草津~軽井沢の紅葉見物。 ![]() 暦の上ではもう立冬だというのに、草津も軽井沢も秋晴れのポカポカ陽気だった。 今年の紅葉見物は、九州の湯布院か北陸の永平寺周辺を候補にしていたが、結局 は比較的近場の草津辺りが手っ取り早かろうという事で、群馬県の草津温泉と、嬬恋 村にある休暇村の宿を予約した。 しかし嬬恋に至るルートは台風で道路が寸断されているとのことなので、結局マイカ ーでの移動はあきらめ、電車で草津温泉だけの1泊小旅行に切り替えた。 葉山町と群馬県草津町がベルツ博士の取り持つ縁で姉妹都市になって50年になる。 夏には草津の町民が海水浴に多数葉山を訪れ、冬には葉山町民がスキーをしに多 数草津を訪れている。 お互いの旅行客には割引券が発行され、宿泊や買い物などが割引されるというサー ビスがある。末の娘は子供の時からスキーで毎年草津を訪れているので、インストラ クターの資格を持つかなりのスキーの上達者になっている。 我々夫婦はいつでも行けるからと言いつつ、なかなかその機会がなかったが、よう やく今回の草津の温泉と紅葉を楽しむことができた。 宿泊予定の草津の温泉宿のバスが軽井沢駅に出迎えるというので、北陸新幹線で 早目に軽井沢に行き、軽井沢町内を3時間ほど観光することができた。 今回の旅行の目的は、草津の温泉に入ることと紅葉見物だが、思いがけず軽井沢 の観光と紅葉見物も楽しむことができ、一石二鳥という事になった。 軽井沢はゴルフで北軽井沢、中軽井沢を何度も訪れた。高校時代の同級生たちと のゴルフ、仕事関係の接待ゴルフ、ゴルフ仲間達との親睦ゴルフなどで、ゴルフ場に は沢山の思い出があるが、町内は車で通り過ぎるばかりなので、観光スポットには ほとんど縁がない。あちこち探訪するのは初めてと言っていい。 旧軽井沢銀座通り、聖パウロカトリック教会、旧三笠ホテル、万平ホテルを見て歩 き、万平ホテルでお茶とケーキを食べ邸内の赤や黄色の紅葉を楽しんだ。 さすがに「箱根の富士屋か軽井沢の万平ホテルか」 と云われるだけあって、館内 の重厚さは見事なものだった。軽井沢駅から迎えのバスで草津に向かった。 バスは、上皇と上皇后美智子様の出会いの場所として有名な軽井沢テニスコート を通り、今が見ごろの紅葉の山道を約1時間ほど走って草津の温泉宿に着いた。 秋晴れの好天気でセーターもいらない小春日和。紅葉は今が盛りで「お客さんは ついています。紅葉もあと2~3日で見納めですよ。」とバスの運転手さんが話してく れた。 「草津温泉一度はおいで」と謳われた草津の湯は、湯量と言い泉質と言い、湯の 柔らかさと言い、さすが草津と思わせる温泉だった。 夕食までの2時間ほど、湯畑と、熱の湯で「湯もみショー」を見た。観光客は相変 わらず外国人、とりわけ中国か韓国か台湾の人が多い。団体で大声で喚くように しゃべり、我が物顔に道を占拠している。 夕食は定番のバイキングだったが、飲み物は、生ビール、日本酒、焼酎、ワイン、 洋酒のすべてを飲み放題。これが目玉らしく、リピーターが絶えない人気の宿とな っている。糖尿の病のない若いころなら・・と思いつつ、焼酎を軽く1杯だけ飲んで おしまいにした。上州名物の上州肉、おきりこみ、ひもかわうどんが美味しかった。 翌朝、出発前の2時間ほど、西の河原公園、片岡鶴太郎美術館などを散策して、 旅館のバスで軽井沢に向かった。 軽井沢での3時間、雲場池の紅葉を見て、旧軽井沢銀座通りの著名な「某」和食 店で昼食を食べ、「栗おこわ」などで有名な菓子店で孫達に土産を買い、新幹線で 東京に向かった。 味噌と黒酢が自慢の老舗和食店の昼食は、食事が出てくるのは遅いし、みそ汁 は煮詰まって辛すぎるし、小ぎれいな室内なのに蠅が2~3匹飛び回るし、これでは 高級な老舗和食店の名が泣く。大いにクレームをつけておいた。 観光客目当ての目抜き通りの有名な店だから一元の客がほとんどで、リピーター の客はほとんどいないだろう。少々のことは構わないと高をくくっているのだろうか。 家内も憤慨していた。 軽井沢から東京まで1時間、東京から逗子まで1時間、待ち時間を入れても2時間 半で軽井沢に行ける。昔はこんな離れ業は到底できなかった。やはり隔世の感が ある。 運のよいことに、今年最もよい時期に草津と軽井沢の紅葉見物ができた。 そういえば、しばらく鎌倉の数あるお寺の紅葉を見ていない。鎌倉の紅葉も見事な ものだ。近く足腰を鍛えに紅葉見物に行こうかと家内と話し合った。 |