠した「ししどの岩屋」、戦勝を祈願した「貴船神社」 もあるので、歴史好きには見逃せない土地である。かって私もここを訪れて、歴史 の思いにふけったことがある。 その時、たしか海辺に地元の漁師さんが出している名もない小さな飯屋があり、 その日の朝に獲れたての魚で漁師料理を出して貰ったことがある。同行の仲間と 分け合って食べた「カサゴの煮魚」「メバルの煮魚」は飛び切り美味しく今でも思い 出す絶品の味だった。 しかしどうしてもその漁師さんの小さな店は思い出せず、探してみたが遂に見つ からなかった。 そんな思い出のある真鶴だが、調べてみると真鶴温泉とは言うものの真鶴には 温泉は湧いていない。隣町の湯河原には温泉が出ていて、真鶴のペンションの 風呂の湯も湯河原の温泉から引いているとのことだった。 ペンションの夕食も朝食もまずまずの美味しさで、ご主人曰く、ホテルのバイキ ングのような冷凍食品は使わない、と一家言のある話しぶりだった。アジの開き と塩辛が薄味でとても口に合った。 翌朝、中川一政美術館、岩海岸、真鶴漁港に行き、ペンションのご主人のお勧 めの干物店でアジとカマスの干物、みりん干し、特製の塩辛を買った。店先で味 見をさせてもらったが、干物も塩辛も家内のお好みの味だった。 漁港の寿司屋でお目当ての金目の煮付けと、地元でとれた珍しい数々の地魚 の握り寿司を食べた。寿司屋のご夫婦がカウンターのケースにある色々な地魚 の名前を次々に教えてくれたが、全部忘れてしまった。 何故かしっぽが赤い「尾赤アジ」というアジだけ覚えている。どれも美味しかっ た。真鶴といえば特に地元でとれるアジとイカの美味しさで有名で、十分に地魚 の寿司の味を堪能できた。 10分ほど走って湯河原の立ち寄り湯に行き露天風呂に入った。アルカリ温泉 の循環方式で、源泉かけ流しではなかったが、小ぎれいな手頃な日帰り温泉だ った。風呂から見える相模湾は波静かで釣り船があちこちに浮かんでいた。 ひと汗かいて昨日のゴルフの疲れを癒し、後は一直線に約2時間かけて我が 家に帰宅した。特に混雑もなく快適なドライブだった。 遠出の温泉旅行もいいが、こんなに近くで温泉と地魚の寿司を食べられるの だから、またゴルフの帰りに立ち寄ろうと話し合ったものである。 |