第76回選抜高校野球大会                                      H16,03,24

母校の一関一高が第76回全国選抜高校野球大会に「21世紀枠」で推薦されて出場することになりました。
夏の甲子園には第2回大会を始め4回の出場を誇る名門校ですが春の出場は49年ぶり2回目の出場です。
49年前とは、私が高校3年生の時のことです。私は応援には行きませんでしたが応援団の連中は道路工事
のアルバイトをして旅費を稼ぎ米2升を持って鈍行の電車で甲子園に応援に行ってくれました。
半世紀振りとあって、同級生有志とともに晴れ舞台での後輩
の戦いを応援に甲子園まで出かけてきました。

       
    甲子園観戦記

  
平成16年3月24日。前日姫路の弟宅に宿泊し観戦。
  今日の第3試合、千葉県代表の拓大紅陵高校との
  対戦です。在京関中・一高会はじめ多くの先輩が駆
 けつけ勿論、49年前に出場した時の我々同級生も
 大挙して応援に駆けつけました。勝ち残りを確信し
 ての梅田での祝勝会会場予約も勿論万端手配済
 みです。

 まるで伝統の巨人・阪神戦のようなスタンドの光景
 です。地元一関はもとより全国に散らばっている一
 高OBが待ちに待った半世紀ぶりの甲子園出場に
 一塁側のアルプススタンドの応援席が超満員になり
 ました。 後で聞くとその数4000人だそうです。


  そして弊衣破帽のバンカラ姿が伝統の現役応援団
 の指揮で母校の応援歌が甲子園球場に高らかに
  歌い上げられました。私も久しぶりにあの懐かしい
  応援歌「混迷辿る」そして「勝利讃歌」などを応援席
 の先輩や後輩達と一緒に歌いました。年をとっても
 あの三角グラウンドで覚えた応援歌は忘れるもの
 ではありません。

 思い出せば昭和30年春、青春の真っ只中の高校3年
   生の 時のあの感激と興奮。5対0で尼崎高校に破れ
   た雪辱を49年ぶりに場所も同じこの甲子園で晴らして
  悲願の一勝を、との意気込みでの対拓大紅陵戦です。



  やや小雨模様の曇天ですが次第に晴れ間が見えて
  ほぼ完璧なコンディション。超満員の我が一塁側応援
  席に対して三塁側応援席はその5分の一程度で空席
  が目立ち、早くも応援合戦では一歩も二歩もリードし
  ての試合開始でした。

 立ち上がりからやや優勢に進んだものの、守備の乱
 れと巧みな敵の試合運びで先制点を許し、その後も
 追加点を喫して不利な形勢となり、味方の打線は相
 手投手の巧みな投球術に翻弄されて散発6安打無得
 点、6対0の完封負けに終わリました。


  
  最後まで139キロの直球を投げて力投した木村投手
  の健闘が光ったものの打線の弱さと守備力、チーム
  プレー、巧みな試合運びなど「基本に忠実なプレー」
 が課題と感じられました


 それにしても49年間18インニング無得点。中盤の好機に
 たとえバントででも1点を取って欲しかった。 残念、無念
 !!。今春のこの貴重な経験を生かして猛特訓し夏には
 堂々の岩手代表になってもらいたい。またかっての強豪、
 伝統校の一関一高の名を世に高からしめて欲しいと切
 に願う。

 それにしても長生きはするもの。もう二度と有るまいと諦
 めていた甲子園での応援歌合唱の夢が叶い、50年前に
 やり残した借りを返す事が出来ました。

  有難う一関一高!頑張れ一関一高!
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