箱根㏄のエージシューター。    19,09,28

   数年前から、定期健診とは別に、胃と大腸の内視鏡検査を1年おきに受診している。
  先日胃の内視鏡検査をした際、1か所に少々気になるポリープがあるというので細胞
  を摘出して検査機関で調べてもらった。結果がわかるまでの数日は何とも不安な日々
  だったが、数日後に医者からその結果の説明があり、幸いにも良性だとの診断だった
  ので一安心した。

   心晴れやかに秋晴の好天気に誘われて、箱根CCの「三友会」に参加した。葉山~
  逗子~鎌倉~西湘バイパスと続く相模湾はライトブルーに輝き、箱根の外輪山はわ
  ずかに色づきはじめていた。仙石原のすすきは今が満開で、広大な「仙石原すすき
  草原」では沢山の見物客が遊歩道を散歩していた。

   いつの間にか季節は晩夏から初秋へと変わり、高原の爽やかな風と穏やかな日差
  し、雄大な箱根連山、壺中天地、の箱根はもうすぐ秋一色になる。こんな好天気の箱
  根でゴルフをするのは1年のうちでもめったにない。この日は素晴らしいゴルフ日和
  だった。

   今日のゴルフのパートナーの2人は、ハンデ10とハンデ15の名手なので、足を引っ
  張らないように、私だけゴールドティを使うことにし,さらに途中リタイヤをしないように
  専用カートを利用した。このところめっきり足腰が弱っていて18ホールを無事に歩き
  通すのは心もとないからである。

   今日の目標スコアはキャディさんと相談して110を切ることとしたが、幸い48、54の
  102で回り、なんとか目標を達成できた。最近のゴルフは後半にいつもばててスコア
  を乱す。ハンデ10のKさんは昭和14年生まれの80歳だが、なんと39、40の79で回り、
  遂にエージシュートを成し遂げた。

   Kさんは身長も体重もほぼ私と一緒、一見スポーツマンには見えない体躯で、腰痛
  に悩まされて数年前に腰にボルトが埋め込まれているとのことだが、ドライバーもアイ
  アンのアプローチもパットも実に正確無比で、そのプレーぶりには全く感服した。

   スイングは決して力感はないがフォームが美しく無駄がない。流れるようなスイング
  だからあんなによく飛び正確なのだろう。若い時はもっとうまかったらしいが、多くを
  語ろうとはしなかった。自慢話はしない奥ゆかしい紳士でもあり、気分よくご一緒でき
  て気持ちの良い一日だった。

   私の永いゴルフ人生で、ホールインワンをしたシーンには何度もお目に掛かってい
  るが、エージシュートをした瞬間のシーンにお目にかかったのは初めてだった。記憶
  に残るいい経験だった。それにしてもすごい人がいるものだ。

   ゴルフの帰りはいつものように湯本で家内と待ち合わせ、Ipadで平塚の老舗蕎麦
  屋を探し当てて立ち寄り、天ぷらそばを食べて帰宅した。

   車の中で、再来年の金婚式まで元気でいたなら、家族全員を集めて盛大な祝賀会
  をやろうと家内と話し合ったが、はたして元気でいて実現できるのだろうか。