箱根<ゴルフとGoTo>   20,12,13

   初冬のぽかぽか陽気の12月3日、これが最後となる箱根ccの三友会例会に参加し
  てプレーをしてきた。箱根は既に紅葉は終わっていたが、それでも箱根はさすがに箱
  根、枯れ始めた木々は外輪山に映えて美しかった。

   箱根の最後にふさわしくパートナーの一人は長い間ゴルフ仲間として一緒に楽しん
  できた小田原の老舗かまぼこ店の店主のTさん。Tさんの店はコロナの影響と競争激
  化のために、止む無く10月末で廃業を決め今は再起の道を模索中とのことである。

   スタート前に支配人に退会届一式の書類を提出し退会の手続きはすべて終わった。
  病み上がりで足腰に自信がないので乗用カートを借りてインコースからスタートした。

   10番ショートホールは過去2度のホールインワンを達成した思い出のホール。
  ティグラウンドから175ヤード先のグリーン上のフラッグを見下ろし、もう2度とお目に
  掛かれない景色を目に焼き付けた。いきなりスコアは7だった。

   各ホールから見える懐かしい全景、ホールとホールのインターバルを通りながら左
  右に見える小道と草花。春夏秋冬の18ホールは目をつむっていても鮮やかに思い出
  すことができる。何せ21年間も通った箱根のコースレイアウトである。

   4番と8番のクリーク越えのホールではいつものようにクリークにつかまり大たたきを
  した。赤星四郎設計の名物ホールに見事につかまった最後のご愛嬌である。

   親切な馴染みのキャディさんと相談し、カートにはなるべく乗らずに歩くことを優先し、
  何とか52,56といういつもの平均的スコアで完走できた。手術してまだ3週間しかたっ
  ていないので、今はスコアよりも最後まで歩けたことの方がうれしい。

   Tさんはじめパートナーの皆さんには箱根CC退会の事情は告げずに別れ、支配人
  とフロントの女性に別れを惜しまれつつゴルフ場をあとにした。もうここには来ること
  はあるまい。いずれはメンバーの誰でも通る道だが、いざ退会となるとやはり感傷的
  になる。

   仙石原から湯本に下りて家内と待ち合わせ、この日宿泊を予約しておいた湯本の
  旅館「河鹿荘」に向かった。

   コロナの勢いが止まらず65歳以上の高齢者や基礎疾患のある人の外出自粛を求
  められているが、箱根の湯にゆったりと浸りたくて、再び「GoToトラベル 」 を利用し
  た。

   「河鹿荘」は旅館の格式としては中程度で、風呂もややぬるめで取り立てて特徴は
  ないが、ゴルフの帰りでもあり、湯船にゆったりと浸りゴルフの疲れと手術の傷跡を
  癒した。傷跡は少し残っているがほぼ完治に近い。

   旅館としてのコロナ対策に万全を期している様子はうかがえたが、仲居さんに聞く
  と、やはりキャンセルが多く、客は少ないという。大浴場はガラガラで2~3人入浴し
  ているだけだった。

   もう箱根には今までのように気軽に来ることもあるまい。
  しかし家内が箱根の温泉に慣れ親しんでいるので年に数回は西湘バイパスを車で
  走って日帰り温泉に入り気分転換をしたいと思う。