”江戸情緒探訪”の下見。             08,07,15

  Tグループの昔の仕事仲間20名で結成しているOB会は毎年秋にユニークな旅を企画して楽しんでいるが、
 今年は関東地区の出番で私とO氏が幹事となっている。昨年、四国高知のよさこい祭りを目玉に3日間の四国
 巡りを楽しんだとき、来年のテーマは”江戸情緒探訪の旅。”と指定されている。旅なれた先輩達に広い東京の
 どこを目玉に江戸情緒を楽しんでもらうか幹事二人で頭を悩まし、試行錯誤の末、ようやく旅の骨子を固めたの
 で先日幹事3名で下見に出掛けてきた。熟慮の末の3日間のスケジュール概要は、初日:日本橋〜人形町・浜
 町〜鈴本演芸場。2日目;築地〜月島・佃島〜江戸東京博物館、相撲博物館。3日目;日の出桟橋〜(隅田川)
 〜浅草・上野界隈〜東京駅(解散)の予定で、食事もできるだけユニークに、”やぶ蕎麦””もんじゃ””築地場外
 の鮨””駒形泥鰌””今半のすき焼き””玉ひでの親子丼”などを候補にした。この日の下見は、日本橋の起点か
 ら人形町、浜町、水天宮を経て築地へ。佃大橋を渡って月島、一転して上野鈴本演芸場、最後にまた人形町
 へと、浅草・両国江戸博物館を除く全行程を巡り、途中の史跡探しやホテル予約も含めての長い一日となった。
 江戸情緒といってももはや今の東京にはなかなか趣のある場所は影を潜めてしまい、お目当ての町並みや史
 跡をやっと探し当てても昔を偲ばせる記念の石碑が街角にひっそりと立っているだけ。それでもようやく探し当
 ててはみたものの、果たして皆さんが喜んでくれるかは大いに疑問だ。NHKの朝ドラで今をときめく月島の路地
 裏も、行ってみれば「ああそう」というそれだけの事だし、浜町芸者街も、玄冶店(げんやだな)跡も、期待した
 江戸情緒の面影もない。どうやら隅田川のクルーズと江戸博物館、そしてユニークな食事が唯一の頼みの綱
 になりそうでなんとも心細い下見であった。9月までにもう少し気の利いた目玉を探さないと申し訳ない思
いが
 する。幹事をおおせつかった我々の力不足を痛感したそんな下見の一日であった。
 御存知、日本橋の道路元標。
 東海道を初めとする主要な街道の江戸の
 起点はここ日本橋で、その記念碑が橋の
 袂に据え付けられている。我々の探訪の
 旅もここがスタートである。