囲碁対局。 ![]() 逗子の師匠との今年2度目の囲碁対局。1月の対局では完膚なきまでに翻弄されて 負けてしまったので、満を持して2か月ぶりのリベンジ対局である。 師匠は碁仇が私だけになって寂しがっていたが、聞くところによると最近ふとした事 でご近所の囲碁好きの方と親しくなって、初めて対戦をしたそうな。 相当打ちそうな口ぶりだったそうだが、2目置かせて2度続けて師匠が完勝し、鼻っ 柱を折られたくだんの囲碁自慢の方はほうほうの体で退散して、それからは2度と寄り つかなくなったそうな。 相当の肩書のある方らしく、周りがちやほやするから自分の実力が判らず、このよう な恥をかくことになる。よく聞く話である。 しかし師匠も師匠。折角ご近所に囲碁の相手が見つかったというのに、叩くだけ叩い たものだから、とうとう貴重な囲碁のお相手を失う羽目になってしまった。またまたお相 手は私だけになってしまったのでこれからもよろしくと師匠に頭を下げられた。 という訳で毎月1度は打とうと話はしているが中々遅れがちでようやく今年2度目の対 局を我が家で行った。前回で3連敗したので今回から私の常先。必勝を期して手堅く打 ち回し、なんと1局3時間半もかかる大熱戦を制して、辛うじて私の1目勝ちになった。 終局後は2人ともぐったりというか呆然というか、暫らくは激戦の余韻に浸って盤面を 見つめ合った。これが囲碁の醍醐味というもの。このような深みのある囲碁を打って いれば右脳も左脳も鍛えられて認知症などにはなりようにない。 夕食には寿司を取り、晩酌は「浦霞」。しばらく棋聖戦の「井山×山下」戦の井山完勝 の感想を述べ合って楽しい時を過ごした。師匠は4月で満92歳になる。益々もって頭 脳は冴えわたり頼もしい限りである。 ところで孫2人が7歳と5歳になり、最近囲碁を教えてとせがむので、囲碁の指導を 再開した。3年前に上の孫が4歳の時に一度始めたが、すぐ飽きてしまったようなので 無理をしないで中断していたが、最近の熱の入れ方を見るとようやく興味を持ち始めた ようである。あまり無理をせず興味のあるうちに少しずつ教えていくつもりである。 常々子供の教育は、「囲碁」と「百人一首」で充分、と極論している私だが、百人一首 も2人ともずいぶん多くの得意札を持つようになってきて、私もうかうかできない博識ぶ りである。いつの日か、私と対等に囲碁と百人一首が出来る日が来るのが待ち遠しい。 |