K翁との囲碁対局。   17,02,01

  先日テレビの「徹子の部屋」を見ていたら、女優の司葉子が出演していた。
 ご主人の相沢英之さんは満96歳になったが、まだバリバリの現役弁護士を
 していて、毎朝9時には事務所に出掛け夕方の5時まで仕事をしているそうだ。

  自宅を事務所にすると外出しなくなって体に悪いから、あえて外に事務所を
 構えているとの事だった。ある時塩気のある食事を出したら「俺を殺す気か」
 と云ったそうだから、まだまだ現役のつもりなのだろう。

  逗子に住む家内の伯父のK翁はあと2か月で満95歳になる。相沢英之さん
 に負けず劣らずご壮健で、毎晩の晩酌が百薬の長だといってはばからない。

  囲碁6段の腕前なのに碁仇が皆鬼籍に入ってしまって、私だけが翁のお相
 手を務めているので、私の健康をことのほか気にしておられる。

  もっとも、今年も逗子市の囲碁大会には出場するらしい。昨年も高段者の
 部で優勝して、なんと5キロのコメを商品に貰ってそれを抱えて帰宅したとい
 う逸話の持ち主だから、まだまだ若い者には負けない気概をお持ちだ。

  私との対戦成績は下表の様にほぼ互角で、ややK翁が優勢というところだ。
 毎月やろうと云いながら、それぞれ都合があって結局は3ヶ月に一度の対局
 になってしまう。昨年は1勝4敗と完敗で、8月以来ご無沙汰だったが、ようやく
 ご夫妻を拙宅にお呼びして今年初の対戦が実現した。

  囲碁の対戦結果は熱戦の末に私の7目勝ちに終わった。半年ぶりの勝利
 だったが、K翁との対局はいつも熱戦でどちらが勝ってもおかしくないギリギ
 リの勝負になるから、終局までいつもほぼ3時間はかかる。

  夕食はトンカツにした。翁は歳に似合わず健啖家で特に肉には目が無い。
 3日に一度は肉を食べるそうだ。鹿児島産の黒豚を買ってきてトンカツを揚
 げて差し上げたら、旨い旨いといってペロリと平らげ、「白鶴」のヌル燗1合と、
 ご飯も茶碗で1杯を軽く平らげた。

  次回はK翁宅の予定だが、K翁所蔵の名盤で対局できるのが待ち遠しい。
 それはそれとして、先日娘と行って食べた天ぷら屋の「葉むら」にどうしても
 行きたいと希望されたので、来週ご夫妻とお嬢様をお連れして天ぷらを食べ
 に行くことにした。もしかしたら「葉むら」の帰りに我が家に立ち寄って囲碁の
 リベンジを所望されるかも知れない。その時は「待ってました!」という事に
 なるだろう。 碁仇とはそんなものである。

       対戦成績の経過。 (平成23年以降)     
NO 年月 場所 手合い 加用さん 康雄 内容
1 23,03,22 加用宅 8目
2 05,25 自宅 16目
3 09,22 自宅 中押し
4 11,23 加用宅 7目
5 12,22 自宅 中押し
6 24,01,26 加用宅 14目
7 02,26 自宅 ●● 〇〇
8 11,27 自宅 中押し
9 25,03,04 自宅 互先・白 ○  7目
10 04,27 加用宅 互先・黒 中押し
11 10,03 自宅 互先・白 6目
12 26,01,18 自宅 互先 〇〇 ●●
13 03,20 自宅 常先 1目
14 05,29 自宅 2目
15 08,06 自宅 ジゴ ジゴ
16 27,01,27 自宅 ●○ ○●
17 03,14 自宅 ジゴ ジゴ
18 06,04 加用宅 中押し
19 08,10 自宅 中押し
20 28,01,27 自宅 7目
21 05,12 加用宅 ○● ●〇
22 06,16 自宅 7目
23 08,31 自宅 3目
24  29,01,29   自宅  先  ●  ○ 7目