箱根のゴルフと紅葉。   12,11,29

   つかの間の秋がひた走りに過ぎて行って冬の気配が漂っている。今年ももうひと月
  しかない。箱根の紅葉も11月上旬がピークで今はもう枯葉や落ち葉が出始めている
  という。今年6回目だが多分今年の最後になるに違いない箱根CCのゴルフに出かけ
  てきた。ゴルフもさることながら遅すぎた箱根の紅葉見物がお目当てで、家内は紅葉
  見物に加えて、例によって私と別れて箱根の日帰り温泉を満喫するのが目的である。

   箱根CCは仙石原の標高700mの高さなので、やはり紅葉は見ごろを過ぎて所々に
  黄色や赤の名残をとどめるだけだった。キャディさんは今年の紅葉は見事でしたと
  話してくれたが見ていないので想像するしかない。

   一緒にラウンドした81歳になる植物学者のSさんは、30年来箱根CCの会報のコラ
  ム欄に、各コースに群生している四季の花々や樹木・生物などの観察記録を毎号
  紹介しているゴルフ場の主のような人なので、お話を聞きながらコースを回るのが
  大変興味深く勉強になる。

   掲載した写真はNO15ホールのティグラウンド傍にある「真弓」というニシキギ科の
  樹木で、秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮
  が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れるのだそうだ。もう実も落ちて葉も枯れ始
  めていたが、初めて知った花なので写真に撮っておいた。「真弓」の由来はこの樹
  木を加工して弓を作ったことによるらしいが真偽は判らないとS教授が教えてくれた。

   ゴルフ場からの帰り道は強羅〜宮ノ下〜塔ノ沢〜湯本になるが、道を下るにした
  がって次第に見事な紅葉が目に入ってくる。塔ノ沢付近は標高150m程なので、まだ
  まだ紅葉が見頃だ。塔ノ沢温泉の某ホテル付近の紅葉の写真をつり橋から撮って
  みた。実際はもっときれいなのだが、撮影技術が下手なのか、カメラが悪いのか、
  出来上がった写真は意図した美しさではなかった。やはり「百聞は一見にしかず」と
  弁解してこの場の難を逃れることにしよう。

   ついでに言うと、ゴルフは前半48とまずまずだったが、後半はバテバテで途中で
  リタイアしてしまった。長いゴルフ戦歴で途中リタイアは、熱中症のとき以来、生涯
  2度目の珍事だった。足腰の衰えはこの所急速に進んでいるようだ。散歩をサボ
  っていることがてきめんに現れているからだと大いに反省した次第。