ゴルフよもやま話5、エージシューター 15,07,13

   能登〜黒部の旅から帰宅した3日後、疲れも癒えぬ体に鞭打ってゴルフに出掛けた。
  葉山と逗子に住むゴルフ仲間の誘いについつい乗ってしまった。ゴルフ仲間とは釣友
  会の会長のSさんと、彼の仕事仲間2人である。

   建築設計士で設計事務所と工務店を営むSさん、不動産測量士で不動産会社を営む
  Yさん、同じく設計士のIさん。Sさんは私が釣友会に入会した15年前からの付き合いで、
  あとの二人は5〜6年前から付き合い始めた人達で、ゴルフ仲間でもあり飲み友達でも
  ある。75歳が2人、69歳が1人だから私が先輩という事になり、一目置かれている。

   彼等と一緒に談笑しているのは居心地がよく、ついつい誘いに乗ってしまう。彼等の
  話す不動産関係の話題は私にとってはかなり新鮮で勉強になる事が多い。特に許認
  可がからむ役所の話は聞いていて実に面白い。どこの世界でも大同小異の事はある
  もので、時に自動車の話題も提供すると興味深げに耳を傾けてくる。

   ゴルフの場所は静岡県富士市の十里木CC。懐かしい東名高速の裾野ICを降りて、
  昔通い慣れた工場とT社研究所を横目に見て富士方面に走り、ほぼ16キロほどの高
  地にゴルフ場がある。海抜約1000mだから気温は下界よりも6度ほど低い。下界では
  猛暑でもここでは涼風が吹き、時には肌寒く感じられる。ほぼ20数年ぶりの十里木だ
  がクラブハウスもコースもほとんど記憶になかった。

   午前のハーフの後半から雲行きが怪しくなり霧が出始め、昼食後のハーフは前方が
  見えなくなるほどの濃霧で、おまけにキャディがいないので全くゴルフにならなかった。
  スコアは48、53でいつもの通りの100叩きに終わった。

   今日は7月13日。先日の10日が私の誕生日なので満78歳になった。待望の”エージ
  シュート達成日”を迎え、めでたく自称”エージシューター”の仲間入りをしたことになる。

   かねてから達成日にはゴルフ仲間に昼食をご馳走してゴルフのできる健康に感謝し
  ようと決めていたので、彼らにささやかな昼食と酒のツマミを馳走して感謝を分かち合
  った。今月末にはメンバーコースの箱根CCの開場記念杯があるので、ここでもゴルフ
  仲間と一献傾ける予定にしている。

   私が勝手に決めている”エージシューター”とは、自分の年齢で廻るいわゆる本物の
  ”エージシューター”ではない。過去のベストスコアの数値の年齢までゴルフができた
  時のご褒美が私の決めた”エージシューター”の栄誉である。

   私のベストスコアは40歳ごろの全盛期の時の「78」だから、78歳を迎えた今月がその
  年齢にあたる。この”エージシューター”もなかなか達成が難しく、スコアアップのため
  の努力精進と、加齢と付き合って長くゴルフを続ける健康維持のふたつが必要で、そ
  の両方に加えて「幸運」という女神の助けがいる。例えば過去のベストスコアが100の
  人は、100歳までゴルフをしなければならないのでエージシューターは至難の業という
  事になる。

   最近はラウンド数もめっきり減って年に5〜6回しか行かないし、スコアも100を切る
  事が難しくなった。ゴルフを続けてきた目標も達成したし、体力の衰えもとみに実感し
  ているので、そろそろゴルフともおさらばが近づいてきたと思われる。

   メンバーコースの箱根CCは関東きっての名門コースだが、この所の大涌谷周辺の
  噴煙で入山規制が行われ、警戒レベルが3に引上げられた。箱根の観光客は減少し、
  あおりを食ってゴルフ場の来客も減っている。会員権を売却するにも値下がり傾向に
  あるため、今は売却時期ではなさそうなので思案投げ首の状態である。