今年の初ゴルフ。 21,03,10 50有余年に及ぶ私のゴルフ歴もいよいよ終焉に近づいているようだ。 去年はとうとう1年で9回だけのゴルフだった。それも私のメンバーコースの箱根CC に2回、ゴルフ仲間との伊豆スカイラインに7回という寂しさだった。 去年の暮れに箱根CCの会員権を売却したし、伊豆スカがどうやらゴルフ場を閉鎖 するらしいので、会員の友人Sさんはもうプレーができないと嘆いている。 箱根も伊豆もプレーできなくなったので、ゴルフ仲間との月1回の楽しみを続ける には何処か安いゴルフ場を探さなければならず、いつも世話役をしているIさんは 場所探しに頭を悩ませている。 ようやく寒さも峠を越えてきたので、4か月ぶりにいつもの仲間4人で千葉の総丘 カントリークラブに行ってきた。私にとっては昨年12月2日の最後の箱根以来3か月 ぶりのゴルフである。足腰に自信はなかったが、何とか回ることができた。尺取り虫 のような頼りないゴルフだが完走できたのは何よりだった。 総丘カントリークラブとは聞き慣れないゴルフ場の名前だが、昔のPLカントリー クラブの事だった。PLと名乗っていたころ、今から30年ほど前にプレーしたことが あるが、コースは1~2ホールだけ見覚えがあっただけでほとんど記憶になかった。 比較的なだらかな地形の丘陵林間コースとの触れ込みだったが、インコースは無 理やり18ホールに仕立てたようなアップダウンがひどいコースで四苦八苦した。 恵まれた箱根で永くプレーしたので、久し振りのトリッキーなコースも少し懐かしい。 こんなコースでも色々調べて予約を取ってくれたゴルフ友達のIさんには感謝するし かない。 総丘カントリークラブを運営している会社は、PGMグループといって北海道から 四国・九州まで100を超えるゴルフ場を傘下にいれて経営しているグループ会社、 キャディがいないセルフ専用のパブリックコースで、無駄を省いた合理的な経営は フロントに行っただけですぐに判る。これからの若者向けの庶民的なコースとして、 コスパを徹底したキャディなしのセルフプレーは今後の主流になっていくのだろう。 総丘カントリークラブは東京湾フェリーで千葉の金谷に渡り、車でほぼ30分ほど の場所にある。昔は金谷港で待機したクラブバスにバッグを担いで乗ってゴルフ場 に行き、プレー終了後金谷港に戻り、発着場の店でラーメンをすすり、フェリーの 中で仲間と一杯やって帰ったものだが、かれこれ30年以上も前の事である。 なかでもコスモクラシックはゴルフ場開業時は岩井カントリーといって、私達の 会社の同僚数十人が一斉にメンバーになったが、業績不振で3度にわたり経営者 が変わり、その都度追徴金を取られ、挙句の果てには会員権は二束三文でゴルフ 場に買い取ってもらい大損をした苦い思い出がある。今はコスモとなって生き永ら えている。元メンバーなのでコースの隅々まで熟知している。 4年前に今の仲間たちと館山でゴルフをしたが、それ以前はかれこれ何十年も 千葉ではゴルフをしていないので、今まで千葉のゴルフ場にどれだけ行ったか、 昔の手帳を引っ張り出して30年間の記録を調べてみた。 習志野、姉ヶ崎、太平洋クラブ市原、キングフィールズ、鹿野山、隨縁、夷隅、 カメリアヒルズ、上総富士、コスモ、亀山湖、エンゼル、PL,、館山、香木原、 房州カントリーと、16カ所のゴルフ場の名前とスコア、日付と同伴者の名前が 記載してあった。出色は私がメンバーだった太平洋クラブ市原のグロス81。 年間ゴルフ回数50回以上、平均スコアが80台の時の全盛期の記録である。 手帳には一緒に回ったパートナーとゴルフ場の懐かしい思い出が書かれて いた。パートナーは主に金融機関と取引先の接待ゴルフ、それに会社の仕事 仲間達。 毎年「佐々木杯争奪」と称して30人ほどのコンペをやり、コンペルームとフェ リーで祝勝会をやり、帰りに横須賀の某スナックや某雀荘に繰り出したものだ。 今のゴルフは、スコアメークもナイスショットもあまり関心がない。ひたすら 弱っている足腰に注意して完走できるかどうかだけを考える健康ゴルフである。 それもいつまで続くのだろうか。終わりは近い。 |