箱根散策。   12,06,14

   ホームコースの箱根カントリークラブはさぞかし新緑が見事だろう。毎週木曜日には
  三友会が開かれているので、突然ふらりと立ち寄っても仲間たちと好きな時間にプレー
  ができる。梅雨時には珍しく今日は爽やかな好天気なのでゴルフに行こうかとも思った
  が、家内が箱根の温泉廻りをしたいというのでそのお供も悪くないと思い、こちらに決
  めて箱根ドライブに出かけた。

   思えば何十年もいつも通っている箱根の山道だが箱根ドライブなどは久しぶりのこ
  とだ。三枚橋から旧箱根街道のつづら折りをひたすら登り、峠の茶屋を右に見て元箱
  根まで行き、芦ノ湖湖畔近くにある「山のホテル」に立ち寄った。

   4万5000坪の敷地面積を誇る「山のホテル」は、そもそも三菱の創業者岩崎弥太郎
  の甥の岩崎小弥太男爵が1911年(明治44年)に建てた別邸だった。火災や震災で往
  時の建物は崩壊したが、その後復元されて現在は小田急がリゾートホテル「山のホテ
  ル」として経営している。

   ツツジとシャクナゲが有名で、花を楽しみにここの庭園を訪れる観光客が多い。今
  はツツジやシャクナゲは終わったが、バラ園には岩崎小弥太がフランスやイギリスか
  ら持ち込んだといわれる赤や白や黄色の沢山のバラがきれいな花を咲かせていた。

   広い庭園を1時間ほど散策して、湖畔に面した同ホテルのレストラン「サロン・ド・テロ
  ザージュ」のベランダで湖面を見ながら昼食に名物のビーフシチューを食べた。その
  後近くの箱根神社を参拝して神社内のお休み処で口直しに名物団子を食べ、日帰り
  露天風呂「天山」でゆっくりと温泉に入って帰宅した。

   箱根のゴルフもいいが優雅なホテル気分を満喫するのも悪くない。箱根は観光名所
  だけあって定番の観光だけでなく隠れたスポットが沢山ある。元気なうちに箱根の隅々
  まで探訪して隠れたスポットを発見したいという、柄にもない欲求がちらりと心をよぎっ
  た一日だった。


   箱根「山のホテル」の
 バラ園。