寿会。 ![]() 箱根CCでは1年に2回、会員のための無料招待ゴルフが行われる。 6月の「開場記念杯」と8月の「寿会」である。寿会は名前の通り70歳以上の老人会員 に参加資格がありゴールドティーからのプレーを楽しむ競技。この日は寿会。秋の気配 を感じさせる風が心地よく空は澄み切っている。20組80人の紳士淑女が思い思いの 派手なウェアで談笑しながらスタートしていった。 ここ箱根CCのメンバーは上品で風格のある方が多く、話題も多岐にわたっていて飽 きがこない。この日のパートナーは皆さん初対面だったがすぐに打ち解けて和気あい あいのプレーを楽しんだ。ハンデ6の小柄なKさんが常にトップで豪快で堅実なプレー の見本を見せてくれたが真似できるものではなく見惚れるだけだった。 昼食時にちょうど民主党の代表選がテレビに映り話題はこれに集まった。皆さんいろ いろなきわどい裏話をご存じである。野田、前原、海江田の3候補はいずれも日本新 党出身者で、党首を務めた細川護煕さんの盟友でもあった。細川さんはいうまでもなく 当箱根CCの理事長。きわどい裏話の中から2〜3選ぶとこうなる。 今度の代表選で「反小沢網」に成功した野田・前原の両氏は1枚岩に見えるが日本 新党時代も、その以前の松下政経塾時代も必ずしも馬の合う仲ではなかったらしいと いう話や、海江田氏が新党を飛び出す時に細川夫人から「恩を仇云々」と非難された という話。 極めつけは昨夜のほやほや情報で、5人の代表候補者の公開討論会の演説を聞 いた細川理事長が野田候補を心配して昨夜電話をかけ、「大臣の演説のようだ。も っと自分自身を裸で語れ、」と忠告したそうで、もともと演説の得意な野田候補は心に 期するものがあって、決選投票の時に例の「ドジョウは金魚にはなれない。」という名 セリフを述べて真骨頂を発揮し満場の共感を得てこれが勝利の決め手になった。と いう話まで飛び出した。 いずれも真偽のほどは私にはわからないが、情報通の箱根のメンバーさん達だか らまんざらの話ではあるまい。裏を知り尽くした新聞記者のような裏話に引き込まれ た昼食と夕食の時間だった。 2年前の民主党圧勝の選挙の時にだれが野田佳彦氏の首相就任を予想しただ ろう。評論家の誰かが話していた。先発投手がメタメタに打ち込まれ、リリーフピッ チャーがぼろぼろにした後の3番手の敗戦処理投手では試合が盛り上がる訳が ない。試合は13対0で民主党のぼろ負けだよ。と。事実はそうかもしれないが、観 客(国民)は試合途中で諦めて家に帰るわけにはいかない。3番手の敗戦処理投 手の辛抱強い粘りの投球に期待せざるを得ないのである。 今年はまだ5回しかゴルフはやっていない。かってのようなゴルフへの情熱も向 上心も無くなってしまって淡々としたゴルフである。もちろんスコアは論外である。 今日は特別のゴールドティー使用なのでいつもよりも好スコアが出そうなものだが 結果は平凡な95で終わった。思い出せば3年前の寿会でグロス82、11アンダー で優勝して細川理事長と握手をしたのが遠い過去のように思える。 現在のハンデキャップはオフィシャル19まで落ちてしまったが、これでも重すぎ る。20を超えるのもすぐそこに来ている。だいいちいつまでゴルフを続けられるの か、昨年の熱中症いらい弱気が続く最近のゴルフ事情である。 |