箱根CC 寿会。    15,09,05

   立秋を過ぎ、処暑を過ぎると夏の終わりの気配を感じ、9月8日の白露(はくろ)が近づくと
  鈴虫が啼きはじめ、本格的な秋の訪れを感じる。今年の秋分は9月23日、秋彼岸も近い。

   最近は四季の変化が早すぎて、戸惑うことが多い。猛烈な暑さから突如秋が一気にやっ
  てくる。季節と季節の変わり目に得も言われぬ情緒があるのに、残暑という言葉など死語
  になったように一足飛びに秋だから、年寄りにとっては急激な気候の変化に戸惑う。

   つい最近までうるさく「熱中症に気を付けて」と家内から云われたのに、ここ数日の長雨
  を伴う冷え込みで、「風邪をひかないで」と家内の注意信号が急に変わった。身支度も寝
  具も秋の装いに慌ただしい。いつの間にかセミの鳴き声も全盛期を過ぎた。

   8月末の箱根CCは気温23度前後。仙石原にはススキの群生が秋らしい装いを見せ始
  めた。このところ活発な秋雨前線の影響で連日不安定な天候が続いているが、その合間
  を縫って8月30日、箱根CCのイベントの「寿会」に出掛けてきた。

   寿会は65歳以上の会員を年一回無料招待するゴルフ場のイベントで、今年も24組約
  100人が参加する盛大なゴルフ会になった。プレー費は勿論、食事・飲み物全てが無料
  だし、盛りだくさんの賞品が用意されているので参加者が多いのもうなずける。大涌谷の
  噴火の懸念などどこ吹く風の元気な老人たちである。風評被害など誰も気にしないし、話
  題にすれば一笑に付されるのがオチである。

   私のH/Cは10年以上前から19で変わらない。このH/Cが重くて仕方がないが、1年に
  10枚のスコアカードを提出しないとハンデを改定してくれないので19のままである。つま
  りグロス91で回る実力と見做されているのだが、最近は100を切るのも至難で、到底
  上位入賞など及びもつかない。

   この日は天気予報に反して一日中薄曇りで午後に一時霧が出た程度のゴルフ日和。
  スコアは小欄にご披露が憚られる散々な結果で、本来ならスコアカードを提出して参加
  者全員のスコアが書かれた大きな張り紙に掲示されるのだが、気の毒に思った係員の
  配慮で「NR] つまりノーリターンとして扱ってくれて、お蔭で無事(?)に恥ずかしい掲示
  を免れた。

   足腰の弾力がこのところ極端に落ちたので、飛距離は勿論のこと、アプローチやパッ
  ティング等の小技の勘も失っている。支配人と相談し、あちこちでプレーした去年からの
  スコアカードを整理して10枚にして提出することにした。これでH/Cを今の実力並に改定
  できる。表彰式と小宴は失礼して湯本富士屋ホテルで家内と落ち合い帰宅した。

   それにしても最近のゴルフのスコアは情けない。そろそろ引退せよとのシグナルかも
  しれない。帰途小田原の行きつけの店でアジの干物と塩辛を買い、帰宅後それをつま
  みに、泡盛の水割りをちびちびと舐めて憂さを晴らした晩夏の一夜だった。

   翌日、逗子と葉山のゴルフ仲間からゴルフの誘いがあったので、急遽1週間後に箱根
  でリベンジのラウンドをすることにした。今度は少しは頑張らなきゃ・・・。