箱根CC寿会。      14,08,26

   箱根CCは箱根きっての名門ゴルフ場で、毎年開場記念杯と寿会が開かれ、メン
  バーを無料で招待してくれる。プレー費は勿論、食事も飲み物もすべてが無料で
  振る舞われるので、この両日には多数のメンバーが来場してプレーを楽しむ。

   この所私はゴルフから遠ざかっているが、この無料招待だけは欠かさず出席し
  ている。少々さもしい気もするが、高い年会費を払っているので当然といえば当然
  である。寿会は70歳以上の高齢ゴルファー向けのサービスコンペで、今年も25組
  98名が参加して盛大に行われた。

   話は変わるが、糖尿病を発症してかれこれ20年近くになるが、最近また数値が
  上昇して医者に注意を促され、血糖値を下げる薬を追加されて2か月になる。血
  糖値を下げるには食事療法と適度の運動と投薬の3つが欠かせないが、飲酒は
  この所ほとんど控えているし、食事も節制しているものの、肝腎の毎朝の散歩が
  ついつい疎かになっていて運動不足で体重が微増傾向にある。これが血糖値を
  押し上げ、HBA1Cが7,7という最近にない血糖値の上昇になっていると思われる。

   基礎代謝量が加齢とともに低下しているのに、以前と変わらぬカロリーを摂取
  していれば、体重が増えるのは理の当然である。

   20年間糖尿病治療で世話になっている医者からは、このまま進行すると合併症
  になるよと脅かされていて、意を決して7月初めから毎朝欠かさず1,5時間の散歩
  を復活させて励行している。朝5時から6時半まで、御用邸から海に出て富士山と
  江の島・遠く天城と丹沢を望みながら海岸線を自宅まで歩くとほぼ9000歩、汗を
  びっしょりかいてシャワーを浴びる毎日だが、その成果が少しずつ表れて血糖値
  もやや下がり始めたし、何よりも2か月間、真夏日なのに欠かさず家内と一緒に
  歩いたので、体重が減少して歩くのにさほど苦痛を感じることがなくなり、何か月
  ぶりかで歩く自信と楽しさが甦ってきた。

   という訳で久し振りのゴルフだから、以前なら完走できれば上々と思っていたが、
  毎朝の散歩で脚力に自信が甦ったし、さらに持病の腰痛もどういう訳か鳴りを潜
  めているので、今回は完走は勿論、あわよくばスコアもアップ? というよこしまな
  邪念を抱いての参加となった。

   今日のパートナー3人とは初のお手合わせだが、次第にくだけた話をするに及
  んで、3人の華麗なゴルフ歴を聞き驚いた。同年輩の3人だが、1人はかってハン
  デ0、今でもハンデ3でここ箱根のクラチャンを3度取った強者、もう1人は昔の学
  生時代の学生チャンピオン、3人目は孫が聖心女子大ゴルフ部のキャプテンで
  ご本人もシングルハンデという実力者。これにゴルフには何の自慢話もない私の
  4人でプレーする事になったのだから、ひどい組み合わせになったものだ。

   皆さん80歳に近いので往年の全盛期ほどではないにしろ、随所に大技・小技の
  切れを見せて3人とも80代前半の好スコアで回ってきた。私も触発されて大いに
  健闘し、曇り空のゴルフ日和にも恵まれて、グロス93という願ってもないスコアで
  回る事が出来た。この分では来年7月の誕生日78歳まではゴルフができそうで、
  自分勝手に決めている自分のエージシューター達成(ベストスコアと年齢が同じ)
  に明るい見通しがたった。来年は盛大に祝杯だ!

   ラウンド中一度も足が吊ったり、息切れしたり、腰痛が出たりすることもなく、元
  気にホールアウトできたのは日ごろの朝の散歩の成果だろう。努力は正直だ。
  18ホール中、1度もオナーを取れずいつも4番バッターだったが、そんなに遅れる
  事もなく迷惑を掛けずに無事に完走できた。

   成績を表示する速報版を見たが入賞の見込みもないし、パーティまでの待ち時
  間が長いので、表彰式と懇親パーティには参加せずに失礼して、家内が最近気
  に入っている日帰り温泉が売り物の湯本駅近くの某温泉旅館に迎えに行き、落
  ち合って帰宅した。

   夕食を所望されて鎌倉のさる回転ずし屋で腹ごしらえをしたが、味はさほどでは
  ないが勘定を見てそのあまりの安さに吃驚した。客が多いのは尤もだと納得した。
  五島列島産のアジの握りを食べ、3年前の楽しかった五島列島3日間の旅を思い
  出した。

   そういえばアジ釣りにはトンとご無沙汰だ。孫にも食べさせたいしそろそろ・・・?