囲碁教室。  
                  09,08,31 

   学生時代の旧友から、彼が住んでいるA団地で老若の人達が楽しめる囲碁教室を開きたいので、
  手伝ってくれないかとの誘いがあった。囲碁敵のHさん、Nさんが、昨年今年と相次いで他界してから
  意気消沈して囲碁の実戦から遠ざかっているし、横浜のU棋院にもご無沙汰のままである。自宅近く
  の小中学生や、孫などに囲碁の手ほどきでもしようかと考えていたところなので、喜んで彼の要望に
  応えることにした。

   早速市ヶ谷の日本棋院本部に行き、初心者向けの指導要領やDVD、解説用の壁掛け碁盤セット
  などを買い求めて準備し、8月上旬、彼等の待つA団地集会所を訪問した。生徒さんは老人4〜5名
  と小学生4〜5年から4歳の子供まで10名ほど、合わせて14〜5名の手頃な人数である。

   囲碁は初めての人達なので、壁掛け盤を使っての指導と実戦訓練を約2時間行った。初心者に
  囲碁を教えるテクニックは結構難しく、買い求めた指導用教材に忠実丁寧に教えたが、それにして
  も子供達の理解力の速さと柔軟な思考回路には驚かされる。この手応えでは早晩囲碁を完璧に
  理解して急速に上達するだろう。息長く教室を続けることを進言したが、友人からは毎月2回は教
  室を開きたいので引き続きインストラクターを頼む、と依頼された。趣味の世界でもあるし、”サンデ
  ー毎日”でもあるので月2回ぐらいは負担にならずにちょうど良い。喜んで引き受けることにした。

   囲碁は別名”手談”といって物言わぬ会話である。見知らぬ人と囲碁を通じて親しい交流が生まれ
  るし、子供達の上達のお手伝いも楽しみなので余暇の楽しみがひとつ増えたというものである。話が
  弾んでついつい旧友と飲み語らったが、みんなが上達したらミニ囲碁大会でもやれたら楽しいだろう
  と夢が膨らむこの頃である。